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2019.06.25
ブログ
「矯正治療中にスポーツはしてもいい?」
南青山ミライズ矯正歯科のブログをご覧いただきありがとうございます。
今回はよく患者さまからある「矯正していてもスポーツして大丈夫か?」という疑問にお答えしていきます。
「矯正治療で歯につける装置はどのようなもの?」
矯正治療で歯につける装置はどのようなものがあるでしょうか?
成人治療を例にすると、矯正治療で使用する装置は治療の方法で異なります。
マウスピースを利用した矯正の場合は、①「マウスピース」を使用し、歯にはアタッチメントといい、ゴマくらいの小さなプラスチックをつけます。(つける位置や数は患者さまによります)。
あとは矯正治療といって一般的に思い浮かべられるものは唇側矯正で「マルチブラケット装置」を使用します。舌側矯正では、この「マルチブラケット装置」を歯の裏側につけます。
歯を動かす治療が終わった後は、「保定装置」といって、後戻りしないようにする装置を使用します。取り外しのものと、歯の裏側につけるタイプのものがあり、併用する場合もあります。
「矯正装置がついていてもスポーツしていいか?」
それでは本題に入りたいと思います。スポーツしても大丈夫かどうかは、歯についている装置の種類とスポーツの種類によります。
一般的なスポーツでは、矯正治療中も普段通りしていただいて構わないです。激しくぶつかり合うようなスポーツ(矯正をしていてもしていなくても歯の外傷などの可能性が高いスポーツ)、アメフトやボクシングなどは気をつけていただくことが必要です。
「激しいスポーツの場合」
・マウスピースタイプの場合は歯にもほとんど装置がつかないので、矯正治療前とほとんど同じと考えていただいて構わないと思われます。
ただし、マウスピースが割れている状態などでは思わぬ怪我につながることもありますので、マウスピースに問題がある場合は、主治医にご相談ください。
・マルチブラケット装置の場合で唇側矯正の場合は、外部からの力で装置が外れてしまったり、口腔内が傷ついたりする可能性があります。
舌側矯正の場合は、唇側に装置がついていなければ、比較的衝撃を受けても影響はないかと思いますが、上顎だけ舌側矯正、下顎は唇側矯正の併用をする場合もありますので、唇側に矯正装置がついている場合は、気をつけておく必要があります。
・保定装置(リテーナー)の場合
- マウスピースタイプの場合はそのまま使用しても構わないと思われます。
- ワイヤーとプラスチックのタイプのリテーナーの場合
激しいスポーツをする場合は、ワイヤーの変形につながる場合もあるので、取り外してから行ってください。
この際、ティッシュなどにくるんでおくと誤って捨ててしまったり、捨てられてしまったりすることがよくあるので、必ず専用のケースに保管するようにしてください。
・その他の取り外し式の装置の場合
子供用の取り外しの装置なども、夜間使用のものが主ですが、常時使用となっているものでも、激しいスポーツの場合は取り外してから競技をする方が安全だと考えられます。あらかじめ主治医にご相談ください。
矯正治療中に激しいスポーツをする場合の対策
Photo by John Torcasio on Unsplash
⓪ 治療開始時に、激しいスポーツをすることを相談し、マウスピースタイプの装置を選択しておく。(歯の状態によってはブラケット装置の使用が必要な場合もある)
- 「気をつける」(装置が外れたり、口が傷つく可能性もあることを頭に入れておく/可能なら周囲にも伝える)
- 「ブラケット装置ごとカバーできるマウスガードを作成することも可能」
装置装着後に歯型をとって、マウスガードを作成することも可能です。
(別途料金・矯正の治療の歯の動きの進行に応じて、数回作成し直すことが想定されます)
万が一、矯正装置がついた状態でスポーツ中に怪我をしたとき
万が一、競技中に衝突などして装置が外れたり、怪我をしたときは、まず全身の方を優先して受診してください。
頭頸部を強打している場合、骨を折っている場合などは、脳外科や整形外科の受診を優先してから、歯科受診をしてください。救急外来などで、口腔外科や歯科があるときは、顎の骨折や、歯の破折や打撲など、まず応急処置をしてもらってください。
全身の方の受診が済んで状態が落ち着いてから、なるべく早めに矯正の受診をしましょう。
以上、矯正治療中にスポーツが可能かのご説明でした。端的に申し上げると大概のスポーツは、治療前と同じようにしていただいて大丈夫なことが大半です!(まずは、主治医にご相談ください。)
ミライズ矯正歯科では、患者様一人一人のお口の状態や生活スタイルに最適な治療プランをご提案いたします。
快適な矯正治療ライフを送りましょう。
Photo by Riley McCullough on Unsplash