治療内容
TREATMENT
小児矯正
当院の小児矯正
当院の小児矯正では、「なるべく歯を抜かない」、「可能な限り短い治療期間」の治療方針で、大切なお子さまに負担をかけない治療を行うことを大切にしています。お子さまの歯並びや骨格、成長状況を様々な方法で正確に分析・診断し、適正な歯並びを獲得できるよう、成長に合わせて、一人一人に適正な時期や方法をご提案し、治療を行っております。
小児矯正のメリット
適性な時期を見極める
お子様の矯正治療について、とにかく早い時期に治療を始めることを勧めるクリニックも少なくないようですが、当院ではお子様の発育状況を長年培ってきた経験と知識で可能な限り正確に把握し、治療時期を見極めます。なぜならば、矯正治療には、お子様の骨格の成長に合わせた適正なタイミングがあり、早すぎる矯正治療によって、治療の期間が無駄に長くなってしまったり、歯や歯周組織に悪影響を及ぼしてしまいかえってお子様にご負担をおかけしてしまう可能性も起こりえるためです。診察によって、お子様の治療の時期が早すぎると判断した場合には、定期的な検査に移り、場合によっては半年〜1年ごとの経過観察を行って参ります。
経過観察を行う理由
〜2段階の診察・検査によって、成長に合わせた適正な診断を行う〜
当院の経過観察では、 お一人お一人で全く異なる、お子様の成長や歯の萌え変わりスピードを2段階(2時点)の検査で比較検討をおこない、分析・診断を行っております。
一般的には、初診の1回の診察のみで矯正内容を決める場合も多くありますが、より正確な診断を行う上では治療開始できる状況になるまでの経過観察時においては、2時点以上の資料の比較検討が必要と考えております。そのため、当院の小児矯正治療においての経過観察は、初診時と経過観察時以降の2段階の検査(再検査までは半年~1年間の期間を空けます)でより細かな矯正治療内容を決めるため、お子様の成長のスピードに合わせて、ご本人やご家族ともよくご相談させて頂いた上で、適正な治療開始時期と方法を決定します。
このように綿密な検査診断で治療計画を立てることにより、無駄な治療を行うことなく適正な時期に可能な限り短期間を目指し、患者さんやご家族にとっても、負担の少ない矯正治療を実現することが可能です。
治療開始の時期・事例 〜子どもの矯正はいつ始めたらいいの?
予防矯正(2歳半頃から5歳以降)
- 早期の反対咬合(受け口)の治療
- 習癖の除去(指しゃぶり、爪噛み、咬唇癖、舌癖、口呼吸など)
- 機能的要因の除去(歯の萌出異常の改善、歯の早期接触による干渉などの除去)
など予防的矯正治療を行うステージ。
- 主な治療内容
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- 機能的矯正装置(着脱式)
- 拡大装置(着脱式・固定式)
- マルチブラケット装置(ワイヤー矯正装置による治療)
- MFT(口腔筋機能療法) など
I期治療(小学生から)
成長に伴う治療をおこなっていくステージ。 上下のあごの成長を抑制したり、促進してコントロールを行う期間です。上あごと下あごでは発育形態や時期に相違があるため、治療時期を見極めて適正な治療方法でアプローチすることが非常に重要となります。そのため、土台となるあごの上下の骨格関係や歯と歯槽部の大きさの調和を図るため、あごの幅を広げたり、あごの位置のバランスを整えるなど、一生に一度の成長スパート時期にしかできない矯正治療をおこないます。成長期の段階でこのような治療を行うことで、成長がとまる年齢以降(第Ⅱ治療 )での治療において
- 抜歯の必要がなくなる
- 抜歯する必要本数が減る
- 治療期間が格段に短くなる
など本人の負担が少なくなり、治療自体も非常にスムーズに進みます。
- 主な治療内容
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- 機能的矯正装置(着脱式)
- 拡大装置(着脱式・固定式)
- マルチブラケット装置(ワイヤー矯正装置による治療)
- 顎外固定装置(着脱式) など
Ⅱ治療(成人矯正治療、大人の矯正)
I期治療を行ったお子様が、永久歯列の治療Ⅱ期治療に移行していきます。
- 主な治療内容
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- マルチブラケット装置(ワイヤー矯正装置による治療)
- 見えない矯正
・舌側矯正(裏側矯正)
・マウスピース型矯正歯科装置(インビザライン※) - 歯科矯正用アンカースクリューを用いた矯正治療
※完成物薬機法対象外(薬機法未承認)の矯正歯科装置(医薬品)であり、承認医薬品を対象とする医薬品副作用被害救済制度の対象外となる場合があります。
料金
治療の流れ
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1ご相談・カウンセリング
初診の患者様には、歯並びに関するお悩みやご質問などをお伺いした上で、治療方法や治療期間の目安、費用などをご説明いたします。ご不安なことがございましたらご相談ください。
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23Dシュミレーション
最新型3D口腔内スキャナiTERO elementによるシュミレーションを行います。3Dレーザーでお口の中を撮影することで、歯型をとらずに、その場で治療前と治療後のシュミレーションをできます。
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3精密検査・診断
デジタルセファログラムレントゲンや、口腔内検査を元に検査結果を詳細に分析し、より細かくお一人お一人に合った治療の方法を診断します。患者様のご希望をふまえ、適正な矯正装置や治療法を決めていきます。
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4矯正治療開始(装置装着)
実際に矯正装置を装着します。
(装着自体にかかる時間は15〜30分程度です) -
5動的治療期間(定期的に通院)
一般的に小児矯正で半年~3年、成人矯正・シニア矯正で1~3年ほどです。治療期間中は月に1回ほど定期的に通院していただき、治療経過を観察しながら装置の調整などを行います。
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6動的治療終了(矯正装置を外す)
矯正装置を外します。治療が終了した直後の歯は安定せず元に戻ろうとするため、リテーナーという取り外し式の後戻り防止装置である保定装置を装着します。
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7保定治療、経過観察
保定治療を開始、咬合状態の経過を診察していきます。保定装置の調節およびメインテナンスクリーニング等を行います。矯正装置を外し半年以上経過後は3〜6ヶ月ごとの頻度でメインテナンスを行います。