目次
根管治療が必要なサインは①自然に消えない歯の痛み ②冷温刺激で長引く痛み ③歯茎のニキビ状の腫れ ④歯の変色 ⑤噛んだときの痛み・違和感の5つです。これらの症状が出た場合、神経(歯髄)が細菌感染を起こしている可能性が高く、放置すると顎骨への炎症波及や抜歯に至ることがあります。
根管治療が必要な5つのサイン
歯の神経(歯髄)が細菌感染を起こすと、根管治療(神経の治療)が必要になります。しかし多くの患者さんは「どんな症状が出たら歯内療法医に行くべきか」を知らず、症状が悪化してから受診するケースが少なくありません。ミライズ総合歯科南青山の精密根管治療担当・岡崎勝至医師(NYU歯学部臨床准教授)が、見逃してはいけない5つのサインを解説します。
サイン①:自然に消えない歯の痛み(自発痛)
何もしていないのに歯がズキズキ・ジンジンと痛む「自発痛」は、歯髄炎(神経の炎症)の典型的なサインです。初期の虫歯では冷たいものを食べたときだけ痛みますが、神経まで炎症が及ぶと何もしていない状態でも痛みが続くようになります。特に夜間に痛みが強くなる「夜間痛」は、歯髄炎が進行しているサインです。横になると頭部への血流が増加し、歯髄内の圧力が上がるため痛みが増します。市販の鎮痛剤で一時的に和らいでも、根本的な治療をしなければ症状は悪化します。
サイン②:冷温刺激で長引く痛み(10秒以上)
冷たいものや熱いものを口にしたとき、10秒以上痛みが続く場合は要注意です。健康な歯では刺激が消えると同時に痛みも消えますが、歯髄炎では炎症を起こした神経が過敏になっているため、刺激後も痛みが持続します。特に「熱いものを口に含むと痛みが和らぐ」という症状は、壊死性歯髄炎(神経が死にかけている状態)のサインである場合があります。この段階では神経の組織が壊死し始めており、早急な根管治療が必要です。
サイン③:歯茎のニキビ状の腫れ(フィステル)
歯の根の先端に膿が溜まり、歯茎に小さなニキビのような腫れ(フィステル・サイナストラクト)が現れることがあります。これは根尖性歯周炎(根の先の炎症)が慢性化したサインで、膿の出口が歯茎に形成された状態です。フィステルは痛みを伴わないことが多いため、「治った」と勘違いして放置する患者さんが多いですが、実際には根の先端で慢性的な感染が続いています。放置すると顎骨の吸収が進み、隣接する歯にも影響が及ぶことがあります。
サイン④:歯の変色(グレー・茶・黒)
外傷(打撲・転倒)や虫歯の放置により神経が死んだ歯は、徐々に変色します。健康な歯は白〜クリーム色ですが、神経が壊死すると歯の内部から灰色・茶色・黒色に変色していきます。変色した歯は神経が死んでいる可能性が高く、根管内で細菌が繁殖していることがあります。痛みがなくても、変色に気づいたら早めに歯科医院を受診することをお勧めします。
サイン⑤:噛んだときの痛み・違和感
食事中に特定の歯で噛むと痛い、または違和感がある場合は、根尖性歯周炎(根の先の炎症)が進行しているサインの可能性があります。根尖性歯周炎では、根の先端周囲の歯根膜(歯を支える組織)に炎症が起こるため、噛んだときに痛みを感じます。
放置するとどうなるか
| 放置期間 | 起こりうる状態 | 緊急度 |
|---|---|---|
| 数日〜数週間 | 歯髄炎の悪化・壊死性歯髄炎 | 高 |
| 数週間〜数ヶ月 | 根尖性歯周炎・顎骨の吸収開始 | 非常に高 |
| 数ヶ月〜数年 | 大きな嚢胞形成・隣接歯への影響・抜歯の可能性 | 緊急 |
岡崎勝至医師 診療料金(すべて税別)
※ 一般の保険診療とは別に、岡崎医師が担当する精密治療には下記の料金が適用されます。
コンサルテーション
| 画像診断CBCT | 30,000円 |
根管治療
| 前歯 | 280,000円 |
| 小臼歯 | 300,000円 |
| 大臼歯 | 320,000円 |
外科治療
| 消炎処置 | 50,000円 |
| 歯根端切除術 | 300,000円 |
| 内視鏡歯根端切除術 | 320,000円 |
その他サービス
| 病理検査 | 30,000円 |
| 異物除去 | 50,000円 |
| MTA費用 | 50,000円 |

この記事の監修者
岡崎 勝至(おかざき かつし)
歯科医師 / 歯内療法専門医
米国ニューヨーク大学(NYU)歯学部 臨床准教授。米国歯内療法専門医資格取得。非外科的根管治療、複雑な外科的根管治療、外傷歯の管理を専門とする。
▶ 岡崎勝至医師のプロフィールを見る




