治療内容
TREATMENT
大人の矯正
当院の大人の矯正治療
個人の骨格や顎関節、筋肉などの身体状態を正確に把握する
成人矯正治療(永久歯列における矯正治療)では、個人の骨格や顎関節、筋肉などの身体状態を正確に把握することが重要となります。そして個人に合わせた適性で機能的な咬合(噛み合わせ)を作ることが何よりも大切です。
歯並びのデコボコを単純に並んだようにして、一見すると見た目だけ良くなったように並べるのは非常に簡単ですが、治療前よりも「しっかりと噛める」という機能的な噛み合わせを構築するのには多くの経験と知識、高い技術力が必要となります。当院では、「咬合機能矯正学分野」という院長をはじめとしたドクターたちの出身大学院講座名通り、機能的な噛み合わせの獲得を最重要視しており、正確な検査と診断能力、治療技術の向上のため、日々研鑽を積んでおります。それら全ての条件が整って初めて実現可能な機能的な噛み合わせは、自然と美しい歯並びとなります。
機能的で美しい適正な噛み合わせを獲得
一人一人の骨格、筋肉・舌・口唇などの軟組織、歯や歯周組織、顎の機能的な検査など綿密な検査と診察を行い、そのデータを綿密に分析した上で、医学的根拠に基づき診断を行います。さらに、この道一筋で長年研鑽を重ねた矯正治療を専門に行う歯科医師がチームを組んで治療を行うため、一人一人に合ったオーダーメイドの治療をご提供することが可能となっています。
以上のように、当院のモットーでもある、「機能的で美しい適正な噛み合わせを獲得」するために、必要な先端の設備と親しみやすいスタッフをそろえ、患者さんの負担が少ない治療を目指し、治療時の痛みや期間を考慮した治療を行なっております。
骨格的な問題がある場合は専門家と連携
骨格的な問題により、矯正治療単独での治療が困難な場合は、大学病院、口腔外科医師や形成外科医師ら専門家と綿密に連携し、顎矯正手術を併用した治療を行います。(保険での顎矯正術、自費でのサージェリーファースト、アーリーサージェリーなど):[ルフォーⅠ型骨切り術、SSRO:下顎枝矢状分割術など]
当院は【指定自立支援医療機関】および【顎口腔機能診断施設】に指定されておりますので、
★「別に厚生労働大臣が定める疾患」に起因した咬合異常に対する矯正歯科治療
★顎の外科手術を要する顎変形症の手術前、手術後の矯正歯科治療
★前歯3歯以上の永久歯萌出不全に起因した咬合異常(埋伏歯開窓術を必要とするもの)
に対しての矯正治療に限り保険診療の対象となります。
※保険診療の対象かどうかは、当院へお気軽にお問い合わせ下さい。
以上のように、当院のモットーでもある、「機能的で美しい適正な噛み合わせを獲得」するために、必要な先端の設備と親しみやすいスタッフをそろえ、患者さんの負担が少ない治療を目指し、治療時の痛みや期間を考慮した治療を行なっております。
大人の矯正治療の種類と特徴
当院では代表的な以下の種類の矯正治療が可能です。患者様の主訴やご希望のご予算、期間、現在の歯並びの状況などによって、それぞれのメリットデメリットをしっかりとご説明させていただいた上で、ご希望に合う治療方法を患者様のご同意のもと決定します。
唇側矯正 通常のワイヤー ホワイトワイヤー |
舌側矯正 |
マススピース型矯正歯科装置 (インビザラインなど※) |
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期間 | 早い | やや長い (唇側矯正より時間がかかりやすい) |
やや長い (唇側矯正より時間がかかりやすい) |
費用 (基本施術料) |
比較的安価 75〜115万円 |
やや高額 90〜130万円 |
症例により安価〜やや高額 45〜130万円 |
取り外し | 不可 | 不可 | 可能 |
目立ちやすさ | 目立つ
|
目立たない(見えない) | 目立たない |
唇側矯正 通常のワイヤー ホワイトワイヤー |
|
---|---|
期間 | 早い |
費用 (基本施術料) |
比較的安価 75〜115万円 |
取り外し | 不可 |
目立ちやすさ | 目立つ
|
舌側矯正 (裏側から装着) |
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---|---|
期間 | やや長い (唇側矯正より時間がかかることが多い) |
費用 (基本施術料) |
やや高額 90〜130万円 |
取り外し | 不可 |
目立ちやすさ | 目立たない(見えない) |
マススピース型矯正歯科装置(インビザラインなど※) |
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期間 | やや長い (唇側矯正より時間がかかることも) |
費用 (基本施術料) |
症例により安価〜やや高額 30〜130万円 |
取り外し | 可能 |
目立ちやすさ | 目立たない |
※完成物薬機法対象外(薬機法未承認)の矯正歯科装置(医薬品)であり、承認医薬品を対象とする医薬品副作用被害救済制度の対象外となる場合があります。
唇側矯正
最も一般的なブラケットと呼ばれる装置を唇側に装着する矯正治療です。メリットとしては、期間的には早く終わることと、費用面のご負担を抑えることが可能です。ワイヤーが表側にあるため矯正装置が見えます。目立たないをご希望の場合にはホワイトワイヤーなどを使った見えにくい矯正装置による治療も可能です。
舌側側矯正(ぜっそくきょうせい)
表からは見えにくい裏側での矯正治療ですので、矯正していることが周りの人からは分からない状態で矯正治療を行うことができます。その分、技術的には細かい調整が必要となることがあるため、表側矯正よりも期間がかかることがあります。
マウスピース型矯正歯科装置(インビザラインなど※)
取り外しができる装置による矯正治療で、矯正装置が目立たないというメリットがあります。取り外しができる分、患者様ご自身の強い意思がないと治療自体が難しく、予定通りに治療が進まないケースもあります。また、適用症例が限られます。
当院では、最新型の3D口腔内光学スキャナー『iTERO』の導入により、通常の印象材よりも精密なデジタルデータが採れるため、非常に治療効率の良いマウスピース型矯正歯科装置(インビザライン※)の作成が可能です。また、一番重要な噛み合わせが構築できない場合やリカバリーが必要となった際のワイヤーによる矯正治療の保障を追加料金なしでお付けしています。院長は国内導入初期(2007年)からの経験があります。
※完成物薬機法対象外(薬機法未承認)の矯正歯科装置(医薬品)であり、承認医薬品を対象とする医薬品副作用被害救済制度の対象外となる場合があります。
料金
治療期間と頻度
一般的な矯正治療の期間
抜歯をするケースは1~3年、非抜歯のケースは1~2年が平均的な矯正治療の期間です。
通院頻度について
月に1回程度です。患者様の中には、海外や地方から2~3ヵ月に1回の頻度で通われている方もいらっしゃいます。
また、遠方からの患者さんも多く通われていますので、患者様のご都合に合わせての通院頻度での治療も可能です。
治療の流れ
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1ご相談・カウンセリング
初診の患者さんは、歯並びに関するお悩みやご質問をお伺いした上で、治療方法や治療期間の目安、費用などもご説明いたします。ご不安なことがございましたらご相談ください。
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2初診・3Dシュミレーション
iTEROによるシュミレーションを行います。3Dレーザーでお口の中を撮影することで、歯型をとらずに、その場で治療前と治療後のシュミレーションを見ることができます。
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3精密検査・診断
3DCTと呼ばれる歯科用のCTやデジタルセファロレントゲン、口腔内検査を元に検査結果を精密に分析し、より細かくお一人お一人に合った治療の方法を診断します。患者様のご希望をふまえ、適正な矯正装置や治療法を決定します。
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4矯正治療開始(装置装着)
実際に矯正装置を装着します。
(装着自体にかかる時間は約30分程度です) -
5治療期間(定期的に通院)
一般的に小児矯正で半年~3年、成人矯正・シニア矯正で1~3年ほどです。治療期間中は月に1回ほど定期的に通院していただき、治療経過を観察しながら装置の調整などを行います。
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6治療終了(矯正装置を外す)
矯正装置を外します。治療が終了した直後の歯は安定せず元に戻ろうとするため、リテーナーという取り外し式の保定装置を使用します。
ますばお気軽に無料相談にお越し下さい
よくあるご質問
Q
矯正治療では、必ず歯を抜くのでしょうか?
(抜く場合は何本くらい抜くのでしょうか?)A
当院では、なるべく抜かない治療を目指しています。
ただし、抜かないことによるデメリットが出てくる場合や、抜いた方がよい場合(より機能的で噛み合わせを実現し歯並びも美しくなる)には歯を抜くこともご提案することもございます。その場合にも、患者様や保護者の方へきちんと抜くことのメリット・抜かないことによるデメリットなどを十分にご説明した上で、最終的には患者様本人に選んで頂き、ご納得した上で治療を行っていきます。抜く本数に関しても、可能な限り抜く本数は減らす方針です。
当の矯正治療においては、一番重要な咬合(噛み合わせ)と機能に重点を置いた治療法を行っております。
(特にお子様の治療はできるだけ歯を抜かない方法と個人の成長様態を見極め、一番効果的な時期に可能なかぎり短期間で効率の良い治療を目指しています。)Q
できるだけ歯を抜きたくないのですが、
歯を抜かないことのデメリットを教えてください。A
歯槽骨(歯が埋まっている骨)の幅や大きさが小さく、歯が大きくデコボコが多いような患者様の場合には、抜かないでデコボコを解消しようとすると、歯の収まるスペースが無くなり、行き場のなくなった歯が前に出てしまうことで、出っ歯や河童のような口元になってしまう様なケースには、歯を抜くことをお勧めする場合があります。
Q
治療後のシュミレーションはできるのでしょうか?
A
当院では、「iTERO」という最新の矯正治療機器や最新の3D分析ソフトウェアを導入しておりますので、治療を始める前に、治療後にどんな変化が起こるかをデジタル画像によるシュミレーションで綿密に分析できます。これにより、歯の型を取る必要が無いため、通常1ヶ月以上かかっていた検査や分析、模型によるシュミレーションなども必要なく、初診時にその場で画像上でシュミレーションを見ることができるため、患者様にとってイメージが湧きやすいだけではなく治療精度の向上にもつながり、検査にかかる時間や治療期間の短縮に大きく貢献します。
Q
矯正治療では、どのくらいの時間(期間)がかかりますか?
A
抜歯をするケースは約1~3半年、非抜歯のケースは1~2年が平均的な期間です。
Q
歯根吸収について
A
当院の矯正治療には特別なワイヤー(東京医科歯科大学大学院咬合機能矯正学分野が開発に携わった改良型超弾性チタンニッケル合金ワイヤー)を使用しており、口の中の温度帯で歯や骨にとって適正な弱い力が安定して出るようプログラミングして作られているため、治療期間や治療の痛み等に配慮した生体に優しい治療が可能です。このワイヤーは、歯根吸収を起こしにくい性質を持つため、従来の矯正治療に比べて、当院での治療においては歯根吸収が格段に起こりにくいのことが特徴です。
Q
通院頻度はどのくらいですか?
A
月に1回程度です。患者様の中には、海外や地方から2~3ヵ月に1回の頻度で通われている方もいらっしゃいます。
また、遠方からの患者さんも多く通われていますので、患者様のご都合に合わせての通院頻度での治療も可能です。Q
矯正治療をした後に、元に戻ってしまう場合もあるのでしょうか?
A
矯正後の後戻り防止装置である「リテーナー」と呼ばれる取り外し式の保定装置を医師の指示どうりしっかりとお使いいただければ、後戻りの可能性は非常に低くなります。(固定式保定装置もございます。)
矯正治療の終了時に「リテーナー」をお渡しいたしますので、一定期間しっかりとご使用ください。
また、リテーナーによる保定治療も重要な治療の一環です。矯正治療後に定期的なチェックで、経過観察を行います。特に最初の半年は後戻りしやすい時期ですので、定期的なチェックが必要になります。半年後以降は、その人の歯の動きを見た上で、3ヶ月・半年・1年とチェックの間隔期間を伸ばしていきます。
後戻り防止装置(リテーナー)の使用頻度も、1日中入れていたものを、夜間だけの時間にするなど、経過とともに使用頻度を少なくすることができます。Q
ワイヤー(矯正装置・ブラケット)をつけた時のデメリットについて
A
ワイヤー(矯正装置・ブラケット)を装着することによってのデメリットは見た目や煩わしさですですが、お口の中は順応性が高く、数日で慣れてしまいます。見た目に関して当院では、目立たない矯正・見えない矯正治療の選択が可能となっています。(ホワイトワイヤー、舌側矯正、マウスピース型矯正歯科装置※など)また、歯磨きがしづらくなり虫歯や歯周病のリスクが高まるため、しっかり歯磨きをしていただくことが大切です。当院ではきめ細やかなクリーニングや歯みがき指導を行なっておりますので、ご安心ください。
Q
矯正治療中の発音のしづらさについて
A
矯正治療の種類によって違いはありますが、表側に装着する矯正治療については発音にはほぼ影響はありません。
舌側矯正の場合、最初は発音のしづらさを感じる方もいらっしゃるかもしれませんが、慣れてくれば発音に問題はありません。
マウスピースの場合も同じく慣れてきますので大丈夫です。Q
矯正治療の間、虫歯の治療はできますか?
A
はい、できます。ワイヤーを外して虫歯の治療を行うことが可能です。また、一般歯科も併設しておりますので当院で全て連携して治療を行うことが可能です。
Q
矯正治療中に痛みはあるのでしょうか?
A
歯が動く時の多少の痛みは出ます。ただ、当院で使用している矯正用のワイヤーは、痛みを最大限考慮して作られたものを使用しています。また、小学生やそれ以下のお子様も矯正治療を行っていますので、ご安心頂ければと思います。