ミライズ矯正歯科南青山

  • お気軽にお問い合わせください

    Tel.03-5468-5585
  • 友だち追加
  • 予約
  • 日本語
  • 中文 (中国)
  • 中文 (繁体字)
  • English

お知らせ・お役立ち情報 NEWS & TOPICS

2023.05.29

ブログ

【歯科医師監修】顎変性症は手術が必要? 顔の変化と医療機関の選び方を解説

「顎変形症の手術を受けるかどうか迷っている」

「顎変形症をなんとかしたいけれど、手術や顔の変化に不安を感じている」

このようなお悩みはありませんか?

手術と聞くと怖いイメージが先行するかもしれませんが、顎変形症の原因を根本から改善できるメリットがあります。

今回は、「手術の必要性」や「顔の変化」など、現役の歯科医師が患者様の疑問を解消します。

 

この記事でわかること
  • ・顎変形症の手術による顔の変化について
  • ・顎変形症の特徴・手術方法・費用について
  • ・顎変形症の手術を受けるデメリットと放置するデメリット
  • ・顎変形症の手術に特化した歯科医院「ミライズクリニック」とは

 

目次

 

関連記事

顎変形症とは?気になるリスクや費用について歯科医師が徹底解説

顎変形症の手術で後悔する理由は3つ:後悔しない病院選びのコツを紹介

 

1.顎変形症の手術で顔の変化は起こる?

顎変形症の手術は、「骨格のズレ」「骨の歪み」の矯正が目的です。あごの骨を切る必要があるため、顔の変化が起きやすい手術といえるでしょう。

気になる骨のへこみや出っ張りが目立たなくなり、大きな変化をもたらすこともあります。一例として、当院で治療を受けた患者様の手術前・手術後の様子を紹介します。

Youtube「はつねちゃんねる」のはつね様を施術させていただきました。

いかがでしょうか。口元が特に分かりやすいですが、手術により顔の歪みが解消され、骨格のバランスが整っています。

患者様のお悩みは、右側よりも左側のあごが長く、顔が歪んで見えることです。噛み合わせにも影響を及ぼしており、右側の1カ所でしか噛めていませんでした。

今回のケースでは、上あごと下あごの骨を切り、長さを揃えて骨格のズレを矯正しています。実施した手術内容は、以下の通りです。

 

今回実施した手術内容

  • ・ルフォーI型骨切り術(上顎骨切り術)
  • ・SSRO(下顎枝矢状分割術)

 

※顎変形症の手術方法については、後述の「5.顎変形症の治療で用いられる術式とは?」で詳しく解説します。

顎変形症の治療としては一般的な手術方法で、骨を切った部分はプレートで固定しています。約8時間の手術でしたが、術後から1カ月程度で傷口は完全に塞がっていました。

変わったのは、顔の見た目だけではありません。噛み合わせが改善されることで、口の開閉や呼吸が楽になったり、あごの痛みが緩和されたりと、さまざまな「嬉しい変化」をもたらします。

2.「骨格のズレ」を引き起こす顎変形症の特徴

顎変形症とは、上あごや下あご(もしくは両方)の骨に異常がある状態のことです。骨の大きさが違っていたり、位置がズレていたりと、骨格の形成に影響を及ぼします。

顎変形症の主な症状・特徴は以下の通りです。

 

顎変形症の主な症状・特徴

  • ・しゃくれたように見え(受け口)
  • ・いわゆる出っ歯の状態になる
  • ・あごが出っ張って見える
  • ・顔が歪んでいるように見える
  • ・前歯が噛み合わない
  • ・発音しにくい
  • ・食事中にうまく噛めない
  • ・笑うと歯ぐきが目立って見える
  • ・あごを動かすと音が鳴る

 

顎変形症の原因は「遺伝的な問題が大きい」といわれていますが、明確には分かっていません。遺伝的な問題がある場合でも、子どもの頃は骨の異常が目立たず、気付かないケースもあります。

体が成長する思春期頃に症状が目立つようになり、食事・呼吸・口の開閉など、日常の中で不便さを感じるようになるでしょう。

見た目が気になり始める年代でもあるので、症状によってはコンプレックスの原因となる可能性もあります。

 

3.「顎変形症の手術」と「矯正治療」の違い

顎変形症は、矯正もしくは手術での治療が一般的です。

治療方法の違いについて、それぞれ解説します。

 

3-1.顎変形症の手術は「あごの骨」を治療する

重度の顎変形症と診断された場合、あごの骨を矯正する手術が必要になります。手術自体は珍しいことではなく、矯正治療のみでは完治が難しいと判断した場合に行われます。

通常の矯正が「歯」に対する治療なら、手術は「骨」に対する治療であるといえるでしょう。一般的な治療の流れは以下の通りです。

 

一般的な治療の流れ

  1. 1.術前矯正治療
  2. 2.手術(外科的矯正治療)
  3. 3.術後矯正治療

※ケースによっては、先に手術を受けてから矯正治療を行う場合もある

 

手術で上あごや下あごの骨を切るため、大きな顔の変化が期待できます。だからこそ、高い技術を持った、信頼できる病院選びが重要です。

なお、手術の順番によって保険治療となるかどうかが決まります。
比較的高額な治療費になるケースが多いので、納得できるまで医師と相談することをおすすめします。

詳しくは、後述の「8.顎変形症の治療・手術でかかる費用について」をご覧ください。

 

3-2.一般的な矯正は歯並び・噛み合わせを治療する

顎変形症を治療する流れとして、手術前の歯の矯正を行なってから手術を行うのが一般的です。事前に歯並び・噛み合わせを整えておくことで、術後の矯正治療がスムーズになるためです。

一方、顎変形症の症状が軽い場合は、矯正のみで治療できるケースもあります(※)。

そのほか、「仕事が忙しくて入院が難しい」「手術や入院に抵抗がある」といった理由で、あえて矯正治療のみを選ぶ患者様もいらっしゃいます。

矯正後も生活に支障が残る場合は、顎変形症の手術を検討することも可能です。

※必要に応じて、抜歯してから矯正治療に進むケースもある

 

症状の度合いによっては手術による治療も必要

矯正治療によって、歯並びや噛み合わせの改善を期待できます。とはいえ、あごの骨に対する治療は行えないため、顎変形症の根本的な解決にはなりません。

矯正治療のデメリットは、見た目(顔貌)の大きな変化が起こりにくいことです。矯正治療に限界がある場合には、手術による治療が必要となるでしょう。

 

4.顎変形症の手術は「術前・術後矯正治療」がセット

顎変形症の一般的な治療法として、手術の前に「術前矯正治療」を行います。治療期間は、約1~2年です。

術前矯正は、手術後の歯並びや噛み合わせを想定して治療を始めます。ケースによっては歯並びや噛み合わせが一時的に悪くなり、顔の見た目が変わる可能性があることも覚えておきましょう。

なお、術前・術後矯正の期間だけでも、治療に3〜4年前後の歳月を要します。もし短期間で完治を目指したい場合は、手術を先に行う「サージェリーファーストアプローチ(SF)」がおすすめです。

サージェリーファーストアプローチの詳細については、後述の「5-5.治療の自由度が高い「サージェリーファーストアプローチ(SF)」」で解説します。

5.顎変形症の治療で用いられる術式とは?

顎変形症の治療には、さまざまな手術方法があります。

顎変形症の治療で用いられる術式について、それぞれ解説します。

 

5-1.上あごの骨を矯正する「上顎骨切り術(ルフォーI型)」

「ルフォーI型」は、上くちびるの内側から歯ぐきを切開し、上あごの骨を切る術式です。後述の「下顎骨切り術(SSRO)」と組み合わせて手術するケースが一般的です。

上あごの骨を水平に切ることによって、骨の「長さ」「位置」を矯正します。切った骨はチタン製もしくは吸収性材料のプレートで固定します。

プレートを取り除く必要はありませんが、医師の判断や患者様のご希望によって、除去手術が可能です。

 

5-2.下あごの骨を矯正する「下顎骨切り術(SSRO)」

下顎枝矢状分割骨切り術(かがくししじょうぶんかつじゅつ)」とも呼ばれる手術法です。下奥歯の外側にある歯ぐきを切開し、下あごの骨を切る術式です。

切った下あごの骨を前後に移動させ、骨格を整えます。移動させた骨は、チタン製プレートもしくは吸水性材料のプレートで固定します。

 

5-3.抜歯してから手術する「分節骨切り術(歯槽骨切り術)」

分節骨切り術」は「歯槽(しそう)骨切り術」とも呼ばれ、上下の歯を抜いてから手術する治療法です。

症状によって、上だけ抜歯する「上顎分節骨切り術(上顎セットバック)」と、下だけ抜歯する「下顎分節骨切り術(下顎セットバック)」があります。

具体的な手順は以下の通りです。

 

分節骨切り術の手順

  1. 1.前から4番目か5番目に生えている上下の歯(小臼歯)を抜歯する
  2. 2.抜歯後、周辺の歯ぐきを切開し、歯槽骨(※)を切る
  3. 3.抜歯してできたスペースの分だけ歯槽骨を後ろに下げる

 

デメリットは、ほかの術式と比べると出血量が多いことや、骨を前方に移動できないことです。しかし、奥歯の噛み合わせを保持できるので、歯の負担を減らせるメリットがあります。

※歯の根本を支える骨のこと

 

5-4.あご先の骨を矯正する「オトガイ形成術」

オトガイ形成術」は、下あごの先にある骨(オトガイ)を切り、長さを調整する手術です。前歯の下にある下唇を切開し、骨格を矯正します。

顎変形症の直接的な治療というよりも、骨格を整えるための補助的な手術です。患者様の症状によって必要性を検討しながら、ほかの手術と同時に行うケースが一般的です。

オトガイの長さを調整することで、口が閉じやすくなるメリットがあります。

 

5-5.治療の自由度が高い「サージェリーファーストアプローチ(SF)」

「サージェリーファーストアプローチ(SF)」は、手術を終えてから矯正を受ける治療法です。

手術と術後の矯正のみで治療でき、患者様の「見た目の問題で顎変形症の手術を考えている」「早期社会復帰を目指したい」というご要望にもお応えできます。

術前矯正治療が必要ないため、治療期間の大幅な短縮が可能です。

デメリットは、治療の自由度が高いゆえに、費用が全額自費負担となることです。病院によって技術や費用に違いがあるので、「顎変形症の治療に特化した医師」が常駐する医療機関がおすすめです。

治療費に関しては、後述の「8.顎変形症の治療・手術でかかる費用について」で詳しく解説します。

6.顎変形症の手術を受けるメリット5つ

顎変形症の手術には、さまざまなメリットがあります。

手術で期待できる「顔の変化」や「症状の改善」について、それぞれ解説します。

 

6-1.骨格のズレを矯正すれば顔貌を整えられる

顎変形症の手術を受けるメリットは、顎変形症の根本的な原因を解消できることです。手術で骨格を整えるため、長年のコンプレックスを解消できるケースもあります。

術後の矯正治療で噛み合わせや歯並びが改善され、「より自分に自信が持てた」「堂々と笑える」「メイクやファッションを心から楽しめるようになった」といった声も寄せられています。

もし、顎変形症が原因で自分に自信が持てない場合は、手術による治療もご検討ください。実際の変化については、「1.顎変形症の手術で顔の変化は起こる?」で患者様の様子を紹介しています。

 

6-2.口内から治療するため手術痕が残らない

あごの骨を切る手術と聞くと、「顔に傷が残りそう」と心配になることもあるでしょう。しかし、顎変形症の場合は口の中から切開するので、傷痕を残さない手術が可能です。

とはいえ、口内は神経が集中しており、少しのミスも許されません。CT画像を頼りに手術するため、医師には高い技術が求められます。

手術によるトラブルを回避するには、顎変形症の症例が多い病院を選び、経験豊富な医師に相談することをおすすめします。

 

6-3.噛み合わせが改善され、歯や歯ぐきの負担が減る

なお、矯正治療に限界がある場合、手術を受けないと症状が改善されないケースもあります。痛み・咬合の悪化や感染症など、常にリスクと隣り合わせの状態です。

顎変形症の手術は「見た目の変化」だけではなく、「健康的な暮らし」にもつながります。

 

6-4.咀嚼力が上がり食事がスムーズになる

顎変形症の手術を受けると噛み合わせが改善され、食事をとりやすくなります。そのほか、噛み合わせの改善によるメリットは以下の通りです。

 

噛み合わせを改善するメリット

  • ・口周りの筋肉に起きる過緊張が改善し、シワ・たるみを予防できる
  • ・十分に咀嚼でき、食後の消化・吸収がスムーズになる
  • ・早食いを防止でき、ダイエットにつながる
  • ・毎日の食事をおいしく食べられる

 

また、術前・術後矯正によって歯並びが整い、口が閉じやすくなるので口内の乾燥を防ぐメリットもあります。
歯に汚れが付きにくくなるので、虫歯や歯周病の予防にもつながります。

 

6-5.発音や滑舌が改善される

顎変形症のお悩みとして、「滑舌が悪い」「言葉をうまく発音できない」といった声も寄せられます。

骨格のズレや骨の歪みが、歯と歯の間から息が漏れたり、舌の位置や動きに影響を及ぼしているためです。たとえば、人前で話すのが苦手だったり、発音に自信が持てなかったりと、日常生活に支障が出る場合もあります。

手術を受ければ噛み合わせや舌の位置が改善されるので、発声がスムーズになります。会議で発表するときやカラオケに行くときなど、自分の声に自信を持てるようになるでしょう。

とはいえ、手術に対する不安や恐怖感から、なかなか治療に踏み切れない患者様もいらっしゃいます。

顎変形症手術で後悔したくない方は、当サイト「顎変形症の手術で後悔する理由は3つ:後悔しない病院選びのコツを紹介」をご覧ください。

7.顎変形症を放置するデメリット5つ

顎変形症を放置した場合、どのようなデメリットやリスクがあるのでしょうか。早めの治療が望ましいですが、「治療費が高額になりやすい」「手術が不安」といった理由から、放置してしまうケースも少なくありません。

顎変形症を放置した場合に起こる、リスクやデメリットについて解説します。

 

7-1.噛み合わせが悪くなり食事に不便さを感じる

顎変形症で悩む患者様の多くが、噛み合わせの悪さを感じています。噛み合わせが悪いと、食べものをうまく噛めないため、食事が不便になるでしょう。

うまく噛めないまま飲み込んでしまうと、胃腸への負担が大きくなります。一方で、口を大きく開けられず、少量ずつしか食べられない場合もあります。

どちらのケースも原因は骨格のズレにあるので、早急な治療が必要です。

 

7-2.治療するまで口が閉じられない状態が続くことも

顎変形症であごの骨が出っ張ったり・へこみが目立ったりすると、口を閉じたくても閉じられないことがあります。

骨格にズレや歪みが生じることで、噛み合わせが悪くなることが原因です。口が閉じられない状態が続くと口内が乾燥しやすくなり、ウイルス感染・虫歯・歯周病などのリスクが高くなります。

顎変形症により「いつも口が半開きになってしまう」という人は、手術による治療がおすすめです。

 

7-3.骨格のズレによる顎関節症の痛みや違和感が続く

顎変形症の症状として、「関節の痛み」「口を開けると音が鳴る」「あごが疲れやすい」などが挙げられます。
この状態が毎日続くため、大きなストレスを抱えている患者様も少なくないようです。

歯の痛みや頭痛を引き起こす原因にもなるので、早めの治療をおすすめします。

 

7-4.シワやたるみの原因になる

顎変形症であごの骨が変形すると、口元の筋肉量に影響を及ぼすことがあります。主な理由は、以下の2つです。

 

顎変形症がシワやたるみの原因になる理由とは

  • ・噛み合わせが悪くなることで咀嚼量が減る
  • ・口周りの筋肉に過緊張が起きる

 

口周りの筋肉に過緊張が起きると、シワやたるみの原因になります。また、顎変形症が原因で口を閉じられない患者様の場合、無理に閉じると口元にシワが寄ってしまうケースもあります。

顎変形症の治療は、見た目の若々しさを保つことにもつながるのです。

 

7-5.「睡眠時無呼吸症候群」のリスクを引き起こす

一見すると無関係のように思えますが、顎変形症が「睡眠時無呼吸症候群(※)」を引き起こすことがあります。

特に散見されるのは「下顎後退症」に悩む患者様です。あごの骨が変形することで、空気の通り道が狭くなることが原因です。

その結果、いびきをかきやすくなり、ひどくなると睡眠時無呼吸症候群を誘発します。眠りの質が悪くなるだけではなく、血液中の酸素濃度にも影響を及ぼします。

血液中の酸素不足で心配なのは、脳卒中や狭心症のリスクです。健康や眠りの質を高めるためにも、顎変形症の治療をおすすめします。

※睡眠時に何度も呼吸が止まること。10秒以上の呼吸停止が1時間に5回以上起こる状態のことをい

8.顎変形症の治療・手術でかかる費用について

顎変形症の治療費は、保険治療が適用されるかどうかで大きく変わってきます。
保険が適用されるのは、以下の順番で治療を受けたケースです(※)。

 

保険が適用される治療の順番とは

  • ・歯の術前矯正を受ける
  • ・あごの手術を受ける
  • ・歯の術後矯正を受ける

 

今回は、保険の3割負担となった場合の治療費について解説します。

 

・術前矯正治療:約30万円

・外科的矯正治療(手術):約40万円

・術後矯正治療:約10万円

 

3割負担の場合、自己負担額の相場は、およそ60〜100万円前後です。医療機関によって費用は異なりますが、自費診療の1/3〜1/4ほどで治療できる計算です。

なお、術前矯正を省略するサージェリーファーストアプローチ(SF)や、歯並びを整える矯正治療のみの場合は、保険が適用されません。

保険適用外のサジェリーファーストアプローチを選択した場合、費用相場は180〜430万円ほどです。手術方法や使用する矯正装置によって、費用が大幅に変わるのが特徴です。

歯科医院では300万円前後で手術できますが、美容整形外科の場合は倍の金額がかかることもあります。美容面を追求しすぎた結果、うまく噛めなくなるというトラブルも多発しています。

手術を検討する際は、歯の専門医が常駐する医療機関がおすすめです。

※顎変形症で保険治療を受けられるのは、手術の必要性が認められた場合のみ

9.現役歯科医師が教える病院選びのポイント

顎変形症の手術は、口の中を切開して骨を切る大がかりなものです。手術による顔の変化も大きいので、信頼できる病院を選べるかが重要です。

手術を受けるかどうか迷っている患者様のために、現役歯科医師が病院選びのポイントを解説します。

 

9-1.顎変形症の症例数が多いかどうか

顎変形症の手術は神経が集中している口の中で行います。

医師には高い技術が求められるので、症例数が多い経験豊富な病院を選びましょう。事前にチェックすべきポイントは以下の2つです。

 

病院選びのポイント

  • ・希望する医療機関では年間何件の症例数があるのか
  • ・担当する執刀医は手術を何回経験しているのか

 

手術による変化を確かめる手段として、術前・術後の写真が掲載されていると参考になります。
複数の写真を提供している医療機関を選ぶと、より安心です。

 

9-2.歯の審美性・機能性・安全性を重視しているか

顎変形症の手術は、見た目を整えることだけが目的ではありません。歯科医院の場合は、骨格のズレを整え、噛み合わせを改善することをゴールとしています。

見た目の変化ばかりを重視してしまうと、噛み合わせに問題が生じる恐れがあるためです。美容面を追求しすぎた結果、別の病院で治療を受け直すケースもあります。

骨格のズレや歪みは歯科医院の手術でも改善でき、バランスを整えれば自然と審美性は高まります。医療機関を選ぶ際は、歯の審美性・機能性・安全性を重視した専門医がいる医療機関を選びましょう。

 

9-3.患者が納得できる料金設定かどうか

顎変形症の治療は、手術の必要性が認められれば保険適用が可能です。しかし、最近では保険適用外のサージェリーファーストアプローチ(SF)の需要が高まっています。

通常の治療よりも矯正期間が短く、「治療期間の大幅な短縮」や「早期社会復帰を目指せる」ことが人気の理由です。

自費診療の場合、病院選びで重要なのは「患者様が納得できる料金設定かどうか」です。治療費が高額になりやすいので、ある程度の相場を調べてから医療機関を選びましょう。

中には、費用の相場を知らないまま治療を受け、法外な治療費を請求されたケースもあるようです。サージェリーファーストアプローチを選択した場合、おおむね180〜430万円ほどが自己負担顎となります。

詳しくは、前述の「8.顎変形症の治療・手術でかかる費用について」をご覧ください。

10.顎変形症の手術に特化した歯科医院「ミライズクリニック」

ミライズクリニックは顎変形症の治療に特化した、数少ない民間歯科クリニックです。手術室を完備しているため、顎変形症に関する治療全てをクリニック内で行えます。

保険適用の顎変形症手術から、自費診療のサージェリーファーストアプローチ(SF)まで対応可能です。ありがたいことに、「顎変形症の治療を歯科医院で受けられるのは安心」といった声も寄せられています。

ミライズクリニックの主な特徴は、以下の通りです。

 

顎変形症の治療に特化したミライズクリニックの特徴

  • ・顎変形症の手術に特化した専門医が常駐している
  • ・一般的な美容整形外科と比べると、治療費が半分ほどで済む
  • ・2,000万~3,000万円する最新の医療機器を完備している
  • ・手術から24時間後には帰宅可能
  • ・年間50症例の実績があり、地方の大学病院と比べても引けをとらない

 

特に患者様にご満足いただいているのは、「手術の質」と「安心の料金設定」です。一般的な美容整形外科で手術を受けた場合と比較すると、半額の300万円ほどで治療が受けられます(※)。

上記の理由から、遠方から来院される患者様も多くいらっしゃいます。手術の質にこだわる患者様の声に、高い技術でお応えします。

実際の治療例については、前述の「1.顎変形症の手術で顔の変化は起こる?」で紹介しています。美容重視の手術でなくても審美性を追求できることが分かりますので、ぜひご覧ください。

※保険適用外のサージェリーファーストアプローチで治療した場合

 

 

11.顎変形症のよくある質問

顎変形症の治療で寄せられる、よくある質問をまとめました。

患者様が感じる不安や疑問をそれぞれ解説します。

 

Q1【手術で感じる痛みはどれくらいですか?】

手術は全身麻酔で行うので、手術中の痛みはありません。術後に感じる痛みは個人差がありますが、処方する鎮痛薬で過ごせるケースがほとんどです。

当院は術後の遠隔対応が可能ですので、術後の痛みに不安がある場合は事前にご相談ください。

 

Q2【手術にリスクはありますか?】

全身麻酔での手術になるため、一時的な顔の腫れや麻痺などのリスクはあります。仮に問題が起きても、術後の経過観察で早期発見・治療が可能です。

当院では、リスクがあることを前提に、最大限の配慮をした上で手術に臨みます。心配なことや不安なことは、お気軽にご相談ください。

顎変形症の手術には、これまでの治療経験や高い技術力が必要です。医療機関によっては、経験の浅い医師を含めた医療チームで手術するケースもあります。

「担当する執刀医が誰か」「執刀医の経歴が分かるか」などを基準に選ぶと、手術によるトラブルを低減できます。

 

Q3【治療開始から完治までの期間を教えてください】

手術と術前・術後矯正を含めると、平均で2~3年が目安です。一方、術前矯正を必要としない「サージェリーファーストアプローチ(SF)」であれば、治療期間を大幅に短縮できます。

ケースにもよりますが、手術と術後矯正を合わせても、1年程度で完治を目指せます。とはいえ、医療機関によっては顎変形症の手術を不要不急とみなす場合もあり、手術まで1年半待ちのケースもあるようです。

治療期間の短縮や早期社会復帰を目指す場合は、顎変形症の治療に特化した歯科医院がおすすめです。

 

Q4【手術後のダウンタイムはありますか?】

顎変形症の手術は口内を切開するため、顔の腫れや痺れなどのダウンタイムがあります。術後2~3日くらいが腫れのピークとなり、手術から2週間が過ぎる頃には腫れが落ち着いてくるでしょう。

実際に治療を受けた患者様によると、術後1カ月を過ぎても若干の腫れを感じるようです。しかし、傷口を舌で触っても分からないくらいに傷が塞がり、痛みも感じないとのことでした。

個人差はありますが、術後3カ月程度を目処に腫れが引くケースが一般的です。現在はマスク生活が定着したこともあり、「術後の経過を周囲に知られずに過ごせた」という声も寄せられています。

 

Q5【手術による顔の変化が不安です】

顎変形症の手術を受けるにあたり、顔の変化に不安を感じるのは当然のことです。手術で骨格のズレや歪みを矯正するので、手術前と比べると大きな変化をもたらします。

しかし、手術で骨格を整えられるため、美容目的でなくても審美性は高まります。手術が不安な場合は、治療前後の写真を掲載している病院を中心に選びましょう。

手術によってどのような変化が起きるのか、イメージしやすくなります。とはいえ、美容面を追求しすぎると、噛み合わせに問題が生じる可能性があります。

顎変形症の手術を受ける際は、審美性・機能性・安全性を重視した医療機関がおすすめです。当院で手術を受けた患者様の変化については、「1.顎変形症の手術で顔の変化は起こる?」でも紹介しております。

そのほか「顎変形症手術を受けると鼻が広がるのではないか?」といった不安を少しでも軽くするため、鼻が広がる原因や対策方法をまとめました。

詳しくは、当サイト「顎変形症手術で鼻は広がる?変形する理由や対策方法を紹介」をご覧ください。

 

Q6【顎変形症の手術や治療に保険は適用されますか?】

結論から申し上げますと、保険の適用は可能です。顎変形症の診断を受け、手術による治療が必要だと判断されれば、保険診療の対象となります。

とはいえ、全ての医療機関で保険が適用されるわけではありません。適用されるのは、厚生労働大臣が定める施設基準を満たし、地方厚生(支)局長に届け出た医療機関のみです。

しかし、保険診療の対象であっても、ケースによっては自費診療となる場合があります。詳しくは「8.顎変形症の治療・手術でかかる費用について」で解説していますので、そちらをご覧ください。

 

 

12.顎変形症の手術による顔の変化が不安な患者様へ

ここまで、顎変形症の手術による顔の変化について解説しました。

顎変形症による「噛み合わせの乱れ」「骨格のズレ・歪み」は手術で改善できます。骨格を正しい位置・大きさに調整でき、見た目にも変化をもたらします。

しかし、顔の変化が起きるからこそ、手術に対する不安も大きいのではないでしょうか。ミライズクリニックなら、顎変形症治療のスペシャリストとして、患者様の不安・ご要望にしっかりと寄り添います。

近年、我々が危惧しているのは、安さだけを理由に国外の病院で手術を受ける患者様が多いことです。「料金の安さ」を追求した結果、「見た目は整ったものの、全く噛めなくなった」というトラブルが多発しています。

ミライズクリニックは、「顎変形症の手術で後悔してほしくない」という想いを胸に、今日も患者様と向き合い続けています。

見た目の変化を早く実感したい

短い治療期間で完治を目指したい

見た目はもちろん、機能性や安全性も重視したい

このような方はぜひ、ミライズクリニックにご相談ください。

歯の審美性・機能性・安全性、全てを兼ね備えた高い技術で、お悩みを解決いたします。

監修:矯正歯科医 富田大介(当院長)

 

 

page top