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2025.03.04
ブログ
【セルフ診断】根管治療の失敗症状13つを歯科医が解説

「根管治療した歯がズキズキ痛む……これって失敗の症状なのかな?」
「根管治療の担当医に痛いって伝えたら『問題ない』って流された…歯医者を変えるべき?」
「半年前に根管治療をした歯がまた痛み出した!失敗だったのかな?それとも別の虫歯が原因?」
あなたは今まさに、こんな風に悩んでいるのではありませんか?
根管治療の代表的な失敗症状には、以下のものがあります。1つでも当てはまるなら、今すぐ歯医者にいきましょう。
失敗の症状ってこんなにあるのかと驚かれたと思います。
さらに驚愕の事実です。実は保険診療における根管治療の成功率は、5割程度といわれています。二分の一の確率ですから、あなたの治療が失敗だったとしても不思議ではありません。
根管治療が失敗していた場合、放置していると最悪は「歯を支える骨が溶け、歯が抜け落ちる」こともあります。根管治療後に何かしらの異変を感じたら、すぐに歯医者を受診してください。
そこでこの記事では、根管治療歴27年の歯科医が「根管治療の失敗症状」について詳しく解説します。今のあなたの症状と照らし合わせれば、失敗かそうじゃないかを明確に判断できます。
さらに記事の後半では「再治療を任せる歯医者の選び方」を紹介します。
まさに今、根管治療の失敗症状で不安を抱えている方に役立つ内容となっています。信頼できる歯医者に出会いたい方は、ぜひ最後までお読みください。
1. 【全13個】あなたは当てはまる?根管治療の失敗症状チェックリスト
さっそくここから「根管治療の失敗症状」について詳しくみていきましょう。
前述のとおり、根管治療が失敗すると、さまざまな症状が現れます。
症状の現れ方によって、
- 治療直後〜1週間目
- 治療から2週間目以降
の2つに分けて見ていきましょう。
【根管治療の失敗】代表的な症状 | |
治療直後〜1週間 | ・寝られないほどの激痛がある ・痛み止めが効かない ・痛みがどんどん強くなる ・治療後1週間経っても痛みが消えない |
治療後2週間目以降〜 | ・膿が出る ・歯茎の出来物 ・歯が浮いたような感覚 ・頭痛がある ・歯茎が腫れる ・顔が腫れる ・歯の色がグレーや黒っぽくなる ・歯がぐらつく ・発熱がある |
まずは、治療直後から1週間以内の代表的な「失敗症状」について解説していきます。
1-1. 治療直後(〜1週間まで)の失敗症状「眠れないほどの激痛・痛み止めが効かない」
治療直後から治療後1週間までの「代表的な根管治療失敗症状」は以下のとおりです。
【根管治療の失敗】代表的な症状 | |
治療直後〜1週間 | ・寝られないほどの激痛がある ・痛み止めが効かない ・痛みがどんどん強くなる ・治療後1週間経っても痛みが消えない |
とくに、
「根管治療直から、耐えがたい痛みを感じている方」
「痛みがやわらぐどころか、どんどん強くなっている方」
は、失敗の可能性があります。なぜなら正常に終わった根管治療なら、痛み止めが効かないレベルの激痛は起こらないからです。
根管治療直後の「正常な状態」と「失敗症状」を比較してみましょう。
根管治療が正常に終わった場合でも、治療直後から3日目くらいまでは痛みや違和感が残ります。ただし痛みレベルは「痛み止めで我慢できる程度」。しかも痛みは徐々にやわらぎ、4日目にはほとんどの症状が消えます。
一方、根管治療に失敗しているケースでは、治療直後から以下のような「壮絶な痛み」を感じることがあります。
実際に治療失敗された人の体験談 |
・麻酔がきれた直後から飛び跳ねるほど痛い ・痛み止めを飲んでもまったく効かない ・24時間ずっと痛くて仕事も家事もまったく手につかない ・激痛で一睡もできず、メンタルがボロボロ ・顔半分(耳の下やあごまで)がずっと痛い ・陣痛を超えるほどの激痛!発狂しそう ・ドクンドクン脈打つ痛みと発熱に耐えられない |
もしあなたが治療直後で、かつ「痛み止めで我慢できるレベル」なら、治療後3日目までは様子をみましょう。また「痛みはなく歯茎が腫れているだけというケース」についても、1週間くらい様子をみてください。そのまま歯茎の腫れが治っていけば、問題ありません。
一方、
- 痛み止めが効かないレベルの激痛が続く
- 1週間経っても歯茎の腫れがおさまらない
といった方は、少しでも早く再治療を受けてください。
再治療を任せる歯医者の選び方は「6. 今後こそ根管治療に失敗されないための歯医者の選び方」で詳しく解説しています。
1-2. 治療後2週間〜数ヶ月経過後の失敗症状
根管治療の失敗事例には、治療後数ヶ月してから異変が現れることもあります。
「治療後2週間〜数ヶ月後の代表的な失敗症状」は以下のとおりです。
【根管治療の失敗】代表的な症状 | 何が起こっている? |
歯と歯茎の境目から膿が出る | 何かしらの失敗原因あり |
歯茎の出来物ができる | 膿の出口である排膿路(はいのうろ)※ができている
※体が「膿を外に出そう」として作った通り道 |
歯が浮いたような感覚がある | 歯根膜炎※の可能性あり
※歯と骨の間のクッション部分(歯根膜)で起こる炎症 |
頭痛がある | 感染が三叉神経※に波及している可能性あり
※歯の根から細菌が漏れ出し、広がった炎症が顔の感覚を支配する大きな神経に影響している状態 |
顔が腫れる | 根尖病巣が拡大→蜂窩織炎(ほうかしきえん)※の可能性あり
※細菌が皮下組織や筋肉の深部にまで広がり、顔や顎が腫れ上がる重度の感染症 |
歯の色がグレーや黒っぽくなる | ・黒色色素産生菌の繁殖の可能性あり ・誤った薬剤の使用による薬物製の変色の可能性あり |
歯がぐらつく | 急にぐらつくようになった場合は「歯根破折」の可能性あり |
発熱がある | 蜂窩織炎(ほうかしきえん)など炎症の可能性あり |
あなたの症状でピッタリ当てはまるもの、もしくは近い症状はありましたか?
結論からいうと、上記に1つでも当てはまる場合は、明らかな異常事態。根管治療が失敗している可能性が高いです。たとえ強い痛みが無かったとしても、今すぐ再治療を受けてください。
とくに、根管治療をした歯の骨にまで影響が及んでいる場合は、放置すると骨が溶け、歯が抜け落ちる可能性があります。
失敗症状のなかには、あまり痛みを感じないケースもあります。痛みだけが危険信号ではありません。静かに進行し、歯の根元を蝕んでいる可能性もあるのです。
もし何かしらの異変を感じたら、手遅れになる前に今すぐ歯医者を受診しましょう。
2. 根管治療の失敗はなぜ起こるのか?原因は「歯科医の技術不足」と「不十分な設備」
ここまでで、根管治療の失敗症状について、具体的にご理解いただけたと思います。
ここで疑問に浮かぶのは「なぜ根管治療が失敗してしまったのか?」ということですよね。
結論からいうと、根管治療失敗の原因は大きく以下の2つです。
根管治療は難易度が非常に高いため「熟練した技術」と「整った設備」の両方が必須です。
たとえば、技術も経験も未熟な歯医者が「マイクロスコープ」を導入しても、まったく意味はありません。同じように、熟練した技術があっても必要な設備が整っていなければ、満足な結果は得られないでしょう。
「根管治療に精通した歯医者」と「整った設備」の両方が揃ってはじめて、失敗のない根管治療ができるのです。
「歯医者の技術&経験不足」が原因で起こる治療の不具合には、以下のようなものがあります。
「歯医者の技術&経験不足」が原因で起こる治療の不具合 |
①残髄(ざんずい) 神経の取り残しのこと。神経が残っていると、壊死するまで痛み続ける。 ②根管の充填方法が適切ではない(「垂直加圧根管充填法」でなければ失敗リスクが高い) 根管の充填方法には大きく「側方加圧根管充填法」と「垂直加圧根管充填法」の2つがある。「側方加圧根管充填法」だと、良好な結果は望めない。 ③歯根破折 歯の根の部分にひびが入ったり、割れたりすること。原因は根管の削りすぎ。 ④根尖性歯周炎 神経の取り残しなどの治療の不備が原因。歯の根元に膿がたまり、歯を支える骨が溶ける。レントゲンでは「歯の根元に黒い影」が見えるのが特徴。 ⑤誤った薬剤の使用 ぺリオドンやアルゼンといった危険度の高い薬剤の使用が、痛みの原因になることもある。 |
根管治療の失敗原因は1つではありません。残念ながら、いくつかの失敗原因が重なることもあります。
再治療を受けるときは「技術や経験」と「設備」の両方を兼ね備えた歯医者を厳選しましょう。
失敗しない歯医者の選び方については「6. 今後こそ根管治療に失敗されないための歯医者の選び方」で詳しく解説しています。参考にしてください。
3. 根管治療の失敗症状に加え、歯医者で受けた治療次第ではさらに失敗確率が上がる
ここまでお読みいただいた方は、ご自身の症状が「根管治療の失敗症状かどうか」をざっくりと判断できたと思います。とはいえ、「絶対失敗だった」といった確信をもてない方もいるのではないでしょうか。
もしあなたが以下のような根管治療を受けたのなら、失敗の可能性はほぼ確実です。
チェックリストで5つの項目を確認してみましょう。
いかがですか?当てはまる項目があったでしょうか?
「マイクロスコープやラバーダムって何だろう?」と思う方は「6-3. マイクロスコープ・ラバーダム・CTなどの設備が整っている」を参考にしてください!
もし過去の根管治療で何かしらの異変を感じていて、かつ上記5つのチェック項目に1つでも当てはまるなら要注意。あなたの根管治療は失敗している確率がかなり高いです。
根管治療が失敗だった場合は、信頼できる歯医者で再治療を受ける必要があります。詳しくは「5. 根管治療の失敗症状があるときは再根管治療を受ける必要がある」で解説します。
記憶が曖昧なら、当時の歯医者さんに聞いてみよう! |
根管治療から数ヶ月以上経っていると、当時の記憶が曖昧なこともあるでしょう。「マイクロスコープ?ラバーダム?よく覚えてないな……」というケースもあるはずです。そんなときは、治療をしてくれた歯医者へ電話で問い合わせると確実です。
とくに、
を中心に確認してみましょう。 |
4. 根管治療の失敗症状を確実に見極めるにはデジタルレントゲンやCTで再撮影しよう
ここまで根管治療の失敗症状について一緒に確認してきました。
自覚症状や治療方法からみて「自分の根管治療は失敗だったに違いない!」と確信を得た方もいるはずです。
再治療前の診察はどのように行うのでしょうか?
再治療前の診察は、主に「デジタルレントゲン」で行います。レントゲン画像から今の状態をしっかり診てもらうことが大切です。
【デジタルレントゲンのイメージ画像】
レントゲンを撮れば、
- 痛みや違和感の原因は何なのか?
- 歯を残すことができる状態か?
- 歯を支える骨の状態はどうか?
- 最善の治療方法は何か?
など、多くのことを見極められます。
「不具合の根本原因がわかる→再治療の方針を立てる」という流れです。
もしデジタルレントゲンでも情報量が不十分な場合は、CTを使うこともあります。
以上のとおり、再治療の前にしっかり診断を受けることが不可欠です。そのためには、デジタルレントゲンやCTが整っていることが、最低限の条件といえます。
5. 根管治療の失敗症状があるときは再根管治療を受ける必要がある
いよいよ根管治療の失敗が確実だと思ったら、残された選択肢はただ1つ。「再根管治療を受けること」です。
再根管治療は「抜歯を回避するための最後のチャンス」です。手遅れになる前に、信頼できる歯医者を探し、なるべく早く再根管治療を受けましょう。
再根管治療の流れは以下のとおりです。
基本的に、根管治療と再治療の流れは同じです。
ただし再治療のときは、治療の最初に、
- 被せ物や土台を外す
- 根管充填材を取り除く
という工程が加わります。
再根管治療で治せない場合は、「歯根端切除術(しこんたんせつじょじゅつ)」などの外科的な治療を行います。
歯根端切除術(しこんたんせつじょじゅつ)とは |
根の先の感染部位を取り除く外科的処置 |
ただし、残念ながら外科的処置でも治らないことがあります。そうなると、最後の選択肢は抜歯です。
抜歯になったケースでは、インプラントや義歯(入れ歯)、ブリッジなどの選択肢を検討することになります。
とはいえ、抜歯は最終手段。抜歯せずに自分の歯で、この先20年も30年も生きていけるようにするためには「再治療をどの歯医者に任せるか」が重要です。
「今後こそ根管治療に失敗されないための歯医者の選び方」を一緒に見ていきましょう。
6. 今後こそ根管治療に失敗されないための歯医者の選び方
ここからは「根管治療に失敗されないための歯医者の選び方」について解説していきます。
結論、根管治療を成功できる歯医者には明確な4つの基準があります。
根管治療に失敗しない歯医者の基準 |
①自費の根管治療を行っている ②垂直加圧根管充填法ができる(治療歴10年以上) ③マイクロスコープ・ラバーダム・CTなどの設備が整っている ④治療が1〜2回で終わる |
上記4つをすべて満たしている歯医者を選ぶことで、ぶり返す不調や強い痛みから解放され、快適な日々を取り戻せるでしょう。
詳しく解説します。
6-1. 自費の歯医者を選ぶ
失敗されないための歯医者の選び方1つ目は「自費の歯医者を選ぶこと」です。
自費診療の歯医者を選ぶべき理由には、以下の3つがあります。
すでにお伝えしているとおり、保険診療の根管治療は二分の一の確率で失敗するのが現状です。歯医者なら失敗しないでしょう?そう思いたくなるお気持ちは分かりますが、実際に、根管治療の失敗症状で苦しむ患者様は後をたちません。
なぜなのでしょうか?
それは、日本における保険診療の診療報酬は非常に低くおさえられており、高度な設備のもとで治療を行うと、赤字になってしまうからです。
結果として、設備が整っている自費診療の方が、成功率が高くなるという現状があります。
具体的に、保険診療と自費診療を比べてみると、以下のような明確な違いがあります。
自費診療はどうしても費用が高額になるため、敬遠する方も多いことでしょう。ただし、保険診療で根管治療の失敗を繰り返し、最終的に歯を失うことになれば、インプラントや入れ歯にするしかありません。
たとえばインプラントは1本20万円〜40万円かかるため、もっと費用がかさむことになります。
下表で、
- 自費の根管治療が成功して天然歯を残せたパターン
- 根管治療の不備で虫歯が再発して抜歯になり、その後インプラントにしたパターン
について、20年間でかかるコストを比較しました。
経過年数 | 自費の根管治療が 成功して天然歯を残せた |
再発後抜歯になり インプラントにした |
1年後 | 10万円 | 32万円 (インプラント+メンテナンス費) |
10年後 | 0円 | 18万円 (9年間メンテナンス費のみ) |
20年後 | 0円 | 30万円 (10年分のメンテナンス+自費の入れ歯) |
20年間の合計コスト | 合計10万円 | 合計80万円 |
【インプラントの想定シチュエーション】 |
・インプラントの費用は30万円と想定 ・最初の1年はインプラントのメンテナンスに4回通うのみ※① ・2年目以降も1年に4回のメンテナンスに通う ・20年目にインプラントの具合が悪くなり、部分入れ歯(自費:10万円)へ移行※② ※①:メンテナンス費用は5,000円/回、1年で2万円を想定 ※②:インプラントの保証期間が10年~15年の歯科医が多いことから想定 |
少し極端な事例になったかもしれませんが、抜歯後にインプラントにすると、維持費などがかかり続けることは事実です。しかも自分の歯を失っているという大きな損失もあります。
歯を失った上に、さらに高額な費用がかかる未来は、何としても避けたいですよね。
もう二度と失敗されたくない方は、まず「自費診療の歯医者を選ぶこと」がポイントです。
6-2. 垂直加圧根管充填法ができる(治療歴10年以上)
次に大事になるのは「垂直加圧根管充填法ができること」です。しかも治療歴は最低10年以上であることが条件です。
根管治療の種類には、
- 「垂直加圧根管充填法(すいちょくかあつこんかんじゅうてんほう)」
- 「側方加圧根管充填法(そくほうかあつこんかんじゅうてんほう)」
の大きく2つがあります。
大まかな違いは以下のとおりです。
図でお分かりのとおり、垂直加圧根管充填法は成功率が格段に高い治療方法です。成功率だけ見ても、根管治療を成功させるには「垂直加圧根管充填法」一択ということが、ご理解いただけると思います。
実は根管はまっすぐではなく、曲がっていたり枝分かれしていたり、複雑な形状をしています。そんな根管を根元まで密閉するためには、垂直方向に薬を詰める「垂直加圧根管充填法」が最適なのです。
根管内を歯の根元まで薬(ガッタパーチャ)で密閉すれば、細菌が繁殖できない環境を作れます。
一方、保険診療で主流の「側方加圧根管充填法(そくほうかあつこんかんじゅうてんほう)」は、ガッタパーチャを横(側方)から押すため、根元まで密閉できないことがあります。
充填剤が根元まで行き届かず、密閉がうまくいかないと根管に空洞ができます。その空洞が細菌繁殖の原因になってしまうのです。
もう二度と根管治療に失敗されないためには「垂直加圧根管充填法」で治療できる歯医者を選ぶことがポイントです。
東京・南青山のミライズなら「垂直加圧根管充填法」で快適な日常を過ごせます! |
東京表参道にある歯科医院『ミライズ』では「垂直加圧根管充填法」を用いた質の高い根管治療を行っています。
担当するのは、垂直加圧根管充填法を18年以上行っている根管治療のエキスパートです。実は、垂直加圧根管充填法に精通している歯医者は、日本国内に数十人程度しかおらず、偶然出会う確率はほとんどありません。 根管治療は垂直加圧根管充填法がベストな選択です。「今度こそ失敗されたくないという方」「20年、30年先も自分の歯を残したい方」は『ミライズ』にお問い合わせください。 |
6-3. マイクロスコープ・ラバーダム・CTなどの設備が整っている
根管治療を成功させるには、担当する歯科医の技術がもっとも大切です。歯科医の技術があることを前提とした場合、次に大事なのは「整った設備」です。
根管治療に必須の設備とは、主に以下の3つを指します。
1つ目の設備は「マイクロスコープ」です。マイクロスコープは歯科用の顕微鏡で、最大20倍程度拡大できます。
【世界最高水準のカールツァイス社製マイクロスコープ】
出典:ミライズ公式サイト
根管治療にマイクロスコープが必須な理由は「肉眼では見えない細かな根管の内部を正確に確認できるから」です。
マイクロスコープといっても種類やグレードはさまざまで、精密な根管治療を行うためには、1台400万円〜500万円ほどの機種が理想です。
根管治療に必須の設備といえば「ラバーダム」も同様です。
【ラバーダム】
ラバーダムの役割は大きく2つあります。
- 根管内に唾液が入るのを防ぐこと
- 薬剤が口腔内に漏れ出ることを防ぐこと
根管治療は感染を避けるため、なるべく無菌下で行う必要があります。精密な根管治療を行なう上で、ラバーダムは必須です。
次に大事な設備は「歯科用CT」です。歯や骨の状態を3D(立体)で撮影できる高精度な画像診断装置です。
【「Ray scan」の最上位モデル『α+200』】
毎回必ず使うのではなく、デジタルレントゲンでは判断が難しいケースに限定して使用します。根管治療を成功させるために、あれば便利な設備です。
以上のように、根管治療を成功させるためには、整った設備があることも重要です。
歯医者を選ぶときは、必ずホームページでチェックするか、事前に問い合わせて確認しておきましょう。
6-4. 治療が1〜2回で終わる
最後にお伝えするのが治療回数についてです。根管治療を成功させる歯医者は「治療が1~2回」で完了します。治療回数は少ない代わりに、1回の治療時間はおよそ2時間たっぷりかかります。
どうしても一人ひとりの患者様にじっくり向き合うため、長時間になってしまうのです。
一方、失敗する歯医者にありがちなのは「消毒で何度も通院するパターン」です。もしかしたら、みなさんも経験があるのではないでしょうか。
消毒を繰り返しても、根管内を無菌状態にすることは不可能です。本来なら、消毒だけで何度も通院する必要は一切ありません。
根管治療を成功させるために大事なのは「神経を取り除き、いちはやく根元まで充填すること」に尽きます。
- 根管治療中は何度も通院させられた
- 治療期間が2ヶ月以上かかった
こんな方は、残念ながら歯医者選びを間違えていた可能性があります。
再治療を受けるときは、少ない治療回数で確実に治してくれる歯医者を選ぶようにしましょう。
7. 再根管治療は垂直加圧式のエキスパートがいる『ミライズ』へ
ここまでお読みいただき、ありがとうございました。
もしあなたが、
- 再発しない根管治療を受けたい
- 20年30年先も自分の歯で生活したい
とお考えなら、ミライズにご相談ください。
根管治療のエキスパートが、高度な技術と設備で万全な体制を整え、患者様にとって最適な治療方法をご提案します。
ミライズで行っているのは、自費診療の根管治療です。
詳細 | |
ミライズの根管治療費用 (基本施術料) |
前歯:119,900円(税込) 小臼歯:141,900円(税込) 大臼歯:174,900円(税込) |
自費診療のメリットは、症状や患者様の要望に合わせた柔軟な対応ができることです。
保険診療と比較すると高額ですが、再発を繰り返して歯を失うことになれば、さらに高額な費用に加え、メンテナンス費などもかかり続けます。
根管治療は、自然の歯を残す最後の砦。「失敗を繰り返し、痛みに耐えた結果、抜歯になってしまう……」という患者様を一人でも減らしたい。これがわたしたちの願いです。
7-1. 『ミライズ』は垂直加圧根管充填法18年のエキスパートがいます
わたしたちミライズの根管治療は「垂直加圧根管充填法」で行います。
「6-2. 垂直加圧根管充填法ができる(治療歴10年以上)」で解説したとおり、根管治療の成功率を高め、再発しない未来を望むなら「垂直加圧根管充填法」で充填することが大切です。
「垂直加圧根管充填法」は、根管治療の成功率が90%以上と高く、理想的な治療法。保険診療の成功率がおよそ50%以下であることを考えると、その質の差は一目瞭然です。
ただし、「垂直加圧根管充填法」をマスターした歯科医は本当に少なく、日本中を探しても数十人に満たないほどです。
ミライズには「垂直加圧根管充填法」のエキスパートがいます。患者様一人ひとりと向き合いながら、丁寧に治療します。再根管治療なら、ぜひミライズにお任せください。
7-2. 『ミライズ』は最高品質の設備が揃っています
ミライズの根管治療は、最高品質の設備で行っています。
根管治療に欠かすことができないのは「歯科医の技術や経験」ですが、次に大事なのが設備です。高い精度で根管治療を確実に進めるためには、マイクロスコープやラバーダム、CTなどの設備が重要です。
ミライズでは、世界最高水準のカールツァイス社製のマイクロスコープを導入し、計3台のマイクロスコープを完備しています。
【当院で採用している世界最高水準のカールツァイス社製マイクロスコープ】
マイクロスコープを使うことで、肉眼では確認が難しい細部まで拡大可能。その結果、根管内の微細な構造や感染部位を的確に処置できます。
根管治療で必須の設備といえば、「ラバーダム」も同様です。
「ラバーダム」は、根管内に唾液が入るのを防ぎ、感染リスクを防ぐゴム状のシートです。「ラバーダム」を使用することで、根管内を唾液や細菌から隔離し、治療の精度を高められます。
【ラバーダム防湿】
「ラバーダム」は、精密な根管治療を行う上で不可欠な設備です。しかし、保険診療ではその使用率が極めて低いのが現状です。
ミライズでは、自費診療ならではの高水準な治療を提供し、患者様一人ひとりに最適なケアを行うため、すべての根管治療においてラバーダムを使用しています。
最後に紹介する設備は「歯科用CT」です。ミライズのCTは、Ray社のRay scan最上位モデル『α+200』を導入しています。
【「Ray scan」の最上位モデル『α+200』】
Rayscan『α+200』は、CTの撮影が最速4.9秒で完了します。患者様のご負担を最小限におさえることが可能になりました。
【CT撮影の範囲は最小から最大まで調整可能】
また、一般的なCTは撮影範囲が限られていますが、Ray scan『α+200』は、顔全体を撮影することもできます。
デジタルレントゲンで診断が難しい場合は、CTを活用した正確な診断を行います。治療計画を立てる上で欠かせない設備のひとつです。
7-3. 『ミライズ』の根管治療は通院2回で終わります
ミライズの根管治療は、通常2回の通院で終わります。
「消毒だけで何度も通院する」ということは一切ありません。遠方からお越しの方、家事や育児、お仕事でお忙しい方も安心してください。
詳細 | |
初回 | カウンセリング
歯の痛みや膿、他院の治療歴などを確認。治療方法や治療期間の目安、費用等についてご説明します。 |
2回目 | 根管治療開始
症状に合った最適な治療方法で、可能な限り歯を残せるような治療を行います。 |
1回あたりの根管治療にかかる時間は約2時間です。長時間で驚かれるかもしれませんが、一人ひとりの症状に合わせ、精密な治療を丁寧に行うため、どうしても時間がかかります。
ただし、治療に必要のない通院は一切ありません。わたしたちミライズは、患者様の時間を無駄にせず、最小限の通院で最大限の結果をお約束します。
根管治療後の痛みや違和感に悩んでいるなら、我慢せず再治療を受けましょう。放置するとますます悪化することがあります。
「今の痛みを一刻も早く緩和したい」「もう二度と再発したくない」とお考えなら、ぜひ一度、ミライズにご相談ください。
8. まとめ
この記事では「根管治療の失敗症状」について詳しく解説してきました。
「根管治療の失敗症状」には、主に以下のようなものがあります。
【根管治療の失敗】代表的な症状 | |
治療直後〜1週間 | ・寝られないほどの激痛がある ・痛み止めが効かない ・痛みがどんどん強くなる ・治療後1週間経っても痛みが消えない |
治療後2週間目以降〜 | ・膿が出る ・歯茎の出来物 ・歯が浮いたような感覚 ・頭痛がある ・歯茎が腫れる ・顔が腫れる ・歯の色がグレーや黒っぽくなる ・歯がぐらつく ・発熱がある |
根管治療失敗の原因は、大きく以下の2つです。
根管治療を成功できる歯医者には明確な4つの基準があります。
根管治療に失敗しない歯医者の基準 |
①自費の根管治療を行っている ②垂直加圧根管充填法ができる(治療歴10年以上) ③マイクロスコープ・ラバーダム・CTなどの設備が整っている ④治療が1〜2回で終わる |
もし再治療が失敗してしまったら、今度は抜歯になってしまうかもしれません。「自分の歯を残したい」「もう二度と失敗されたくない」とお考えなら、根管治療のエキスパート『ミライズ』へお問合せください。
長く続くつらい痛みから解放され、再び同じ苦しみを繰り返すことのない未来を手に入れていただけるよう、心から願っております。