ミライズ矯正歯科南青山

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よくあるご質問(FAQ)

矯正歯科治療、とくに顎変形症・外科的矯正治療について、初診相談で多くいただくご質問をまとめました。記載は一般的な情報提供であり、実際の治療方針は診査・診断のうえで個別に判断します。

目次(全96問)

初診相談・受診について

Q. 初診相談では何をしますか?

A. お口の中と顔貌を拝見し、お困りの内容やご希望をうかがったうえで、考えられる治療の方向性、必要な検査、期間や費用の考え方についてご説明します。この段階では概略のご説明であり、治療方針の確定には精密検査が必要です。

Q. 相談したら必ず治療を始めなければいけませんか?

A. いいえ。相談のみで終了しても差し支えありません。ご説明の内容を持ち帰って検討いただけます。他院での意見を希望される場合もご遠慮なくお申し出ください。

Q. 精密検査ではどのようなことを調べますか?

A. レントゲン(パノラマ・セファログラム)、CT、口腔内スキャン・模型、顔面および口腔内写真、咬合の分析などを行います。骨格の前後・垂直的な位置関係、歯の傾き、顎関節、気道などを立体的に評価します。

Q. 他院で治療中ですが、転院や再治療の相談はできますか?

A. ご相談いただけます。現在の装置、これまでの経過、可能であれば資料をお持ちください。現状を評価したうえで、引き継ぎ可能な範囲と、あらためて必要となる処置についてご説明します。

Q. 何歳から相談できますか?年齢の上限はありますか?

A. お子さまは顎の成長や生え替わりの状況をみる目的で早めのご相談が有用な場合があります。成人の方は年齢そのものよりも、歯周組織の状態や骨の健康状態が重要です。年齢の上限を一律に設けてはいません。

顎変形症・外科的矯正治療について

Q. 顎変形症とは何ですか?

A. 上あご・下あごの大きさや位置の不調和が大きく、咬み合わせや顔貌、咀嚼・発音などの機能に影響が及んでいる状態を指します。歯の移動だけでは改善が難しい場合に、外科的矯正治療が選択肢となります。診断は精密検査にもとづいて行います。

Q. 自分が顎変形症にあたるかどうかは、どう判断されますか?

A. セファログラム分析による骨格的な数値評価、咬合の状態、顔貌の左右差や前後的なバランス、機能面の障害の有無などを総合して歯科医師が判断します。見た目の印象だけで決まるものではありません。

Q. 顎変形症の治療は必ず手術が必要ですか?

A. いいえ。骨格的な不調和の程度によります。矯正装置のみで対応できる場合もあれば、外科的矯正治療が適応となる場合もあります。診断には精密検査と専門的な評価が必要です。

Q. 外科的矯正治療はどのような流れですか?

A. 一般に、精密検査・診断 → 術前矯正 → 顎矯正手術 → 術後矯正 → 保定、という順に進みます。手術は入院設備のある連携医療機関で行い、当院は矯正治療と全体の治療計画を担当します。

Q. サージェリーファーストとは何ですか?

A. 術前矯正を先行させず、先に顎矯正手術を行ってから矯正治療を進める方法です。適応は限られており、骨格や咬合の条件、術後の咬合の安定性などを検討したうえで判断します。すべての方に行える方法ではありません。

Q. 手術はどこで受けるのですか。入院は必要ですか?

A. 顎矯正手術は、入院設備と全身麻酔の体制を備えた連携医療機関で行います。入院期間は術式や回復の経過、医療機関の方針により異なります。

Q. 手術にはどのようなリスクがありますか?

A. 腫脹、内出血、術後の痛み、下唇やオトガイ部の知覚鈍麻(しびれ)、開口障害、感染、全身麻酔に関わるリスクなどがあります。知覚の回復には時間を要する場合があり、程度には個人差があります。詳細は担当医および連携医療機関から説明を受けてください。

Q. 顔つきはどのくらい変わりますか?

A. 骨格の移動に伴い顔貌の印象は変化しますが、変化の程度は移動量や軟組織の性質により個人差があります。シミュレーションはあくまで予測であり、結果を保証するものではありません。

手術・入院・術後の生活について

Q. 顎の手術では、どのくらいの期間入院することになりますか?

A. 術式や全身の状態によって異なりますが、1週間前後を目安に案内されることが一般的です。上下のあごを同時に手術する場合などは、やや長めになることもあります。実際の日数は入院先の医療機関の方針や術後の経過によって変わりますので、担当の医師から個別に説明をお受けください。

Q. 手術はどこの医療機関で、誰が行うのですか?

A. 矯正歯科では手術そのものは行わず、口腔外科のある連携医療機関(大学病院や総合病院など)にご紹介したうえで実施していただく形が一般的です。矯正歯科医は手術前後の歯の移動を担当し、手術を担当する医師と計画を共有しながら進めます。どちらの医療機関にご紹介するかは、通いやすさやご希望も踏まえて相談のうえで決めていきます。

Q. 手術の前には、どのような準備や検査が必要ですか?

A. 手術前には血液検査や心電図、胸部レントゲンなど全身状態の確認と、麻酔科の診察が行われるのが一般的です。喫煙は傷の治りや呼吸器の合併症に影響するとされるため、一定期間の禁煙を求められることがあります。服用中のお薬やサプリメントがある場合は、中止の要否について事前に必ずお申し出ください。

Q. 全身麻酔が不安です。どのように管理されるのでしょうか?

A. 手術中は麻酔科の医師が、呼吸や血圧、心電図などを継続的に確認しながら管理します。ただし、どのような医療行為にも一定のリスクは伴い、体質や持病によって注意すべき点も異なります。不安に感じていることや、過去の麻酔で体調を崩した経験がある場合は、麻酔科の診察時に遠慮なくお伝えください。

Q. 顔の外側に手術の傷あとは残りますか?

A. 顎変形症の手術は口の中の粘膜を切開して行われることが多く、その場合は顔の表面に傷あとが見えにくいとされています。ただし術式によっては、皮膚側から小さな切開や器具の刺入を伴うことがあります。どの方法になるかは骨格の状態や治療計画によって異なりますので、手術を担当する医師にご確認ください。

Q. 手術後の腫れは、いつがピークでどのくらいで落ち着きますか?

A. 腫れは術後2〜3日ごろに強くなり、その後1〜2週間かけて徐々に引いていくことが多いとされています。細かなむくみや硬い感じは、数か月かけてゆっくり落ち着いていく場合もあります。腫れ方や引き方には個人差が大きく、術式や体質によっても経過は異なります。

Q. 手術後の痛みは、どのように和らげてもらえるのですか?

A. 術後は点滴や内服の鎮痛薬を用いながら、痛みを抑える対応が行われるのが一般的です。痛みそのものよりも、腫れによる圧迫感や口の動かしにくさのほうが気になる場合もありますが、感じ方には個人差があります。我慢せずに看護師や担当の医師へお伝えいただくと、お薬の調整を検討してもらえます。

Q. 手術後は、あごを固定されて口が開けられなくなるのでしょうか?

A. 固定に用いる材料や方法が改良されてきたこともあり、長期間あごを固く閉じたままにする方法は以前より減ってきているとされています。多くは弱いゴムで咬み合わせを誘導しながら、少しずつ口を動かしていく形がとられます。固定の方法や期間は術式や骨の治り方によって異なりますので、手術を担当する医師にご確認ください。

Q. 入院中の食事はどのようなもので、普通の食事にはいつ頃戻れますか?

A. 手術直後は流動食やミキサー食から始め、経過に応じてやわらかい食事へ段階的に移っていくのが一般的です。口が開きにくい時期には、ストローや専用の容器を使って摂っていただくこともあります。やわらかい食事は退院後もしばらく続き、噛みごたえのあるものを再開する時期は、骨の治り具合や咬み合わせの安定を確認しながら段階的に判断されます。回復の経過には個人差がありますので、自己判断で硬いものを再開せず、担当の医師の指示に沿って進めてください。

Q. 手術後に下唇やあご先のしびれが残ることはありますか?

A. 下あごの手術では骨の中を神経が通っているため、術後に下唇やオトガイ部(あご先)の感覚が鈍く感じられることがあります。多くは時間の経過とともに和らいでいくとされますが、回復の程度や期間には個人差があり、感覚の違いが長く残る場合もあります。起こりうる症状として手術前に説明を受け、納得したうえで臨んでいただくことが大切です。

Q. 口が開きにくくなった場合、リハビリのような訓練は必要ですか?

A. 術後は一時的に口の開く量が小さくなることがあり、経過をみながら開口の練習を指導される場合があります。無理に大きく動かすのではなく、指示された範囲で少しずつ行うことが基本です。開始の時期や方法は術式や治り方によって異なりますので、必ず担当の医師やスタッフの指示に従ってください。

Q. 仕事や学校には、いつ頃から復帰できますか?

A. デスクワークや座学であれば、退院後2〜4週間ほどを目安に相談されることが多いものの、腫れの程度や体力の戻り方には個人差があります。人前で話すお仕事や身体を使うお仕事の場合は、もう少し余裕をみて計画されることをおすすめします。診断書が必要かどうかも含め、復帰時期は事前に担当の医師とご相談ください。

Q. 手術の時期を、仕事や学校の予定に合わせて選ぶことはできますか?

A. 手術日は連携先の医療機関の手術枠や、手術前の歯の移動の進み具合によって決まるため、必ずしもご希望どおりになるとは限りません。とはいえ、長期休暇や比較的落ち着いた時期を目標に調整を検討することはできます。歯の状態が整っていることが前提となりますので、ご希望の時期は早めにお伝えいただくと計画を立てやすくなります。

Q. 手術のあとは、どのくらいの頻度で通院することになりますか?

A. 退院後しばらくは、咬み合わせの変化を確認するために比較的短い間隔での来院をお願いすることが多く、経過が落ち着くにつれて間隔があいていくのが一般的です。手術を受けた医療機関と矯正歯科の両方に通う時期が重なることもあります。実際の回数や間隔は経過によって変わりますので、その都度ご説明します。

Q. 手術後、歯みがきはいつからできますか。口の中はどう清潔に保てばよいですか?

A. 傷口を避けながらの清掃は比較的早い時期から指導されることが多く、やわらかい歯ブラシや洗口液を併用する方法が案内されます。口が開きにくい時期は十分に磨けないこともありますので、無理のない範囲で行い、方法を歯科衛生士にご確認ください。口の中の清掃状態は歯ぐきの炎症などにも関わるため、退院後も定期的な確認が大切です。

Q. 上あごの手術のあとに、鼻の症状が出ることはありますか?

A. 上あごの手術では鼻の近くを操作するため、術後しばらく鼻づまりや少量の出血、鼻声のような感じが出ることがあります。多くは時間とともに落ち着いていきますが、経過には個人差があります。強く鼻をかむことを控えるなど、術後の注意事項については担当の医師の指示に従ってください。

Q. 運動やスポーツは、いつから再開できますか?

A. 軽い歩行程度は早い時期から勧められることもありますが、負荷の大きい運動や接触を伴うスポーツは、骨の治り具合を確認してからの再開となります。目安は術式や経過によって異なり、数か月を要することもあります。自己判断で再開せず、必ず担当の医師の許可を得てから始めてください。

Q. 手術で入れたプレートやネジは、あとで取り出す必要がありますか?

A. 体内に残したままにする場合と、骨が安定してから除去する場合があり、方針は使用する材料や医療機関の考え方によって異なります。除去を行う場合は、短期間の入院や麻酔が必要になることがあります。ご自身がどちらになる見込みなのかは、手術前に確認しておくとよいでしょう。

Q. 手術のあとに体重が減ることはありますか?

A. 食事の形態が限られる時期があるため、一時的に体重が減る方もいらっしゃいます。多くは食事が戻るにつれて回復していきますが、減り方が大きい場合や体調に影響が出ている場合は、栄養補助食品の利用や管理栄養士への相談が検討されます。気になる点は入院中の早い段階で医療スタッフにお伝えください。

Q. 手術のあと、発音や滑舌は変わりますか?

A. あごの位置や口の中の空間が変わることで、術後しばらく話しにくさを感じる方がいらっしゃいます。多くは腫れが引き、口の動かし方に慣れるにつれて気にならなくなっていくとされますが、感じ方や慣れるまでの期間には個人差があります。話す機会の多いお仕事の場合は、復帰時期を相談する際にあわせてお伝えください。

Q. 入院に家族の付き添いは必要ですか。準備しておくとよいものはありますか?

A. 付き添いの要否は医療機関の方針によって異なり、入退院時のみ同行をお願いされることが多いようです。準備物としては、口の中を清潔に保つための用品や、飲み物を摂りやすい容器、ゆったりした衣類などが案内される場合があります。入院先から渡される案内に従い、不明な点は事前にお問い合わせください。

治療期間・通院について

Q. 治療期間はどのくらいかかりますか?

A. 症状と治療方法により異なります。全顎的な矯正治療は複数年に及ぶことが一般的で、外科的矯正治療の場合は術前矯正・手術・術後矯正の各段階に加え、その後の保定期間が続きます。

Q. 通院の間隔はどのくらいですか?

A. 装置の種類や治療段階により異なりますが、一般に数週間から2か月程度の間隔で調整のためにご来院いただきます。手術前後は間隔が変わることがあります。

Q. 遠方に住んでいますが通えますか?

A. 通院間隔を調整しながら治療を進めることは可能な場合があります。ただし、装置の破損など不測の事態には来院が必要となるため、事前に通院計画をご相談ください。

Q. 治療期間が予定より延びることはありますか?

A. あります。歯の動き方の個人差、装置の使用状況、むし歯や歯周病の治療が必要になった場合、生活上の事情などにより、当初の見込みより長くなることがあります。

Q. 仕事や学校のスケジュールに合わせられますか?

A. 当院は土日も診療しています(休診日は月曜・祝日)。手術を伴う場合は、まとまった休養期間が必要となるため、進学・就職・繁忙期などのご予定をふまえて計画を立てます。

費用・保険・医療費控除について

Q. 矯正治療に健康保険は使えますか?

A. 顎変形症、唇顎口蓋裂などの先天性疾患、および国が定める疾患に該当し、施設基準を満たす医療機関で外科的矯正治療を行う場合には、公的医療保険の適用となることがあります。これらに該当しない一般的な矯正歯科治療は自由診療(保険適用外)です。

Q. 保険が適用されるかどうかは、いつ分かりますか?

A. 精密検査と診断を経て判断します。ご相談の時点では見込みのご説明にとどまり、確定はできません。

Q. 費用はどのくらいかかりますか?

A. 治療方法や装置の種類、保険適用の有無により異なります。詳細は料金のページをご確認ください。自由診療の場合は公的医療保険が適用されず、全額自己負担となります。

Q. 支払い方法は選べますか?

A. お支払い方法については料金のページをご確認いただくか、受付までお問い合わせください。

Q. 医療費控除の対象になりますか?

A. 咬み合わせや機能の改善を目的とする矯正治療は、医療費控除の対象となる場合があります。適用可否は個々の状況により、最終的には所轄の税務署の判断となります。領収書は保管してください。

Q. 治療の途中で費用が増えることはありますか?

A. 治療計画の変更、装置の追加や作り直し、破損・紛失時の再製作などにより追加費用が生じる場合があります。想定される範囲については、治療開始前にご説明します。

Q. 保険で顎変形症の矯正治療を受ける場合、医療機関の側にも条件があるのでしょうか?

A. 外科手術を伴う矯正治療(外科的矯正治療)を公的医療保険で行う場合、医療機関が「顎口腔機能診断施設」としての施設基準を地方厚生局に届け出ていることが必要とされています。先天性疾患に伴う咬合異常では、これとは別に歯科矯正診断料に関する届出が求められる場合があります。適用の可否は歯科医師の診断内容と制度上の基準の両方で決まりますので、受診前に医療機関へご確認いただくとよいでしょう。

Q. 自立支援医療とはどのような制度で、どの医療機関で受けられますか?

A. 自立支援医療(育成医療・更生医療)は、心身の障害の軽減が期待できる医療について自己負担を軽減する公費負担医療の制度で、唇顎口蓋裂などに伴う咬合異常の治療が対象となることがあります。この制度を利用するには、都道府県などから指定を受けた「指定自立支援医療機関」で治療を受ける必要があるとされています。対象となる医療については自己負担の割合が軽減され、世帯の所得や治療の状況に応じて1か月あたりの負担上限額が設定される仕組みです。対象範囲や負担額の考え方は自治体の運用や制度改正によって変わることがありますので、受給者証や窓口でご確認ください。

Q. 自立支援医療を利用したい場合、どのような手続きが必要になりますか?

A. 一般的には、お住まいの自治体の窓口で申請を行い、指定医療機関の医師が作成した意見書、健康保険証、所得を確認できる書類などを提出する流れになります。申請から受給者証の交付までには一定の期間がかかることが多く、原則として交付後に受けた医療が対象とされています。必要書類や申請時期の扱いは自治体ごとに異なりますので、治療を始める前に窓口と医療機関の双方へご相談ください。

Q. 高額療養費制度は、矯正治療や顎の手術にも使えますか?

A. 高額療養費制度は、同じ月に支払った公的医療保険の自己負担額が一定の上限を超えた場合に、超過分が払い戻される制度です。保険が適用される矯正治療や入院手術にかかる医療費は対象になり得ますが、自費診療、差額ベッド代、食事代などは対象外とされています。上限額は年齢や所得区分によって異なりますので、加入されている健康保険の窓口へご確認ください。

Q. 限度額適用認定証は、あらかじめ用意しておいたほうがよいですか?

A. 入院や手術で窓口負担が大きくなりそうな場合、事前に限度額適用認定証を用意しておくと、窓口でのお支払いが自己負担限度額までにとどまることがあります。マイナンバーカードを健康保険証として利用し、情報提供に同意する方法でも同様の取り扱いとなる場合があります。交付の手続きには日数がかかることもあるため、手術の日程が決まった段階で早めにご準備いただくとよいでしょう。

Q. 手術の入院費用と、矯正治療の費用は別々に請求されるのですか?

A. 顎の手術は連携する病院の口腔外科などで行われることが多く、その場合は入院・手術に関する費用は病院へ、矯正装置や調整に関する費用は矯正歯科医院へと、別々のお支払いになるのが一般的です。高額療養費などの制度も、それぞれの医療機関での支払いをもとに計算されます。実際の流れは連携先や治療計画によって異なりますので、事前に説明をお受けください。

Q. 保険診療と自費診療を組み合わせて治療を進めることはできますか?

A. 公的医療保険では、同一の疾患に対する一連の治療について保険診療と自費診療を併用すること(いわゆる混合診療)は原則として認められていません。そのため保険適用の治療を選択した場合は、その範囲内で認められた材料や方法に沿って進めることになります。目的の異なる別の処置については取り扱いが変わる場合がありますので、個別にご相談ください。

Q. 自費で矯正を始めた後に、保険の対象にあたると分かった場合はどうなりますか?

A. 保険が適用されるかどうかは、歯科医師の診断内容と制度上の基準の両方によって判断されるため、経過の中で方針が見直されることがあります。ただし、すでに自費で受けた治療の費用がさかのぼって保険扱いになることは通常ありません。切り替えができるかどうかや時期は状況によって異なりますので、担当の歯科医師にご確認ください。

Q. 引っ越しや転勤などで転院したい場合、治療を引き継ぐことはできますか?

A. 他院で治療中の方の引き継ぎも、当院から他院への転院も、いずれもご相談いただけます。装置の種類や治療方針は医院によって異なるため、診療情報提供書や検査資料を共有していただいたうえで現在の状態をあらためて確認し、進め方を見直すことがあります。保険や公費を利用している場合は、転院先の医療機関が必要な施設基準を満たしているかどうかも関係してきます。お支払いの精算方法は医院ごとの取り決めによりますので、予定が分かった段階で双方にご相談ください。

Q. 治療中に就職や結婚で保険証が変わったときは、何をすればよいですか?

A. 保険資格に変更があった場合は、次回のご来院時に新しい保険証(またはマイナ保険証)をお持ちいただき、受付でお知らせください。お届けが遅れると、いったん窓口で全額をお支払いいただき、後日精算となることがあります。自立支援医療などの公費を利用している場合は、自治体側での変更手続きが別途必要になることもあります。

Q. 診断書や通院証明書は発行してもらえますか?

A. 治療内容や通院状況に関する書類は、使いみちに応じて発行できる場合があります。提出先で書式が決まっているときは用紙をお持ちいただき、記載が必要な項目をあらかじめお伝えいただくと手続きが進めやすくなります。作成には日数がかかること、また文書の種類によっては別途文書料が必要となることがありますので、余裕をもってお申し付けください。

Q. 加入している生命保険の手術給付金を申請したいのですが、書類をお願いできますか?

A. 保険会社所定の診断書や証明書について、実際の治療内容の範囲でご記入できる場合があります。給付の対象になるかどうかは加入されている保険の約款によって決まりますので、まずは保険会社へ対象の可否と必要書類をご確認ください。手術を伴う場合は入院先の病院で作成する書類もあるため、どちらに依頼すべきかを事前に整理しておくと手続きが進めやすくなります。

Q. セカンドオピニオンを受けたいのですが、検査資料を出してもらえますか?

A. 他の医療機関の意見を聞きたいというご希望があれば、診療情報提供書や必要な検査資料をご用意する対応が一般的です。ご遠慮なくお申し出いただいて構いませんし、そのことでその後の診療に不利益が生じることはありません。資料の準備には日数がかかることがありますので、相談先や希望時期が決まりましたらお早めにお伝えください。

Q. 未成年が治療を受ける場合、保護者の同意や同席は必要ですか?

A. 未成年の方の治療では、治療計画や費用、想定されるリスクについて保護者の方にご理解いただいたうえで、同意書にご署名いただく形が一般的です。契約や公費の申請手続きも保護者の方が行うことが多いため、初回や重要な説明の場面では同席をお願いすることがあります。毎回の調整のご来院については、年齢やご事情に応じて相談のうえ対応が変わることがあります。

Q. 保険が適用される場合、使える装置や治療方法に制限はありますか?

A. 保険診療では、使用できる材料や算定できる処置の範囲が制度で定められているため、自費診療と比べて選択肢が限られることがあります。そのため、見た目の目立ちにくさを重視した装置などが保険の範囲では選べない場合があります。どのような選択肢があるかは診断結果や制度上の要件によって異なりますので、治療計画のご説明時にご確認ください。

Q. 保険適用の治療では、通院や検査の回数に決まりがあるのですか?

A. 保険診療では、検査や処置ごとに算定できる回数や間隔の考え方が制度上定められており、必要に応じてその範囲で計画を立てていきます。実際の通院間隔は治療の進み具合やお口の状態によって変わるため、一律に決まるものではありません。ご都合に合わせた調整が可能かどうかは、担当の歯科医師や受付にご相談ください。

Q. 事情があって治療を一時中断したい場合、手続きはどうなりますか?

A. 進学や転勤、体調の変化などで通院を続けにくくなった場合は、まずご相談いただければ、装置の状態を確認したうえで中断できる状況かどうかを検討します。ご自身の判断で通院をやめてしまうと、歯の位置が変化したり装置による不具合が生じたりすることがあります。保険や公費を利用している場合、中断の期間によって手続きや取り扱いが変わることもありますので、事前のご連絡をおすすめします。

Q. 海外赴任や留学が決まった場合、治療や保険の扱いはどうなりますか?

A. 滞在期間や治療の進み具合によって、出発前に区切りのよい段階まで進める、現地の医療機関へ引き継ぐ、一時的に保定へ切り替えるなど、選択肢が変わってきます。海外で受けた治療は日本の公的医療保険の対象外となることが多く、療養費の払い戻しを利用する場合も条件や手続きが定められています。予定が分かった時点でご相談いただくと、選択肢を整理しやすくなります。

Q. 子ども医療費助成など、自治体の医療費助成は矯正治療にも使えますか?

A. 自治体の医療費助成は、保険が適用される診療の自己負担部分を対象とすることが一般的で、自費の治療は対象外とされることが多い制度です。対象年齢や所得の要件、助成の内容は自治体ごとに異なり、改定されることもあります。お住まいの自治体の窓口でご確認のうえ、受給者証をお持ちであれば受付でご提示ください。

Q. 自分のカルテや検査データの開示をお願いすることはできますか?

A. ご本人(未成年の場合は保護者の方)からのご請求にもとづき、個人情報保護法などにもとづいて診療記録や検査資料を開示する仕組みがあります。手続きの方法、必要な本人確認書類、実費のご負担については医療機関ごとに定めがありますので、受付にお問い合わせください。ご本人以外への提供には同意が必要となるなど、取り扱いには一定のルールがあります。

装置・治療中の生活について

Q. 矯正装置は目立ちますか?

A. 装置により異なります。歯の裏側につける舌側矯正、白色・透明系の装置、マウスピース型矯正装置など、目立ちにくい選択肢があります。ただし、症状によって適応が異なります。

Q. マウスピース型矯正装置だけで治せますか?

A. 症状によります。骨格的な不調和が大きい場合や、大きな歯の移動が必要な場合には、単独では対応が難しいことがあります。診断のうえで適応を判断します。

Q. 痛みはありますか?

A. 装置の装着後や調整後に、数日程度の痛みや歯の浮くような感覚が生じることが一般的です。程度には個人差があり、通常は日が経つにつれて軽減します。

Q. 食事に制限はありますか?

A. 硬いもの、粘着性の強いものは装置の破損や脱離の原因になるため、注意が必要です。マウスピース型の場合は、装置を外して食事していただきます。

Q. 治療中にむし歯や歯周病になりませんか?

A. 装置が付いていると清掃が難しくなり、リスクは高まります。ブラッシング指導や定期的なクリーニングを行いながら進めますが、日々のセルフケアが重要です。

Q. ワイヤーの装置とマウスピース型の装置は、どのように選ぶのですか?

A. それぞれ得意とする歯の動かし方や、患者さんご自身での管理の必要度が異なります。マウスピース型は取り外せる一方で装着時間の自己管理が前提となり、歯の動かし方によっては適さない場合や、途中でワイヤーを併用する場合もあります。ご希望を伺ったうえで、検査結果をもとに歯科医師が適応を判断し、それぞれの利点と留意点をご説明します。

Q. マウスピース型の装置は、1日どのくらい装着する必要がありますか?

A. 食事と歯みがきの時間以外は装着し、1日20時間以上を目安とする指示が一般的ですが、装置の種類や治療内容によって異なります。装着時間が不足すると、計画どおりに進まなかったり、作り直しや治療期間の延長が必要になったりすることがあります。なお、使用する装置の中には国内で薬事承認を受けていないものもあり、該当する場合は、国内での承認の有無・入手経路・想定されるリスクを事前にご説明したうえでご判断いただきます。

Q. 気になる部分だけを動かす部分矯正を希望することはできますか?

A. 部分的に歯を動かす方法もありますが、咬み合わせ全体との関係で適応が限られることがあります。全体を確認しないまま一部だけを動かすと、咬み合わせのバランスに影響が出る場合もあります。ご希望は伺ったうえで、検査結果をもとに、対応できる範囲とその限界を歯科医師からご説明します。

Q. 金属アレルギーがありますが、矯正装置は使えますか?

A. 金属アレルギーがある方は、初診の際に必ずお申し出ください。パッチテストなどで原因となる金属が分かっている場合は、その結果をお持ちいただくと材料を検討するうえで参考になります。原因金属を避けた材料の選択や、セラミック・樹脂系の装置などを検討できることがありますが、対応できる範囲は症状や状況によって異なります。

Q. 矯正用アンカースクリュー(歯科矯正用インプラント)は、どのような場合に使うのですか?

A. 歯を動かすときの固定源として、あごの骨に小さなネジ状の装置を一時的に設置する方法です。動かしたくない歯が反対方向に動いてしまうのを抑えたい場合などに用いられることがあります。使用するかどうかは検査結果をもとに歯科医師が判断し、必要性・手順・起こりうる不具合(ゆるみや脱落、周囲の炎症など)を事前にご説明したうえで決めていきます。

Q. 子どもに使う「あごを広げる装置」とは、どのようなものですか?

A. 歯列の幅が狭い場合などに、幅を広げる目的で用いる装置で、固定式のものと取り外し式のものがあります。使い始めの時期は、発音のしにくさや食事のしづらさ、圧迫感を感じることがありますが、感じ方や慣れるまでの期間には個人差があります。適応や使用期間は成長の状態によって異なるため、検査結果をもとに歯科医師が判断します。

Q. 部活動やスポーツをしていますが、装置をつけたままでも大丈夫ですか?

A. 多くのスポーツは装置をつけたまま続けていただけますが、接触の多い競技では口の中を傷つけたり装置が壊れたりすることがあります。ご希望に応じて、矯正装置に対応したマウスガードについてご相談いただけます。競技内容や装置の種類によって配慮すべき点が変わりますので、活動の内容を事前にお知らせください。

Q. 吹奏楽で管楽器を吹いています。装置をつけると演奏に影響しますか?

A. 装置をつけた当初は、唇や歯に当たる感覚が変わり、音の出しにくさを感じることがあります。多くの方は慣れとともに調整できていきますが、感じ方や慣れるまでの期間には個人差があります。当たる部分を和らげるワックスの使い方や、コンクールなど大切な予定を踏まえた装着・調整の時期についてご相談いただけます。

Q. 装置をつけると発音や滑舌に影響しますか。仕事で人前で話す機会が多いのですが。

A. 装置の種類や取り付ける位置によっては、サ行やタ行などが一時的に発音しにくくなることがあります。多くは日数の経過とともに慣れていきますが、必要な期間には個人差があります。大事なご予定がある場合は、装置の選択や装着を始める時期を事前にご相談ください。

Q. 装置をつけたままの歯みがきは、どのようにすればよいですか?

A. 装置の周りは汚れが残りやすいため、通常の歯ブラシに加えて、毛束の小さいタフトブラシや歯間清掃用具を併用すると磨きやすくなります。フッ化物配合の歯みがき剤の使用や、通院時に清掃状態を確認することもお役に立ちます。むし歯や歯肉の炎症が進むと治療を一時中断する場合があるため、毎日のケアの方法を一緒に確認しながら進めていきます。

Q. ワイヤーが飛び出した、装置が外れたときはどうすればよいですか?

A. 当たって痛む場合は市販の矯正用ワックスで覆うなど応急的に保護していただき、ご自身で切ったり無理に元に戻したりしないでください。装置が外れた、部品を紛失したという場合も、そのままにせず早めにご連絡ください。状況によって受診いただく時期や対応が変わりますので、まずはお電話などでご相談いただくとご案内しやすくなります。

Q. 持病があり薬を飲んでいますが、矯正治療を受けられますか?

A. 糖尿病や骨に関わるお薬、心臓の疾患、免疫に関わるご病気などがある場合、治療の進め方や事前の配慮が必要になることがあります。お薬手帳や主治医からの情報をご持参いただき、必要に応じて主治医と連携のうえ、進め方を歯科医師が判断します。持病があるから治療を受けられないとは限りませんので、まずはお申し出ください。

Q. 授乳中や産後でも治療を進められますか?

A. 授乳中でも、通院のご都合がつく時期であれば治療を続けられることがありますが、体調や生活状況によっては通院間隔を一時的に調整する場合もあります。レントゲン撮影やお薬の使用が必要になる場合は、その必要性と時期をご説明したうえで判断します。お子さんの預け先や移動の負担なども含めて、無理のない進め方をご相談ください。

小児矯正・成長期について

Q. 子どもの歯並びについて、何歳ごろに一度相談しておくとよいですか?

A. 前歯や6歳臼歯が生えかわり始める7歳前後に一度お口の状態を確認しておくと、その後の成長の見通しを立てやすいと考えられています。ただし生えかわりの時期には個人差が大きく、年齢だけで判断できるものではありません。気になる点があれば時期を問わずご相談いただき、実際に治療を始める時期は検査結果をもとに歯科医師とご相談のうえ決めていきます。

Q. 一期治療(早期治療)と二期治療は何が違うのですか?

A. 一般に、乳歯と永久歯が混在する時期に顎の成長や歯が並ぶスペースの環境を整える治療を一期治療、永久歯が生えそろってから歯並びと咬み合わせを整える治療を二期治療と呼びます。一期治療を行った場合でも、その後に二期治療が必要になることがあります。どちらが適しているかは症状や成長の状態によって異なるため、検査のうえ歯科医師からご説明します。

Q. 子どものうちに矯正をすれば、大人になってからの矯正は不要になりますか?

A. 早い時期に取り組むことで、その後の治療が比較的シンプルになる場合もありますが、必ずしも二期治療が不要になるとは限りません。歯の生え方や顎の成長のしかたには個人差があり、経過によって方針が変わることもあります。当院では二段階になる可能性があることを前提にご説明したうえで進めるようにしています。

Q. 乳歯の時期から受け口(反対咬合)が気になります。様子を見ていてよいのでしょうか?

A. 反対咬合は自然に改善することもあれば、成長とともに目立ちやすくなることもあり、経過は一人ひとり異なります。そのため様子を見る場合でも、定期的に変化を確認しながら判断していくことが望ましいと考えられます。治療を始めるかどうかは、骨格の状態やご家庭の状況なども踏まえて、検査のうえ歯科医師が判断します。

Q. 指しゃぶりや口呼吸、舌の癖は歯並びに影響しますか?

A. 指しゃぶりや口呼吸、舌で歯を押す癖などは、歯並びや顎の成長に影響することがあると指摘されています。ただし影響の程度には個人差があり、癖だけが原因とは限りません。必要に応じて、癖への対応や、鼻づまりなどが疑われる場合の耳鼻科との連携をご提案することがあります。

Q. 子どもが装置の使用を続けられるか不安です。保護者はどのように関わればよいですか?

A. 取り外し式の装置は、決められた時間きちんと使えているかどうかで経過が変わることがあります。声かけや装着時間の記録など、ご家庭でのサポートが助けになることが多いです。お子さんの生活リズムや性格に合わせて、使いやすい装置や無理のない使用時間をご相談しながら進めていきます。

Q. 成長期を過ぎてしまうと、あごの成長を利用した治療はできなくなりますか?

A. 顎の成長を利用する治療は、成長が残っている時期のほうが選択肢が広いとされており、身長が伸びる時期と下顎の成長には関連があると考えられています。成長が終わった後でも、歯を動かす矯正治療自体は年齢を問わず行える場合が多く、骨格的な要素が大きいときは外科的な選択肢を含めて検討します。どの方法が適しているかは、検査結果をもとに歯科医師がご説明します。

Q. 永久歯がなかなか生えてこない、乳歯が残っている場合はどうすればよいですか?

A. 生えかわりの時期には個人差がありますが、左右で時期が大きく違う、同じ場所だけ長く生えてこないといった場合は、永久歯の位置や本数を確認するためにレントゲン検査を行うことがあります。永久歯が骨の中にとどまっていたり、もともと本数が少なかったりすることが背景にある場合もあります。対応が必要かどうかは検査のうえ歯科医師が判断しますので、気づいた時点で一度ご相談ください。

保定・後戻り・リスクについて

Q. 保定装置(リテーナー)は必要ですか?

A. 必要です。装置を外した直後の歯は動きやすい状態にあり、保定装置を使用して安定を図ります。使用期間や使用時間は、状態に応じてご案内します。

Q. 後戻りは起こりますか?

A. 起こる可能性があります。歯を支える組織の性質や加齢に伴う生理的変化により、程度の差はあれ位置は変化しうるものです。後戻りを完全に防ぐ方法はなく、保定装置の継続使用が重要です。

Q. 矯正治療に伴うリスク・副作用にはどのようなものがありますか?

A. 痛みや違和感、口内炎、歯根吸収、歯肉退縮、むし歯・歯周病のリスク上昇、顎関節の症状の出現や変化、治療期間の延長、想定した移動が得られない可能性、後戻りなどがあります。詳細は矯正治療に関わる一般的なリスク・副作用をご確認ください。

Q. 治療の結果は保証されますか?

A. いいえ。治療の効果には個人差があり、結果を保証するものではありません。診断にもとづき計画を立てますが、生体の反応、成長、装置の使用状況などにより経過は変わりえます。

Q. 妊娠中・持病がある場合でも治療できますか?

A. 状況によります。レントゲン撮影、投薬、外科処置の可否などに配慮が必要です。妊娠の可能性、既往歴、服用中のお薬については、必ず事前にお知らせください。

ご相談について

顎変形症や外科的矯正治療についてご検討中の方は、まずご相談ください。当院の診療方針や担当医については、当院紹介および医師・スタッフ紹介のページをご覧ください。

専門用語の意味については矯正歯科・顎変形症の用語集もあわせてご覧ください。

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