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2021.10.24
シュアスマイルとは?3次元的にシミュレーションする次世代機器
目次
Suresmile(シュアスマイル)とは、スキャナーで歯・歯根・顎骨をデジタル化し、診断と矯正治療に応用する技術のことです。
Suresmieは、3D画像データを元にSuresmileロボットが歯の状態を確認して治すシステムのことです。
微妙な位置関係の修正などをシュミレーションして、細かくワイヤーを曲げることで、矯正治療を円滑に進めてくれるのです。
それにより、患者様の1回の処置時間も大幅に短縮でき、治療期間も大幅に短縮できます。患者さん中心の医療が受けられます。
画像を見てみましょう。
従来の矯正では、2次元レントゲン写真を用いて前歯の前後の位置決定を主とした治療方針で診療していました。そのため、個々の骨形態に合わせた3次元的に望ましい歯の位置決定は術者の経験のみに依存することから、大変難しい技術でした。
しかしながら、Suresmileを使用した場合、前述のように3Dデータを使用することから、まず3次元的に詳細なシミュレーションを行うことが可能です。
画像のように、最初からゴールを見据えた状態でロボットによる詳細なワイヤーベンディングが可能です。
また、このシュアスマイルはマウスピース矯正、表側、裏側からの矯正治療に対応しており、応用範囲が広いです。
それでは、シュアスマイルの治療STEPを見ていきましょう。
SureSmileでは、高度な画像処理技術を用いて歯をスキャンし、咬み合わせの3Dコンピューターモデルを作成します。
3D画像は、OraScanner®またはコーンビームコンピュータ断層撮影装置(CBCT)で撮影されます。このスキャンでSureSmile治療が始まります。
コーンビームコンピュータ断層撮影(CBCT)スキャンを使用すると、矯正医は骨、歯、神経、軟部組織などの組織の種類を追加で表示でき、歯と歯根の向きや位置をよりよく分析することができます。
3Dモデルでは、どの角度から見ても歯が歯列の中にフィットできるかを確認することができます。
SureSmile治療計画ソフトウェアは、バーチャルシミュレーションツールを提供しており、医師はあなたの歯の最終的な位置を決定し、既製品ではなく、オーダーメイドの治療ニーズに最も効果的な計画を立ててくれます。
矯正歯科医があなたの治療計画を定義すると、SureSmileテクノロジーは、あなたのカスタマイズされた処方箋に従って、ロボットに形状記憶合金アーチワイヤーを曲げるよう指示します。
このワイヤーは、あなたの歯を一貫して、より直接的に希望の仕上げ位置に移動させるために必要な穏やかな力を提供するように設計されています。
形状記憶合金のアーチワイヤーは、ロボットのカスタマイズプロセスの間に1000°F以上に銅Ni-Ti®金属を加熱することによって作られています。
これらの「スマート」ワイヤーは、永久にあなたの個々の処方を保持し、あなた自身の体温によって活性化されます。
シュアスマイルという言葉は聞き慣れない言葉だったと思います。これは、近年の歯科矯正治療の最新の技術であり、日本でも取り入れている病院が少ない治療です。当院では患者さんの満足度を上げるためにシュアスマイルを導入し、日々奮闘しております。
1)まず、初めに歯科の矯正治療のゴールについて説明します。
矯正治療の最終的なゴールは、いくら専門の矯正歯科医が治療したとしても、突き詰めれば突き詰めるほど、とても時間がかかります。ゴールの設定を甘くすれば、見た目だけ良くなる治療で終わってしまい、患者さんも一時的には満足しますが、結局後戻りが起きたり、噛み合わせがあまり良くないまま矯正治療を終えてしまうことがあります。そしてそのことに気がつかないまま、残りの人生を過ごすことになります。
2)今までの技術においては、歯の位置関係をCTやパノラマでおおよその察しをつけ、並べていく作業でした。専門の先生は、毎回の診療で、歯を動かすときにどのようにすれば噛み合わせが良くなり、見た目のバランスが良くなるのか、どのくらいのワイヤーを曲げる必要があるのか、どのくらい動かせるのかなど色々考えた為、その分診療時間も期間も長くなりました。
3)そこで、近年、ロボットがワイヤーを個人の患者に合わせてワイヤーを曲げるというシュアスマイルという方法が確立されたのです。
シュアスマイルのメリットデメリットをお伝えします。
SureSmileの技術を使うことによって、矯正専門医はより精度の高い治療を行うことができます。3Dイメージを元に、ロボットの技術を用いることで、これまで以上に正確に歯を希望の位置に移動でき、歯列矯正の治療を設計することができます。SureSmileの正確な治療計画により、従来の矯正治療に比べて、歯列矯正にかかる時間を短縮しながら、美しく健康的な笑顔を手に入れることができます。
- 3次元的に正確な位置へ歯を移動することが可能になる
従来の矯正では骨の中に歯を入れるように注意をしても実際にそのようになるのか、シュミレーションすることは困難でした。このSuresmileを使用すれば、そのシュミレーションも可能となります。
- 治療ゴールを視認することが可能
- のように、今までは治療ゴールとして見づらかった3Dの目標をご覧いただくことが可能です。
- トータルの治療期間の短縮(約30%)
ワイヤーの精度が高く、有意に治療期間が短くなるという報告があります。
治療回数が少なくなるので、手頃な価格になることもあります。
Based on a comparison of 1,849 patients treated conventionally and 4,376 patients treated with SureSmile.
- 期間の短縮に伴う矯正治療のリスク回避(歯根吸収や歯肉退縮など)
矯正期間が長くなると矯正力が歯にかかる期間が長くなります。
矯正期間が短縮し、矯正力の負担が軽くなることで、矯正治療によって起こる歯根吸収や歯肉退縮などを未然に予防することができます。
- 矯正治療時の痛みの軽減
精度の高いワイヤーを使用することで、歯にかかる矯正力を最大限に軽くすることができます。もちろん、歯を動かすので、ワイヤー装着後は最低限の痛みは伴いますが、すぐに落ち着いて噛めるようになるのでいいと患者さんの声があがっています。
- 精度の高い矯正治療
通常よりも精度の高いワイヤーを使用することで、精度の高い治療が受けられるのが、やはりシュアスマイルの最大のメリットです!!
当院の患者さんの声をまとめると、デメリットは以下のようになりました。患者さんの生の声です。
1)歯をより良い位置に動かすための、ロボットが曲げた完璧なワイヤーなため、まれに痛いことがある。
2)アメリカに口腔内のスキャンのデータを送るのはその日中にデータで飛ばせるので、早いが、日本に郵送されるまでの時間がかかることがある
現在はアメリカのコロナ情勢のため、郵送に時間がかかることがあるそうです。
早く改善されるといいですよね。
マウスピース矯正がよくわからない?マウスピース矯正はいろいろな会社から製品が開発されており、シュアスマイルもインビザラインもマウスピース矯正の一つです。
同じマウスピース矯正でも、インビザライン社が提供しているマウスピース矯正と比較したシュアスマイル・アライナー(マウスピース矯正)の最大の利点は、 歯、歯根、骨のすべてを3Dモデル化し、バーチャルペイシェントと呼ばれる仮想患者を用いて治療計画を立てることができることです。
シュアスマイル・アライナーとは
デジタル SureSmile Alignerについて、アメリカのミネソタ大学が発表した研究では、SureSmile CADモデルが最も口腔内を正確に測定したとの結果が示されています。高品質CADモデル SureSmile CAD(コンピュータ支援設計)モデルの精度は、より良いマウスピース矯正をサポートし、患者の快適性を向上させ、治療時間を短縮します。
シュアスマイル・アライナーをオーダーすると、このようなパッケージで届きます。
マウスピース型矯正装置(アライナー)が入っている箱(左)と、患者様用のキット(右)です。
マウスピースは、ステップごとにパッケージされています。
それぞれのマウスピース自体にも番号が印字されています。とても使いやすいです。
患者様用キットです。
- マウスピースを保管するケース2種類
- マウスピースの洗浄剤が入った白い箱
- カラーの解説書
が入っています。
さらに、
アライナーチューイーと呼ばれるマウスピースの適切な装着のために患者様で咬んでもらう材料と、マウスピースの取り外しを補助するリムーバーも、このキットに入っています。
話がそれましたが、インビザラインとの最大の違いは、歯、歯根、骨のすべてを3Dモデル化し、仮想の治療計画を立てることができることです。
繰り返しになりますが、シュアスマイルとは歯と歯根の位置をを3D画像にて確認し、コントロールできる最新の矯正治療法です。ミライズでは、このシュアスマイルを積極的に治療ケースに取り入れています。是非、この機会に試してみてはいかがでしょうか。