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2025.12.23
ブログ
顎変形症手術後の仕事復帰はいつ?職種別の目安を紹介

「顎変形症の手術を受けたいけど人手不足で……仕事復帰には最短何日かかる?」
「SNSでは1週間で復帰した人と1ヶ月かかった人がいて、どっちを信じればいいの?」
結論からお伝えすると、顎変形症手術後の仕事復帰の目安は「術後1週間~1か月」です。
事務職であれば「術後1週間ほど」で仕事復帰する方もいます。
つまり、
「どんな仕事をしているか」
「どのくらい体力や表情、声を使うか」
などによっても、復帰のタイミングは変わってきます。
また、術式やその人の体質によっても、顔の腫れがひく時期やスムーズに喋れるようになる時期には、差があります。

そうはいっても、職場にあらかじめ休暇申請を提出しなければならない方や、人手不足のため同僚に迷惑をかけたくないと考えている方も多いことでしょう。
そこで今回は「顎変形症治療で日本トップクラスの120症例(監修含む)」を誇るミライズが、
- 職種別の仕事復帰までの目安
- 術後1ヶ月の回復スケジュール
- 顔の腫れ・痛み・食事・会話の回復過程
- 「早く復帰したい」人のための治療計画の立て方
を専門的な知見をもとに分かりやすく解説します。
「長く休めないけど、ちゃんと治したい」
そう思う方は、治療開始前にぜひチェックしてください。
1.顎変形症手術後の仕事復帰は術後1ヶ月が目安

最初にお伝えしたとおり、顎変形症の手術を受けたあとの仕事復帰は「術後1週間~1か月が目安」です。
具体的には、「術後1日目〜仕事復帰までの約1ヶ月間」は以下のような経過をたどり、少しずつ日常生活へ戻ることができます。
| 術後の期間 | 回復状況の目安 | 食事 |
| 術後1〜7日目 | 入院中
★腫れと痛みがもっとも強い |
完全流動食から開始 (スープ・ゼリー・ヨーグルトなど) ・水分補給を優先でストローやスプーンで摂取 ・ドレーンが抜けたら、おかゆ、豆腐、煮物、煮魚など |
| 術後1〜2週間 | ・退院できるころ ・早い方なら仕事復帰も可能★腫れが少し落ち着き、会話もできる ★日常生活に戻れる※ただし激しいスポーツなどは控える |
慣れてくれば少しずつ通常の食事を開始 |
| 術後3〜5週間 (約1ヶ月) |
体力も回復するころ
★むくみが減り、滑舌や会話も通常通りに戻る |
通常の食事 |
では、術後から仕事復帰までの回復状況を、詳しく見ていきましょう。
1-1.術後1〜7日目「入院」|術後3日目は腫れと痛みのピーク
顎変形症の手術は全身麻酔下で行われます。そのため、通常は「手術前日から術後1週間前後」は入院生活です。
とくに術後3日目くらいまでは痛みや腫れがピークの時期です。

食事はスープ状の流動食です。3〜4日目くらいには、ゼリーやプリン、おかゆなども食べられるようになりますが、まだ仕事復帰は難しい状態です。
SNS上では「下顎だけなら3日で仕事復帰できた」という声もありますが、これはごく稀なケースです。一般的には1週間は安静期間と考えておきましょう。
回復スピードには個人差があるため、術後1週間はしっかり体を休める期間として、あらかじめ予定を空けておくと安心です。
| 当院では通常、顎変形症の入院は一泊二日で退院できます |
| 実は、顎変形症の入院期間は、施設によって異なります。大学病院では、1週間前後の入院が必要なケースが多いですが、当院では通常、一泊二日で退院いただけます。
また、手術直後から口も動かせますし、1週間程度で日常生活へ戻れる方が大半です。 「早く仕事復帰したい」「入院期間は短い方がいい」という場合は、ぜひ一度当院へご相談ください。 |
1-2.術後1〜2週間「退院」|腫れが落ち着き始め、やわらかめの食事から通常食へ移行できる
手術から1週間ほど経つと、顔の腫れや痛みが少しずつ落ち着き始める時期。腫れのピークを過ぎ、鏡を見ても「少し戻ってきた」と感じる方が多くなります。ただし術後1〜2週間が経過しても、まだお顔の腫れは残ります。
病院にもよりますが、術後1週間前後で退院の許可が出るケースが多く、この時期から自宅での回復生活がスタートします。

早い方だと、術後1週間で仕事復帰する方もいます。顔が腫れていて、しゃべりづらさも残る時期のため、仕事中にマスクを付けた状態で過ごす方が大半です。

この頃の食事は、おかゆや煮物、うどんや卵焼きなど「やわらかめだけど形のあるメニュー」を取り入れていきます。
噛む練習を開始しつつ、栄養のある食事を摂り、傷と体力の回復を進めていくことが大切です。慣れてくれば、少しずつ通常の食事へ移行できます。
1-3.術後3〜5週間|むくみが減り、滑舌・体力が戻り始める
手術から3〜5週間が経つと、顔のむくみが目に見えて減少し、表情が自然に戻ってくる時期です。個人差はあるものの、手術直後の腫れと比較すると、8割くらいはひいているでしょう。
腫れがひくことでフェイスラインもスッキリしてきて「人前に出ても大丈夫そう」と感じる方も増えてきます。会話面でも、滑舌が改善し、発声が自然に近づくため、人と話すことに支障がなくなります。

この頃には日常生活に戻れるため、ほとんどの職種は仕事復帰が可能です。

3週目以降の食事は、ほぼ通常メニューで大丈夫。職場でお弁当を食べたり、ランチに出かけたりもできるようになります。
2.【職種別】顎変形症手術後の仕事復帰の目安

ここまで、顎変形症の術後の過ごし方について、詳しく解説してきました。
術後は1週間前後の入院を経て、自宅療養に入ります。大体1ヶ月程度で仕事復帰する方が多いですが、職種によって復帰の時期は異なります。
ここからは、具体的な職種を例に、仕事復帰の時期や注意点を見ていきましょう。
| 職業 | 術後の 復帰目安 |
仕事内容の特徴と復帰のポイント |
| 事務職・在宅ワーク系
・一般事務 |
術後1〜2週間 | 【仕事内容】 ・座り仕事中心 ・会話や表情を使う機会が少ない 【復帰のポイント】 マスクで腫れを隠せれば早期復帰可能!体力が落ちている場合は無理をしない |
| 公務員・専門職系
・行政職 |
術後1〜2週間 | 【仕事内容】 ・座り仕事中心 ・発声負担は少ない 【復帰のポイント】 在宅・デスクワーク中心なら無理なく復帰可 |
| コールセンター・電話対応系
・テレアポ |
術後2〜3週間 | 【仕事内容】 ・長時間の会話 ・発声が中心 【復帰のポイント】 滑舌の回復状況による |
| 接客・営業職系
・受付 |
術後2〜3週間 | 【仕事内容】 ・顔の印象が重要 ・ハキハキ話す&笑顔が求められる 【復帰のポイント】 顔の腫れ・笑顔・滑舌の回復を待つことが大切 |
| 飲食・サービス系
・ホールスタッフ |
術後2〜3週間 | 【仕事内容】 ・接客+立ち仕事メイン 【復帰のポイント】 マスク勤務可でも体力回復を優先 |
| 美容・ボディケア系
・エステティシャン |
術後2〜3週間 | 【仕事内容】 ・会話+施術で体を使う ・顔の印象が重要 【復帰のポイント】 顔の印象+体力の両面が重要!ハードな動きや重労働は、担当医と相談しながら段階的に再開を。 |
| 教育・保育・医療系
・教師 |
術後2〜3週間 | 【仕事内容】 ・立ち仕事や移動が多い ・声を出す ・表情を使う場面が多い 【復帰のポイント】 長時間勤務は段階的に!体力回復を優先 |
| 声を使う専門職
・歌手 |
術後3〜5週間 (約1ヶ月) |
【仕事内容】 ・発声+滑舌+口の動きが重要 【復帰のポイント】 リハビリ&体力の回復がポイント!長時間の仕事は担当医と相談 |
| 介護・体力労働系
・介護士 |
術後3〜5週間 (約1ヶ月) |
【仕事内容】 ・力仕事メイン ・重量物の運搬など体への負荷が大きい 【復帰のポイント】 顎の安定と体力回復を確認して復帰検討!ただしハードな動き、顎に負担がかかる重労働は担当医と相談 |
※上記は目安です。仕事復帰について心配がある方は、担当医に相談してください。
3.顎変形症は手術時期を選べず仕事復帰を計画しにくい

ここまで、顎変形症の手術を受けたあと、約1週間~1か月で仕事復帰ができるとお伝えしてきました。
ただし「なるべく仕事を休みたくない」「早い段階で休暇申請を出しておきたい」と考える方にとって「どのタイミングで手術を受けられるのか」も重要になるはずです。
ここで悩ましいのは、保険の顎変形症治療は、手術時期を自分の都合に合わせて決めることが難しいという点です。
というのも、保険適用の顎変形症治療は、手術前に「術前矯正」という準備期間があり、一般的には1〜2年ほどかかります。
しかも、矯正の進み具合には個人差もあり、手術時期の予定が前後することも少なくありません。
つまり、手術の具体的な日程を事前に確定することは難しく、手術予定時期はあくまで目安です。

また、大学病院では手術の予約が非常に混み合っており、手術枠が半年先、場合によっては1年待ちになることもあります。
せっかく術前矯正が終わっても、手術枠の空きを待つ必要があり、数か月〜1年先になるケースもあります。

顎変形症の手術は大掛かりなため、最低でも2週間、通常は1ヶ月程度の休みが必要です。
もし、あなたが、
- 人手不足の職場
- シフト勤務制(医療職・保育職・サービス業など)
- 繁忙期を避けたい職種(会計職・営業職・教育職など)
という状況なら、手術の予定が立てづらいことで、大きなストレスを感じるかもしれません。
4.計画的に仕事復帰を目指すなら自費治療も検討してみよう

「顎変形症の治療を受けたいけれど、長く仕事を休むのは難しい」
「繁忙期を避けたいから、あらかじめ手術日を確定しておきたい」
そんなふうに感じているなら、サージェリーファーストを検討してみてください。
サージェリーファーストとは、自費で行う顎変形症治療の一つです。従来の保険治療とは異なり「手術→矯正」の順番で行うことが最大の特徴です。

保険適用の顎変形症治療と比較すると、サージェリーファーストには、以下の2つのメリットがあります。
| サージェリーファースト2つのメリット |
| ①手術時期を先に決められる ②術後矯正は目立たない器具を選べる |
1つずつ一緒に見ていきましょう。
| Check! |
| サージェリーファーストの費用や治療期間については、別記事「【専門医解説】サージェリーファーストとは?効果や費用を解説」で詳しく紹介しています。ぜひご覧ください。 |
4-1.自費のサージェリーファーストなら手術時期を先に決められる
サージェリーファースト最大の特徴は、治療の初期段階で手術時期を確定できることです。
なぜなら、保険適用の顎変形症治療のような「術前矯正」を行わないからです。
サージェリーファーストの場合、まず手術をして、顎の骨を大きく動かします。その後、手術が終わったタイミングで矯正治療が開始されます。
「手術→矯正」
の順番に行うため、治療開始時に手術スケジュールを確定できます。

例えば、
「繁忙期を避けて休みを取りたい」
「あらかじめ職場に休暇申請を出しておきたい」
「年度替わりや転職前に治療を終えたい」
といった希望に合わせて、計画的に仕事と治療を両立することが可能です。
4-2.自費のサージェリーファーストなら術後矯正は目立たない器具を選べる
サージェリーファーストは、術後矯正を「目立たない器具で行える」ことが特徴です。
矯正器具とは、「表側ワイヤー」「裏側ワイヤー」「マウスピース」などのことです。

サージェリーファーストは自費診療のため、「目立たないマウスピース型や裏側ワイヤーにしたい」といった希望がある場合、矯正器具の種類を選択できます。(ただし、症例によって矯正器具が限定されることもあります)。
そのため、
「接客業で人と話す機会が多い」
「職業柄、見た目の印象が大事」
といった方でも、見た目を気にせず治療を続けられるのが大きな魅力です。

一方、保険適用の顎変形症治療では、矯正器具は「表側ワイヤー」に限定されます。そのため「目立たない裏側矯正がいい」といった選択は基本的にできません。
もし、あなたが職業柄「喋るとき、ワイヤー装置が見えるのは避けたい」という状況なら、目立たない矯正器具を選べるサージェリーファーストも検討してみてください。
| 顎変形症治療ならミライズへ |
| ミライズでは「顎変形症治療の治療数」が年間約120症例(監修含む)あり、これは日本でもトップクラスです。
「日本顎変形症学会の認定医」と矯正の認定医が在籍しており、当院内だけで手術と矯正の両方を完結できます。また、大学病院並みの手術室を完備しているため、安心して治療を受けていただけます。 顎変形症治療をご検討なら、豊富な実績を誇るミライズへぜひお問い合わせください。 |
5.まとめ
今回は、顎変形症で手術を受けたあとの仕事復帰までの期間や過ごし方について解説してきました。
術後は1週間前後の入院を経て、自宅療養になります。
「術後1週間~1か月」で仕事復帰する方が多いですが、職種によって復帰の目安は異なります。以下の表を参考にしてください。
| 職業 | 術後の 復帰目安 |
仕事内容の特徴と復帰のポイント |
| 事務職・在宅ワーク系
・一般事務 |
術後1〜2週間 | 【仕事内容】 ・座り仕事中心 ・会話や表情を使う機会が少ない 【復帰のポイント】 マスクで腫れを隠せれば早期復帰可能!体力が落ちている場合は無理をしない |
| 公務員・専門職系
・行政職 |
術後1〜2週間 | 【仕事内容】 ・座り仕事中心 ・発声負担は少ない 【復帰のポイント】 在宅・デスクワーク中心なら無理なく復帰可 |
| コールセンター・電話対応系
・テレアポ |
術後2〜3週間 | 【仕事内容】 ・長時間の会話 ・発声が中心 【復帰のポイント】 滑舌の回復状況による |
| 接客・営業職系
・受付 |
術後2〜3週間 | 【仕事内容】 ・顔の印象が重要 ・ハキハキ話す&笑顔が求められる 【復帰のポイント】 顔の腫れ・笑顔・滑舌の回復を待つことが大切 |
| 飲食・サービス系
・ホールスタッフ |
術後2〜3週間 | 【仕事内容】 ・接客+立ち仕事メイン 【復帰のポイント】 マスク勤務可でも体力回復を優先 |
| 美容・ボディケア系
・エステティシャン |
術後2〜3週間 | 【仕事内容】 ・会話+施術で体を使う ・顔の印象が重要 【復帰のポイント】 顔の印象+体力の両面が重要!ハードな動きや重労働は、担当医と相談しながら段階的に再開を。 |
| 教育・保育・医療系
・教師 |
術後2〜3週間 | 【仕事内容】 ・立ち仕事や移動が多い ・声を出す ・表情を使う場面が多い 【復帰のポイント】 長時間勤務は段階的に!体力回復を優先 |
| 声を使う専門職
・歌手 |
術後3〜5週間 (約1ヶ月) |
【仕事内容】 ・発声+滑舌+口の動きが重要 【復帰のポイント】 リハビリ&体力の回復がポイント!長時間の仕事は担当医と相談 |
| 介護・体力労働系
・介護士 |
術後3〜5週間 (約1ヶ月) |
【仕事内容】 ・力仕事メイン ・重量物の運搬など体への負荷が大きい 【復帰のポイント】 顎の安定と体力回復を確認して復帰検討!ただしハードな動き、顎に負担がかかる重労働は担当医と相談 |
※上記は目安です。仕事復帰について心配がある方は、担当医に相談してください。
もし「仕事を長期間休むのが難しい」「手術のタイミングを調整したい」と感じているなら「サージェリーファースト」も検討してみてください。
あなたのライフスタイルやお仕事に合った、無理のない治療方法が見つけられることを願っています。



