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2019.07.17
ブログ
【習癖と歯並び】「舌癖」と歯並び。舌癖トレーニングでなおる。
南青山ミライズ矯正歯科ブログをご覧いただきありがとうございます。
今回は、矯正治療でもかなり多くの方が気づかずになっている「舌癖」について、ご説明していきます。
【舌癖とは?】
私たち人間は1日に何回も嚥下(唾を飲み込む)をします。
嚥下するときに、成人型嚥下だと舌を口の天井につけて嚥下をしますが、赤ちゃんのときのおっぱいを飲むときは舌を前に突き出して嚥下をします。この嚥下の仕方が切り替わらずに、ずっと定着してしまうことがあります。幼児型嚥下と言いますが、舌の癖の名称だと、これを舌突出癖(舌を突き出してしまう癖)と呼びます。
【なぜ歯並びに舌が関係するのか 〜 歯と舌(周囲の筋肉)との関係】
舌突出癖があると、嚥下・発音の際、日常の大半を舌が突き出して歯を押してしまいます。
歯というのは、唇と舌の真ん中に位置しており、唇と舌の筋力により位置が変わったりすることで、歯並びに影響が出てきます。
ずっと舌を出して発音や嚥下をしていると、歯がどんどん噛まなくなってきて開咬(下図)や上顎前突になります、下顎前突(受け口)の場合は下顎が出やすくなります。特に乳歯の時期で受け口になっている場合は、舌の位置が適正出ない場合があります。
開咬になると、舌を出さなくては、発音や嚥下が出来なくなってしまいさらに状況が悪化していき、悪循環になってしまいます。
なるべく早期の習癖の除去をした方がいいのはそのためです。
【舌癖解消のためのトレーニング】
口腔筋機能療法をMFT(Myofunctional Therapy)といい、お口の周りの筋肉のトレーニングにより、舌の位置や唇の位置を是正し、バランスを整えるトレーニングになります。
嘘かと思うかもしれませんが、癖がないだけでもだいぶ歯並びの治療もしやすくなります。逆に、癖がなかなかとれないと、矯正治療が完了しにくく、終了したとしても後戻りしてしまう可能性が高いです。
【ご自分でチェックできる簡単なチェック方法】
これを読んでいる方は、自分が舌癖があるかも?と思いながら読んでいる方も多くいらっしゃるかと思います。
簡単なチェック方法をご紹介します。
- 鏡をもちます。
- 唇を開けた状態で、歯は噛んだ状態にします(イーの口)
- 唾をのみこんでください。
このとき、歯と歯の隙間から、舌のピンク色がはみ出てきて見えていたら舌突出癖がある疑いがあります。歯に舌が当たっている感触があっても舌突出癖の疑いがあります。
正しい嚥下法を習得することは非常に大切ですので、矯正医のいる歯科医院に相談に行くことをお勧めします。
【舌癖解消のためのトレーニング方法】
大まかに分けて、嚥下の仕方と、舌自体の筋肉のトレーニングを行います。
・癖が良くないことを知る
まずどうして舌の癖のトレーニング必要かを理解していただいて、治療をスタートします。
小さいお子さんでもそうです。どうして癖を治さなくてはならないのか、しっかり理解できないとモチベーションも続かないので、ここは意外と重要です。
・正しい嚥下の方法を習得する
正しい舌の位置を歯科医や歯科衛生士が指導します。医院だけではなく、自宅でも根気強くトレーニングが必要です。
・舌自体のトレーニング
舌突出癖の場合は、舌自体の筋肉が引き締まっていず緩んでいる場合が多いです。
舌を正しい位置で嚥下したり、発音するのに必要な筋肉を鍛えます。
・装置を用いた治療
幼児の乳歯の時期だと、ムーシールドといって取り外しの装置などを用いて舌の位置を改善する治療もあります。大人しく座って歯科治療ができるようになった年齢(2〜3歳)から治療ができます。癖の除去は早めの方がよいので、もし親御さんが気付いたら早めに歯科医院に相談しましょう。
【終わりに】
さて、舌と歯並びについて少し理解が深まったでしょうか?
MFTは子供から大人まで行う治療になりますし、自宅でも行うことができますので、気になる方は一度歯科医師にご相談ください。
南青山ミライズ矯正歯科では、歯並びだけでなく、習癖の除去やMFTなども含め、患者さまひとりひとりに合わせた包括的な矯正治療のご提案をいたします。
相談は無料ですので、まずはぜひお気軽にお立ち寄りください。