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2023.09.12
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ホワイトニングの種類から相場まで!自分に合ったやり方を歯科医師が解説
白い歯に憧れる一方で「自分にどのホワイトニングが合っているか分からない」「痛かったらどうしよう」と悩むことはありませんか?
今回は、ホワイトニングを受ける前に知っておきたいポイントを、現役の歯科医師が解説します。
ホワイトニングの種類・メリット・デメリット・平均相場など、施術を受けようか迷っている方は、ぜひご覧ください。
この記事でわかること
- ・歯が変色する原因
- ・ホワイトニングの種類・費用・施術の流れ・歯の白さを長持ちさせるポイント
- ・ホワイトニングごとのメリット・デメリット
- ・世界で数施設しかない認証施設「ミライズオーラルヘルス」
- ・薬剤を使用しないオフィスホワイトニング「トランセントフラッシュホワイトニング」
- 1.ホワイトニングで歯が白くなる理由
- 2.主なホワイトニングの種類は4つ
- 3.ホワイトニング・クリーニング・ブリーチングの違い
- 4.ホワイトニングが「痛い」「歯を傷める」と言われる理由
- 5.オフィスホワイトニングを受けるメリット3つ
- 6.オフィスホワイトニングを受けるデメリット3つ
- 7.ホームホワイトニングを受けるメリット4つ
- 8.ホームホワイトニングを受けるデメリット2つ
- 9.デュアルホワイトニングを受けるメリット3つ
- 10.デュアルホワイトニングを受けるデメリット3つ
- 11.セルフホワイトニングのメリット3つ
- 12.セルフホワイトニングのデメリット3つ
- 13.ホワイトニングの一般的な費用
- 14.自分に合ったホワイトニングの選び方
- 15.ホワイトニング治療の一般的な流れ
- 16.ホワイトニングで後悔しないために
- 17.ホワイトニング効果を長持ちさせる5つのコツ
- 18.世界で数施設しかない認証施設・ミライズオーラルヘルス
- 19.ホワイトニングに関するよくある質問
- 20.ホワイトニングに迷われている患者様へ
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1.ホワイトニングで歯が白くなる理由
歯を美しく、健康的に見せてくれるホワイトニング。
一体どのような仕組みで歯が白くなるのか、基礎知識を踏まえながら解説します。
1-1.ホワイトニングの仕組み
ホワイトニングを行うと、歯はどのように白くなっていくのでしょうか?
ホワイトニング用の薬剤で歯が白くなる仕組みを解説します。
歯が白くなる仕組みについて
歯を漂白して白くする
- ・オフィスホワイトニング(薬剤の濃度が高いため医療機関でのみ扱いが可能)
- ・ホームホワイトニング(オフィスホワイトニングよりも濃度が低い薬剤を使用)
ホワイトニング剤に含まれる漂白成分が、黄ばみの原因となる色素を分解することで歯を白くします。
薬剤の効果で歯の表面構造に変化が起こり、象牙質の黄ばみが目立ちにくくなるのです。
本来の歯よりも白くする効果を期待できますが、人によっては痛みを感じたり、しみたりするケースがあります。
歯の着色汚れを落として白くする
- ・セルフホワイトニング
ホワイトニング剤で歯の着色汚れを浮かし、ブラッシングで汚れを取り除くことで歯を白くします。
食事や嗜好品などによる着色汚れに作用するため、不自然すぎない本来の歯の白さを目指せます。
1-2.歯が黄ばんでしまう主な原因は「食事」と「加齢」
歯が黄ばんでしまう主な原因として、食事(嗜好品)と加齢が挙げられます。
歯が黄ばんでしまう主な原因
- ・食事による変色
コーヒー・タバコ・カレーなど、色素の強いものを口にすると、歯に着色汚れが付きやすくなります。
軽い汚れであればセルフケアで落とせますが、重度の汚れにはオフィスホワイトニングやホームホワイトニングが有効です。
- ・加齢による黄ばみ
年齢を重ねると歯がすり減り、表層の白いエナメル質も減っていきます。
さらに、歯の内側にある象牙質(乳白色の部分)は加齢とともに厚くなっていき、歯の黄ばみが進行します。
その結果、歯が変色したように見えるのです。
なお、歯の着色汚れを落としても加齢による黄ばみまでは落とせません。
加齢による歯の変色を改善するには、ホワイトニングを受ける必要があります。
2.主なホワイトニングの種類は4つ
ホワイトニングには、医療機関で施術を受けるオフィスホワイトニングから自宅でケアするセルフホワイトニングまで、さまざまな種類があります。
それぞれどのような特徴があるのか、主な種類について解説します。
2-1.医療機関で施術を受ける「オフィスホワイトニング」
オフィスホワイトニングは、歯科医院で施術を受けるホワイトニング方法です。
通常は薬剤と光照射(※)を使用して歯を白くします。
オフィスホワイトニング以外にも、施術前のカウンセリング・精密検査・歯のクリーニングなども実施します。
歯を白くするだけではなく、虫歯や歯周病などの口内トラブルを未然に防ぎたい人におすすめです。
医療機関でしか扱えない薬剤や専用機器を使用するため、1回で大きな変化を感じる患者様もいらっしゃいます。
結婚式や記念日などの特別な日に向けて、短期集中型で施術を希望されるケースも少なくありません。
なお、当院がおすすめするのは、薬剤不使用で光照射のみのオフィスホワイトニング「トランセントフラッシュホワイトニング」です。
詳しくは「世界で数施設のトランセントホワイトニングとは?痛みが少ないホワイトニング手法をご紹介」で解説しています。
※照射機を使ってLEDを当てる場合もある
2-2.時間や場所を問わない「ホームホワイトニング」
ホームホワイトニングは、薬剤を塗布したマウスピースを装着し、歯を白くする方法です。
市販のホワイトニング剤でケアするセルフホワイトニングとは異なり、歯科医院で用意したマウスピースと薬剤を使用します。
オフィスホワイトニングよりも低濃度の薬剤(過酸化尿素)を使用するため、効果を実感するまでに時間がかかることがあります。
とはいえ、効果の持続期間が6ヶ月〜1年ほどと比較的長いことや、好きな時間・場所でホワイトニングできる手軽さは大きな魅力です。
2-3.医療機関と自宅でケアする「デュアルホワイトニング」
デュアルホワイトニングは、オフィスホワイトニングとホームホワイトニングを併用するホワイトニング方法です。
紹介する中では料金が高額となりますが、歯の白さを最も長くキープできます。
通常、オフィスホワイトニングは6ヶ月ほど、ホームホワイトニングは長くて1年ほど持続するといわれていますが、デュアルホワイトニングの持続期間は1〜2年ほどが平均です。
歯の白さを維持するためには定期的なケアが必要であるため、効果の持続性を重視する方にぴったりの方法といえるでしょう。
2-4.手軽さが魅力の「セルフホワイトニング」
セルフホワイトニングは、市販のホワイトニング用歯磨き粉・マニキュア・マウスウォッシュなどを使用するホワイトニング方法です。
歯の着色汚れを落とし、自然な歯の白さに近づけることを目的としています。
商品によっては数時間〜1日で白さが戻るものもあり、用途に応じて自分の好きなアイテムでケアが可能です。
そのほか、セルフホワイトニングサロンに出向き、自分でケアする方法もあります。
ケースによってはセラミック治療を受けるという選択肢も
主なホワイトニングの種類を4つ紹介しましたが、歯の状態(ヒビや欠けなど)によっては希望通りに施術できないケースもあります。
ホワイトニングが難しい場合は、歯を削ってセラミック製の歯を被せる「セラミック治療」が可能です。
状況に合わせて、歯のホワイトニングとセラミック治療を組み合わせることもあります。
3.ホワイトニング・クリーニング・ブリーチングの違い
ホワイトニングと混同しやすい言葉として「ブリーチング」「クリーニング」などがありますが、明確な違いをご存じでしょうか?
施術内容や効果をはじめ、それぞれの違いについて解説します。
ホワイトニングの特徴
- ・神経を抜いていない歯が対象
- ・歯を本来の白さに戻すことを目的としている
ブリーチングの特徴
- ・神経を抜いた歯が対象
- ・神経を抜いたことで黒ずんだ歯を漂白して歯を白くさせる(※)
- ・歯の裏に穴を開け、ブリーチング剤を含ませた綿球を詰め、ふたをする
- ・週に1度の頻度で綿球を取り替え、複数回繰り返す
クリーニング(PMTC)の特徴
- ・歯のメンテナンスとして、ホワイトニングやブリーチングを受ける前に行う
- ・歯の表面に付いた着色汚れ(主にコーヒーやタバコなど)・歯石などを取り除く
- ・加齢による歯の黄ばみには対処できない
※そのほか、歯を削ってセラミッククラウン(陶器製の人工歯)を装着する方法もある
ホワイトニングとブリーチングのどちらを適用するかについては、「歯の神経を抜いているかどうか」で判断します。
クリーニングでは歯の表面汚れしか落とせないため、より白い歯を求める場合はホワイトニングやブリーチングがおすすめです。
4.ホワイトニングが「痛い」「歯を傷める」と言われる理由
歯を美しく見せるためには、ホワイトニングが有効です。
しかし、痛みを感じたり、歯を傷めたりするのではないかと心配される患者様もいらっしゃいます。
なぜホワイトニングが「痛い」「歯を傷める」と言われるのか?
それぞれの理由について、詳しく解説します。
4-1.ホワイトニングが痛むのは「知覚過敏」や「歯の欠損」が原因
個人差があるものの、ホワイトニングで歯の痛みを感じる患者様は一定数いらっしゃいます。
ホワイトニングで痛みを引き起こす原因は、以下の通りです。
痛みを引き起こす原因
- ・ホワイトニングの薬剤が知覚過敏を引き起こす
- ・歯にヒビや欠けなどがある場合、隙間から薬剤が浸透して痛みを感じる
ホワイトニングで歯が痛むタイミングとしては、施術中か施術後に感じる方が多いようです。
しかし、痛みが永遠に続くわけではありません。
施術後は数時間〜1日程度で痛みが引くケースが一般的で、長くても2日程度で治まるといわれています。
ズキズキと疼くような痛みや、しみるような痛みを感じる患者様もいらっしゃいます。
痛みが出たときは、鎮痛剤(痛み止め)を飲んだり、刺激物(熱いものや冷たいもの)を控えたりして対処が可能です。
とはいえ、耐えられないほどの激痛を感じる場合は、炎症や別の疾患を引き起こしている可能性もあります。
知覚過敏の方や、ホワイトニングに対して懸念がある方は、医師に相談してから施術を受けるようにしましょう。
4-2.歯を傷めると言われる理由はエナメル質にあった
濃度が高い薬剤を使用するオフィスホワイトニングであっても、ホワイトニングで歯を傷める心配はほとんどありません。
にもかかわらず、ホワイトニングが歯を傷めると言われる理由は「薬剤で歯のエナメル質が溶け(脱灰)、その結果歯が白く見える」と誤解されているためです。
確かに一時的な脱灰によって歯の一部が白く濁って見えることはあります。
しかし、歯の再石灰化が始まると、1〜3日くらいで自然修復が行われます。
再石灰化によって、濁った部分が目立たなくなれば問題ない範囲です。
むしろ、ホワイトニング前に受ける歯のクリーニングによって、虫歯や歯周病などの早期発見ができます。
結果として、ホワイトニングを受けることは歯の健康を守ることにもつながるのです。
5.オフィスホワイトニングを受けるメリット3つ
医療機関でホワイトニングを受けられるオフィスホワイトニング。
ほかのホワイトニング方法と比べてどのようなメリットがあるのか、それぞれ解説します。
5-1.短期間で変化を実感しやすい
オフィスホワイトニングのメリットは、なんといっても短期間で変化を実感しやすいことです。
理由は、医療機関でのみ取り扱いが可能な薬剤、「過酸化水素」を使用しているためです。
過酸化水素を含んだ薬剤は濃度が高く(※)、1度のホワイトニングで変化を感じる患者様も多くいらっしゃいます。
※安全のため、濃度は35%以下に抑えられている。
5-2.歯科治療の専門家に施術してもらえる
オフィスホワイトニングは歯科医師が施術するため、通院するだけで歯を白くできる手軽さが魅力です。
歯を均一に白くできるほか、施術中に痛みを感じた場合でも、すぐに対応してもらえるメリットがあります。
5-3.口内トラブルの早期発見につながる
オフィスホワイトニングは、ホワイトニング前に歯のクリーニングをします。
歯科医師が口内をチェックするため、虫歯や歯周病といったトラブルの早期発見・予防が可能です。
歯を白くするほか、口の健康を守れることもオフィスホワイトニングのメリットといえるでしょう。
6.オフィスホワイトニングを受けるデメリット3つ
「1度の施術で効果を感じやすい」「比較的施術時間が短い」などのメリットがあるオフィスホワイトニング。
一方で、どのようなデメリットがあるのかを解説します。
6-1.保険適用外なので費用が高額になる場合がある
ホワイトニングは保険適用外となりますが、後述するホームホワイトニングと比べると高額になりやすい傾向にあります。
歯科医師が直接施術することや、医療機関専用の薬剤・機器を使用するため、1回あたりの料金が高くなるというわけです。
ホワイトニングの平均相場に関しては、後述する「13.ホワイトニングの一般的な費用」をご覧ください。
6-2.効果を持続させるためには定期的に施術を受ける必要がある
1回の施術で効果を感じやすいオフィスホワイトニングですが、ほかのホワイトニング方法と比べると色が戻りやすい特徴があります。
理由は、オフィスホワイトニングが歯の表層のみを漂白するためです。
ホワイトニング効果は永久的なものではないため、定期的に施術を受けて歯の白さを維持し続けなければなりません。
個人差はありますが、3〜6ヶ月ほどで色が戻り始めると感じる患者様が多いようです。
6-3.歯の状態によってはすぐに施術できないケースも
濃度の高い薬剤を使用するオフィスホワイトニングは、虫歯や歯周病があると症状が悪化する危険性があります。
歯にあいた穴から薬剤がしみて痛みを感じたり、通常の施術よりも刺激を感じやすくなったりします。
口内にトラブルがある場合は治療を優先するため、患者様の思ったタイミングで施術できないケースがあることを覚えておきましょう。
ホワイトニングを希望する際は、スケジュールに余裕を持って受診することをおすすめします。
7.ホームホワイトニングを受けるメリット4つ
自宅でホワイトニングが可能な、ホームホワイトニング。
ほかのホワイトニング方法と比べてどのようなメリットがあるのか、それぞれ解説します。
7-1.時間や場所に縛られることなくホワイトニングできる
薬剤を塗布したマウスピースを装着し、歯を白くするホームホワイトニング。
施術のために通院する必要がないので、時間や場所を気にせずに歯をケアできます。
仕事や学校などの理由により、スケジュール調整が難しい人にぴったりのホワイトニング方法です。
7-2.オフィスホワイトニングに比べると痛みを感じにくい
ホームホワイトニングは、オフィスホワイトニングで使用する「過酸化水素」よりも濃度が低い「過酸化尿素」を使用しています。
オフィスホワイトニングで使用する過酸化水素の濃度が35%に対し、過酸化尿素は10〜20%の濃度です(※)。
なお、薬剤に含まれる過酸化尿素の濃度によって、マウスピースを装着する時間が変わります。
濃度10%の薬剤なら1回の使用で1時間、濃度20%の薬剤なら1回の使用で30分が目安です。
知覚過敏を引き起こしやすい過酸化水素の成分が少ないため、オフィスホワイトニングと比べると痛みを感じにくいと感じる患者様も一定数いらっしゃいます。
※10%の過酸化尿素の場合、含まれる過酸化水素の割合は3~4%ほどと、濃度が低いことがわかる
7-3.歯の白さを維持できる期間が長い
ホームホワイトニングは歯の表面だけではなく、内側にある「象牙質」の黄ばみにも作用します。
オフィスホワイトニングと比べると、時間をかけて徐々に歯を白くするイメージです。
歯の内側に薬剤が浸透していくことで、歯の色が戻りにくく、白さを維持できる期間も長くなります。
生活習慣やお手入れの度合いにもよりますが、6ヶ月〜1年ほど持続するケースが一般的です。
7-4.長期的に見ればコストを抑えられる
ホームホワイトニングで使用するマウスピースは、2回目以降も使用できます。
マウスピースを制作した後は薬剤の処方のみでホワイトニングできるため、長期的に見ればコストを抑えられるメリットがあります。
毎日欠かさずケアする手間はかかりますが、今後もホワイトニングを続ける場合にはぴったりの方法といえるでしょう。
8ホームホワイトニングを受けるデメリット2つ
「オフィスホワイトニングよりも痛みを感じにくい」「2回目以降の費用を安く抑えられる」などのメリットがあるホームホワイトニング。
一方で、どのようなデメリットがあるのかを解説します。
8-1.ホワイトニング効果を感じるまでに時間がかかる
ホームホワイトニングのデメリットは、効果を感じるまでに時間がかかりやすいことです。
1回の施術で効果を感じやすいオフィスホワイトニングと比べると、ホームホワイトニングは2週間ほどの時間が必要となります。
理由は、使用するホワイトニング剤が低濃度であることや、歯の表面と内側を少しずつ漂白していくためです。
それでも、ホワイトニング効果の持続期間が長いことから、患者様に根強い人気があるのも事実です。
「多少時間がかかっても歯の白さを少しでも長くキープしたい」という場合に適したホワイトニング方法といえるでしょう。
8-2.毎日一定時間をかけてホワイトニングする必要がある
ホームホワイトニングは、薬剤を塗布したマウスピースを毎日装着することで歯を白くしていきます。
通院する必要がないとはいえ、毎日1〜2時間はホワイトニングに費やす必要があります。
1回でホワイトニング効果を実感したい方や、毎日マウスピースを装着するのに抵抗がある方は、ホームホワイトニングは不向きであるといえるでしょう。
9.デュアルホワイトニングを受けるメリット3つ
オフィスホワイトニングとホームホワイトニングを併用するデュアルホワイトニング。
ほかのホワイトニング方法と比べてどのようなメリットがあるのか、それぞれ解説します。
9-1.短期間で「理想の白さ」「自然な白さ」に近付ける
デュアルホワイトニングのメリットは、ホワイトニング効果の即効性です。
1回の施術で効果を感じやすいオフィスホワイトニングを並行して行うため、短期間で理想の白さに近付けます。
また、じっくりと歯を白くするホームホワイトニングの効果により、自然な白さを目指せることもメリットです。
9-2.歯の白さがより持続しやすい
歯の表面を白くするオフィスホワイトニングを受けると、ホワイトニング剤の影響で歯の表面構造が変化します。
このタイミングでホームホワイトニングを行うと、薬剤が象牙質に浸透しやすくなります。
その結果、ホームホワイトニング単体でケアしたときよりも、歯の白さを長く維持できるようになるのです。
黄ばみやすい象牙質を集中的にケアできるメリットは大きいといえるでしょう。
10.デュアルホワイトニングを受けるデメリット3つ
「ホワイトニング効果に即効性がある」「歯の白さが持続しやすい」などのメリットがあるデュアルホワイトニング。
一方で、どのようなデメリットがあるのかを解説します。
10-1.2種類のホワイトニングを組み合わせるためコストがかかる
デュアルホワイトニングはオフィスホワイトニングとホームホワイトニングを組み合わせたホワイトニング方法です。
そのため、単体で行うホワイトニングと比べると、どうしても費用が高くなってしまいます。
とはいえ、ホワイトニング効果の即効性・持続性のどちらも兼ね備えているのは、大きな魅力です。
予算や「どこまで白くしたいか」を基準に、ご自身の理想に近いホワイトニング方法を選ぶとよいでしょう。
デュアルホワイトニングの一般的な相場に関しては、後述する「13.ホワイトニングの一般的な費用」で詳しく解説します。
10-2.通院回数が多い
デュアルホワイトニングは通院回数が多いホワイトニング方法です。
オフィスホワイトニングは施術の度に歯科医院に通う必要がありますし、ホームホワイトニングも薬剤を処方してもらうために通院しなければなりません。
デュアルホワイトニングの効果を最大限に発揮するためにも、余裕を持ったスケジュールで計画することをおすすめします。
10-3.知覚過敏を起こしやすい
2種類のホワイトニングを同時並行で進めるデュアルホワイトニングは、知覚過敏を起こしやすいとされています。
薬剤の濃度が高いオフィスホワイトニングを受けることや、ホームホワイトニングの薬剤を併用することで、知覚過敏を引き起こす要因が増えてしまうのです。
知覚過敏でお悩みの患者様には、刺激を抑える「知覚過敏抑制剤」を処方して施術するケースが一般的です。
知覚過敏が心配な方は、事前に相談しておくことをおすすめします。
11.セルフホワイトニングのメリット3つ
市販のホワイトニング剤で気軽にケアできるセルフホワイトニング。
ほかのホワイトニング方法と比べてどのようなメリットがあるのか、それぞれ解説します。
11-1.自宅で気軽にケアできる
セルフホワイトニングは自分好みのホワイトニング剤を選べるメリットがあります。
ホワイトニング効果のある歯磨き粉を使用すれば、毎日の歯磨きでケアが可能です。
そのほか、歯のマニキュアや消しゴムを利用して一時的に歯を白くすることもできます。
このように、ホワイトニング剤によって効果は異なりますが、自宅で気軽にケアできることが最大のメリットであるといえるでしょう。
11-2.コストを抑えられる
商品によって価格帯はさまざまですが、歯科医院に通院する必要がないのでホワイトニングに関するコストを抑えられます。
ホワイトニングは全額自己負担となるため、まずは市販のホワイトニング剤で試してみたいという方におすすめです。
サロンでのホワイトニングもセルフホワイトニングに含まれますが、医療行為に該当しないため比較的低価格で利用できます。
料金については、後述する「13.ホワイトニングの一般的な費用」で解説します。
11-3.痛みを感じにくく刺激が少ない
セルフホワイトニングは歯の表面に付着した汚れを落とし、本来の白さに戻すことを目的としています。
歯を漂白するわけではないため、薬剤による刺激を感じにくく、痛みも少ない点が特徴です。
12.セルフホワイトニングのデメリット3つ
「低コストで気軽にケアできる」「刺激が少ない」などのメリットがあるセルフホワイトニング。
一方で、どのようなデメリットがあるのかを解説します。
12-1.通院する必要がないため、歯科医師によるチェックを受けられない
セルフホワイトニングは通院する必要がないホワイトニング方法です。
そのため、口内チェックを含め、歯科医師による診察を受けられないことがデメリットであるといえるでしょう。
セルフホワイトニングは刺激が少ないことが特徴ですが、虫歯や歯周病があると痛みを引き起こす原因になるので注意が必要です。
12-2.加齢による歯のくすみや黄ばみまでは落とせない
セルフホワイトニングは、あくまでも「歯の表面に付着した汚れ(ステイン)を落とす」ことを目的としています。
加齢による歯のくすみや黄ばみでお悩みの場合は、セルフホワイトニングのみで歯を白くすることは困難といえるでしょう。
12-3.白さにムラが出る可能性がある
歯科医師による施術がないセルフホワイトニングは、薬剤の塗布も自分で行います。
そのため、慣れないうちは難しく感じる方もいるでしょうし、歯の白さにムラが出る可能性もあります。
サロンでホワイトニングする場合も自分でケアするため、スタッフに質問しやすい雰囲気の店舗を探しておくと安心です。
13.ホワイトニングの一般的な費用
審美目的で行われるホワイトニングは保険適用外となりますが、ホワイトニングの種類によって費用はどれほど変わるのでしょうか?
ここからは各ホワイトニングの一般的な相場を解説します。
13-1.オフィスホワイトニング:1回あたり10,000〜70,000円前後
オフィスホワイトニングは歯科医院で施術を受ける方法です。
ホワイトニング剤や医療機器による照射代なども料金に含まれています。
歯科医院ごとに料金設定が異なり、使用する機械やホワイトニング剤の種類によって価格が変動します。
相場としては、1回あたり10,000〜70,000円前後が目安です。
診察代や歯のクリーニング代など、別途費用が発生するケースもあるため、料金の内訳は事前に確認しておきましょう。
13-2.ホームホワイトニング:1回あたり20,000円〜50,000円前後
ホームホワイトニングは、歯科医院でマウスピースと薬剤を用意してもらい、自宅でホワイトニングを行う方法です。
相場は、ホワイトニング剤の費用が5,000円〜10,000円、マウスピースが10,000〜40,000円が一般的です。
マウスピースがあれば2回目以降は薬剤のみでホワイトニングできるため、コストを抑えられます。
13-3.デュアルホワイトニング:1回あたり50,000〜80,000円前後
デュアルホワイトニングはオフィスホワイトニングとホームホワイトニングを組み合わせたホワイトニングです。
1回のホワイトニングで、合計50,000〜80,000円前後の相場が一般的です。
歯科医院での施術・マウスピースの制作・ホワイトニング剤の処方などの費用がかかるため、高額になりやすい傾向にあります。
とはいえ、ホワイトニング効果の持続性と即効性は大きなメリットといえるでしょう。
13-4.セルフホワイトニング:1回あたり数百円〜5,000円前後
市販のホワイトニング剤を使用したり、サロンに通ったりして歯を白くするホワイトニング方法です。
歯の表面に付着した着色汚れを落とし、本来の白さに近付けることを目的としています。
サロンに通う場合は、ホワイトニング1回につき3,000〜5,000円前後が一般的な相場となります。
市販のホワイトニング剤であれば、数百円で購入することも可能です。
ホワイトニング以外にかかる費用にも注意が必要
歯のクリーニングや虫歯の治療など、ホワイトニング以外で費用がかかる場合があります。
ホワイトニング以外でかかる費用
- ・虫歯や歯周病の治療代
虫歯や歯周病が見つかった場合は、ホワイトニングよりも歯の治療を優先します。
この場合は、ホワイトニングのほかに通常の診察代が必要となります。
- ・歯のクリーニング代(10,000円前後)
ホワイトニング効果を最大限に発揮するため、クリーニングで歯の着色汚れや歯石を除去します。
審美目的のクリーニングは保険適用外となるため、料金の違いに注意しましょう。
- ・ホワイトニング後のコーティング代
コーティングは、ホワイトニング後の歯を着色汚れから守るためのものです。
歯科医院によっては、ホワイトニング料金にコーティング代が含まれているケースもあります。
- ・歯の本数に対する追加料金
1度との施術でケアできる歯の本数が決まっている場合、規定の本数を超えると追加料金が発生します。
※ミライズオーラルヘルスの場合、1度に施術できる本数は28本
- ・LEDの照射時間に対する追加料金
- ・メンテナンスに関する追加料金
歯科医院によって追加料金の有無や料金設定が変わってくるため、事前に確認しておくことをおすすめします。
当院の料金設定に関しては「18-4.ミライズオーラルヘルスでホワイトニングを受ける際の費用」をご覧ください。
14.自分に合ったホワイトニングの選び方
オフィスホワイトニング・ホームホワイトニング・デュアルホワイトニング・セルフホワイトニングなど、さまざまな種類があるホワイトニング。
それぞれ料金や施術内容も異なりますが、どのような基準で選べばよいのでしょうか?
ここからは、自分に合ったホワイトニングの選び方について解説します。
14-1.治療期間と料金で選ぶ
ホワイトニングの種類によって、治療期間と料金が大きく異なります。
たとえば、1回でホワイトニング効果を実感したいという場合には、治療期間が短いオフィスホワイトニングがおすすめです。
一方、即効性よりも料金の安さを重視するのであれば、ホームホワイトニングが適しています。
通院回数が多いデュアルホワイトニングや、マウスピースを一定期間使用するホームホワイトニングは、効果を実感できるまでに時間がかかる方法です。
治療期間が長いホワイトニング方法を選ぶ際は、「最後までケアを継続できるかどうか」も視野に入れておきましょう。
14-2.歯をどれくらい白くしたいかで選ぶ
ホワイトニングによる歯の白さは、「自然な歯の白さ」と「本来の歯以上の白さ」の2つに分けられます。
つまり、自分の歯をどれくらい白くしたいかによって、適したホワイトニング方法が変わるということです。
最も効果を実感しやすいホワイトニング方法は、オフィスホワイトニングとホームホワイトニングを組み合わせたデュアルホワイトニングです。
とはいえ、費用の高さや通院する手間の多さは避けられません。
そこで、本来の歯以上の白さを追求できるオフィスホワイトニングや、自宅でケアできるホームホワイトニングを選択する患者様も多くいらっしゃいます。
「まずは歯の着色汚れを落としたい」という場合には、歯科医院のクリーニングや市販のホワイトニング剤から始めてみることをおすすめします。
14-3.痛みの少なさで選ぶ
ホワイトニングの種類によっては、薬剤がしみたり知覚過敏による痛みを感じたりすることがあります。
痛みに敏感な方やホワイトニングに不安を感じる方は、痛みが少ないセルフホワイトニングから試してみるとよいでしょう。
高いホワイトニング効果と痛みの少なさを兼ね備えたホワイトニング方法として、当院では「トランセントフラッシュホワイトニング」に注目しています。
詳しくは、後述する「18.世界で数施設しかない認証施設・ミライズオーラルヘルス」をご覧ください。
15.ホワイトニング治療の一般的な流れ
ここからは、ホワイトニングがどのような流れで進んでいくのか、種類ごとに解説します。
15-1.オフィスホワイトニングの場合
歯科医院で施術を受けるオフィスホワイトニングは、以下の流れで行われます。
オフィスホワイトニングの一般的な流れ
- 1.問診票に必要事項を記入する。
- 2.歯の色を確認し、虫歯・歯周病などのトラブルがないかチェックを受ける。
- 3.カウンセリングで目指したい歯の白さや、ホワイトニングに関する悩みを相談しておく。
- 4.クリーニングで歯の表面に付いた着色汚れや歯垢を取り除く。
- 5.目を保護するためのゴーグルと、口を開きやすくするための器具を装着する。
- 6.歯ぐきに保護剤を塗布し、ホワイトニング剤が付着しないようにする。
- 7.歯の表面にホワイトニング剤を塗布し、専用の医療機器で歯に光を当てる。
- 8.薬剤を洗い流し、口内に残ったホワイトニング剤を除去する。
- 9.再度、STEP6・STEP7の流れを繰り返す(※)。
- 10.仕上げとして歯にホワイトニングクリームを塗り、なじませてから磨きあげる。
- 11.最後に、歯の色見本(シェードガイド)を見ながら、どれくらい白くなったのかを確認する。
オフィスホワイトニングの施術時間は、1回につき30分〜60分(初回のみ1時間半)ほどが一般的です。
週に1回の通院で、合計1回~3回の通院回数が目安です。
※歯科医院によってはSTEP6・STEP7の流れを2回繰り返す場合もある
15-2.ホームホワイトニングの場合
場所や時間に縛られないホームホワイトニングは、以下の流れで行います。
ホームホワイトニングの一般的な流れ
(口腔内検査からマウスピースのお渡しまで)
- 1.口腔内を検査し、虫歯や歯周病などのトラブルがないかチェックする
- 2.歯の色見本を見ながら、どれくらいの白さを目指すのかを決める
- 3.ホワイトニング前に口腔内のクリーニングを済ませる
- 4.ホワイトニングに必要なマウスピースを制作するため、歯の型取りをする
- 5.マウスピースの完成後、患者様の歯に合うかどうかフィッティングを行う
- 6.マウスピースと処方したホワイトニング剤(約2週間分)をお渡しし、帰宅
(ホームホワイトニングのやり方)
- 1.ホワイトニング前に、歯を磨いて清潔にする。
- 2.マウスピースにホワイトニング剤を塗布し、装着する。
- 3.装着時間が経過したらマウスピースを外し、口の中をゆすぐ。
- 4.仕上げに優しく歯を磨く。
- 5.ホワイトニング剤が足りなくなった場合は、その都度処方してもらう。
※ホワイトニング剤を処方してもらうためには、その都度通院する必要があります。
ホームホワイトニングのマウスピースを装着する時間は、平均で1〜2時間です。
マウスピースは毎日装着する必要があり、歯の白さを実感するまでに1〜2週間ほどかかります。
15-3.デュアルホワイトニングの場合
オフィスホワイトニングとホームホワイトニングを組み合わせたデュアルホワイトニングは、以下の流れで行われます。
デュアルホワイトニングの一般的な流れ
- 1.初回の問診・カウンセリングで口腔内のチェックを受け、目指したい歯の白さを決定する
- 2.ホームホワイトニングで使用するマウスピースを制作する
- 3.歯のクリーニングを済ませてから、初回のオフィスホワイトニングを受ける
- 4.完成したマウスピースと処方されたホワイトニング剤で、ホームホワイトニングを開始する
- 5.ご希望の白さになるまでホームホワイトニングを続ける
痛みを感じたり、歯がしみたりする症状がなければ、2回目のオフィスホワイトニングを受けることも可能です。
1〜2週間に1度のペースで通院し、定期的に歯の白さをチェックします。
オフィスホワイトニングとホームホワイトニングを並行で進めながら、理想の白さになるまでケアを続けるのが一般的です。
15-4.セルフホワイトニングの場合
市販のホワイトニング剤を使用したり、サロンに通ってケアしたりするセルフホワイトニング。
一般的な流れを解説します。
セルフホワイトニングの一般的な流れ
(サロンに通う場合)
- 1.カウンセリングを受ける(初回時)
- 2.歯の色見本を見ながら、理想の歯の色を確認する
- 3.歯磨きをして汚れを落とす
- 4.口を開け続けるためのマウスオープナーを装着し、歯の表面に付いた水分や唾液を拭きとる
- 5.ホワイトニング剤を塗布する
- 6.光から目を守るゴーグルを装着し、専用の機器で歯にLEDを照射する
- 7.仕上げの歯磨きを行い、歯の色をチェックする
(ホワイトニング効果のあるアイテムを使用した場合)
- ・歯磨き粉 普段と同じように歯を磨き、口の中をすすぐ
- ・歯の消しゴム シリコン製のチップに研磨剤を付け、歯の表面に付いた着色汚れを落とす
セルフホワイトニングは、あくまでも「歯の表面に付いた着色汚れを落とす」ことが目的です。
16.ホワイトニングで後悔しないために
健康で美しい歯に見せてくれるホワイトニングですが、人によっては注意が必要な場合や、思ったように効果が得られないケースもあります。
ホワイトニングで後悔しないためのポイントを押さえておきましょう。
16-1.ホワイトニングで起こりうるリスクを知る
ホワイトニングには、知覚過敏を引き起こしたり、歯ぐきが炎症を起こしたりするリスクがあります。
オフィスホワイトニングやホームホワイトニングで痛みを感じやすい理由は、薬剤に含まれる「歯を漂白する成分」によるものです。
この漂白成分が歯の表面にあるバリア機能を一時的に低下させるため、刺激を受けやすくなるのです。
ほかにも、以下のようなリスクも考えられます。
ホワイトニングで起こりうるリスク
- ・知覚過敏を引き起こしやすい
- ・歯ぐきが炎症を起こすことがある
- ・痛みを感じることがある
- ・生活習慣やセルフケアの頻度によっては、歯の白さを維持しにくい
歯科医院やサロンでは安全性が認められた薬剤を使用していますが、どれだけ対策しても患者様によっては痛みや刺激を感じるケースがあることを覚えておきましょう。
当院では、薬剤不使用・光照射のみのオフィスホワイトニング「トランセントフラッシュホワイトニング」に注目しています。
痛みを感じにくく、施術後の食事制限も不要ですので、気になる方は「18.世界で数施設しかない認証施設・ミライズオーラルヘルス」をご覧ください。
16-2.ホワイトニングで注意が必要な人の特徴を知る
患者様の体質や口内のコンディションによっては、ホワイトニングを受けられないケースがあります。
ホワイトニングを検討する上で、特に注意が必要な人の特徴をまとめました。
ホワイトニングで注意が必要な人
- ・妊娠、授乳中の人
ホワイトニング剤が赤ちゃんや母体に影響を及ぼす可能性が否定できないため、施術できません。
- ・無カタラーゼ症の人
カタラーゼとは、ホワイトニング剤に含まれる過酸化水素を分解する酵素です。
この酵素が体内で作られないことを「無カタラーゼ症」といいます。
無カタラーゼ症の方がホワイトニングを受けると、口の中がただれたり、細胞が壊死する進行性口腔壊死を引き起こす可能性があります。
- ・ホワイトスポットがある人やエナメル質形成不全症の人
「ホワイトスポット」とは歯の表面に白い斑点ができることで、初期虫歯の症状として見られることがあります。
一方、「エナメル質形成不全症」とは、歯のエナメル質が完全に形成されないまま永久歯が生え変わり、表面が白く濁ったように見える状態のことです。
この状態でホワイトニングしてしまうと、白い部分が悪目立ちすることがあります。
そのため、虫歯や白く濁った部分を治療からホワイトニングに進むケースが一般的です。
- ・光線アレルギーの人
ブルーライトを使用するオフィスホワイトニングよりも、光を照射しないホームホワイトニングの方がリスクを低減できます。
- ・嘔吐反射・呼吸器疾患のある人
開口器具を使用したり、マウスピースを装着したりすることで、嘔吐反射が起こりやすくなります。
ホワイトニング剤の影響で喘息を誘発するケースもあるため、心配な方は前もって歯科医師に相談しておくことをおすすめします。
- ・14歳未満の人
ホワイトニングに厳密な年齢制限はありませんが、乳歯の子どもや永久歯に生え替わったばかりの方は注意が必要です。
完成した大人の歯と比べるとエナメル質が薄く、薬剤が浸透しやすくなって知覚過敏を引き起こす可能性があります。
永久歯が完成するまでは、キッズホワイトニングや歯科医院でのクリーニングがおすすめです。
16-3.ホワイトニング効果が得られないケースを知る
ホワイトニングは、虫歯・失活歯・テトラサイクリン歯など、歯のコンディションによってはホワイトニング効果を得られない場合があります。
それぞれの特徴について、以下でまとめました。
十分なホワイトニング効果が得られないケース
- ・治療歯が多い人
治療歯が多いと、ホワイトニングを受けたときに色ムラが出る可能性があります。
虫歯の治療で使用する詰めものや被せもの(セラミック)は、ホワイトニング剤を使用しても白くならないためです。
セラミックの歯を被せる前にホワイトニングを受けたり、ホワイトニング後に審美性の高い樹脂を詰め直したりすることで、治療歯も白くできます。
- ・テトラサイクリン歯の人
テトラサイクリン歯とは、抗生物質「テトラサイクリン」により、褐色〜灰色に変色した歯のことです。
テトラサイクリン歯の場合、通常のホワイトニング効果を得ることは難しいですが、現状よりも変色を薄くすることは可能です。
- ・失活歯がある人
失活歯とは、神経を抜いた歯のことです。
神経を抜いた歯は血液が循環しなくなるため、歯髄(※)に残った血液やコラーゲンは変色してしまいます。
その結果、象牙質が厚くなり、歯が黒く見えるようになるのです。
失活歯はホワイトニングを受けても歯が白くならないので、ブリーチや被せもので対応するケースが一般的です。
※歯の神経や血管が通っている管のこと
従来のホワイトニングでは改善が困難とされているテトラサイクリン歯や失活歯ですが、ミライズオーラルヘルスの「トランセントフラッシュホワイトニング」なら、ホワイトニングが可能です。
詳しくは後述する「18.世界で数施設しかない認証施設・ミライズオーラルヘルス」をご覧ください。
17.ホワイトニング効果を長持ちさせる5つのコツ
歯の白さを維持するためには定期的なケアが必要になりますが、少しでも長持ちさせる方法はあるのでしょうか?
ここからはホワイトニング効果を高めるコツを解説します。
17-1.色素の濃い食事を避ける
「食事くらいで歯が変色するの?」と思う方もいらっしゃるとは思いますが、食事による着色汚れ(ステイン)は白い歯の大敵です。
ステインが付きやすい食品として、コーヒー・紅茶・赤ワイン・チョコレート・カレーなどが挙げられます。
日常生活で口にすることの多い食品ですが、色素の濃いものは歯の白さに悪影響を及ぼしてしまうのです。
とはいえ、どうしても食べたいときや、急にはやめられないといった場合もあるでしょう。
そのような時は、食前に牛乳を飲んだり(歯の表面に膜をつくる)、水で口の中をゆすいだりすると、着色汚れの付着を予防できます。
17-2.飲食前に水を飲む習慣をつける
口の中が乾燥していると唾液の量が減ってしまい、歯に着色汚れが付きやすくなります。
飲食前に水を飲むことで口内の乾燥を防ぎ、結果として歯を清潔に保てるというわけです。
歯に付いた食べかすを洗い流す効果もあるため、飲食後も水を飲むようにしましょう。
普段から口が乾燥しやすいという方は、ガムを噛んで唾液の量を増やす方法もおすすめです。
17-3.なるべくタバコを控える
タバコにはニコチンやタールなど、着色汚れの原因となる成分が含まれています。
歯周病のリスクも高くなるため、なるべくタバコを控えるか、禁煙することをおすすめします。
どうしてもタバコがやめられないということであれば、禁煙外来や禁煙補助薬(※)を利用してもよいでしょう。
禁煙はホワイトニング効果を高めるだけではなく、将来的な歯の健康を守ることにもつながります。
※ニコチンパッチやバレニクリンなど
17-4.こまめな歯磨きで着色汚れを防ぐ
こまめな歯磨きは虫歯・歯周病予防だけではなく、歯の着色汚れも防止できます。
食べかすが歯の隙間に入り込むと着色汚れの原因になるため、食後は毎回歯を磨くようにしましょう。
ホワイトニング効果をより持続させるためには、高配合のフッ素が含まれた歯磨き粉がおすすめです。
大人であれば、フッ素濃度1450ppmの歯磨き粉が適しています。
17-5.定期的に歯の健診やクリーニングを受ける
歯の健診を受けると、セルフケアだけでは気付けない歯の汚れや磨き残しをチェックできます。
ホワイトニングと直接は関係ないように思えますが、虫歯や歯周病を早期発見できるのは大きなメリットです。
口内トラブルがあると、ホワイトニングを受ける際に以下のようなデメリットがあります。
口内トラブルを抱えたままホワイトニングを受けるデメリット
- ・ホワイトニングの薬剤がしみて痛みを感じやすい
- ・虫歯や歯周病がある場合は治療を優先するため、患者様の希望通りにホワイトニングが受けられないことがある
歯の健康を守るためにも、健診は定期的に受けるようにしましょう。
また、ホワイトニング効果の維持には歯のクリーニングも有効です。
表面に付いた着色汚れを落とせるほか、歯垢(プラーク)も除去できるので、虫歯・歯周病予防につながります。
クリーニングは1~3ヶ月に1回の頻度が一般的です。
歯の黄ばみが気になりだしたら、健診やクリーニングのタイミングで相談することをおすすめします。
18.世界で数施設しかない認証施設・ミライズオーラルヘルス
ミライズオーラルヘルスは「歯の健康が全身の健康維持や増進につながる」ことをコンセプトに設立した、民間歯科クリニックです。
歯に負担をかけない新しいオフィスホワイトニングとして「トランセントフラッシュホワイトニング」に注目しています。
このホワイトニングは歯科医院であればどこでも受けられるわけではなく、世界規模で見てもわずか数施設でしか実施できません。
当院は2021年6月にトランセントフラッシュホワイトニングの認証施設となりました。
ここからは、ミライズオーラルヘルスで実施しているオフィスホワイトニングについて解説します。
18-1.ミライズオーラルヘルスが注目する「トランセントフラッシュホワイトニング」について
トランセントフラッシュホワイトニングは、ホワイトニング剤を使用しない新しいホワイトニング方法です。
専門の歯科医師が施術しますので、ホワイトニングの種類としてはオフィスホワイトニングに該当します。
高濃度の薬剤を使用する従来のオフィスホワイトニングと大きく異なる点は、LED光照射器のみで歯の白さを追求できることです。
国内認証医療機器「医療用高出力パルス青色LED光照射器『Cool Brightエックスリミット』」を照射し、歯の外側・内側に付着した着色物質を分解することで歯を白くします。
個人差はありますが、1回の施術でここまでの変化をもたらすケースもあります。
ホワイトニングの詳細については、当サイト「世界で数施設のトランセントホワイトニングとは?痛みが少ないホワイトニング手法をご紹介」でもご確認いただけます。
18-2.トランセントフラッシュホワイトニングの特徴
トランセントフラッシュホワイトニングは薬剤を使用しないため、歯や体に優しいホワイトニングであるといえるでしょう。
歯の黄ばみはもちろん、通常のホワイトニングでは改善が困難なテトラサイクリン歯や失活歯など、さまざまなお悩みに対応可能です。
厳格な導入基準をクリアし、技術を習得した歯科医師・歯科衛生士のみが施術します。
18-3.ミライズオーラルヘルスでホワイトニングを受ける際の流れ
当院でトランセントフラッシュホワイトニングを受ける際は、以下の流れに沿って行います。
光の照射時間は約30分です。
カウンセリングなどを入れると初回2時間、2回目以降は1時間半ほどで全体の施術が終了します。
18-4.ミライズオーラルヘルスでホワイトニングを受ける際の費用
当院のホワイトニングでかかる費用についてまとめました。
ミライズオーラルヘルスでは、白さをキープするための定期的なケアを重視しています。
通常料金のほか、お得な価格で定期的にホワイトニングできる「ミライズホワイトニングクラブ会員」のご案内も可能です。
気になる方はお気軽にご相談ください。
19.ホワイトニングに関するよくある質問
ここからはミライズオーラルヘルスで寄せられる、よくある質問について解説します。
Q1【1回でホワイトニング効果を実感できますか?】
1回のホワイトニングで効果を感じやすいのは、オフィスホワイトニングとデュアルホワイトニング(※)です。
薬剤と光の照射で歯を漂白して白くするため、短期間で効果を実感できます。
とはいえ、ホワイトニング効果の高い薬剤は、痛みや知覚過敏を引き起こすリスクがあることも覚えておきましょう。
ミライズオーラルヘルスでは、薬剤を使わずにホワイトニング効果を得られる「トランセントフラッシュホワイトニング」に注目しています。
詳しくは「18.世界で数施設しかない認証施設・ミライズオーラルヘルス」をご覧ください。
※オフィスホワイトニングとホームホワイトニングを同時並行で進める方法
Q2【ホワイトニングで歯の痛みを感じることはありますか?】
個人差があるものの、患者様によっては歯の痛みを感じることがあります。
ホワイトニング剤が知覚過敏を引き起こしたり、薬剤が歯に浸透して痛みを感じたりします。
当院では、高いホワイトニング効果と、痛みの少なさを両立させた「トランセントフラッシュホワイトニング」を採用しています。
薬剤不使用の新しいオフィスホワイトニングですので、気になる方は「世界で数施設のトランセントホワイトニングとは?痛みが少ないホワイトニング手法をご紹介」をご覧ください。
Q3【歯が変色してしまう理由を教えてください】
歯が変色する主な原因は、食事(嗜好品)と加齢です。
色素が強いカレー・ワイン・タバコなどが歯に付着したり、象牙質の黄ばみが進んだりして歯が変色していきます。
詳しくは前述の「1.ホワイトニングで歯が白くなる理由」をご覧ください。
Q4【ホワイトニングの効果はどれくらい続きますか?】
個人差もありますが、ホワイトニングの種類ごとに効果の持続期間が異なります。
オフィスホワイトニングの持続期間は、3〜6ヶ月ほど。
一方、ホームホワイトニングの場合は、6ヶ月〜1年ほど持続するケースが一般的です。
ホワイトニング効果を長持ちさせるポイントは「17.ホワイトニング効果を長持ちさせる5つのコツ」で解説しています。
Q5【保険適用は可能ですか?】
審美目的のホワイトニングは、全て保険適用外となります。
料金の高さが気になる場合には、市販のホワイトニング剤でケアするセルフホワイトニングから試してみてもよいでしょう。
ホワイトニングごとの平均相場については「13.ホワイトニングの一般的な費用」で解説しています。
Q6【食事制限はありますか?】
当院が推奨しているトランセントフラッシュホワイトニングには、食事制限がございません。
一方、従来のホワイトニングでは、色素沈着を防ぐために施術後30分は飲食を避けるのが一般的です。
コーヒーやカレーなどの色素が濃い食事についても、施術後24時間は控えることをおすすめします。
Q7【虫歯や歯石があってもホワイトニングは可能ですか?】
まず、虫歯の治療や歯のクリーニングを済ませてからホワイトニングに進む流れが基本です。
虫歯があるとホワイトニング剤がしみて痛みを感じやすくなるほか、歯石があることでホワイトニング効果を十分に得られないことがあります。
口内の状況によっては患者様が希望するタイミングで施術できない場合もあるため、お口のトラブルは早めの解決がおすすめです。
Q8【ホワイトニングに年齢制限はありますか?】
事前のカウンセリングが必要になりますが、トランセントフラッシュホワイトニングには年齢制限がありません。
薬剤を使用しないので、お子様から妊娠・授乳中の方まで施術が可能です。
一方、従来のホワイトニングの場合、14歳未満のお子様は注意が必要です。
大人の歯よりもエナメル質が薄いため、薬剤が浸透しすぎる恐れがあります。
キッズホワイトニングを受けるか、歯科医院のクリーニングで自然な歯の白さを目指すとよいでしょう。
Q9【施術を受けられないケースはありますか?】
ホワイトニングを受けられない一般的なケースは、以下の通りです。
- ・失活歯がある人
- ・妊娠・授乳中の人
- ・無カタラーゼ症の人
上記以外にも、ホワイトニングを受ける際に注意が必要なケースがあります。
詳しくは、前述の「16.ホワイトニングで後悔しないために」で解説しています。
当院が推奨する「トランセントフラッシュホワイトニング」であれば、妊娠・授乳中の人や失活歯の人もホワイトニングが可能ですので、お気軽にご相談ください。
Q10【妊娠中や授乳中でもホワイトニングは可能ですか?】
赤ちゃんや母体に影響を及ぼす可能性が否定できないため、薬剤を使用するホワイトニングは施術不可となっています。
一方、当院が注目する「トランセントフラッシュホワイトニング」であれば、妊娠中や授乳中でもホワイトニングが可能です。
薬剤を使用しない新しいホワイトニングについては、「18.世界で数施設しかない認証施設・ミライズオーラルヘルス」をご覧ください。
Q11【一般的な治療期間を教えてください】
オフィスホワイトニングは1度の施術で効果を実感しやすいですが、理想の歯の白さに近付けるには3〜5回ほど通院されるケースが一般的です。
一方、ホームホワイトニングの場合は時間をかけて歯を漂白していくため、効果を実感するまでに最低でも1〜2週間はかかるとされています。
Q12【不自然に歯が白くなることはないですか?】
ホワイトニング前のヒアリングで、「患者様がどこまで白くなりたいか」を確認してから施術しますのでご安心ください。
ホワイトニング効果は永久的なものではないため、施術後は「どれだけ長く白さを維持できるか」を考えることが重要です。
詳細は、前述の「17.ホワイトニング効果を長持ちさせる5つのコツ」で解説しています。
Q13【ホワイトニング後は嗜好品を控えた方がいいですか?】
ホワイトニング効果を長く持続させるためにも、タバコやワインなどの嗜好品は控えていただくことをおすすめします。
どうしても我慢できない場合は、「口にする前に水分を補給する」
「こまめに歯磨きをする」など、歯に着色汚れが付かないように心掛けましょう。
Q14【市販のホワイトニング剤では効果が得られませんか?】
市販のホワイトニング剤は「歯の表面に付着した汚れを落とす」ことを目的としています。
そのため、加齢による歯の黄ばみを落とすのであれば、オフィスホワイトニング(トランセントフラッシュホワイトニング)・ホームホワイトニングがおすすめです。
Q15【ホワイトニングは何がおすすめですか?】
患者様がどれだけの期間で、どれほどの白さを望まれるかによって、適したホワイトニング方法が変わってきます。
その中でもミライズオーラルヘルスがおすすめするのは、「トランセントフラッシュホワイトニング」です。
「ホワイトニング剤を使用しないこと」「1回の施術で高いホワイトニング効果を実感しやすいこと」などのメリットがあります。
詳しくは「世界で数施設のトランセントホワイトニングとは?痛みが少ないホワイトニング手法をご紹介」をご覧ください。
20.ホワイトニングで迷われている方へ
ここまで、ホワイトニングについて解説しました。
ミライズオーラルヘルスでは、「保険適用外となるホワイトニングで後悔してほしくない」という一心で、今日も患者様のお悩みに寄り添い続けています。
当院は薬剤不使用のオフィスホワイトニング「トランセントフラッシュホワイトニング」に注目しました。
光の照射のみで歯を白くするので、安心して施術を受けられます。
ホワイトニングで迷われている人は、ぜひミライズオーラルヘルスにご相談ください。
監修:歯科医師 富田大介(当院長)