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2019.08.07
ブログ
矯正治療で歯を抜くとは?
矯正で歯を抜くとは
こんにちはミライズ矯正歯科です
「矯正をする為に歯を抜く」という話を聞いたことがある方もいらっしゃると思います。
矯正の為に歯を抜くとはどういうことでしょうか。
歯並びを治す場合や上下の噛み合わせを治す場合、そのためのスペースが必要になります。
例えば、
5人掛けの椅子に5人のお相撲さんは座れないですよね
子供用の5人掛けの椅子に大人5人は座れないですよね
歯のサイズが大きいい時、土台となる顎の骨が小さい時など、どうしても歯にどいてもらう必要があります。
そのような時、抜歯を選択することになります。
矯正のための抜歯のことを「便宜抜歯」といいます。
歯を抜かずに並べる時には、
歯の並ぶ円周を広げたり(歯列を拡大)、
ストリッピング(またばディスキング)という方法で0.5㎜以下程度のすき間を歯と歯との間に作ったりすることで、歯を並べるスペースを確保します。
それで、十分改善できる場合もあります。
*ストリッピング:専用の機械やバーで歯と歯の間にすき間を作る
しかし、絶対に歯を抜かない!!として、どんどん歯の並ぶ円周を広げた(歯列を拡大)場合、どうなるでしょう。
(満員電車の椅子にキツキツに座っている時のように)
狭い椅子に歯が浅く腰を掛けて歯が並んでいるイメージが近いでしょうか。
顎の骨の断面は土手の形をしています。
その頂点に歯が並ぶのが、歯と顎の骨にとって一番力のバランスの良い排列なのですが、そこからズレてしまうと、歯にも顎の骨にも負担がかかってしまいます。
行き過ぎると、顎の骨から歯の根っこがはみ出してしまうこともあります。
であれば、それぞれの患者さんの土台(顎の骨)にとって適切な位置に排列できる適切な歯の本数で歯並びをきれいにすることで、歯の寿命や、顎の骨の負担も守ることができるのです。
「必ず歯を抜く訳ではありません」
もちろん、検査によって採得した資料をもとに分析した結果、必要と診断された場合に抜歯が適応されます。
前歯は食べ物を切ったり見た目という点でも大切な歯です、
奥歯(大臼歯)は食べ物をすり潰すのに大切な歯です、
犬歯(前から3番目の歯)は根が長く寿命が長く、また顎を左右に動かす時のガイドとなり大切な歯です、
なので、これらの歯は特に問題がなければ抜歯の第一選択とはあまりなることがありません。
犬歯の後ろ、4番目5番目には形も昨日もよく似た小臼歯と言われる歯があります。
便宜抜歯の際には、多くは小臼歯を選択しますが、他の歯が虫歯の治療がされていたり、根っこの治療がされている等の場合はその歯を抜歯の選択肢に入れることがあります。
検査により検査によりどの歯を抜くか、何本抜くかは決定します。
「歯並びは機能美」
以前読んだ本で見つけた私の好きな言葉で「歯並びは機能美」という言葉があります。
歯並びは美しく並んでいることが、機能としても優れているということが実現されている。
機能が優れるように歯が並んでいる時、美しい歯並びが実現されている。
きれいな歯並びと噛み合せでより多くの歯を健康に残す為に、抜歯を選択することによって実現される場合、抜歯を選択させていただきます。
ご不明な点などいつでも、お気軽にご質問ください。