ミライズ矯正歯科南青山

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2023.05.13

ブログ

顎変形症の治療・リスク・費用|保険適用と手術前の確認事項

顎変形症の治療は、手術・矯正・回復・費用を一つの計画として確認しましょう

顎変形症の治療を検討するときは、「手術が必要か」に加えて、得られる変化と残る可能性のある症状、術後の生活、治療全体の費用まで確認することが大切です。手術をした日が、矯正や経過観察の終了日になるわけではありません。

この記事では、治療を決める前に使えるよう、手術と矯正の役割、リスク、保険の条件、費用の確認項目、担当施設の選び方を整理します。症状や顔の変化の基本は、顎変形症とは?症状・手術・顔の変化もご覧ください。

手術・矯正のリスク / 費用と保険 / ミライズの術後支援

顎変形症の治療・リスク・費用を、順に整理したい方へ初診相談の流れを見るミライズ顎変形症クリニック/相談内容・受診の流れを確認できます

1. 顎変形症の治療では、歯の位置と骨格の関係を調べます

口元の悩みを確認するイメージ

写真はイメージです。治療結果を示すものではありません。

顎変形症は、上下の顎の形・大きさ・位置のずれにより、噛み合わせや顔のバランスに問題が生じている状態です。噛みにくさや左右差がある場合も、写真だけで診断や手術の必要性は決められません。

受け口・出っ歯・左右差は、歯と骨格を分けて評価します

同じ受け口でも、下あごの位置、上あごの位置、前歯の傾きなどの関わり方は異なります。顎関節、口を閉じるときの筋肉の使い方、歯を支える骨や歯ぐきの状態も確認します。矯正歯科と口腔外科が、共通の治療目標を持つことが重要です。

矯正だけで対応する範囲と、手術を組み合わせる理由

矯正は歯の位置・傾きを調整する治療で、成長が落ち着いた後の顎の骨格を手術と同じように動かすものではありません。骨格のずれが大きく、目標とする噛み合わせや顔立ちへの改善が矯正だけでは難しい場合に、外科矯正を検討します。

外科矯正は、手術だけで完結する治療ではありません

骨格を手術で整えることと、歯並びを矯正で仕上げることを組み合わせます。手術を避けたい方は、手術を行わない場合に目指せる変化と残る点も相談してください。治療開始を急ぐより、希望と治療の限界が共有できていることが大切です。

2. 検査・診断から術後矯正・保定までの流れ

初診相談と検査・診断

噛み合わせで困ること、顔立ちの希望、病気や服薬、これまでの矯正・抜歯・手術歴を確認します。必要なレントゲンや歯列の資料などを用い、診断と治療計画を立てます。仕事・学校の予定や通院できる頻度も、この段階から伝えましょう。

術前矯正と手術の準備

従来の外科矯正では、手術で顎を動かした後に上下の歯が噛み合うよう、先に歯の位置を整えます。準備中に一時的に噛みにくさや口元の印象が変わることもあるため、どの段階で何が変わるかを確認してください。

手術・入院・自宅での療養

全身状態を評価したうえで、計画した手術を行います。退院の判断、食事や清掃の方法、薬の使い方、緊急時の連絡先を確認します。入院日数や食事の進め方を、すべての患者様に同じ日程として当てはめることはできません。

術後矯正・保定・経過観察

手術後に歯並びと噛み合わせを調整し、その後は保定装置を用いて状態を確認します。手術の傷や骨の回復と、歯を動かす治療の進み方は別に評価します。装置を外した後の通院、保定装置の管理も含めて予定を立ててください。

3. 手術する骨と、矯正を行う順序は別の判断です

表は左右にスクロールできます。

主な手術の目的
名称 主に扱うところ 確認すること
ルフォーI型骨切り術 上あご 移動方向、上唇・鼻周辺への影響、上の歯の見え方など。
SSRO(下顎枝矢状分割術) 下あご 移動量、骨の固定、唇・顎の感覚や顎関節への影響など。
IVRO(下顎枝垂直骨切り術) 下あご 適応となる理由、固定・術後の管理方法、顎の動きの確認など。
オトガイ形成術 顎先 顎先の形と噛み合わせの問題を分けて考えます。顎先だけの処置は噛み合わせを変える治療ではありません。
ルフォーI型骨切り術の概念図
ルフォーI型骨切り術:歯列を含む上あごの骨を移動し、固定する手術の概念図です。
SSRO(下顎枝矢状分割術)の概念図
SSRO:下あごの骨を分割・移動して固定する手術の概念図です。実際の骨切り・移動方向・固定方法は個別の計画で異なります。

上あごと下あごの手術を組み合わせる場合もあります。手術名が同じでも、骨格・移動方向・全身状態によって負担や注意点は異なります。鼻の変化が気になる方は、ルフォー・SSROと鼻の変化をご覧ください。

サージェリーファースト・アーリーサージェリー

サージェリーファーストは原則として術前矯正を行わずに手術を先行し、術後に矯正を進める方法です。必要な術前矯正の後に早い段階で手術を行う方法もあります。どちらも術後の歯の移動と噛み合わせを見込んだ診断が必要で、全員に適するわけではありません。治療順序と適応の詳しい説明をご参照ください。

4. リスクは「起こりうること」と「対応方法」を一緒に確認します

説明を受けるときは、頻度の数字だけでなく、ご自身の術式・骨格・全身状態で何に注意するかを聞きましょう。他院や海外の研究の割合を、そのままミライズやご自身の確率として扱うことはできません。

腫れ・痛み・出血・感染と、唇や顎の感覚

手術後には腫れや痛み、食べにくさが生じます。出血や感染、神経に関わる感覚の変化にも注意が必要です。下唇や顎などのしびれが長く残ることもあります。発生時の連絡先と、経過観察・追加処置の方針を確認してください。

噛み合わせ・後戻り・顎関節の変化

手術後も、噛み合わせや骨格の位置が変化する可能性があります。顎関節の症状、顎関節の骨の変化などについても、術前の状態に応じて評価します。顎の痛みがある場合、手術を受ければ必ず解消するとは限りません。

矯正装置と歯・歯ぐきの管理

矯正では、歯を動かす痛み、虫歯・歯ぐきの炎症、歯根吸収、歯ぐきが下がることなどが起こる可能性があります。通院、歯磨き、ゴムかけ、保定装置の使用も治療の一部です。当院の一般的なリスク・副作用もご確認ください。

全身麻酔・食事・自宅での療養

全身麻酔には全身状態に応じたリスクがあります。手術前に病気や服薬を伝え、必要な評価を受けます。退院後も食事や活動に配慮が必要です。骨の回復、普段の食事、仕事復帰を一つの「完治日」として考えないようにしましょう。

呼吸が難しい、強い出血が続く、急に腫れが増えるなどのときは、手術施設へ速やかに連絡し、緊急時は救急要請をしてください。海外病院の患者向け説明は一般的な参考になりますが、ご自身の療養は担当医の指示に従います。

手術の不安と術後の生活を、自分のケースで確認したい方へ初診相談の流れを見るミライズ顎変形症クリニック/相談内容・受診の流れを確認できます

5. 保険・自由診療と、総額の見積もりを確認します

保険適用は、診断・治療内容・施設の要件で判断します

手術を必要とする顎変形症の術前・術後の矯正治療は、施設基準・届出などの要件を満たす医療機関で保険診療の対象となる場合があります。顎変形症と診断されたことや、手術をすることだけで、すべての希望する処置が保険対象になるわけではありません。日本矯正歯科学会の説明をご覧ください。

ミライズでは保険診療による顎変形症治療も取り扱い、サージェリーファーストは保険適用外の診療として案内しています。検討している装置・術式・治療順序がどの扱いになるかを、治療開始前に確認しましょう。

見積もりは、治療の段階と支払先で分けます

表は左右にスクロールできます。

見積もりに含まれるか確認する項目
段階 確認する費用 追加で聞くこと
相談・検査 初診、セカンドオピニオン、画像・歯列の検査、診断 どこまでが今回の受診料に含まれるか。
矯正治療 装置、調整、追加装置、必要な抜歯など 毎回の通院費と計画変更時の取り扱い。
手術と入院 手術、麻酔、入院、病室・食事など 保険部分と対象外費用、それぞれの支払先・時期。
術後・保定 術後矯正、保定装置、経過観察、必要に応じたプレート除去 見積もりの終了時点と、後日の処置費用。
生活上の負担 交通・宿泊、食事の準備、休業など 通院回数や自宅での支援を含めて準備できるか。

ミライズ矯正歯科の料金表と顎変形症クリニックの費用案内は、担当する治療を分けて確認してください。料金表の装置代や手術代だけで、治療全体の支出が決まるわけではありません。

高額療養費制度は、治療全体を一律の金額にする制度ではありません

保険診療の自己負担には高額療養費制度が利用できる場合があります。上限や適用は年齢・所得・診療を受ける時期などの条件により異なります。月をまたぐ治療の計算や対象外の費用も、加入している健康保険の窓口に確認してください。

制度は改定されるため、固定の金額を前提に計画せず、厚生労働省の最新案内をご確認ください。保険診療と自由診療の費用を、単純に「3分の1」と比較することもできません。

6. 治療先は、施設名だけでなく担当と連携で比較します

医療従事者のイメージ

写真はイメージです。治療結果を示すものではありません。

大学病院などに相談する場合

手術施設と矯正歯科が同じか別か、持病への対応、入院設備、術前・術後の通院先を確認します。待機期間や入院日数は診療体制と症例によって異なり、大学病院という名称だけで決めつけることはできません。見た目の希望も遠慮せず伝えてください。

顔立ちを変える治療も検討している場合

噛み合わせの治療と、輪郭や顎先の形を整える処置では目標が異なることがあります。顔立ちを変えたい場合も、歯列や噛み合わせの評価が含まれるか、必要な矯正を誰が担当するかを確認します。

施設を比較するときに、共通して聞いておきたいこと

  • 自分にその治療法を勧める理由と、ほかの選択肢。
  • 矯正医・執刀医・麻酔の担当と、治療中の連携方法。
  • 予定する術式での経験と、症例数の集計期間・対象。
  • 退院後の相談先、夜間や緊急時の対応、通院先。
  • 費用の範囲と、計画変更・追加処置が必要になった場合の説明。

詳しい比較表は病院選びで確認したい6つの基準にまとめています。症例写真は説明の参考になりますが、同じ結果を約束するものではありません。

7. ミライズの診療体制と、退院後まで考えた術後支援

矯正歯科と口腔外科で、同じ治療目標を共有します

ミライズ矯正歯科南青山とミライズ顎変形症クリニックが連携し、歯並び・骨格・顔立ち・治療中の生活を合わせて相談します。医師紹介では、富田大介を日本矯正歯科学会認定医・日本顎変形症学会認定医(矯正歯科)、君塚幸子を日本口腔外科学会専門医・指導医、日本顎変形症学会認定医・指導医(口腔外科)として紹介しています。

24時間の院内管理・72時間の遠隔フォローを学会で報告

2025年の日本顎変形症学会では、2022年1月〜2024年12月に上下顎移動術を受けた84名を対象に、術後管理と社会復帰について報告しました。公開抄録(P-16-2、181頁)で確認できます。

退院後の支援を含む取り組みですが、全員が同じ時刻に退院できることを保証するものではありません。退院は術後の状態を確認して判断し、自宅での休養や食事の調整、通院が続きます。

統括院長から提供された術後6日以内の社会復帰が70%以上という院内実績報告と、職種別の準備は手術後の仕事復帰の記事に掲載しています。出典は統括院長・富田大介による報告(2026年9月14日確認)で、集計期間・症例数は記事では未掲載です。2025年抄録の84名・63%とは別報告で、個人の復帰日を保証するものではありません。

初診で、担当施設と相談の範囲を確認できます

診療する場所、担当医、検査の必要性、保険・自由診療の選択肢、療養の見通しを確認します。他院で治療中の方は、現在の治療内容を伝えてセカンドオピニオンをご相談ください。保険診療の転院・引き継ぎには対応していません。

8. 治療・リスク・費用について、よくある質問

顎変形症と診断されたら、必ず手術が必要ですか?

診断だけで一律に決めるのではなく、骨格・噛み合わせ・希望する変化を評価します。手術を組み合わせる理由と、手術を行わない場合に目指せる範囲・残る点を確認してください。

手術と矯正の費用は、料金表の金額だけで足りますか?

料金表がどの段階・項目を示しているかの確認が必要です。検査、装置、通院、手術、麻酔、入院、保定、追加処置が含まれるかを分けて見積もってもらい、支払先と時期も確認してください。

保険の3割負担なら、自由診療の料金の3分の1ですか?

保険診療と自由診療では費用の決まり方や含まれる治療が異なるため、単純には計算できません。保険適用の条件、自己負担割合、高額療養費制度、対象外の費用を個別に確認してください。

高額療養費制度を使えば、矯正から手術まで総額は一定ですか?

治療全体を一律の金額にする制度ではありません。年齢・所得・診療時期などの条件や対象費用により異なります。月をまたぐ治療や対象外費用の扱いも、加入する健康保険の窓口で確認してください。

唇や顎のしびれは必ず治りますか?

手術後の感覚の変化には個人差があり、長く残ることもあります。予定する術式とご自身の状態に応じた説明を受け、経過観察の方法と気になるときの相談先を確認してください。

短い入院なら、食事や仕事もすぐ普段どおりに戻れますか?

退院、仕事復帰、通常の食事、骨の回復は別に考えます。退院後も自宅での療養・食事の調整・通院が必要です。食事や活動を自己判断で早めず、担当医の指示に従ってください。

骨を固定したプレートは必ず取り除きますか?

材料、症状、骨の回復、担当施設の方針などによって判断します。除去が必要となる場合の時期、麻酔、費用も治療計画の説明時に確認してください。

術後の矯正や保定も、同じ施設で行いますか?

施設間の連携方法によって異なります。手術前・手術・術後矯正・保定を誰がどこで担当するか、転居や通院が難しくなった場合にどう相談するかを、治療開始前に確認してください。

9. 初診相談には、気になることを3つまでメモしてお持ちください

たとえば「手術が必要なのか」「しびれが残ることが不安」「仕事と両立できるか」のように、いちばん確認したいことから伝えましょう。過去の矯正・抜歯歴、現在の治療内容、服薬、休養できる期間も整理すると、相談が具体的になります。

治療法・費用・休養の見通しを、初診相談で確認する初診相談の流れを見るミライズ顎変形症クリニック/相談内容・受診の流れを確認できます

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初診・セカンドオピニオンなど、相談内容によって予約項目と費用が異なります。予約画面の説明をご確認ください。

参考資料

海外資料は一般的な治療の参考で、日本の保険制度やミライズの成績を示すものではありません。学会発表は報告対象と条件を確認してお読みください。

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