お知らせ・お役立ち情報
NEWS & TOPICS
2025.12.23
ブログ
【専門医解説】サージェリーファーストとは?効果や費用を解説

「サージェリーファーストって、どんな治療?」
サージェリーファーストとは、顎変形症の治療法の一つです。従来の保険治療とは異なり「手術→矯正」の順番で行います。
サージェリーファーストと保険の外科矯正治療の違いについてまとめた、以下の表をご覧ください。
| 項目 | サージェリーファースト | 保険の外科矯正 |
| 見た目の改善 | 早い (手術を先に行うため、治療初期から顔立ちが変わる) |
遅い (術前の矯正期間→手術(顔が変わる)→術後矯正の流れ) |
| 治療期間(目安) | 約1〜2年 | 約3〜4年 |
| 入院期間(目安) | 1週間前後(ただし施設により入院期間は異なる)※1 | |
| 費用相場 | 290万円〜750万円 | 60万円〜100万円※2 |
| 保険適用 | ✕ | ◯ |
※1 ミライズの場合は1泊です
※2 自己負担3割で60万円〜100万円です。また、高額療養費制度の対象になるため実質負担はさらに軽減されます
治療初期から見た目の変化を実感できるのが、サージェリーファースト最大の特徴です。費用はかかるものの、治療期間は保険の治療より短く、短期間で理想の見た目を叶えたい方に向いています。
とはいえ、サージェリーファーストは顎の骨を切る大掛かりな手術です。「失敗だけは避けたい…」。そう感じて、慎重になる方も多いことでしょう。
そこで今回は、日本トップクラスの年間120症例(監修含む)の顎変形症治療を行っているミライズが、
- サージェリーファーストの治療の流れや仕組み
- サージェリーファーストと保険治療との違い
- サージェリーファーストの病院選びのポイント
を、専門家の視点から分かりやすく解説します。
最後まで読んでいただければ「サージェリーファーストが自分に合っているのか」「受けるなら、どんな病院を選べば良いのか」を明確に判断できるようになります。
サージェリーファーストで後悔したくない方は、ぜひ読み進めてください。
1.サージェリーファーストとは「顎変形症治療の一種」
すでにお伝えしたとおり、サージェリーファーストとは、顎変形症治療の一種です。
とくに、
「見た目の改善を早く実感できる」
「治療期間を短縮できる」
という点で、これまでの外科矯正とは一線を画す新しい治療法です。
以下の、サージェリーファーストと、従来の保険適用の外科矯正の治療期間の違いを表した図をご覧ください。

※上記の治療期間は目安です
従来の保険適用の外科矯正は、先に矯正を行い、歯並びが整うまで手術できませんでした。
しかし、サージェリーファーストの場合、矯正をせずに先に手術を行います。手術前の矯正がないために、治療期間が大幅に短縮できるのが特徴です。
2.サージェリーファーストの対象になる症例

サージェリーファーストの対応症例は主に、以下のようなケースが挙げられます。
| サージェリーファーストの対象になる症例 |
| ・下あごが前に出る(受け口)「下顎前突症(かがくぜんとつしょう)」 ・あごが後ろに引っ込んでいる「下顎後退症(かがくこうたいしょう)」 ・上あごが出ている(出っ歯)「上顎前突症(じょうがくぜんとつしょう)」 ・顔の中央部(鼻の下あたり)が凹んで見える「上顎後退症(じょうがくこうたいしょう)」 ・あごの左右非対称「顔面非対称」 ・笑うと歯ぐきが大きく見える「ガミースマイル」 |

ただし、歯の傾きが極端に強い場合などは例外です。いきなり手術ではなく、数ヶ月の術前矯正がある「アーリーサージェリー」になることもあります。
というのも、サージェリーファーストは手術後に、歯が正しく噛み合うよう動かせることが前提だからです。
「噛み合わせが極端に悪いと、少し術前矯正が必要になるかも」と覚えておきましょう。サージェリーファーストが適応する症例か判断するには、CTや3Dシミュレーションでの精密検査が必須です。
3.従来の治療にはないサージェリーファーストの5つの特徴

ここからは、「1.サージェリーファーストとは」で解説したサージェリーファーストならではの特徴を、以下の5つの観点で深掘りします。
| サージェリーファーストの特徴 |
| 1.最初に見た目を改善できる 2.先に手術をするため更に治療期間を短縮できる 3.矯正装置を選べる 4.理想の顔や歯並びに近づきやすい 5.手術のタイミングを自分で決められる |
3-1.最初に見た目を改善できる
サージェリーファースト最大の特徴は「最初に見た目を改善できること」です。
サージェリーファーストは「先に骨格を整え、あとから歯並びを仕上げる」という逆の発想で治療を行います。術後1〜2ヶ月で、フェイスライン・横顔の変化を実感できるでしょう。
一方、従来の保険適用の外科矯正では、手術の前に、長い矯正期間(2年前後)が必要です。矯正期間中は、一時的に見た目が悪化するケースも多く、長く辛い時期を過ごすことになります。
例えば、大学生活や就職活動、結婚などのイベントを控えている方の場合、見た目のコンプレックスを抱えたまま、長期間装置をつけ続けるのは、かなりの苦痛でしょう。
そのコンプレックスを最初に解消できるのが、サージェリーファーストの強みです。
3-2.先に手術をするため更に治療期間を短縮できる
サージェリーファースト2つ目の特徴は、「先に手術をするため更に治療期間を短縮できる」です。
単純に「手術前に矯正を行わないから」だけではありません。手術を行うことで、矯正のスピードが加速する(RAP現象)のです。
手術を行うと、骨に刺激が加わります。その結果「一時的に骨の代謝が活性化(ラップ現象:Regional Acceleratory Phenomenon)」するのです。
| ラップ現象とは「骨の新陳代謝が活発になる現象」 |
| 手術によって顎の骨に刺激が加わると、体の自然な反応として骨代謝・血流が上がり、歯が動きやすい期間が生まれます。これが「RAP現象」です。 |
参考:PubMed「Regional Acceleratory Phenomenon」
術後のRAP現象が起こるタイミングで矯正を行うことで、歯の動きがスムーズになり、全体の治療期間を短縮できるというメカニズムです。
以上の理由から、サージェリーファーストは従来の外科矯正治療より、合計1年ほど治療期間を短縮できます。
3-3.矯正装置を選べる
サージェリーファースト3つ目の特徴は「矯正装置を自由に選べること」です。
矯正装置を選べるなんて、当たり前と思われるかもしれません。
しかし、保険適用の外科矯正で使用できる装置は「表側ワイヤー矯正(マルチブラケット)」にほぼ限定されています。これは、健康保険の診療ルール上、審美目的の装置(裏側矯正やマウスピース矯正など)は保険適用外とされているためです。
一方、自費診療で行われるサージェリーファーストは、治療目的・生活スタイル・見た目(審美性)の希望に合わせて、複数の装置から選択できます(ただし、症例によっては矯正装置を医師から指定されることもあります)。

矯正治療は1〜2年という長期間にわたります。装置選びは見た目だけでなく「どんな日常を過ごしたいか」「矯正中も自然に笑いたいか」といった生活の質(QOL)にも直結するでしょう。
「保険で治療できるのはありがたいけど、やっぱり見た目が気になる…」
「自分で取り外しできるマウスピース型矯正がいいな」
そんな声に応えられるのが、サージェリーファーストの大きな強みです。
3-4.理想の顔や歯並びに近づきやすい
サージェリーファースト4つ目の特徴は「理想の顔立ちや歯並びに近づきやすいこと」です。
もちろん、保険治療でも「理想の顔」をまったく伝えられないわけではありません。
しかし保険適用の外科矯正治療は、あくまで「骨格や噛み合わせの機能を正しく整えること」を目的としています。見た目(審美性)を追求するための治療ではありません。
一方で、サージェリーファーストは自費診療です。機能回復(噛み合わせ)を重視しつつ、以下のような「美容的ゴール」を共有しながら、骨格レベルでの設計を行えます。
- Eライン(鼻・唇・あごを結んだ横顔のライン)を整えたい
- フェイスラインをすっきりさせたい
- 口元の突出感(口ゴボ)を改善したい

「長年のコンプレックスを、根本から解消したい」
という方は、サージェリーファーストのような自由度の高い治療も検討してみるといいでしょう。
3-5.手術のタイミングを自分で決められる
サージェリーファースト5つ目の特徴は「手術のタイミングを自分で決められること」です。
サージェリーファーストは、治療の最初に手術を行うため、治療開始時点で手術日を計画できます。
精密検査で適応と判断されれば、就職活動・結婚式・卒業・留学など、大切なイベントに合わせて手術の時期を優先することが可能です。
たとえば、
- 結婚式までに自信のある横顔で写真を残したい
- 就職活動で第一印象を良くしたい
- 新生活が始まる前に見た目の悩みを解消したい
といった人生の大きなイベントに向けて、計画的に手術を受けられるのが、サージェリーファーストのメリットです。

一方、保険適用の外科矯正では、手術前に2年前後の術前矯正が必要になります。この期間は、歯の動きや治療の進み具合に左右されるため、手術日を自分で決めることはほとんどできません。
さらに、大学病院で治療を行う場合は、手術枠の混雑や待機期間もあり、「手術時期が希望のタイミングと大きくズレる」といったケースも珍しくありません。
自分の予定に合わせて計画的に手術を受けたいなら、サージェリーファーストに対応しているクリニックで、一度相談してみてください。
4.サージェリーファーストのデメリットは「術後の噛み合わせが一定期間、不安定になること」

ここまでサージェリーファーストの特徴や、従来の外科矯正と比較した場合のメリットを中心にお伝えしてきました。しかし、サージェリーファーストは良い点ばかりではありません。
サージェリーファーストには「術後の噛み合わせが一時的に不安定になる」というデメリットがあります。
これは「治療がうまくいっていない」という意味ではなく、治療の手順による自然な経過です。

サージェリーファーストでは、最初に手術を行うことで、あごの骨を大きく動かします。
しかしこの時点で、歯並びはまだ「もともとの骨格に合わせた状態」のまま。つまり骨と歯のバランスが一時的にずれ、噛みにくさを感じる期間が生まれます。
これが「一時的に噛み合わせが悪くなるメカニズム」です。
とはいえ、術後の矯正治療で歯を新しい骨格に合わせて動かしていくため、噛み合わせは徐々に整っていきます。
個人差がありますが、多くの方は、術後数ヶ月ほどで噛み合わせが安定しはじめます。見た目だけでなく、噛む・話すといった機能も段階的に回復していく治療であることを理解しておくと安心です。
5.人生最大の口ゴボ・しゃくれに約2〜3年も耐える位ならサージェリーファーストで終わらせよう
「もうこの顔に2〜3年も耐えられない」と感じているなら、サージェリーファーストで終わらせましょう。
もちろん、骨を切る手術ですから、術後数ヶ月はお顔の腫れが残ります。それでも、早ければ1〜2ヶ月ほどでフェイスラインや横顔の変化を実感できる方がほとんどです。


手術そのものは、サージェリーファーストでも保険の外科手術でも大きく変わりません。同じ「骨を切る手術」を受けるなら、見た目が良くなる順番を「最初」にするか「最後」にするかの違いだけです。
先に見た目が整うことで、気持ちが前向きになり、「やってよかった」と感じる瞬間が早く訪れます。その後の術後矯正にも、自然と意欲が湧き、明るい気持ちで治療を続けられるでしょう。
もし、あなたの手術を希望する理由が、
「見た目のコンプレックスで毎日鏡を見るのがつらい」
「早く自信を取り戻したい」
ということなら、ぜひ一度、サージェリーファーストのカウンセリングを受けてみてください。
6.サージェリーファーストの費用相場は290万円〜750万円

ここからは、気になる費用について詳しく見ていきましょう。
自費診療であるサージェリーファーストの治療費相場は「290万円〜750万円」であり、内訳は以下の通りです。
| 【サージェリーファースト】治療費相場 | |
| 手術に関する費用 (目安) |
200万円~600万円
【内訳】 |
| 矯正治療に関する費用 (目安) |
90万円~150万円
【内訳】 |
| 費用相場:290万円〜750万円※ | |
※費用は目安です。個別の症例や施設によっても大きく異なります。例えばミライズの場合、吸収性のプレートは追加料金になりません。
費用に幅がある理由は「どのような治療計画を立てるか」によって治療費が大きく上下するからです。
具体的には、以下のような要素で、治療費総額は大きく変動します。
- 手術の範囲・難易度
- 矯正装置の種類
- 通院回数・保定期間
- 地域やクリニックの設備
治療費の支払い方法については、「分割払いや医療ローン」に対応しているクリニックも多くあります。「一括で払うのは難しい」という方は、支払い方法についてカウンセリング時に相談してみるといいでしょう。
7.サージェリーファーストは執刀医の技術と経験が重要

サージェリーファーストの結果を左右するのは「手術をする執刀医の技術と経験」です。
なぜなら、あごの骨を動かす手術は、非常に高度な治療方法でもあるからです。
サージェリーファーストでは、手術前のセファロ分析(頭部X線規格写真)とCTをもとに、骨の移動位置を設定します。具体的には、骨をどの位置・角度・距離で動かすかを術前に決めておくのです。
しかし、実際の手術では、数ミリの誤差が生じることもあります。その誤差を見極め、3Dシミュレーション通りに正確に再現できるかどうかは、執刀医の経験・感覚・技術にかかっています。
もし、シミュレーション通りに再現できず、誤差が生じてしまったら、わずか1〜2mmズレただけでも「横顔のライン・笑顔・噛み合わせの感覚」に影響が出ます。
具体的には、
- 横顔のEライン(鼻‐唇‐顎のライン)が崩れ、バランスが悪く見える
- 小鼻が広がって見える
- 鼻先が上向きに見える
といった「仕上がりの違和感」につながる場合があります。

以上のように、サージェリーファーストは、早期に顔の変化を実感できる優れた治療方法ですが、一方で、顎の骨を切る大掛かりな手術を伴う「リスクの大きな治療」でもあります。
「こんなはずじゃなかった!」と後悔しないために、執刀医や病院の選び方は慎重に行いましょう。
8.サージェリーファーストの病院を選ぶポイント

今すぐインターネットで近くの病院を探し始めるのは、少し待ってください。
サージェリーファーストのように「手術→矯正」を同時に設計する治療では、高度な技術を必要とするため、医師同士の連携・経験・設備がすべて揃っていなければ、理想の結果を得ることはできません。
自宅に近い病院が、本当にあなたにとってベストな選択なのかどうか、しっかり見極める必要があります。

病院選びについて、不安を感じる方も安心してください。
ここからは、後悔しない病院選びのために、必ず確認しておきたい3つのポイントを紹介します。
| サージェリーファーストの病院を選ぶ3つのポイント |
| 1.矯正の認定医がいる病院を選ぶ 2.症例数が多いところを選ぶ 3.日本顎変形症学会の認定医・指導医がいる病院を選ぶ |
8-1.矯正の認定医がいる病院を選ぶ
サージェリーファーストの病院選び、1つ目の基準は「矯正の認定医がいる病院を選ぶこと」です。
| 矯正の認定医とは「日本矯正歯科学会の認定医」のこと |
| 日本最大の矯正歯科学会である「日本矯正歯科学会」の認定医とは、5年以上の専門的な研修と学会の試験に合格した歯列矯正医だけが取得できる称号。 |
顎変形症による「受け口」や「口ゴボ」などのお悩みを抱える方の中には、見た目を改善するために手術を希望する方がほとんどです。「顔の悩み=美容外科」と考える方も少なくありません。

実は、美容外科には歯並びや噛み合わせの専門知識を持つ医師が在籍していない場合もあります。そのため、見た目が整っても、噛み合わせの不具合や口の動かしづらさが残るリスクもあるのです。

本来は、噛み合わせが整って、初めて見た目の美しさが引き出されます。
見た目の美しさも理想的な噛み合わせも目指すならば、噛み合わせのプロフェッショナルである「日本矯正歯科学会の認定医」がいる病院を選んでください。
8-2.症例数が多いところを選ぶ
サージェリーファーストの病院選び、2つ目の基準は「症例数が多いところを選ぶこと」です。
「6.サージェリーファーストは執刀医の技術と経験が重要」でお伝えした通り、サージェリーファーストの成功を左右するのは「ドクターの技術力と経験値」です。
症例経験が豊富であればあるほど、骨格の違いや筋肉の癖、噛み合わせのズレを正確に見極める力が身についており、その積み重ねが「最小の負担で、最大の効果を出す治療設計」につながります。
症例数が多い病院では、以下の4つの安心を得ることができます。
| 【サージェリーファースト】症例数が多い病院の特徴 |
| ・多彩な症例データに基づき、一人ひとりに最適なオーダーメイド治療ができる ・難症例や複雑なケースにも対応できる柔軟性と経験がある ・トラブルや後戻りへの予防策・対処法のノウハウがある ・見た目と機能の両方を追求した、長期的に安定した治療を提供できる |
もちろん「治療数が多い=腕のあるドクター」と言い切ることはできませんが、症例数が多いということは、それだけ多くの患者様に選ばれ、信頼されてきた証でもあります。
サージェリーファーストは、マニュアルどおりに進められる治療ではありません。顔の骨格も噛み合わせも十人十色です。
だからこそ、過去の症例データや実績をもとに、個々の症例に合う最適な治療方法を提案できる、経験豊富なドクターを選ぶことが大切です。
8-3.日本顎変形症学会の認定医・指導医がいる病院を選ぶ
サージェリーファーストの病院選び、3つ目の基準は「日本顎変形症学会の認定医・指導医がいる病院を選ぶこと」です。
| 日本顎変形症学会の認定医・指導医とは |
| 日本顎変形症学会の認定医・指導医は、顎変形症の治療に関する専門性が高いと認められた医師のこと。大学病院や指定医療機関で多数の症例を経験し、学会が定める厳しい基準(症例報告・学術発表・試験等)を満たした医師だけが認定される。 |
サージェリーファーストは、あごの骨を切り、位置を移動させるという非常に高度な外科手術を行う治療です。
そのため、わずか1〜2mmのズレが「噛み合わせ」「横顔のライン」「顔の左右差」に影響を与えます。つまり、医師の経験と判断力が結果を大きく左右する治療なのです。

もし、担当する医師の経験・知識・技術のいずれかが不足していた場合、治療後のトラブルに繋がりかねません。
とはいえ、患者様が医師の実力を見極めることは現実的に難しいでしょう。だからこそ、同学会が定めた客観的な基準=「認定医・指導医」は、患者様が病院を選ぶ際の大きな判断材料になります。
とくに指導医は、後進の育成を行う立場であり、より高度な治療経験を持つ医師の証です。
日本顎変形症学会の認定医・指導医かどうかは、同学会のホームページで確認できます。病院選びの際は、事前にチェックするようにしましょう。
9.サージェリーファーストなら年間120症例(監修含む)の顎変形症治療実績があるミライズへ

「受け口や口ゴボを、あと2〜3年も抱えて生きるのはつらい」
「長年のコンプレックスを解消して、カメラの前で思い切り笑いたい」
長年誰にも言えなかったその悩みを、私たちは痛いほど理解しています。
私たちは、日本トップクラスの120症例(監修含む)の顎変形症治療を通じて「自分の顔を好きになりたい」「もう隠したくない」と願う多くの方と真剣に向き合ってきました。
ここからは「サージェリーファーストでミライズが選ばれる理由」を詳しくご紹介します。
9-1.ミライズには日本顎変形症学会の認定医が在籍し、年間120症例(監修含む)の顎変形症治療を行っている

当院の院長は、都内の民間クリニックで唯一の「日本顎変形症学会認定医(矯正歯科)」です(2025年1月現在)。
さらに当院には、日本顎変形症学会認定医(口腔外科)と日本顎変形症学会指導医(口腔外科)に認定されているドクターが在籍しており、まさに「顎変形症治療のエキスパート」です。
「8.サージェリーファーストの病院を選ぶポイント」でお伝えした通り、顎変形症治療を受けられる病院は限られています。中でも、日本顎変形症学会認定医・指導医による治療は、全国でも限られた施設でしか受けられないのが現状です。
ミライズには、顎変形症の治療を熟知した専門チームがあるため、
- 術前シミュレーションの精度が高い
- 手術後の噛み合わせや骨の安定性が高い
- 見た目の仕上がりが自然で美しい
といった結果が得られやすくなります。
さらに当院は、大学病院クラスの手術室を擁する「ミライズiPSクリニック」と同グループ内で連携しており、サージェリーファースト(保険適用外)を含む外科矯正手術(保険適用)にも完全対応。
年間120症例(監修含む)の顎変形症治療を行っています。
サージェリーファーストは、ドクターの腕と経験が見た目や噛み合わせに大きく影響する治療です。サージェリーファーストを検討されているなら、認定医が在籍しているミライズにお問い合わせください。
9-2.ミライズには上顎骨切り術(Le Fort I)を安全に行える高度外科チームがある
上顎骨切り術(Le Fort I:ルフォー・ワン)は、上あごの骨を切り、骨格の位置を正確に整えるための手術であり、ミライズが特に力を入れている分野です。

上顎骨切り術は、顔の中心にある骨を動かすため、非常に高度な技術と精密な感覚が求められます。なぜなら、ほんの数ミリのズレが顔全体の印象や噛み合わせに大きく影響するからです。
また、上顎の骨は「鼻」「頬」「目の下」と非常に近い位置にあるため、少しの角度の違いが、
- 鼻の形が変わる
- 顔が左右非対称になる
- 噛み合わせがずれる
などの結果を引き起こしてしまう繊細な手術でもあります。

とくに「顎の手術によって鼻の形が変わってしまうのでは?」「鼻が広がるって聞いたことがある……」と心配されている方は、「顎変形症治療に特化したクリニック」を選ぶことが大切です。
ミライズでは、形成外科的な見た目の美しさの視点も取り入れ、鼻や口元の自然な仕上がりを両立。上顎骨切り術の経験豊富なドクター陣が、3Dシミュレーションを用いた精密な設計のもと、安全かつ確実な施術を行っています。
「サージェリーファースト」を検討している方は、ぜひ、顎変形症治療のエキスパートであるミライズへお問い合わせください。
9-3.ミライズは矯正と外科が連携しており、サージェリーファーストが同じ院内で完結する

「ミライズ矯正歯科」は、顎変形症の治療に特化した数少ない民間クリニックです。さらに、院内で矯正と口腔外科が密接に連携していることも、当院の強みです。
具体的には、グループ内で大学病院クラスの手術室をもつ「ミライズiPSクリニック」と連携することで、サージェリーファーストを含む外科矯正治療をワンストップで完結できます。

実は、大学病院などを除き、院内でサージェリーファーストの治療が完結するクリニックは、非常に限られています。
一般的には、
- 手術は口腔外科
- 矯正は矯正歯科
のように、分かれており、口腔外科で手術を受けたあとは、別の矯正歯科に通うというケースがほとんどです。
手術と矯正を別々のクリニックで受ける場合、医師同士の情報共有に時間がかかり、治療計画の微妙なずれや、患者様の通院・調整の負担が増えてしまうといった可能性もあります。
当院では、矯正医と外科医が同じチーム内でリアルタイムに連携しているため、一貫した管理のもと、安心して治療を受けていただけます。
もしあなたが「サージェリーファーストを検討している」または「自分も対象になるのか知りたい」と感じているなら、ぜひ一度ミライズのカウンセリングにお越しください。
あなたの症状や理想のフェイスラインに合わせて、専門ドクターが丁寧にご説明いたします。不安や疑問を一つひとつ解消しながら、あなたが前を向いて笑える未来を、私たちが全力でサポートします。
10.サージェリーファーストにまつわるFAQ

最後に、サージェリーファーストについて、よくある質問にまとめて回答します。
| サージェリーファーストにまつわるFAQ |
| ・従来の方法よりも後戻り(再手術)になる可能性は高いですか? ・流動食の期間はどのぐらいですか? ・手術後の歯はどうなりますか? |
10-1.従来の方法よりも後戻り(再手術)になる可能性は高いですか?
A.結論から先にお伝えすると「サージェリーファーストだから後戻りしやすい」ということはありません。
加えて、近年は、
- 3Dシミュレーションによる正確な治療設計
- 骨をしっかり固定するプレートの使用
などにより、術後の骨格や噛み合わせが安定しやすくなっているため、適切な治療計画と、確かな腕をもつドクターの元で治療を受ければ、後戻りのリスクはごくわずかです。

ただし、中にはサージェリーファーストで後戻りする方もいらっしゃいます。
考えられる理由は、主に以下の2つです。
| 【サージェリーファースト】後戻りの原因2つ |
| 原因1.治療計画の不備によって起こるケース(医師側の原因) 原因2.通院を怠る・ゴムかけをサボる・保定装置を付けないなど、指示通りに治療が進まないケース(患者側の原因) |
治療計画の不備による後戻りとは、あごの骨を大きく動かしすぎた結果、筋肉がうまく新しい位置に適応できない場合を指します。
筋肉には「元の位置に戻ろうとする力」があるため、骨が少しずつ引き戻されることがあるのです。例えるなら、輪ゴムを強く引っ張ったあとに手を離すと、パチンと元に戻る現象に似ています。
つまり、無理に骨を動かしすぎると、その反動で戻る力が強く働いてしまいます。

さらに、患者側の行動が原因で後戻りが起こるケースもあります。
例えば、術後の矯正期間中に、通院しなくなってしまったり、矯正のゴムかけを指定時間通りに行わないなど、当初の治療計画から外れてしまうケースです。
このように、サージェリーファーストの後戻りは「手術法の問題」ではなく、治療計画とアフターケアの精度に左右されるケースがほとんどです。
いずれにしても、信頼できる医師のもとで丁寧に治療を進めれば、後戻りの心配はほぼありません。
10-2.流動食の期間はどのぐらいですか?
A.意外と短いです。サージェリーファーストの手術後は、1〜2日ほどスープなどの流動食で様子を見たのち、できるだけ早い段階でおかゆなどの柔らかい固形物に切り替えるのが一般的です。
| 【サージェリーファースト】術後の食事制限 | |
| 術後1日〜2日目 | スープなどの流動食 |
| 術後3日目以降 | おかゆなど柔らかい固形物 |
逆に、ずっとサラサラしたものばかりを食べていると、あごの筋肉を動かす機会が減り、口が開きにくくなってしまうことがあります。
そのため、手術の腫れが落ち着いたら、少しずつ噛む練習を始めることが推奨されます。

実際に、他院では1週間程度の流動食やマウスピース固定を続けるケースもありますが、ミライズでは、患者様の回復状況を見ながらできるだけ早く咀嚼(食べ物を噛み砕くこと)を開始するようサポートしています。
早期に噛む練習を始めることで、
- あごの筋肉や関節の機能回復がスムーズになる
- 咀嚼時の違和感やこわばりを防げる
- 日常生活への復帰が早まる
といったメリットがあります。
10-3.手術後の歯はどうなりますか?
A.サージェリーファーストの術後は、骨が安定していないため「プレート固定+ゴム掛け」を行います。
骨を固定するための「プレート」は、チタンと吸収性の併用です。このプレートは体に安全な素材で、半年〜1年ほど入れたままにします。

一方で、噛み合わせはまだ安定していないため、矯正用ゴムで上下の歯を誘導します。
退院後も使用することが多く、
- 毎食時に外す
- 毎食新しいゴムへ交換する(ミライズの場合)
といった簡単なセルフ管理が必要です。
術後しばらくは、食事や会話がしづらい時期がありますが、腫れや噛みにくさは数週間〜数ヶ月かけて徐々に改善し、日常生活も無理なく戻っていきます。
11.まとめ
今回は「サージェリーファースト」について解説しました。
サージェリーファーストとは、顎変形症治療の一種であり、「手術→矯正」の順で治療を進めることが特徴です。
従来の保険適用の外科矯正と比較したサージェリーファーストの特徴は以下の5つです。
| サージェリーファーストの特徴 |
| 1.最初に見た目を改善できる 2.先に手術をするため更に治療期間を短縮できる 3.矯正装置を選べる 4.理想の顔や歯並びに近づきやすい 5.手術のタイミングを自分で決められる |
サージェリーファーストの病院選びでは、以下の3つを基準にしましょう。
| サージェリーファーストの病院を選ぶ3つのポイント |
| 1.矯正の認定医がいる病院を選ぶ 2.症例数が多いところを選ぶ 3.日本顎変形症学会の認定医・指導医がいる病院を選ぶ |
ミライズでは「顎変形症の治療で後悔してほしくない」という思いのもと、見た目の美しさだけでなく、正しい噛み合わせ・快適な食生活・自信をもって笑える未来を叶える治療を提供しています。
また、当院では、
- 矯正の認定医が在籍していること
- 日本顎変形症学会の認定医が在籍していること
- 入院は1泊で済むこと
などの特徴があり、遠方からも多くの患者様が来院されています。
あなたがこれから先、心から笑える毎日を送れるように。ミライズは、その一歩を全力で支えます。



