ミライズ矯正歯科南青山

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2023.06.30

ブログ

顎変形症手術で鼻は広がる?変形する理由や対策方法を紹介

顎変形症とは、あごを形成する骨に異常がある状態のことをいいます。歯の矯正と、骨を切る手術を組み合わせて完治を目指す治療方法が一般的です。

顎変形手術はあごの骨を切るため、顔の変化が起きやすいとされています。中には「手術を受けたら鼻が横に広がった」と、手術を受けたことを後悔するケースも散見されます。

「あごの手術なのに、なぜ鼻が変形するの?」と、疑問に思う方もいるでしょう。今回は、顎変形症手術で鼻が広がる原因や、対策について解説します。

 

この記事でわかること

  • ・顎変形症手術で鼻が広がる原因・対策
  • ・顎変形症手術で後悔しないために知っておきたいこと
  • ・顎変形症手術に関するよくある質問

 

 

目次

 

1.顎変形症の手術で後悔する主な原因3つ

なぜ、顎変形症手術を受けると鼻が広がってしまうのでしょうか。

その理由は「手術で上あごの骨が前方・上方に移動することにより、鼻が押し上げられてしまうため」です。

手術により骨の硬組織が動くので、その上に乗っている軟組織(皮膚など)も必然的に連動してしまいます。

そのため、手術で鼻が広がらないように硬組織・軟組織の動きを予測する必要があるのです。

手術後に起こる鼻の変化として、以下のようなケースが挙げられます。

 

術後に起こるとされる鼻の変化

  • ・鼻翼が広がる(横に広がる)
  • ・鼻先が上を向く
  • ・鼻孔が目立つ
  • ・鼻先が低くなる
  • ・鼻先が丸くなる
  • ・鼻が曲がる(斜鼻変形)

 

ただし、これらの変化は全ての手術に当てはまるわけではありません。

たとえば「ルフォーの中でも上あごを後方に下げる手術」「下あごの手術(SSRO)」の場合は、鼻への影響がない場合がほとんどです。

「ルフォーは鼻が広がりやすい」と心配される患者様もいらっしゃいますが、上あごの骨がどう移動するかによって、鼻の変形度合いも変わってくるというわけです。

手術による顔・鼻の変化は、患者様にとって治療を躊躇させる大きな悩みの1つでもあります。

詳しい対策方法については、後述の「3.顎変形症手術による顔や鼻の変形を防ぐには」をご覧ください。

 

2.ルフォーやSSROを受けると鼻が広がる?

顎変形症手術にはさまざまな術式がありますが、「ルフォーI型骨切り術(上あご)」「SSRO(下あご)」を併用するケースが一般的です。

これらの術式は、鼻の変形にどのような影響をもたらすのでしょうか?

 

2-1.上あごを矯正する「ルフォー」は鼻が変形しやすい

ルフォーI型骨切り術(上顎骨切り術)」は、上あごの骨を切って骨格を矯正する手術方法です。

縦方向に成長したあごの骨を水平に切ることで、骨の長さや位置を調整します。
「上顎前突症」「ガミースマイル」「上顎が後退していることによる下顎前突症」などの症状に適した術式です。

上あごは鼻と距離が近いため、SSROよりも鼻の変化を感じやすい手術といえるでしょう。
鼻が変形しないようにするには、口腔外科以外に「形成外科」のテクニックを取り入れる必要があります。

詳しくは、後述する「3.顎変形症手術による顔や鼻の変形を防ぐには」をご覧ください。

 

2-2.下あごを矯正する「SSRO」は鼻が変形しにくい

SSRO」とは、下あごの骨を前方・後方に移動させる手術方法です。

日本語では「下顎枝矢状分割術(かがくししじょうぶんかつじゅつ)」と言われ、美容外科クリニックなどでは「下顎骨切り術」と呼ばれていることもあります。

「ルフォーI型骨切り術」と比べると症例数が多く「下顎前突症」「受け口」などの治療に適しています。

下あごの骨を切る手術のため、SSRO単体では鼻が変形しにくいのが特徴です。

 

2-3.顎変形症手術で鼻が横に広がる可能性は0ではない

あごの骨を切る顎変形症手術は、どのような術式であっても顔の変化を感じやすいといえるでしょう。

特に上あごを手術で矯正する場合、骨を動かす位置によっては鼻が変形するリスクが高くなります。

たとえば、手術で骨を動かしたときに鼻翼(小鼻横の膨らみ)も一緒に動いてしまうケースです。

この場合、広がるのは鼻翼だけで、小鼻の付け根(鼻翼基部)自体は動きません。結果として、鼻翼だけが広がってしまい、鼻が横に伸びたように見えてしまうのです。

鼻の変形を最小限に抑えるためには、形成外科の知識を持った歯科医師の存在が不可欠です。

詳しい対策方法については、後述の「3.顎変形症手術による顔や鼻の変形を防ぐには」で解説します。

3.顎変形症手術による顔や鼻の変形を防ぐには

顎変形症手術による顔や鼻の変形を防ぐためには、どのような医療機関を選べばいいのでしょうか?

ここからは、顎変形症手術で後悔しないためのポイントについて解説します。

 

3-1.顎変形症治療に特化した医療機関を選ぶ

顎変形症手術は神経が集中する口の中(特に上あご)を切開するため、高い技術が求められます。

医師の技量や経験の多さに左右される部分が大きいため、顎変形症治療に特化した医療機関を選ぶと安心です。

顎変形症治療を専門とするミライズクリニックは手術室も完備しており、顎変形症に関する治療全てを院内で行えます。

当院は年間50症例ほどの実績があり、常駐する専門医が治療にあたります。形成外科的な技術も取り入れているため、手術による鼻の変形を最小限に抑えることも可能です。

たとえば、骨切りラインを工夫することで鼻翼が広がらないようにしたり、鼻の先(鼻尖)が上を向かないようにしたりと、さまざまなアプローチができます。

顎変形症の改善はもちろん、治療終了後も患者様が安心して生活できるような施術を徹底しています。

顎変形症手術で後悔しないための病院選びについては、当サイト「顎変形症の手術で後悔する理由は3つ:後悔しない病院選びのコツを紹介」で詳しく解説しています。

 

3-2.執刀経験が豊富な医師に手術を依頼する

顎変形症手術は患者様のCT画像を頼りに行う、非常に難易度の高いものです。

症状の改善はもちろんのこと、鼻の変形も防がなければなりません。最終的には、執刀する医師の技量に左右される部分が大きいというわけです。

手術で後悔しないためには、顎変形症治療に特化した医療機関を選んだ上で、執刀経験が豊富な医師に依頼することが、1番の対策になります。

当院で実際に治療を受けた患者様の様子については、当サイト「【歯科医師監修】顎変性症は手術が必要? 顔の変化と医療機関の選び方を解説」で紹介しています。

ミライズクリニックの技術力をぜひご覧ください。

4.顎変形症手術で後悔しないために知っておきたいこと

顎変形症手術によって、骨格の歪みや骨の出っ張りが改善されるのは大きなメリットです。

しかし、手術であごの骨を切るため、顔の変化が起きやすいことを心配する患者様もいらっしゃいます。

中にはリスクを十分に理解しないまま手術を受けてしまい、後悔したというケースも見受けられます。

顎変形症手術で後悔しないために、事前に知っておくべきポイントをまとめました。

 

顎変形症手術で後悔しないために知っておきたいこと

  • ・顔の腫れや術後の痛みが長引くケースがある
  • ・進行性下顎頭吸収(PCR)を発症する可能性がある
  • ・治療内容によって保険が適用されるケースとそうでないケースがある
  • ・医療機関・医師によって症例数や執刀経験の違いがある
  • ・手術は全身麻酔で行う
  • ・手術によって顔の変化が起こる
  • ・歯科医師主導の手術では、美容よりも歯の機能性・安全性を重視する
  • ・手術を受けるためにはある程度の入院期間が必要
  • ・手術後も治療やリハビリが続く

 

患者様が最も不安に思われる「顔の変化」については、当サイト「【歯科医師監修】顎変性症は手術が必要? 顔の変化と医療機関の選び方を解説」でも紹介しています。

美容目的でなくても、十分に審美性を追求できることがお分かりいただけますので、ぜひご覧ください。

 

5.手術が必要な顎変形症の特徴

顎変形症は通常の矯正治療で改善するケースもありますが、根本的な原因が骨格にある場合は手術が必要です。

顎変形症の主な種類・特徴は、以下の通りです。

 

顎変形症の主な種類・特徴

  • 下あごが前に出ている「下顎前突症(かがくぜんとつしょう)・受け口」
  • 下あごが後ろに引けている「下顎後退症(かがくこうたいしょう)」
  • 上あごや上の前歯が出ている「上顎前突症(じょうがくぜんとつしょう)」
  • 上あごが引っ込んでいる「上顎後退症(じょうがくこうたいしょう)」
  • 左右のどちらかに口角が下が歪んで見える「下顎・上顎側方偏位(かがく・じょうがくそくほうへんい)」
  • 歯ぐきが常に見える・目立つ「ガミースマイル」

 

顎変形症は「あごを形成する骨格の異常」によって引き起こされるため、症状の度合いによっては日常生活に支障が出る場合があります。

重度の症状であっても、歯の矯正治療と骨の手術(外科的矯正治療)で改善が可能です。

顎変形症の基礎知識については「顎変形症の治療法や費用、病院選びのコツを歯科矯正医師が徹底解説」で詳しく紹介しています。

6.顎変形症手術の一般的な流れ

ここからは顎変形症手術から退院までの一般的な流れを紹介します。
なお、手術は診断後にすぐに行うわけではなく、検査や診察などを重ねて必要性を十分に検討してから行います。

 

顎変形症手術から退院までの一般的な流れ

  1. 1.手術室に入り、患者様の氏名を確認
  2. 2.全身麻酔をかけ、治療計画に基づいた顎変形症手術を行う
  3. 3.顎間固定を行い、安静に過ごす
  4. 4.翌日に採血・レントゲン検査・傷口の消毒を行う
  5. 5.口内の洗浄方法・自宅での過ごし方の指導を実施
  6. 6.退院許可が下りたら次回の予約を取り、帰宅

 

顎変形症手術の詳細については当サイト「顎変形症の治療法や費用、病院選びのコツを歯科矯正医師が徹底解説」で紹介しています。

ミライズクリニックは術後約24時間で帰宅が可能な、数少ない民間歯科クリニックです。早期社会復帰を目指したい方は、ぜひお問合せください。

7.顎変形症手術に関するよくある質問

顎変形症手術に関する、よくある質問をまとめました。

患者様から寄せられることの多い質問をそれぞれ解説します。

 

Q1【矯正治療だけで顎変形症は治せますか?】

歯の矯正のみで治療できるかどうかは、症状の度合いによって決まります。

通常の矯正治療のみでは、骨の歪みや骨格のズレまでは改善できません。

完治を目指すのであれば、やはり外科的矯正治療(手術)が有効です。

とはいえ、患者様の強い希望によっては、手術をせずに歯の矯正のみで治療するケースもあります。

当院の場合は、あくまでも「患者様がどこまでの変化を望まれているか」を重視しております。

 

Q2【顎変形症の手術を受けると顔が変化すると聞いて不安です】

顎変形症の手術はあごの骨を切って骨格を矯正するため、術後に起こる顔の変化は避けられません。

しかし、患者様が「手術で自分の顔がどう変わってしまうのか?」と不安を感じることは当然であり、手術を決断するための大きなハードルの1つといえるでしょう。

顎変形症手術で後悔しないためには、信頼できる病院選びが非常に重要です。審美性だけではなく、歯の機能性や安全性も追求する医療機関での受診をおすすめします。

「症例数の多さ」や「患者様のビフォー・アフターが分かる写真を掲載しているか」までチェックしておくと、より安心です。

顎変形症手術による顔の変化については「【歯科医師監修】顎変性症は手術が必要? 顔の変化と医療機関の選び方を解説」で詳しく解説しています。

当院で実際に手術を受けた患者様の写真も掲載しておりますので、ぜひご覧ください。

 

Q3【顎変形症手術の対象年齢はいつからですか?】

顎変形症の治療は、あご骨の成長が落ち着く16〜17歳以降を推奨しています。

骨格の成長段階にある時期に治療を始めてしまうと、再度治療を受け直す必要性が出てくるためです。

特に下あごの場合、女性は15歳以降、男性は18歳以降を目安としています。もしお子様の治療で不明点がある場合には、お気軽にご相談ください。

 

Q4【手術後に鼻づまりなどの後遺症が残るのは本当ですか?】

全てのケースに該当するわけではありませんが、顎変形症手術にもリスクは存在します。

顎変形症の場合は、顔の腫れ・痛み・鼻の変形・耳の痛み・鼻づまり・進行性下顎頭吸収(PCR)の発症などが挙げられます。

顎変形症手術に関するリスクや後遺症については、当サイト「顎変形症の手術で後悔する理由は3つ:後悔しない病院選びのコツを紹介」で詳しく解説しています。

 

Q5【術後のプレート除去手術は必要ですか?】

体に吸収されるタイプのプレートを使用している場合、除去手術は必要ありません。

体内に残るプレートを使用しているケースでは、歯科医師が必要性を感じた場合や、患者様がプレートの除去を希望された場合に手術を行います。

除去手術は術後から1年を目安に行えますが、あごの骨が十分に固定できていることが条件となります。

8.顎変形症手術による顔・鼻の変化に不安を感じる患者様へ

ここまで、顎変形症手術による顔・鼻の変化について解説しました。

顎変形症を治療したくても「顔や鼻の変化が怖くて手術に踏み切れない」という患者様も多いのではないでしょうか。

そんな方にこそ「信頼できる病院選び」が非常に重要です。

結局のところ、鼻の変化を防げるかどうかは、執刀医の技術や経験に左右される部分が大きいためです。

私たちミライズクリニックは「顎変形症手術で患者様に後悔して欲しくない」という一心で、日々治療にあたっています。

形成外科的な技術も取り入れているため、歯の機能性・安全性・審美性の全てを実現可能です。

顎変形症治療に特化しているからこそ、専門医の技術も常に向上し続けています。

手術による顔・鼻の変化に不安を感じる方は、ぜひ一度当院にご相談ください。

 

監修:矯正歯科医 富田大介(当院長)

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