再生医療全般
再生医療とは何ですか?
再生医療とは、体の臓器や組織の機能がケガや病気で失われた時に、失われた機能を再生させるために細胞や組織を移植して機能を回復させる医療のことで、多くの可能性を秘めた新しい治療法です。
ミライズiPSクリニックでは、人間の本来持つ「再生する力」に着目した再生医療をご提供しています。病気やケガで損なわれた機能の修復・再生を促し、健康な状態への回復を目指します。当クリニックでは、自己脂肪組織由来幹細胞療法、幹細胞エクソソーム療法、PRP-FD関節治療など、様々な再生医療をご用意しております。
再生医療は認可されていますか?
当院は厚労省に再生医療等提供計画を提出し、第二種再生医療等提供計画番号を取得している医療機関で、法令に則った安全な治療を行っております。
健康被害補償制度とは何ですか?
再生医療の自由診療において万が一発生した予期せぬ健康被害に対し、患者を救済することを目的とした制度です。
一般社団法人日本再生医療学会が運営している制度で、再生医療等の自由診療(保険適用外)で、医療機関が学会の定める条件を満たす治療が対象となり、医療行為に起因する予期せぬ健康被害に対して、医療費、慰謝料、休業補償、後遺障害に関する補償金などが補償内容となります。
再生医療サポート保険(自由診療)とは何ですか?
再生医療を自由診療(保険適用外)で受ける際に発生し得る偶発的な健康被害に備えるための補償制度です。
厚生労働省に再生医療等提供計画を提出・受理された医療機関で、認定された治療法によって再生医療を受ける患者様が対象で、治療に伴う予期せぬ副作用や健康被害(後遺症など)が生じた場合の医療費や損害賠償などが補償内容となります。
保険は適用されますか?
現時点で多くの再生医療は自由診療(自費診療)扱いで、公的医療保険は適用されません。
費用はどのくらいかかりますか?
治療内容や回数によりかかる金額が違います。詳しくは初診相談や看護師カウンセリング時にお見積りいたします。
再生医療はどのような疾患に効果がありますか?
当院では膝関節症、顎関節症、慢性疼痛、小ジワやたるみ・毛穴の開き・ニキビ跡などの肌老化、男性型脱毛症(AGA)、女性男性型脱毛症(FAGA)などに効果が見込まれる再生医療を提供しております。
幹細胞治療全般
幹細胞とは何ですか?
自己複製能力と分化能力を持ち、損傷した組織を修復する能力のある特殊な細胞です。
幹細胞は、大きく2つのタイプに分けられます。
1. 多能性幹細胞(例:iPS細胞・ES細胞)
→ 神経や筋肉、血液など、さまざまな細胞に分化することができます。
2. 体性幹細胞(例:脂肪由来・骨髄由来など)
→ 特定の組織や臓器の細胞に分化し、主にその部分の修復を担います。
iPS細胞とは何ですか?
iPS細胞は、皮膚や血液などの体細胞に特定の遺伝子を導入することで様々な細胞へと変化できる能力(多能性)を持たせた人工的な幹細胞です。
iPS細胞バンキングサービスとは何ですか?
自身の血液を採取し冷凍保存することで、将来発生するかもしれない病気やケガに備えるプランです。
具体的には、手術が必要になった際に自己血輸血を行う、あるいは将来的な再生医療において、自身の血液から作製した細胞や治療薬を用いるといったことが想定されます。
iPSF®︎とは何ですか?
iPS細胞を生成・培養する過程で得られるiPS細胞抽出成分です。
幹細胞を注入するとどうなりますか?
注入された幹細胞が損傷部位で成長因子を放出し、周囲の細胞の修復を促します。
幹細胞と上清液の違いは?
幹細胞:生きた細胞本体。
上清液:幹細胞が分泌した成分のみで、細胞は含まれません。
幹細胞治療は何に効きますか?
関節症、慢性疼痛、肌再生、薄毛など幅広い疾患・症状の研究が進んでいます。
幹細胞治療は1回で効果ありますか?
症状の重さにより異なりますが、複数回の治療を組み合わせることで高い効果が得られることがあります。
エクソソームとは何ですか?
細胞から分泌される直径50~150ナノメートル程度の小さなカプセル状の物質で、タンパク質、mRNA、マイクロRNAなど様々な生理活性物質を含んでいます。これらの物質を標的細胞に送り届けることで、細胞間の情報伝達を担い、組織の修復や再生、炎症抑制、免疫調節など、様々な効果を発揮します。
整形外科領域
幹細胞はどこから取りますか?
当院では自己脂肪組織由来幹細胞療法では脂肪組織、膝関節軟骨再生治療では膝軟骨から採取します。
どのような人が適応になりますか?
慢性的な膝の痛みがある方、保存療法で改善しない方、手術を避けたい方が対象です。
どのような方が治療を受けられますか?
医師による診断のうえ適応と判断された方が対象です。持病のある方は医師にご相談ください。
自己脂肪組織由来幹細胞とは何ですか?
自己脂肪組織由来幹細胞は、体性幹細胞の一種であり、多分化能と自己複製能を有しています。この幹細胞は、脂肪と分化できるため、損傷組織や老化組織の再生に役立つ可能性を秘めています。
自己脂肪組織由来幹細胞療法にかかる時間は?
組織採取:約1時間、培養期間:約3〜4週間、注入は約30分〜1時間程度です。状況によって変動いたします。
変形性膝関節症に再生医療は有効ですか?
はい。初期〜中期の変形性膝関節症において、自己脂肪組織由来幹細胞療法による注入療法は痛みの軽減や機能改善が期待されています。
変形性膝関節症の治療法として、自己脂肪組織由来幹細胞療法による再生医療と人工関節を用いた治療との違いは何ですか?
人工関節は構造を置換しますが、再生医療はご自身の組織の修復・再生を促進する根本的アプローチです。
自家培養軟骨細胞とは何ですか?
患者様の軟骨細胞を採取し、体外で培養・増殖させた後、再び体内に移植して軟骨を再生させる治療に用いられる細胞です。
膝関節軟骨再生治療にかかる時間は?
組織採取:約1時間、培養期間:約4〜6週間、注入は約30分〜1時間程度です。状況によって変動いたします。
PRP-FD関節治療とは何ですか?
PRP(多血小板血漿)から細胞を取り除きFD(フリーズドライ)化したもので、組織の炎症や関節の痛みを軽減する再生医療です。
血小板由来成長因子(PDGF)、血管内皮増殖因子(VEGF)、トランスフォーミング成長因子β(TGF-β)など、組織の修復や再生を促進する様々な成長因子の働きかけによる組織修復と炎症抑制により、軟骨・靭帯・腱などの組織修復が促進され、関節の可動域や安定性が向上し、運動時のスムーズな動きや、日常生活動作の質が改善します。
PFC-FD™とは何ですか?
多血小板血漿(PRP)を活性化・濃縮し、フリーズドライ化したものです。
L-cepher®(エルセファー)とは何ですか?
患者様の血液から抽出した多血小板血漿(PRP)を応用した再生医療技術で、自己治癒力を高めることを目的とした治療法です。純粋なPRPのみを抽出し、無細胞化したものがフリーズドライ加工されています。
治療後に日常生活への制限はありますか?
多くの場合、日常生活に大きな支障はありませんが、施術直後は激しい運動や飲酒などを控えていただくようご相談させていただくことがあります。
治療後のリハビリは必要ですか?
軽度な運動指導を行うことがあります。理学療法と併用することでより高い効果が得られることもあります。
何回くらい通う必要がありますか?
初回診察、採取、注入、経過観察、約半年毎の経過観察(複数回)の5〜7回以上が標準です。約半年毎の経過観察の診察のご相談や追加治療を検討します。
スポーツ復帰はいつ頃から?
通常は治療後1〜2ヶ月程度で軽度の運動から再開可能ですが、医師と相談の上の判断となります。
美容皮膚科領域
シワやたるみに再生医療は効果ありますか?
はい。ヒト幹細胞エクソソーム療法やiPSF®︎(iPS細胞抽出成分)を用いた施術は、肌の弾力やハリを改善する効果が期待できます。
どのような肌の悩みに向いていますか?
シミ、くすみ、たるみ、小ジワ、ニキビ跡、毛穴開きなど、複合的な肌悩みに対応します。
何回くらいの施術が必要ですか?
1回でも肌の透明感やツヤ感の変化が感じられることもありますが、3〜6回程度の継続で高い効果が見込まれます。
ダウンタイムはありますか?
ダーマペンなどは赤みやヒリつきが数日残ることがありますが、すぐにメイク可能な施術もあります。
エイジングケア点滴と美容点滴と組み合わせても大丈夫ですか?
はい。エクソソームやNMNなどのエイジングケア点滴と高濃度グルタチオンなどの美容点滴とで併用することで相乗効果が期待されます。
副作用はありますか?
発赤や一時的なヒリつきが出ることがありますが、重篤な副作用は報告されていません。