ミライズ矯正歯科南青山

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矯正歯科・顎変形症の用語集 GLOSSARY

唇顎口蓋裂の治療に関する用語70語を掲載しています。用語集の全体は矯正歯科・顎変形症の用語集をご覧ください。

10の法則(rule of tens)

口唇形成術の時期を検討する際に、生後の週数・体重・血色素量などの全身状態の目安をそろえて判断する古典的な考え方である。実際の時期は個々の状態をみて医師が判断する。

5歳児インデックス

5歳ごろの乳歯列の咬合を模型で段階評価する指標である。GOSLONヤードスティックの考え方を低年齢に応用したものである。

GOSLONヤードスティック

混合歯列期以降の咬合関係を歯列模型で5段階に評価する指標である。施設間の治療成績を比較する研究などで用いられる。

NAM(鼻歯槽形態成型)

乳児期に口腔内の装置と鼻のステントを併用し、顎堤の間隔とともに鼻の形態を整えようとする方法である。装着の管理には家族の協力が必要となる。

PSIO(術前乳児顎整形)

口唇の手術に先立ち、装置を用いて顎堤や口唇の位置関係を整えておく乳児期の処置の総称である。適応や方法は施設の方針によって異なる。

RED法(顎外固定式上顎骨延長)

頭部に固定した外装置を支点として、上顎骨を少しずつ前方へ移動させる骨延長の方法である。上顎の劣成長が大きい場合の選択肢の一つとされる。

カーナハンのY図(striped Y)

口唇から口蓋までの裂の範囲を、Y字型の図に塗り分けて記録する方法である。どの部位にどの程度の裂があるかを一目で共有できる。

キューピッド弓

上口唇の赤唇と白唇の境界が描く弓状の形態である。左右対称性の回復は口唇形成術で重視される指標となる。

シモナール帯

唇裂の裂溝を橋渡しするように残る、細い皮膚・軟部組織の帯である。裂の程度を評価する際の所見の一つとされる。

スピーチエイド(発音補助装置)

口蓋裂術後などで鼻咽腔閉鎖機能が不十分な場合に、軟口蓋や咽頭の形態・機能を補って呼気の鼻漏出を抑える取り外し式の装置である。手術以外の選択肢として検討され、言語聴覚士による訓練と併用されることが多く、効果の現れ方には個人差がある。

ナゾメトリー(鼻音計測)

口と鼻から出る音のエネルギーの比率を測定し、鼻音化の程度を数値で示す検査である。

バーグランド分類

顎裂部の骨移植後に得られた骨の高さを、エックス線写真で4段階に評価する分類である。治療経過を客観的に共有する目的で用いられる。

パッサヴァン隆起

発音時に咽頭後壁が前方へ膨隆して現れる隆起である。鼻咽腔閉鎖の際に観察されることがある。

ピアサポート

同じ経験をもつ当事者や家族どうしが、情報や気持ちを分かち合って支え合うことである。医療者からの説明を補う役割が期待される。

ファーロー法(二重対向Z形成術)

軟口蓋にZ形の切開を組み合わせ、筋を後方へ再配置しながら軟口蓋を延長する術式である。

フィッシャー法(解剖学的サブユニット法)

口唇のもともとの解剖学的な境界線に切開線を合わせ、瘢痕が目立ちにくくなることを目指す術式である。適応は術者が判断する。

フォン・ランゲンベック法

口蓋の両側に切開を加え、粘膜骨膜弁を正中に寄せて裂を閉じる古典的な術式である。硬口蓋から軟口蓋にかけての閉鎖に用いられてきた。

プッシュバック法

粘膜骨膜弁を後方へ移動させ、軟口蓋の前後的な長さを確保しようとする術式である。発音機能への効果と上顎の成長への影響の両面から検討される。

ミラード法(回転伸展法)

唇裂の口唇形成術で用いられる代表的な術式の一つである。内側の組織を回転させ外側の組織を寄せることで、人中や赤唇の形態を整える。

ヴォー分類(Veau分類)

唇顎口蓋裂を裂の広がりによって4群に分ける古典的な分類である。軟口蓋のみの裂から両側性の完全裂までを段階的に整理し、治療計画の共有に用いられる。

一次鼻形成術

口唇形成術と同時に鼻翼軟骨の位置を整える処置である。成長後の修正が不要になるとは限らず、経過観察が続けられる。

三角弁法(テニソン法)

外側の口唇に作った三角形の弁を内側に挿入し、口唇の縦の長さを確保する術式である。裂の形態に応じて選択される。

二弁法(バーダック法)

左右2枚の粘膜骨膜弁を用いて口蓋を閉じる術式である。裂の幅が広い場合にも用いられる。

二段階口蓋閉鎖法

軟口蓋と硬口蓋の閉鎖時期を分け、先に軟口蓋を閉じてから後に硬口蓋を閉じる方針である。発音と上顎の成長のバランスを考慮した選択肢の一つである。

代償性構音

鼻咽腔の閉鎖が不十分な状態を補おうとして、本来と異なる場所で音を作ってしまう発音の総称である。

伝音難聴

外耳や中耳での音の伝わりが妨げられて生じる聞こえにくさである。中耳の状態が改善すると聞こえ方も変化することがある。

出生前診断

胎児超音波検査などにより、出生前に唇裂などの形態的特徴が指摘されることである。出生後の治療の流れや相談先を早期に共有する契機となる。

前顎骨

上顎の正中前方にあり、上顎切歯を含む骨の部分である。両側性の裂では前方へ突出して位置することがあり、乳児期の顎整形や手術計画で重視される。

単独口蓋裂

口唇や顎堤に裂がなく、口蓋のみに裂を認める病態である。哺乳の支援と言語の管理が治療の中心となることが多い。

口唇口蓋裂児用哺乳器

口腔内を陰圧にしにくい乳児のために、乳首の柔らかさや弁の構造を工夫した哺乳用の器具である。適した種類は児の状態によって異なる。

口蓋帆挙筋

軟口蓋を挙上して鼻咽腔を閉じる働きをもつ主要な筋である。口蓋裂では正中で連続せず硬口蓋後縁に付着するため、手術で走行を整える再建が目指される。

口蓋瘻孔

口蓋の手術後に口腔と鼻腔がつながったまま残る小孔である。食物や水分が鼻へ漏れたり発音に影響したりする場合があり、必要に応じて閉鎖術を検討する。

口蓋腱膜

軟口蓋の前方で硬口蓋の後縁に付着する腱様の膜である。口蓋裂ではこの部位に筋が異常に付着しており、筋の再建が課題となる。

呼気鼻漏出

発音するときに呼気が鼻から漏れる現象である。鼻咽腔閉鎖機能を評価する際に確認される所見の一つである。

咽頭弁移植術

咽頭後壁の粘膜筋弁を軟口蓋に縫合し、鼻咽腔の空間を狭めて閉鎖を助ける手術である。術後は鼻呼吸や睡眠中の呼吸への影響も確認する。

咽頭摩擦音

咽頭の狭めで作る摩擦音を、本来の子音の代わりに用いる異常構音である。

哺乳指導

抱き方、乳首の向き、1回量や所要時間などを調整し、無理なく授乳できるよう支援することである。多職種で継続的に確認していく。

哺乳障害

口蓋の裂により口腔内を陰圧にしにくく、乳汁をうまく吸えない状態である。体重の増え方を確認しながら哺乳の方法を調整する。

唇裂鼻変形

唇裂に伴って生じる外鼻の非対称である。鼻翼のつぶれ、鼻柱の傾き、鼻孔の左右差などがみられ、成長に応じて修正を検討する。

声門破裂音

声帯の位置(声門)で破裂を作り、本来の子音の代わりに用いる異常構音である。代償性構音の代表例とされる。

完全裂・不完全裂

裂が鼻腔底や口蓋の全長に及ぶものを完全裂、一部にとどまるものを不完全裂と呼ぶ区分である。術式や治療の流れを検討するうえでの基本情報となる。

延長速度と延長リズム

1日に骨を伸ばす量と、それを何回に分けて行うかという設定である。骨の形成状態や年齢を踏まえて調整される。

待機期(ラテンシー期)

骨切りを行ってから延長を開始するまで数日おく期間である。骨の修復(仮骨形成)が始まるのを待つ目的がある。

心理社会的支援

外見や発音に関する悩み、就学・就労などの生活上の課題に対して、心理職や医療ソーシャルワーカーなどが行う支援である。

新生児聴覚スクリーニング

出生後まもなく行う、聞こえの簡易的な検査である。要精査となった場合は精密検査につなぐ。

栓塞子(せんそくし/オブチュレーター)

顎義歯や発音補助装置の後方に設けた突出部で、欠損部や隙間を塞ぐ構造をいう。上顎欠損では口腔と鼻腔・上顎洞の交通部を、鼻咽腔閉鎖機能が不十分な場合は鼻咽腔の隙間を塞ぎ、摂食や発音の改善を図る役割をもつ。

構音訓練

言語聴覚士が、誤った音の出し方を正しい構音方法へ置き換えていく訓練である。開始時期や方法は評価に基づいて計画される。

歯肉骨膜形成術(GPP)

口唇の手術の際に顎裂部の歯肉骨膜を縫合し、骨の連続性が得られることを期待する処置である。適応は限られ、後の骨移植が不要になるとは限らない。

海綿骨細片(PCBM)

腸骨などから採取した細かい海綿骨と骨髄の混合物である。顎裂部の骨移植に用いられる代表的な移植材料である。

滲出性中耳炎

中耳に液体がたまり、聞こえにくくなる状態である。口蓋裂では耳管の働きが影響を受けやすく、耳鼻咽喉科での定期的な確認が行われる。

発音時ビデオ透視検査

造影を併用してエックス線動画を撮影し、発音時の軟口蓋や咽頭の動きを観察する検査である。閉鎖の様子を動的に評価できる。

移行期医療

小児期から続く治療を、成人の診療体制へ引き継いでいく過程とその支援である。長期管理では計画的な情報の引き継ぎが重要となる。

翼突鉤(よくとつこう)

蝶形骨の翼状突起の下端にある鉤状の小突起で、口蓋帆張筋の腱が走行の向きを変える部位である。口蓋の閉鎖術では、その扱いが術式によって異なる。

耳管機能障害

中耳と上咽頭をつなぐ耳管の開閉がうまく働かない状態である。口蓋帆張筋などの働きが関係するとされる。

舌弁

舌の粘膜を弁として用い、他の方法では閉鎖が難しい瘻孔を覆う方法である。弁を切り離すまで一定期間の固定を要する。

言語発達遅滞

語彙や文の発達が同年齢の目安より遅れている状態である。聞こえの問題や環境要因など複数の要因を評価したうえで支援を計画する。

赤唇縁

赤唇と皮膚(白唇)との境界線である。ここに段差が生じると目立ちやすいため、縫合位置の設定で注意が払われる。

軟口蓋筋形成術(intravelar veloplasty)

軟口蓋の内部で異常な位置に付着した筋を剥離し、正中で連続する筋の輪を作り直す操作である。鼻咽腔閉鎖機能の改善を目的とする。

遺伝学的検査

症候群の可能性が疑われる場合に、染色体や遺伝子の変化を調べる検査である。実施の可否や範囲は担当医と十分に相談したうえで決定する。

鋤骨弁法(ボーマーフラップ)

鋤骨を覆う粘膜を弁として起こし、口蓋の鼻腔側を閉鎖する術式である。硬口蓋前方の閉鎖に用いられることがある。

鋤骨(じょこつ)

鼻中隔の後下部を構成する薄い骨である。口蓋の閉鎖手術では、これを覆う粘膜が鼻腔側の閉鎖材料として利用されることがある。

閉鼻声

鼻づまりなどで鼻腔の共鳴が減り、こもったように聞こえる声である。鼻へ音が抜けすぎる開鼻声とは逆の状態を指す。

頬粘膜弁

頬の内側の粘膜や筋層を弁として用い、口蓋の延長や瘻孔の閉鎖に応用する方法である。

骨性架橋

移植した骨が生着し、裂で分断されていた顎堤が骨でつながった状態である。歯の萌出や矯正的な移動の土台となる。

鼓膜換気チューブ留置術

鼓膜に小さなチューブを入れて中耳を換気し、貯留した液の排出を図る処置である。滲出性中耳炎が続く場合に耳鼻咽喉科で検討される。

鼻孔保持器

鼻の手術後に鼻孔の形態を保つ目的で、一定期間鼻孔内に装着する装置である。装着期間は経過に応じて決められる。

鼻息鏡

鼻孔の下に当て、発音時の曇り具合から呼気の鼻漏れを簡便に確認する金属板である。

鼻柱(びちゅう)

左右の鼻孔を隔てる外鼻正中の柱状部分である。両側性の裂では短くなりやすく、伸展を目的とした処置が検討される。

鼻翼軟骨

鼻翼から鼻尖の形態を支える軟骨(大鼻翼軟骨、下外側鼻軟骨)である。唇裂側では位置や形態が変化していることが多く、鼻形成術の対象となる。

鼻腔底閉鎖

顎裂部の骨移植などに際して、鼻腔と口腔を隔てる粘膜を縫合し鼻腔の底を作る操作である。移植した骨を安定させるための重要な手順とされる。

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