よくあるご質問(FAQ)
術後のしびれや腫れの経過、顎間ゴム、発音、プレート除去、長期的な安定についてのご質問を18問掲載しています。記載は一般的な情報提供であり、実際の治療方針は診査・診断のうえで個別に判断します。ご質問の一覧はよくあるご質問をご覧ください。
Q. 手術のあとに使う顎間ゴム(ゴムかけ)は、何のために必要なのですか?
A. 顎間ゴムは上下の装置にかける小さなゴムで、手術で変わった上下のあごの位置関係にかみ合わせを馴染ませ、筋肉の働きを新しい位置に慣らしていく目的で使用します。かける方向や本数、使用する期間は、かみ合わせの状態や回復の経過によって一人ひとり異なり、歯科医師が診察のうえで判断・調整します。経過に応じてかけ方が変わることも多いため、そのつど診察でご説明します。
Q. 顎間ゴムは食事や歯みがきのときに外してよいのですか。つけ忘れた場合はどうなりますか?
A. 一般には食事と歯みがきのときに外し、それ以外の時間はできるだけ装着していただくようお願いすることが多いですが、時期によっては終日の装着をお願いする場合もあり、指示は担当の歯科医師から個別にお伝えします。ゴムは時間が経つと弾力が落ちるため、決められた頻度で新しいものに交換してください。つけ忘れが続くとかみ合わせが整うまでに時間がかかることがありますので、気づいた時点で再開し、次回の診察でお知らせください。
Q. 手術のあと、かみ合わせに違和感があってうまく噛めない感じがします。慣れていくものでしょうか?
A. 手術直後は、あごの位置が変わったことに筋肉や関節、感覚がまだ順応しておらず、どこで噛めばよいか分からないという感じが出ることは珍しくありません。多くの場合、術後の矯正で歯の位置を細かく整えていく過程や、顎間ゴムによる調整を通じて少しずつ変化していきますが、慣れるまでの期間や感じ方には個人差があります。気になる点は我慢せずお伝えいただければ、歯科医師が状態を確認したうえで必要な対応を判断します。
Q. 手術のあと、硬いものを噛む力はいつ頃戻ってきますか?
A. 骨がつながって安定するまでの間は、あごに強い力がかからない食べ方を続けていただくため、噛む力は一時的に低下します。その後は担当医の許可を得ながら段階的に戻していきますが、時期や回復の速さには個人差があり、術式や治りの経過によっても異なります。自己判断で硬いものを試すことは避け、診察での指示に沿って進めてください。
Q. しびれが回復していく途中で、ピリピリした感じやむずがゆさが出ることはありますか?
A. 感覚が戻っていく過程で、ピリピリ、じんじんとした感じや、触れたときの過敏さを一時的に感じる方がいらっしゃいます。経過の中でみられる変化とされていますが、感じ方や続く期間には個人差があり、すべての方に同じように起こるわけではありません。症状が強い場合や長く続く場合は、そのままにせず診察でお伝えください。当院と手術を担当した医療機関で状態を確認します。
Q. しびれが残っている間、日常生活で気をつけることはありますか?
A. 感覚が鈍い部分では、熱い飲食物によるやけどや、唇・頬を噛んでしまうことに気づきにくいため、食事の温度や噛む動作にご注意ください。食べこぼしや口元の汚れにも気づきにくいことがあるので、食後に鏡で確認する習慣をお勧めします。注意していただきたい点は範囲や程度によって異なりますので、診察の際に個別にご説明します。
Q. しびれている部分をマッサージしたり温めたりすると、回復は早くなりますか?
A. 神経の回復そのものを早められると確認されたセルフケアの方法は、現時点で確立されていません。血流を保つ目的で軽いマッサージや保温をすすめられることはありますが、強く押したり、傷や腫れが残る時期に刺激を加えたりすることは避けてください。行ってよい時期や方法は状態によって異なりますので、始める前に手術を担当した医師または当院の歯科医師にご確認ください。
Q. 腫れを少しでも早く落ち着かせるために、自分でできることはありますか?
A. 一般には、指示された時期の冷却、頭をやや高くして休むこと、処方された薬を指示どおり服用すること、無理な会話や激しい運動を控えることなどが案内されます。時期によっては冷やすよりも温めるほうがよい場合もあり、指示の内容は術式や入院先の方針によって異なります。腫れの引き方には個人差がありますので、自己流のケアを加える前に担当医にご確認ください。
Q. 顔の左右で腫れの引き方が違うように見えるのですが、問題ないのでしょうか?
A. 腫れの引き方に左右差がみられることは術後の経過の中で起こり得ることで、時間の経過とともに目立たなくなっていく場合が多いとされています。もともと骨格や軟組織にも左右差があるため、腫れが引いたあとの見え方や感じ方にも個人差があります。ただし、片側だけ急に腫れが強くなる、痛みや熱を伴うといった変化がある場合は、経過を待たずにご連絡ください。
Q. 腫れが落ち着いて、最終的な見た目が分かるのはいつ頃ですか?
A. 目立つ腫れは術後数週間のうちに引いていくことが多い一方、細かなむくみや皮膚・筋肉の状態が落ち着くまでには数か月かかることがあります。その後も術後の矯正で噛み合わせを整えていく過程で、口元の見え方は少しずつ変化していきます。落ち着くまでの期間や変化の程度には個人差があり、術式やもともとの状態によっても異なりますので、経過を診ながらご説明します。
Q. 手術のあと、体力が落ちて疲れやすいのですが、どのくらいで戻りますか?
A. 手術と入院で活動量が減り、食事の内容や量も一時的に変わるため、退院後しばらく疲れやすさを感じる方は少なくありません。食事が段階的に戻り、日常の活動量が増えていくにつれて回復していくことが多いものの、時期には個人差があります。強いだるさやめまい、息切れなどが続く場合は自己判断せず、手術を受けた医療機関または当院にご相談ください。
Q. 手術のあと、唇が閉じにくかったり、飲み込みにくさやよだれが気になることはありますか?
A. あごの位置が変わったことに加え、腫れや感覚の変化により、一時的に唇が閉じにくい、飲み込みづらい、よだれが出やすいといった変化を感じる方がいらっしゃいます。腫れが引き、口の周りの筋肉が新しい位置に慣れるにつれて和らいでいくことが多いとされていますが、経過には個人差があります。状態に応じて口唇や舌の使い方の練習をご案内することもありますので、気になる場合は診察でお伝えください。
Q. 口の中の傷や縫った糸はどうなりますか。抜糸は必要ですか?
A. 手術の傷は主に口の中にあり、使用される糸には自然に溶けるものと、後日抜糸が必要なものがあります。どちらを用いるか、抜糸の時期をいつにするかは術式や手術を担当する医療機関の方針によって異なりますので、入院中にご確認ください。傷が落ち着くまでは、その部分を強くこすらないようにし、指示された洗口や清掃の方法を守っていただくことが大切です。
Q. 手術のあとに、あごの関節から音がしたり、あごが疲れやすくなることはありますか?
A. あごの位置が変わると、関節や周囲の筋肉が新しい使い方に慣れるまでに時間がかかるため、一時的に疲れやすさやこわばり、音を感じる方がいらっしゃいます。多くは経過とともに落ち着いていくとされていますが、感じ方や期間には個人差があり、もともとの顎関節の状態によっても異なります。痛みが強い、口が開けにくいといった症状がある場合は我慢せず、診察でお知らせください。
Q. 手術のあと、入浴や洗髪、飲酒や喫煙はいつ頃から再開できますか?
A. 入浴や洗髪は、傷や全身の状態が落ち着いてから段階的に許可されることが一般的で、はじめはシャワーのみといった指示になる場合があります。飲酒は腫れや出血に影響することがあるため一定期間控えるよう案内されることが多く、喫煙は傷の治りに影響するとされているため、可能な範囲での禁煙をおすすめしています。再開できる時期は術式や経過によって異なりますので、手術を受けた医療機関の指示に従ってください。
Q. 退院後に熱が出たり、いったん引いた腫れがぶり返した場合はどうすればよいですか?
A. 発熱、腫れや痛みの再増強、出血、急に噛み合わせがずれた感じがするといった変化があるときは、様子を見て自己判断せず、まず手術を受けた医療機関へご連絡ください。連絡先や受診の目安は退院時の案内に記載されていますので、手元に控えておいていただくと、いざというときに落ち着いて対応しやすくなります。当院にお問い合わせいただいた場合も、状況をうかがったうえで対応をご案内します。
Q. 手術が終わっても矯正装置をつけたままなのはなぜですか。いつ頃外れるのですか?
A. 手術ではあごの位置を変えますが、歯一本一本の位置や細かな噛み合わせは、その後の矯正で仕上げていく必要があるため、装置は引き続き使用します。この術後の矯正にかかる期間は、噛み合わせの状態や治りの経過、装置の使用状況によって異なり、一律にお約束できるものではありません。進み具合は診察のたびにご説明しますので、見通しが気になるときはお尋ねください。
Q. 手術で動かした骨が固まって安定するまで、どのくらいかかりますか。その間に気をつけることはありますか?
A. 骨がつながって安定していくまでには数か月程度を要するとされ、その間は硬いものを強く噛むことや、顔やあごに衝撃が加わる動作を避けていただくようお願いしています。必要な期間や制限の内容は、術式や固定の方法、治りの経過によって異なり、手術を担当した医師と当院の歯科医師が診察や検査で確認しながら判断します。指示された食事や生活上の注意を守っていただくことが、その後の経過の安定につながると考えられます。
術後の回復について詳しくは専門サイトへ
術後の経過、しびれ、食事、仕事復帰などの実際は、専門サイト「ミライズ顎変形症クリニック」で時系列に沿って詳しく解説しています。
