矯正歯科・顎変形症の用語集
GLOSSARY
咬合・不正咬合(2/2)に関する用語22語を掲載しています。用語集の全体は矯正歯科・顎変形症の用語集をご覧ください。
習慣性閉口路
日常的に繰り返される、開口位から咬頭嵌合位に至るまでの下顎の閉じる経路をいう。早期接触などがあると経路が変化することがある。
舌小帯短縮症
舌の裏側にあるひだ(舌小帯)が短く、舌の可動域が制限される状態である。哺乳・発音・舌の挙上に影響することがあり、対応の必要性は歯科医師・医師が診察して判断する。
舌突出癖(舌癖)
嚥下や発音の際に、舌を前方や側方へ押し出す癖である。歯に持続的な力が加わることで、前歯が接触しにくいかみ合わせなどに関与することがある。
萌出遅延
標準的な時期を過ぎても歯が生えてこない状態である。局所的な障害と全身的な要因の双方を含めて原因の確認が行われる。
蝶番咬合器
単純な開閉のみを再現する咬合器である。偏心運動を再現できないため用途は限られる。
調節彎曲
義歯などで偏心運動時の接触関係を整えるために、人工歯の排列へ与える前後的・側方的な彎曲をいう。
辺縁隆線
歯の咬合面の近心縁・遠心縁に沿って走る隆起である。対合歯の咬頭を受け止めるほか、食片の停滞にも関係する。
過蓋咬合(かがいこうごう)
咬み合わせが深く、上の前歯が下の前歯を過度に覆う状態。
選択削合
咬合接触を診査したうえで、必要な部位を選んでごく少量の形態修正を行う処置である。削った歯質は元に戻らないため、適応の判断と実施は歯科医師が行う。
鋏状咬合(シザーズバイト)
主に臼歯部で、上の歯が下の歯の外側に大きく外れてかみ合っていない状態である。片側だけに生じることもあり、その部位で噛みにくさを感じることがある。
長顔型・短顔型(ロングフェイス/ショートフェイス)
顔の縦方向の長さの傾向を表す分類である。長顔型では口唇が閉じにくい傾向、短顔型では咬む力が強く現れやすい傾向がみられることがあるとされる。
長顔型(ドリコフェイシャルタイプ)
顔面の縦方向の長さが相対的に長く、下顎が下後方に位置する形態を示す骨格型である。開咬や口唇の閉じにくさを伴うことがある。
閉塞性睡眠時無呼吸(OSA)
睡眠中に上気道が狭くなり、いびきや呼吸の停止が繰り返される病態である。あごの後退など顎顔面の形態が関わる場合があり、診断や治療は医科と連携して進める。
開口反射
口腔内への刺激に対して閉口筋の活動が抑制され、下顎が開く方向へ動く反射である。歯や粘膜に過度な力が加わることを避ける働きに関与する。
非作業側接触
側方運動の際に、作業側と反対側の歯列に生じる接触をいう。許容されるかどうかは目標とする咬合様式や口腔の状態によって異なり、歯科医師が診査して判断する。
非機能咬頭(誘導咬頭)
上顎臼歯の頬側咬頭や下顎臼歯の舌側咬頭のように、咬合高径の支持よりも食塊の保持や誘導に関わる咬頭をいう。
頬杖(ほおづえ)
手やこぶしで下顎を支える姿勢の習慣である。顎や歯列へ持続的な外力が加わることが、非対称や咬み合わせのずれと関連する可能性が指摘されている。
顆頭間距離
左右の顆頭(回転中心)の間の距離をいう。咬合器の設定や、偏心運動時に各歯がたどる経路の推定に関係する。
顔面非対称
顔の正中に対して左右のバランスが崩れている状態。下あごの偏位を伴うことがある。
骨格性不正咬合
歯の位置だけでなく、あごの骨自体の大きさや位置の問題に起因する咬み合わせの異常。
高口蓋
口蓋(上あごの天井)が深く狭い形態を示す状態である。上顎歯列弓の狭さや鼻呼吸の状態と関連して観察されることがある。
鼻閉(びへい)
アレルギー性鼻炎や鼻腔形態などにより鼻の通りが悪くなる状態である。口呼吸の背景となることがあり、必要に応じて耳鼻咽喉科と連携して評価する。
