ミライズ矯正歯科南青山

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2025.03.04

ブログ

矯正で歯茎が下がる原因と対策|歯肉退縮の治療・予防を解説

情報更新:2026年9月19日|ミライズ矯正歯科南青山

矯正中に歯茎が下がった、歯が長く見える、歯の間に黒いすき間ができたと感じたら、歯ぐきの位置、炎症、歯の移動、もともとの骨や歯ぐきの状態を担当医に確認してもらいましょう。原因を「強すぎる矯正力」だけに絞ることはできません。

歯肉退縮があっても、全員にすぐ手術が必要になるわけではありません。進行の有無、しみる症状、清掃のしやすさ、歯の位置などによって、経過の確認、清掃方法の見直し、歯周病の治療、矯正計画の調整、根面被覆術などを検討します。

気づいたときに行うこと

  • いつ・どの歯で変化に気づいたか、痛みや出血の有無を記録する。
  • 装置やゴムを自己判断で調整せず、担当医院に連絡する。
  • 強く磨いて歯ぐきを押し戻そうとしない。清掃方法を確認する。

歯茎下がりが心配な方、矯正中に変化が気になる方へ相談内容に合う予約メニューを確認する初めての相談・他院で治療中など、状況に合う項目と料金をご確認ください

歯肉退縮と「ブラックトライアングル」は同じでしょうか

歯肉退縮とは、歯ぐきの縁が歯の根の方向へ下がり、根の表面が露出した状態です。歯が長く見える、根元がしみる、磨きにくいなどのきっかけで気づくことがあります。

ブラックトライアングルは、歯と歯の間の歯ぐきが満たされず、三角形の黒いすき間に見える部分です。歯周組織の状態、歯の形や並び方、歯同士が接する位置などが関係します。歯の表側の歯肉退縮とは区別し、原因に応じて歯周・矯正・修復の観点から検討するため、「すき間ができた=同じ手術で治る」とは限りません。

矯正で歯の重なりが整い、それまで見えにくかった部分が見える場合もあります。治療前の写真と歯周検査の記録を比べ、実際にどこが変化したかを確認することが大切です。

矯正中の歯茎下がりは、一つの原因では説明できません

矯正で歯を動かすときには、歯の周囲の組織が変化します。ただし、歯肉退縮が起きるかどうかには、もともとの歯ぐきや骨、歯の位置、炎症など複数の条件が関わります。

確認する要素 診察で確かめること
歯ぐきと骨の状態 歯ぐきの厚さ、以前からの退縮、歯を支える組織の状態
歯の位置・移動方向 歯をどの方向に、どこまで動かす計画か。周囲の組織との関係
歯周病・炎症 出血や腫れ、歯周ポケット、清掃状態、歯を支える骨の変化
日々の清掃 歯ブラシの圧、当て方、装置の周りや歯間の磨き方
治療前からの経過 いつから変化したか、過去の写真・検査値との違い

2023年の研究レビューでは、薄い歯ぐきや治療前からの退縮、前歯を前方へ傾ける移動などと、治療後の歯肉退縮との関連が報告されています。一方、研究方法や対象はばらつきが大きく、すべての要因で結論が一致しているわけではありません。「該当する項目が何個あれば危険」という自己診断には使えません。

適切な計画や管理を行っていてもリスクをゼロにはできません。また、マウスピースなら起こらない、ワイヤーなら起こるというように、装置の名称だけで安全性を決めることもできません。装置の清掃性と、歯の移動・歯周組織への配慮を分けて確認します。

歯ぐきの症状を示したイラストを持つ女性のイメージ

写真はイメージです。治療結果を示すものではありません。

症状に気づいたら、担当医院へ伝えること

  • 気になる歯の場所と、いつから変化したか
  • 冷たい物・歯磨きでしみるか、出血・腫れ・歯の揺れがあるか
  • 装置が歯ぐきに当たるか、清掃しづらい場所があるか
  • 最近、装置・ゴム・歯ブラシの使い方を変えたか

写真を撮って経過を残すことは相談の助けになりますが、写真だけでは歯周ポケットや骨の状態は分かりません。定期受診まで待ってよいかは医院に確認してください。痛みが強い、腫れが増える、膿が出る、急に噛めなくなるなどの場合は、早めに歯科医院へ連絡しましょう。

装置が気になっても、自分で削ったり曲げたりしないでください。矯正の中断やゴムの使用変更が必要かどうかも、診察と治療計画に基づいて判断します。

歯茎が下がったら手術?治療は状態によって変わります

失われた歯ぐきを、マッサージや歯磨き粉だけで元どおりに戻すことは期待できません。ただし、治療の目的は「歯ぐきを覆うこと」だけではなく、進行を抑える、しみる症状を軽くする、清掃しやすくすることも含まれます。

対応の例 検討する場面と目的 限界・注意点
清掃方法の調整・経過観察 磨き方や局所の刺激を見直し、進行の有無を確認する 失われた組織が必ず戻るという意味ではない
歯周病・知覚過敏への治療 炎症やしみる症状など、それぞれの原因に対応する 症状を和らげる治療と、根を覆う治療は目的が異なる
矯正計画の再評価 歯の位置と周囲の組織を確認し、移動方向や進め方を検討する 矯正だけで歯ぐきを回復できるとは限らない
根面被覆術・歯肉移植など 露出した根や歯ぐきの状態に対して、外科的な対応を検討する すべての部位で完全に覆えるとは限らず、痛み・出血・腫れなどのリスクがある

米国歯周病学会の患者向け説明でも、歯肉移植は露出した根への対応や知覚過敏・見た目の改善を目指す処置として紹介されています。実際の適応は、歯間の組織や骨、歯の位置、退縮の範囲などを確認して判断します。

手術を検討する場合は、矯正の前・途中・後のどの時期が適切か、矯正担当医と歯周治療の担当医の連携を確認しましょう。費用は診断、範囲、術式、保険の扱いで異なります。対象の歯だけでなく、検査、採取部位の処置、通院などを含めた見積もりを確認してください。

矯正と歯ぐきの治療の順序を相談したい方へ相談内容に合う予約メニューを確認する初めての相談・他院で治療中など、状況に合う項目と料金をご確認ください

矯正前・矯正中にできる確認と予防

開始前に歯周組織の状態を記録する

歯ぐきが薄い、すでに下がっている、歯が揺れるなどの心配は、矯正前に伝えてください。歯周検査や必要な画像検査で状態を確認し、歯周病があればその治療・管理と矯正の順序を検討します。CTなどの検査は全員に一律に必要と決まるものではなく、目的と必要性の説明を受けます。

装置に合わせた清掃方法を確認する

装置の周囲を強くこするのではなく、歯ブラシの当て方や歯間清掃用具のサイズを歯科医師・歯科衛生士と確認しましょう。出血する場所を放置したり、逆に強く磨き続けたりせず、炎症や傷の有無を診てもらいます。

歯の移動と歯ぐきの経過を一緒に見る

見た目の歯並びだけでなく、歯ぐきの縁、出血、知覚過敏、清掃状態なども通院時に確認します。変化があれば、以前の記録と比較して必要な対応を考えます。保定中も歯周管理を続け、気になる変化を相談してください。

ミライズで、歯並びと歯ぐきの状態を相談する

矯正担当医と必要な診療科の連携を確認する

ミライズ矯正歯科南青山は、矯正治療と、むし歯・歯周病などの歯科診療について連携して相談できる体制を案内しています。院長の富田大介は日本矯正歯科学会認定医です。担当医の資格・経歴と診療体制は医師紹介をご覧ください。

ミライズ統括院長 富田大介

富田大介
ミライズ矯正歯科南青山 院長/日本矯正歯科学会認定医
資格・経歴と医師紹介を見る

初めて矯正を検討している方は、歯茎下がりの心配も初診時にお伝えください。他院で矯正中の方は、現在の治療段階、気づいた変化、これまでの検査資料を共有すると相談を進めやすくなります。矯正の継続・変更と歯周治療の必要性を分けて確認します。

歯ぐきの位置や出血、しみる症状に変化があれば、担当医に伝えて診察で状態を確認しましょう。矯正治療の一般的な注意点はリスク・副作用の案内もご覧ください。

よくある質問

矯正で歯茎が下がるのは、力が強すぎるからですか?

それだけでは説明できません。もともとの歯ぐきや骨、歯の位置と移動、炎症などを確認します。歯肉退縮があることだけで、治療の不備を判断することはできません。

マウスピース矯正なら、歯茎は下がりませんか?

マウスピースでも歯肉退縮のリスクがなくなるわけではありません。装置の種類だけでなく、歯の移動と歯周組織の状態、清掃管理を踏まえた計画が必要です。

下がった歯茎は、必ず手術で治しますか?

全員に手術が必要なわけではありません。進行、知覚過敏、清掃状態、歯の位置などに応じて、経過観察、清掃の見直し、歯周病の治療、矯正計画の再評価、外科処置などを検討します。

歯磨き粉やマッサージで歯茎を元に戻せますか?

失われた歯ぐきを、それらだけで元どおりに戻すことは期待できません。強くこすって傷つけず、症状の原因と適切な清掃方法を歯科医院で確認してください。

ブラックトライアングルも歯肉移植で治りますか?

歯と歯の間のすき間は、歯周組織や歯の形、歯が接する位置などが関係します。歯の表側の退縮と同じ方法で改善できるとは限らず、原因と対応を個別に確認します。

歯茎が下がったら矯正を中断したほうがよいですか?

中断や計画変更が必要かは、診察と検査で判断します。装置やゴムを自己判断で調整せず、気づいた時期、しみる症状、出血・腫れなどを担当医に伝えてください。

矯正を続けてよいかも含めて、状態を確認しましょう

「歯茎が下がったから矯正をやめる」「すぐに手術する」と先に決めず、現在の状態と変化の原因を確認することが第一歩です。相談したいことをメモして、予約時に矯正中・矯正後のどちらかもお知らせください。

歯ぐきの変化と矯正の状態を、まとめて相談する相談の予約へ進む初めての相談・他院で治療中など、状況に合う項目と料金をご確認ください

参考資料

研究や海外学会の資料は、一般的な治療を考えるための参考です。個別の適応・治療結果や当院固有の成績を示すものではありません。情報は掲載時点のものです。

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