矯正歯科・顎変形症の用語集
GLOSSARY
歯周・顎関節(3/3)に関する用語31語を掲載しています。用語集の全体は矯正歯科・顎変形症の用語集をご覧ください。
関節円板後方肥厚部
関節円板の後方にある厚みをもった部分である。MRI(磁気共鳴画像)で関節円板の位置を判定する際の目印として用いられる。
関節円板穿孔
関節円板やその周囲組織に穴があいた状態である。長期にわたり負担がかかった関節でみられることがあり、雑音や痛みと関連する場合がある。
関節包縫縮術
ゆるんだ関節包を縫い縮めて関節の可動範囲を抑える術式である。脱臼を繰り返す場合に検討されることがある。
関節液貯留
関節腔内に液体が通常より多くたまった状態である。MRIなどの画像で確認され、炎症の程度をみる手がかりの一つとして扱われる。
関節結節切除術
下顎頭が乗り越えてしまう関節結節の隆起を削除し、脱臼が起こりにくい状態を目指す術式である。適応は診察と画像検査に基づいて判断される。
関節腔内ヒアルロン酸注入
顎関節の関節腔にヒアルロン酸製剤を注入し、動きの滑らかさの改善と痛みの軽減を図る処置である。効果や持続の程度には個人差があり、適応は診察のうえで判断される。
関節裂隙の狭小化
画像上で下顎頭と下顎窩の間の隙間が狭く見える所見である。関節を構成する組織の変化を推測する手がかりとなる。
関節過可動性
関節の動く範囲が生理的な範囲を超えて大きい状態で、開口時に下顎頭が関節結節を越えやすくなる。全身の関節にみられる場合もある。
関連痛
実際に問題のある部位とは離れたところに感じる痛みである。顎の筋の問題が、こめかみや歯の痛みとして自覚されることがある。
限界運動路(ポッセルトの図形)
下顎が動きうる範囲の最外周を、正中矢状面上で図形として表したものである。顎運動の制限の有無を捉えるための基本的な概念である。
電動歯ブラシ
電気の力で毛先を振動や回転させる歯ブラシである。当て方によって清掃の状態は変わるため、使い方の確認が大切である。
顆路(かろ)
下顎を動かしたときに下顎頭がたどる経路である。咬合器の調節や治療設計を検討する際の参考になる。
顎機能制限尺度(JFLS)
咀嚼、開口、会話など顎に関わる動作の困難さを患者自身が回答して評価する質問票である。機能面の変化を追う指標となる。
顎関節亜脱臼
下顎頭が関節結節を越えかけるものの、自力で元の位置に戻る状態である。開口時に引っかかる感じを伴うことがある。
顎関節内障
顎関節の内部、主に関節円板とその周囲組織の位置や形の異常によって、雑音や運動制限、痛みが生じる状態の総称である。症状と画像所見を合わせて歯科医師が評価する。
顎関節外側靱帯
顎関節の外側で関節包を補強する靱帯である。下顎の過度な運動を制限し、関節の位置を保つ働きをもつ。
顎関節症の病型分類
顎関節症を、咀嚼筋の障害、関節包や靱帯の障害、関節円板の障害、関節の変形性変化などの病型に分けて整理する考え方である。複数の病型が併存することもある。
顎関節痛障害
顎関節症の病態分類のひとつで、関節そのものの痛みが主体となるものである。関節部を押したときや動かしたときの痛みをもとに歯科医師が判断する。
顎関節脱臼
下顎頭が関節結節を越えて前方に外れ、自力で口を閉じられなくなった状態である。大きなあくびや長時間の開口が契機となることがある。
顎関節腔洗浄療法
関節腔に細い針を刺し、生理食塩液などで関節内部を洗浄する処置である。関節内の環境を整えることを目的として行われる。
顎関節鏡視下手術
細い内視鏡を関節腔に挿入して内部を観察し、必要な処置を行う手術である。保存的な対応で改善が得られない場合に検討される。
骨びらん
骨の表面が虫食い状に欠けて見える画像所見である。関節の変化が進みつつある時期に認められることがある。
骨シンチグラフィ
微量の放射性医薬品を用いて、骨の代謝が活発な部位を調べる検査である。下顎頭の成長や骨変化の活動性を評価する目的で行われることがある。
骨吸収率
エックス線写真上で、歯根の長さに対して歯槽骨がどの程度失われているかを割合で表したものである。歯周炎の進行度や進行の速さを評価する参考にする。
骨棘(こつきょく)
関節の骨表面に生じるとげ状の突起である。関節の変形性変化に伴う画像所見のひとつとされる。
骨硬化像
骨の一部が白く緻密に写る画像所見で、繰り返す負荷に対する骨の反応と考えられている。関節の変化を評価する所見の一つである。
骨縁下ポケット
ポケットの底が周囲の歯槽骨頂より根尖側にある歯周ポケットである。垂直的な骨欠損を伴い、再生療法や矯正的な歯の移動の適否を検討する対象となる。
骨軟骨腫
骨の表面に骨と軟骨からなる良性の腫瘤が生じる病変である。下顎頭に生じた場合、顔面の非対称や咬み合わせのずれの原因となることがある。
骨髄浮腫
MRI(磁気共鳴画像)で下顎頭などの骨髄に水分が増えた所見として認められる変化である。関節の変化が活動的である可能性を示す所見の一つとされる。
高位下顎頭切除術
下顎頭の上部を薄く切除して関節の適合を図る術式である。関節の形態変化が強い場合などに検討される。
鼓形空隙(エンブレジャー)
隣り合う歯の接触点の周囲にできる三角形の空間である。歯の形や並び方によって広さが変わり、清掃用具を選ぶ目安になる。
