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2023.02.28
ブログ
歯医者で噛み合わせがおかしくなった!治療法や矯正費用の目安を解説
「歯医者に行ってから噛み合わせがおかしくなった…どうすればいい?」
「歯科治療で噛み合わせがおかしくなることってある?放っておいて治るもの?」
歯医者の治療によって噛み合わせがおかしくなるのは、残念ながら起こり得ます。
治療によっては歯を削ったり、被せ物や詰め物をすることで、噛み合わせのバランスが崩れ、うまく噛めなくなったり、顎関節がズレるなどの症状が起きることも。
もしあなたが、おかしくなった噛み合わせに悩まされているのなら、早めに歯科医院を受診しましょう。
噛み合わせの違和感や痛みを放置していると、歯だけでなく全身の不調につながる可能性があります。
本記事では、「おかしくなった噛み合わせの治療方法」や「かかる費用の目安」を解説します。
この記事でわかること
・歯医者の治療で噛み合わせがおかしくなる原因
・おかしくなった噛み合わせ|3つの治療方法
・噛み合わせ治療にかかる費用の目安
・おかしくなった噛み合わせが引き起こす7つの症状
さらに、自分で簡単にできる「噛み合わせのセルフチェック方法」もご紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
あなたのお口に関する不安や悩みの解消に、この記事を大いに役立てて頂けたらと思います。
まず、あなたの噛み合わせは歯医者の治療が原因でおかしくなったのか? そこから探っていきましょう。
歯医者での治療後に噛み合わせがおかしくなる原因は、主に4つ考えられます。
・虫歯治療の詰め物・被せ物の高さや適合が合っていない
・抜歯部位の放置
・インプラントの影響
・入れ歯が合っていない
それぞれ解説していきます。思い当たる所がある方は、そこからみていってくださいね。
虫歯の治療後に、噛み合わせがおかしくなったと感じることがあります。詰め物や被せ物の高さが合わないことが原因です。
虫歯の治療では、ほとんどの場合、虫歯になった歯を削り、その部分に詰め物・被せ物をして修復することで元の歯の機能に戻します。
このとき、新たに入れた詰め物や被せ物が全体的な高さに比べて高すぎたり、低すぎると噛み合わせに問題を生じます。
口の中はとても敏感なので、噛み合わせが少し変わっただけでも違和感を感じます。
治療中には違和感を感じなくても食事をしたり、日常生活に戻ると治療部位の違和感が気になってくることもあります。
詰め物・被せ物が高過ぎる場合は、材料によっては削って調整することで改善が望めることがありますが、詰め物・被せ物が原因であれば1度取り外して再治療が必要になる場合があります。
最近は、白い被せ物(セラミックやジルコニア)をセットする際のかみ合わせ調整不足の事例が多く、その場合には口の中で削ることは至難の業で、作り直しが最優先となってしまいます。
歯医者で抜歯をした後、そのまま放置していると噛み合わせがおかしくなることがあります。歯を抜いた後、忙しくてつい歯医者に行くのが後回しになってしまったという理由でそのままにしていると、次のようなことが起こりやすくなるのです。
・抜いていない側の歯ばかりで噛むようになる
・抜けた歯と噛み合っていた歯が、抜けた歯のスペースに伸び出てくる
・抜けた歯の両隣の歯が、抜けた歯のスペースに動いたり、傾いてくる
・歯を失った部分の骨が痩せて歯茎の位置が下がってくる
口の中がこのように変化することで、噛み合わせのバランスが崩れ、違和感が起きてしまいます。
インプラントが噛み合わせ異常の原因になることもあります。
理由として、主に以下のようなケースが考えられます。
・インプラントの人工歯の噛み合わせが高かったり、取れたり、ぐらついたりしている
・インプラント手術後、インプラントが骨にしっかりと結合していなかった
・インプラント治療の周囲の他の歯が歯周病等でぐらついている
・インプラント治療をした後に掃除がいき届いていなかったり十分なフォローがされていないため、歯茎が炎症を起こしたり、インプラント周囲の骨が炎症を起こしている
インプラント治療後に噛み合わせがおかしくなった場合は、早めに専門医に相談した方が良いでしょう。
入れ歯が原因で噛み合わせがおかしくなることがあります。その理由として次のようなことが挙げられます。
・入れ歯が口の状態に合っていない(形、大きさ、各歯の上下の噛み合わせ)
・口の中で入れ歯が動いてしまっている
・部分入れ歯で、天然歯とのバランスが悪い
入れ歯は多くの場合、慣れるのに時間が掛かります。ただ、痛みや違和感を我慢して無理に装着していると、余計に噛み合わせが崩れていってしまう場合もあります。
入れ歯のせいで噛み合わせがおかしくなったと感じた場合は、早めに歯科医院で受診して調整してもらいましょう。
ここもチェック!
歯医者の治療以外で噛み合わせがおかしくなる原因
歯医者の治療以外にも、噛み合わせがおかしくなる原因として以下のようなものが考えられます。
歯周病:痛んだ歯茎によって歯が押し出されて位置が高くなる
歯ぎしり:歯が磨り減ったり欠けたりして上手く噛み合わなくなる
姿勢が悪い:身体の歪みが顎の位置にも影響し、噛み合わせに影響することがある
放置した虫歯:虫歯が進行していまい、歯冠(しかん)がほぼなくなってしまったり、痛くて噛めない歯があることで片側だけで噛んだりなど、噛み合わせが悪くなることがある
歯並びが悪い:凹凸があるので、本来の顎の骨とその周りの筋肉が噛みたい位置で噛めないことがあり、噛み合わせがズレてしまうことがある。歯並びが良い人でも舌癖などによって徐々に歯並びが悪くなり、噛み合わせが悪くなるケースもある
食生活:柔らかいものばかり食べる習慣のある人は、顎の骨が弱くなることで噛み合わせが悪くなることがあると言われていますが、実は医学的根拠はありません
老化:歯を長年使ってきたことによってすり減ったり(咬耗)、歯周組織(歯肉、歯槽骨)が痩せて歯がぐらつくことで歯並びが変わることがある。歯並びが変わること自体は病気とはいえないがそれが原因で噛み合わせが変わる事がある
口の中や顎の痛みにとどまらず、肩こりや頭痛など全身の健康にもマイナスの影響をもたらしますし、何より不快ですよね。
不快な噛み合わせの違和感にはどう対処すれば良いのか?を、次章で述べていきます。
歯医者の治療で噛み合わせがおかしくなったときは、早めに一般の歯科医院や専門の矯正歯科医院を受診して相談するのが鉄則です。
冒頭でもお伝えしたように、噛み合わせの違和感や痛みを放置していると、歯だけでなく全身の健康にまで悪影響を及ぼす可能性があります。
「でも…噛み合わせの治療って一体どんなことをするのだろう?料金はどれくらい?」
こんな不安を持っている方のために、この章では、「噛み合わせの治療方法」や「費用の目安」について解説します。
おかしくなった噛み合わせの主な治療方法は下記の3つになります。
治療方法 | 概要 |
咬合調整 | 顎関節のズレを改善するため歯を削って高さを調整し安定させる |
補綴治療 | 失われた歯を補ったり、欠けてしまった歯を修復することで噛み合わせを調整する |
矯正治療 | ワイヤー矯正(ブラケット装置)とマウスピース型矯正装置※ |
※完成物薬機法対象外(薬機法未承認)の矯正歯科装置(医薬品)であり、承認医薬品を対象とする医薬品副作用被害救済制度の対象外となる場合があります。
噛み合わせの相談で受診すると、カウンセリングで治療方針を決めていくことになりますが、治療法を理解しておくことで、医師の提案に対して自分に合っているかどうかを考えられるようになります。
それぞれの治療法を解説していきますので、よく読んで、どのような治療法があるのか把握しておきましょう。
咬合調整は、簡単にいうと、歯を削ってかみ合わせの不具合を調節する治療になります。
たとえば、顎を左右に動かした時の上下の歯の接触が問題なら、そこを削って当たらなくするなど、歯の咬頭と窩(歯の山と谷の部分)が点で接触するように調整を行っていきます。
【咬合調整】
特徴 | 歯を削ってかみ合わせの不具合を調節し安定を目指す |
こんな人におすすめ | ・なるべく簡単な治療で噛み合わせの不調を改善したい人 ・保険の範囲内で治療を受けたい人※ケースによっては保険外治療になることもあります |
補綴治療は、入れ歯やブリッジ、インプラントなどで失われた歯を補ったり、欠けてしまった歯を人工の材料で修復する治療になります。これには、むし歯の詰め物や被せ物でかみ合わせを調整する治療も含まれます。
補綴治療では原則保険が適用されますが、補綴物が保険適応でない場合(例えば、セラミック、ジルコニア、インプラントなど)は、別途料金がかかることがあるので注意しましょう。
【補綴治療】
特徴 | 失われた歯を補ったり、欠けてしまった歯を人工の材料で修復することで噛み合わせを調整する |
こんな人におすすめ | ・部分的な噛み合わせのズレに悩んでいる人 ・抜歯をした後に噛み合わせがおかしくなった人 ・なるべく費用負担を少なく治療を受けたい人 ※ケースによっては補綴治療が保険外治療になることもあります |
矯正治療にはワイヤー矯正とマウスピース型矯正の大きく2つがあります。
【ワイヤー矯正】
ワイヤー矯正は、歯の表面に『ブラケット』と呼ばれる装置を装着して、そこにワイヤーを通して歯を少しづつ動かして噛み合わせを整える治療法です。
歯に与える負担が少なく、1番おすすめしたい矯正治療になります。
現在は、透明の樹脂製の「クリアブラケット」やより審美性の高い「セラミックブラケット」などが主流になり、見た目を気にする方にも選択しやすい材料が増えています。
特徴 | 『ブラケット』と呼ばれる装置を歯に装着し、ワイヤーを通して少しずつ歯を動かして噛み合わせを整える |
こんな人におすすめ | ・噛み合わせ治療が必要な人 ・自分の歯でしっかり機能させたい人 ・一定期間ブラケット装置を装着することに抵抗がない人 |
【マウスピース矯正】
透明のマウスピースを装着して噛み合わせを矯正していく治療法です。
ブラケット矯正より目立ちにくいため、口元を見せる機会の多い接客業やサービス業の方におすすめです。装着の痛みが少なく、マウスピースの取り外しが自由にできるのも、違和感を心配する人にとっては安心できる材料でしょう。
【マウスピース治療】
特徴 | ・透明の目立ちにくいマウスピースを装着して噛み合わせを矯正する |
こんな人におすすめ | ・目立ちにくい矯正治療を求めている人 ・痛みがない治療をしたい人 ・自分で取り外せる矯正装置を求めている人 |
噛み合わせの主な治療法が把握できましたでしょうか?ここでは、噛み合わせの治療にかかる費用を、治療の流れに沿って解説します。
まず、噛み合わせの一般的な治療の流れを示した下記の表をご覧ください。
ステップごとにかかる料金について説明していきます。
ただし、診察内容や料金は、歯科医院によっても、お口の状態によっても違いがありますので、あくまで目安としてご覧ください。
最初に噛み合わせの違和感の原因や状態を確認するために検査を行います。また、これまでの状態やお困りごとなどを伺いながら治療方法や方針について医師が診断します。
このときの料金の目安は次のようになります。
ステップ1) | 料金 | 内容 |
診断料 | 無料〜6万円 | 必要に応じて、レントゲン撮影(パノラマ・セファログラム)、歯科用CT、口腔内・顔の写真撮影、、光学印象、むし歯のチェックなどを行い、状態を詳しく確認する |
カウンセリング料 | 無料〜5,000円 | これまでの状態を確認しながら、希望や治療ゴールなどを話し合う |
※料金、内容は症状や病院によって異なります
歯科医院によっては無料で相談を受けられる場合や、カウンセリング料の中に診察料が含まれている場合もあります。
診断とカウンセリングで治療方針が決定したら治療がはじまります。
このときの料金の目安は次のようになります。
ステップ2) | 料金 | 内容 |
矯正治療費 | 10万円〜150万円 | ブラケット装置(表・裏)やワイヤー、マウスピース型矯正装置などの矯正治療に係る費用の全般。歯科医院によって矯正装置代金に毎月の調整料金や、保定装置代が含まれている場合もある |
処置料・調整料 | 無料〜1万円
(1回) |
月に1回程度、矯正装置の調整やメンテナンス、口の状態の確認などを行う |
※料金、内容は症状や病院によって異なります
ブラケットやワイヤーを使用する矯正装置の場合、目立たないプラスチック製やセラミック製のもの(審美ブラケット)を使用すると高額になります。また、歯の移動量が大きい場合は、インプラントアンカーなど追加で装置が必要になることがあり、それに伴い費用は増えることになります。
治療終了後は、歯の後戻りを防ぐため、保定装置を装着する期間が必要になります。保定装置は最初の1年目は終日使用が必要で、2年目以降は就寝時の使用へと徐々に時間を減らしていきます。
この間にかかる料金の目安は次のようになります。
ステップ3 | 料金 | 内容 |
保定装置代金 | 無料〜6万円 | 保定装置には、取り外しができるマウスピースタイプやプレートタイプ、歯の裏側にとめてしまうワイヤータイプなどがある。歯科医院によっては保定装置代金が、矯正治療費に含まれている場合もある |
保定観察料 | 無料〜5,000円(1回) | こ数ヶ月〜年1度程度通院し、経過観察を行う。保定観察料が、歯科医院によって矯正料金に含まれている場合もある |
※料金、内容は症状や病院によって異なります
歯科医院で治療方針が決まると、それに基づいた概算の金額を案内してくれます。治療が始まる前に治療計画や予定されている治療費をしっかりと確認しておきましょう。
ここもチェック!
矯正治療が医療費控除の対象になるケース
本来、矯正治療は、咬むための機能の改善を目的としているので、医療費控除の対象になります。ただし、見た目を優先した機能を考慮しない審美目的の治療は対象ではありません。
対象になるかどうかは治療内容はもちろんですが、実際にはお住いの税務署の判断にゆだねられるため、まずは税務署や国税庁に相談しましょう。
噛み合わせの治療は、医師の診断を仰ぐと共に、自分に合った治療方法、噛み合わせの改善が最大限に期待できる矯正法を選びましょう。
矯正治療は健康保険が適用されないため、高額だと思われる方がいるかもしれませんが、少しでも安い方法に飛びつくようなことはやめた方が賢明です。
たとえば、歯並びを整えて、一見、見た目が良くなったように並べるといった治療を比較的安価で行ってくれる病院もありますが、それでは噛み合わせの根本的な治癒につながりません。
見た目を整えただけで噛み合わせのズレが治っていなければ、すぐにまた違和感や不具合が出てしまうでしょう。
また、人前に出る職種の方は目立つ矯正装置はできるだけ回避するなど、できる限り無理のない方法を選択することも重要です。ライフスタイルに合わせた治療法を選びましょう。
そのためには、カウンセリングで医師の話をしっかりと聞き、わからないことは質問して、しっかり納得してから治療を始めることが大切です。
2章のまとめ
噛み合わせの矯正治療は、費用や歯並びなどの見た目にとらわれず、自分に合った病院、ライフスタイルに適した治療法を選びましょう。
ここまでお話したように、噛み合わせがおかしくなったら、まずは病院を受診して頂きたいのですが、実際には、「病気じゃないから」「急を要するわけじゃないし」と、違和感を放置する方が少なくありません。
この章では、おかしくなった噛み合わせを放置することで引き起こされる7つの症状を解説します。
・虫歯や歯周病
・肩こりや偏頭痛
・顎関節症
・顔がゆがむ
・イライラやストレス
・耳鳴り
・胃腸など消化器系の疾患
よく読んで、しっかり理解しておきましょう。
噛み合わせがおかしいまま生活していると、虫歯や歯周病にかかりやすくなります。
おかしな噛み合わせのまま噛むことを繰り返すと、特定の歯に負担がかかり揺れや歪みが生じます。
それにより、歯と歯を支える骨の間が広がり、歯が割れて虫歯になったり、歯周病を悪化させます。
こうしたケースでは、歯周病だけ、虫歯だけを治療したとしても、噛み合わせ自体を改善しなければ、同じことを繰り返していく可能性が高くなります。
噛み合わせがおかしいと、肩こりや偏頭痛に悩まされます。
物を噛むとき、人は肩や首筋と繋がっている顎の筋肉を使います。口にした物の大きさや硬さによってその力は精密に調整され、それによって物をしっかりと噛むことができるようになっています。
ところが噛み合わせが悪いと、この調整に通常よりも多く負荷がかかり、余計な緊張や筋肉疲労を引き起こしてしまいます。
つまり、噛み合わせが悪いと顎の筋肉が緊張しやすくなり、顎と繋がっている首や肩の筋肉も必然的に緊張しやすくなり、肩凝りや偏頭痛を引き起こすのです。
肩こりや偏頭痛は血流の停滞など様々な原因から起こり得る症状ですが、噛み合わせが一番の原因になっているケースは少なくありません。
悪い噛み合わせは、顎関節症を引き起こす可能性があります。
噛み合わせがおかしいと、顎を動かしたときに歯を伝って顎関節や筋肉など周囲の組織に負担がかかります。
負担がかかっている状態を繰り返すことによって損傷がおこり、顎関節に炎症が起きてしまうのです。
顎関節症になってしまうと「あごの関節が痛む」「大きく口を開けられない」「あごの関節に音がする」といったメインの症状の他に、肩や首のこり、姿勢のズレなど全身に悪影響が波及していきます。
※ただし顎関節症は噛み合わせが良くても起きる場合があります
噛み合わせがおかしいと、顔がゆがむことがあります。
悪い噛み合わせは口の中だけにとどまらず、外見にも悪影響を及ぼすのです。
噛み合わせがおかしいと、噛みやすい歯ばかり使って噛んでしまったり、特定の歯に負担がかかってしまったりするため、どうしても顔の筋肉も偏った使い方になってしまいます。
片側噛みなど、同じ歯、同じ筋肉ばかりを酷使することから顔がゆがんでくるのです。
噛み合わせの悪さは、イライラやストレスの原因になります。
正常に噛めないことが、精神を不安定にさせるのです。
スポーツ選手などがガムを噛むことで集中力を上げたり、リラックスさせたりしているのをご覧になったことはないでしょうか。「噛む」という動作は、脳が感じるストレスを抑えたり、リラックスさせる効果があるといわれています。
噛み合わせがおかしくなって、それを放置したままにしていると、正常に噛めないことが続いてイライラしたり、集中力が続かずストレスを溜め込んでしまうことがあります。
噛み合わせがおかしいのを放置すると、耳鳴りがする場合があります。
これは、下顎がズレることで引き起こされる症状です。
噛み合わせが悪い状態が続くと下顎が後方にズレやすい状態になり、ズレた下顎が耳の管を圧迫してしまうことによって耳鳴りが生じてしまうのです。
おかしい噛み合わせのまま生活していると、胃腸など消化器系の疾患にかかる可能性が高まります。
食事の咀嚼が不十分になることが原因です。食事が上手く噛めないことで、唾液と食物が口内で十分に混ざらなくなってしまう状態が続くと、胃腸に過度な負担がかかり続けてしまいます。
これが引き金となり、結果的に消化系のトラブルを引き起こしやすくなるのです。
いかがでしょう。このように、噛み合わせの悪さは口の中にとどまらず、外見、さらには全身の健康にまで悪影響を及ぼします。
逆の見方をすれば、噛み合わせの改善は、全身の健康にプラス効果をもたらすほどの大きな意味があると言えるでしょう。
噛み合わせを整えることの重要さがわかって頂けたでしょうか。
では実際、あなたの噛み合わせはどうなのか?
ズレている?異常なし…?
この章では、自分で確かめられる簡単な噛み合わせのセルフチェック方法を伝授します。
まず、下記の表に示したリストの、あてはまるところにチェックを入れてみてください。
噛み合わせセルフチェック |
☑️ 口を開けるときに顎の関節が鳴る |
☑️ ものを噛むとき、左右のどちらかでばかり噛んでいる |
☑️ 強く歯を食いしばることができない |
☑️ 前歯で麺類・レタスを噛みきれない |
☑️ 喋っていて発音しにくい音がある |
☑️ 抜けたまま放置している歯がある |
☑️ 歯を噛み合わせた状態でも前歯の上下に隙間ができる |
☑️ 前歯が前に出ている気がする |
☑️ 下顎が後ろに下がっている気がする |
☑️ 下顎が前に出ている気がする |
さて、あなたはいくつチェックが入ったでしょうか?
実はこのリストのすべての項目が噛み合わせ異常のサインになります。
そう!ひとつでもあてはまる箇所があった人は、噛み合わせがズレている可能性があるのです。
次の項でさらにくわしく調べる方法を述べていきますので、鏡を用意して再チェックしていきましょう。
チェックリストで、ひとつでもあてはまった人は鏡の前に立って次の5項目を見ていってください。
実際に目で見て確かめることで、噛み合わせがおかしくなっているかどうかがしっかり判断できます。
以下の要領で、ひとつずつ確かめていきましょう。
背筋を伸ばして鏡の正面に立ち、口を「い」の形にしてみましょう。
上下の歯が中央で揃っていれば、ズレていないので、このチェックでは問題ありません。
中央に揃わずズレがある場合は、噛み合わせがおかしくなっている可能性があります。
背筋を伸ばして鏡の前に立ったら、割り箸を奥歯で噛んで口の横に渡します。
噛んだときに、棒が斜めになっていないかをチェックしましょう。
まっすぐ水平であれば、このチェックでは問題ありません。
水平にならず、斜めに傾いていると、噛み合わせがおかしくなっている可能性があります。
背筋を伸ばして鏡の前に立ち、できるだけ大きく口を開けましょう。
開けた口に、人差し指、中指、薬指の3本を縦にして入れてみてください。
3本が縦に入れば、開き具合は正常です。
ギリギリだったり、入らない場合は、顎関節や噛み合わせに問題がある可能性があります。
鏡の前で真っ直ぐに立って、人差し指をこめかみの下あたりに当ててから、口を「い」の形にします。
次にそのままゆっくり口を開閉し、開くときに顎が左右へズレたり、ゆがんだりしないかをチェックしましょう。
また、ガクッとなったり、カチッというような音がしないか、指に変な振動が伝わってこないかをチェックしてください。
変な動きや、異常な音もしくは振動がある場合は、顎関節や噛み合わせがおかしくなっている可能性があります。
姿勢を正したまま、口を開けたり閉じたり開閉しましょう。
その際、上顎と下顎の奥歯をカチカチ鳴らしてみてください。
音の感じや上下左右の歯がかち合う力のかかり具合が同じなら、噛み合わせは整っています。
歯の当たる音や力加減が上下左右で違う場合は、噛み合わせに問題があるかもしれません。
どうでしたか?セルフチェックで問題が見つかった方は、放置しないで早めに病院を受診して噛み合わせの状態を調べて貰いましょう。
ミライズ矯正歯科は、見た目だけの安易な治療ではなく、「咬合機能の向上」に最重点を置いた矯正歯科治療に特化した専門医院です。
当院では、患者様一人一人の骨格や筋肉など軟組織、顎関節などに合わせた「機能的な歯並びと噛み合わせ」を獲得することを何よりも大切にしています。
矯正歯科治療というと、一般的には見た目のみを追求しがちですが、私たちの考える「患者様個人に合わせた理想的な噛み合わせ」が実現することで、歯並びは自然と美しく整ってきます。
そのため、私たちは、第一に噛み合わせの機能を向上させることを重視して治療を行っています。
矯正治療では、個人の骨格や顎関節、筋肉などの身体状態を正確に把握することが重要となります。
個人に合わせた適性で機能的な噛み合わせを作ることが何よりも大切です。
歯並びのデコボコを単純に並んだようにして、見た目だけ良くなったように並べるのは非常に簡単ですが、治療前よりも「しっかりと噛める」という機能的な噛み合わせを構築するのには多くの経験と知識、高い技術力が必要となります。
当院では、「咬合機能矯正学分野」という院長をはじめとしたドクターたちの出身大学院講座名通り、機能的な噛み合わせの獲得を最重要視しており、正確な検査と診断能力、治療技術の向上のため、日々研鑽を積んでいます。
それら全ての条件が整って初めて実現可能な機能的な噛み合わせは、自然と美しい歯並びとなります。
当院では、一人一人の骨格、筋肉・舌・口唇などの軟組織、歯や歯周組織、顎の機能的な検査など綿密な検査と診察を行い、そのデータを綿密に分析した上で、医学的根拠に基づき診断を行います。
さらに、この道一筋で長年研鑽を重ねた矯正治療を専門に行う歯科医師がチームを組んで治療を行うため、一人一人に合ったオーダーメイドの治療をご提供することが可能となっています。
当院では、モットーでもある「機能的で美しい適正な噛み合わせ」を獲得するために、必要な先端の設備と親しみやすいスタッフをそろえ、患者さんの負担が少ない治療を目指し、治療時の痛みや期間を考慮した治療を行なっています。
また、【指定自立支援医療機関】および【顎口腔機能診断施設】に指定されており、下記の矯正治療に関しては保険診療の対象となります。
・「別に厚生労働大臣が定める疾患」に起因した咬合異常に対する矯正歯科治療
・顎の外科手術を要する顎変形症の手術前、手術後の矯正歯科治療
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※保険診療の対象になるかどうかは、当院へお気軽にお問い合わせ下さい。
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・虫歯の詰め物・被せ物の高さが合わない
・抜歯後の放置
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噛み合わせの違和感は病気とはいえませんが、放っておくと、それが原因で全身の健康に悪影響を及ぼし病気になってしまう可能性があります。
噛み合わせがおかしくなったと感じたら、早めに病院で相談しましょう。噛み合わせの主な治療法は大きく分けて3つです。
・補綴治療
・ブラケット矯正
・マウスピース矯正
カウンセリングで医師の話をしっかりと聞いた上で、自分に合った病院、ライフスタイルに適した治療法を選びましょう。