ミライズ矯正歯科南青山

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矯正歯科・顎変形症の用語集 GLOSSARY

合併症・リスク・全身管理(1/3)に関する用語120語を掲載しています。用語集の全体は矯正歯科・顎変形症の用語集をご覧ください。

AED(自動体外式除細動器)

心停止時に心臓の状態を解析し、必要に応じて電気ショックを行う機器。設置場所と使用手順を院内で共有しておくことが求められる。

HbA1c(糖化ヘモグロビン)

過去一〜二か月程度の平均的な血糖の状態を反映する血液検査の指標。糖尿病のコントロール状況を把握する目安として、外科処置の計画時に参照する。

IgE抗体(免疫グロブリンE)

Ⅰ型アレルギーに関与する抗体である。特定の抗原と結びつくと肥満細胞を刺激し、じんま疹や呼吸器症状などの引き金となる。

MTA(三酸化鉱物集合体)

覆髄や根尖部の封鎖などに用いられるケイ酸カルシウム系の歯科用材料である。封鎖性に優れ、硬組織の形成を促す性質があるとされる。

PMTC(専門的機械的歯面清掃)

歯科医院で専用の器具やペーストを用いて、歯面の汚れを機械的に除去する処置である。矯正装置の周囲など、自分では磨きにくい部位の管理に用いる。

PT-INR(プロトロンビン時間国際標準比)

血液の固まりやすさを国際的な基準で数値化した指標。ワルファリン服用中の患者では、この値を参考に処置の可否や止血方法を検討する。

TCH(上下歯列接触癖)

安静にしているときにも、上下の歯を軽く接触させ続けてしまう癖である。長時間続くと咀嚼筋の疲労や顎関節への負担につながることがあるとされる。

う蝕(うしょく)

細菌が産生する酸により歯質が溶ける疾患で、いわゆる虫歯を指す。矯正装置の周囲は清掃が難しくなるため、定期的な管理を行う。

お薬手帳

処方された薬の履歴を一冊にまとめて記録する手帳。歯科受診時に持参すると、服薬内容の確認や医科主治医との情報共有に役立つ。

てんかん

大脳の神経細胞の過剰な興奮により発作を繰り返す疾患。発作の型や頻度、服薬状況を確認し、診療時の体位や器具の管理に配慮する。

びらん

粘膜の表層である上皮が浅く失われた状態を指す。上皮より深い層まで組織が失われる潰瘍よりも浅く、赤くつるつるした面として観察される。

アスリートの口腔健康管理

競技者に対して、う蝕や歯周病の管理、外傷の予防、定期的な口腔内の確認を計画的に行う取り組みである。体調管理の一環として位置づけられる。

アトピー素因

気管支喘息、アトピー性皮膚炎、アレルギー性鼻炎などを起こしやすい体質的な背景である。問診で確認し、治療計画や材料選択を検討する際の参考とする。

アナフィラキシー

薬剤や食物などが引き金となり、短時間で全身に広がる重いアレルギー反応。血圧低下や呼吸困難を伴うことがあり、直ちに救急対応を開始する。

アペキシフィケーション

歯髄を失った歯根未完成歯に対し、根尖部の閉鎖を図る処置である。水酸化カルシウム製剤を用いて硬組織の形成を促す方法や、MTAで人工的に封鎖する方法がある。

アペキソゲネーシス

生きた歯髄を保存することにより、未完成な歯根の成長と根尖の形成を続けさせようとする処置の考え方である。歯根が太く長く育つことは、その後の歯の耐久性にも関わる。

アレルギー反応(アレルギーはんのう)

特定の物質に対して免疫が過剰に反応し、発疹やかゆみなどが生じることである。金属や薬剤に関する既往がある場合は治療前の申告が必要となる。

アレルギー性接触口内炎

口腔粘膜に接触した物質に対するⅣ型アレルギーにより、接触部位に紅斑、びらん、白色変化などを生じる病態である。装置の材料や歯磨剤の成分などが原因となりうる。

アレルギー性接触皮膚炎

接触した物質に対して遅れて生じる免疫反応により、接触部位の皮膚に湿疹を生じる病態である。口腔外に装着する装置が触れる部位に現れることがある。

アンキローシス(骨性癒着)

歯根と歯槽骨が直接結合し、歯根膜のすき間が失われた状態である。矯正力をかけても歯が動きにくいことがあり、治療計画の見直しが必要になる場合がある。

アンドレアセンの外傷分類

歯の外傷を、歯質の破折、歯周組織の損傷(脱臼など)、支持骨の損傷、軟組織の損傷に整理して体系化した分類である。世界保健機関の分類を基礎としており、どの分類に該当するかによって処置の考え方や経過観察の期間が異なる。

インシデントレポート

インシデントや事故の内容を記録し共有するための報告書。個人の責任追及ではなく、仕組みの改善を目的として運用する。

インシデント(ヒヤリ・ハット)

患者に実害は及ばなかったものの、危うく事故になりかけた出来事。原因を分析し、再発防止に活かす。

ウィッカム線条

粘膜面に見られるレース状・網目状の白い線状模様である。扁平苔癬や苔癬様病変で観察される代表的な所見の一つである。

ウォーキングブリーチ

歯髄を失って変色した歯の内部に漂白剤を入れ、内側から色調を明るくする方法である。効果の程度や色の戻りやすさには個人差があり、適応は歯科医師が判断する。

エチレン酢酸ビニル共重合体(EVA)

マウスガードに広く用いられる熱可塑性の樹脂材料である。弾力があり、加熱により軟化して成形できる性質をもつ。

エナメル質亀裂(エナメルしつきれつ)

エナメル質に生じる細かなひび状の線である。装置の着脱や咬合力などで目立つことがあり、状態に応じて経過観察や処置を行う。

エナメル質破折

歯冠の最表層であるエナメル質のみが欠けた外傷である。象牙質や歯髄には達しないが、鋭利な部分の形態修正や、その後の歯髄の状態確認が必要となる。

カスタムメイドマウスガード

個々の歯列の印象採得に基づいて製作するマウスガードである。適合や厚みを部位ごとに調整でき、既製品に比べて装着感や保持を得やすいとされる。

ガーゼカウント

手術で使用したガーゼや器材の数を、開始前と終了前に数えて一致を確認する手順。体内への遺残を防ぐために行う。

クロム

ステンレススチールなどの合金に含まれ、表面に保護的な皮膜をつくって腐食しにくくする金属元素である。接触アレルギーの原因となることがあり、皮膚科の検査項目に含まれる。

クームス分類

アレルギー反応をⅠ型からⅣ型に分ける古典的な分類である。歯科では、接触後すぐに症状が出るⅠ型と、時間をおいて生じるⅣ型が特に問題となる。

コバルト

歯科用合金に用いられることがある金属元素である。ニッケルやクロムと同時に反応を示す例が報告されており、評価は皮膚科での検査を参考に行う。

コンタクトスポーツ

競技者同士の接触や衝突が頻繁に生じる競技の総称である。口腔顔面外傷の発生に関わる要因の一つとされ、保護用具の検討対象となる。

ショア硬さ

ゴムや軟質樹脂の硬さを表す指標である。マウスガード材料の性質を比較したり、部位ごとの硬さを設計したりする際に用いられる。

スクリュー脱落(スクリューだつらく)

骨の固定や矯正の固定源に用いたスクリューが緩んで外れてしまうことである。骨質や清掃状態、力のかかり方などが関与し、再設置が検討される場合がある。

ステロイドカバー

ステロイドを長期使用している患者で、手術などの侵襲に備えて周術期に一時的にステロイドを追加投与する対応。必要性や投与量は医科主治医と相談して決める。

ストックタイプマウスガード

あらかじめ既定の形に成形された既製のマウスガードである。入手しやすい一方、個々の歯列への適合を調整できず、保持が得られにくいことがある。

スプリント療法(ナイトガード)

歯列を覆う装置を装着し、顎関節や咀嚼筋にかかる負担を軽くすることを目的とした対応である。適応や変化の現れ方は症状により異なり、歯科医師が必要性を判断する。

スポーツ歯科医学

競技者の口腔の健康管理、口腔顔面外傷の予防と対応、咬合と身体運動の関係などを扱う歯科の分野である。

スポーツ関連脳振盪

競技中の頭部や身体への衝撃によって生じる一過性の脳機能障害である。意識消失を伴わないことも多く、疑われる場合は競技を中止して医療機関を受診する。

セカンドインパクト症候群

脳振盪から回復しないうちに再び頭部へ衝撃を受けることで、重篤な状態に至るとされる病態である。競技への復帰時期は医師の判断に従う必要がある。

タイムアウト(手術安全確認)

手術開始の直前にいったん手を止め、患者名・術式・部位などをチーム全員で声に出して確認する手順。思い違いによる誤りを防ぐ目的で行う。

デノスマブ

破骨細胞の形成に関わる分子を標的とする注射薬。骨吸収を抑える一方で顎骨壊死との関連が報告されており、投与間隔を踏まえて処置の時期を検討する。

ニコルスキー現象

一見正常に見える粘膜や皮膚をこすると表層がはがれる所見である。自己免疫性水疱症などで認められることがあり、診察上の手がかりとなる。

ニッケル

矯正用ワイヤーなどの合金に含まれることがある金属元素である。接触アレルギーの原因として知られており、既往がある場合は材料の選択を歯科医師と相談する。

ニューロプラキシア(一過性神経伝導障害)

神経が牽引や圧迫を受けて一時的に伝導が妨げられるが、神経線維の連続性は保たれている状態である。多くは時間の経過とともに回復に向かうとされるが、経過には個人差がある。

ハプテン

それ自体では免疫反応を起こさない小さな分子だが、体内のタンパク質と結合することで抗原として働く物質である。装置から溶け出した金属イオンはハプテンとして作用しうる。

ハンクス平衡塩溶液(HBSS)

細胞が生存しやすい浸透圧とpHをもつ平衡塩類溶液である。脱落した歯の保存媒体の一つとして用いられる。

パッチテスト

疑わしい物質を皮膚に貼付して反応をみる、遅延型アレルギーの検査。金属などの原因を調べる目的で、皮膚科と連携して実施する。

ヒスタミン

肥満細胞などから放出される化学伝達物質である。血管の拡張や透過性の亢進、かゆみなどを引き起こし、アレルギー症状の主要な要因となる。

ビスホスホネート製剤

骨に取り込まれて破骨細胞の働きを抑える薬剤。骨粗鬆症やがんの骨転移などに用いられ、投与経路や投与期間によって歯科処置時の配慮が異なる。

フェイスガード

顔面をおおって衝撃から保護する用具の総称である。競技用のフェイスマスクのほか、外傷後の再受傷を避ける目的で一時的に用いるものがある。

フォアダイス斑

口唇や頬粘膜に見られる、黄白色で粟粒状の小さな隆起である。皮脂腺が粘膜に現れたもので、多くは治療を要しない正常範囲の所見とされる。

フッ化物(フッ素)応用

歯面にフッ化物を作用させ、歯質の再石灰化を助けて酸に溶けにくい状態にする方法である。矯正装置の装着中における脱灰の予防策の一つとして用いられることがある。

ブラキシズム(歯ぎしり・食いしばり)

睡眠中や日中に、無意識のうちに歯を擦り合わせたり強く噛みしめたりする習癖である。歯の摩耗や歯周組織・顎関節への負担、矯正後の後戻りに関与することがある。

ブラケット脱離(ブラケットだつり)

歯面に接着した装置が外れてしまうことである。硬い食品や強い力が要因となることがあり、治療期間に影響する場合がある。

ブラッシング指導(TBI)

一人ひとりの磨き残しの傾向に合わせて、歯ブラシや歯間ブラシなど補助清掃用具の使い方を説明する指導である。装置の種類によって適した清掃方法は異なる。

プラーク(歯垢・バイオフィルム)

歯の表面に付着する細菌のかたまりで、むし歯や歯肉の炎症の原因となる。矯正装置の周囲は溜まりやすいため、清掃方法を工夫する必要がある。

プリックテスト

皮膚に微量の試薬を置いて浅く刺し、短時間での反応を観察するⅠ型アレルギーの検査である。実施は所定の体制を備えた医療機関で行われる。

プレート露出(プレートろしゅつ)

骨の固定に用いた金属プレートが、粘膜が薄くなるなどして口腔内に現れてしまう状態である。感染や不快感の原因になることがあり、状況に応じて対応が検討される。

プロービング検査

目盛りのついた細い器具(プローブ)で、歯周ポケットの深さや出血の有無を調べる検査である。矯正治療の前後や治療中の経過確認に用いることがある。

ヘルペス性歯肉口内炎

単純ヘルペスウイルスの初感染によって、発熱と広い範囲の口腔内小水疱・潰瘍を生じる病態である。小児に多く、水分摂取や安静などの全身管理が重要となる。

ベーチェット病

口腔内の再発性アフタに加え、皮膚症状、眼症状、外陰部潰瘍などを繰り返す全身性の炎症性疾患である。診断は定められた基準に基づいて医科で行われる。

ポリファーマシー(多剤併用)

多くの薬剤を同時に服用しており、相互作用や副作用が生じやすくなっている状態。歯科で鎮痛薬や抗菌薬を処方する際の判断材料となる。

マウスガードのリライン

適合が緩くなったマウスガードの内面に材料を追加し、適合の回復を図る方法である。成長期や歯列が変化する時期には、作り直しが必要となることもある。

マウスガードの厚さ

成形後のマウスガード各部の厚みをいう。競技特性や部位によって必要な厚みは異なり、咬合、呼吸、発音への影響もふまえて設定する。

マウスガード装着規定

競技団体が定める、マウスガードの装着義務や色・形状などに関する規則である。競技によって内容が異なるため、製作前に確認しておく必要がある。

マウスフォームドマウスガード

湯で軟化させてから口腔内で咬み込み、大まかに形を合わせる既製のマウスガードである。ある程度の適合は得られるが、厚みの管理や精度には限界がある。

メタクリル酸メチル(MMA)

歯科用レジンの主成分となる化学物質である。十分に重合していない成分が残ると、粘膜への刺激や接触アレルギーの原因となることがある。

ラテックスアレルギー

天然ゴムラテックスに含まれる成分に対するアレルギー反応である。矯正用の一部の材料や医療用手袋に含まれることがあるため、既往がある場合は代替材料を用いる。

ラテックス・フルーツ症候群

天然ゴムラテックスに感作された人が、バナナやアボカドなどの食物にも反応する現象である。歯科用手袋など、診療で使用する材料の選択で配慮する。

ラミネート法(積層成形)

複数のシートを重ねて成形し、部位ごとに厚みや硬さを変えてマウスガードを製作する方法である。衝撃を受けやすい部位を厚くするなどの設計ができる。

ランゲルハンス細胞

口腔粘膜の上皮内に存在する、免疫の見張り役となる細胞である。外来の物質を取り込んでリンパ球に情報を伝え、接触アレルギーの成立に関与する。

レイトクラウディング(晩期叢生)

成人期以降に、主として下顎前歯部で歯並びが再び乱れてくる現象である。矯正治療の有無にかかわらず生じうるとされ、長期的な保定を検討する理由の一つとなる。

ワルファリン

ビタミンKの働きを妨げて血液を固まりにくくする経口抗凝固薬。効果が食事や併用薬の影響を受けやすいため、血液検査で効き具合を確認しながら歯科処置を計画する。

一次救命処置(BLS)

心停止や呼吸停止に対して、胸骨圧迫・人工呼吸・AEDの使用などその場で行う救命の手当て。歯科医院でも職員が手順を習得して備えることが求められる。

上皮性異形成

顕微鏡で観察したときに、上皮細胞の形や配列に乱れが認められる状態である。程度に応じて経過観察や治療の方針が検討され、判断は病理診断を踏まえて行われる。

上顎洞炎(じょうがくどうえん)

上顎の骨の中にある空洞(上顎洞)の粘膜に炎症が生じた状態である。上顎の外科処置後に鼻づまりや頬部の違和感として現れることがある。

下顎頭(顆頭)

下顎枝の上端にある関節部分の突起で、側頭骨のくぼみとともに顎関節を構成する。形や位置の変化は、かみ合わせや下顎の位置に影響することがある。

不正骨癒合(ふせいこつゆごう)

骨片が意図した位置からずれたまま癒合してしまう状態である。咬み合わせや顔貌に影響することがあり、程度に応じて再治療が検討される。

中毒性表皮壊死症(TEN)

薬剤などを契機に、皮膚と粘膜が広い範囲で傷害される重篤な病態である。発熱や眼・口腔の粘膜症状を伴い、速やかな医科での対応が必要となる。

乳歯の外傷

転倒などにより乳歯に生じる外傷である。乳歯の歯根の近くには後続永久歯の歯胚があるため、処置方針は永久歯と同一にはならず、歯胚への影響を考慮して決める。

亜鉛欠乏症

体内の亜鉛が不足した状態で、味覚の変化、口内炎、皮膚や粘膜が治りにくいといった症状を生じることがある。診断と治療は医科での評価に基づいて行われる。

付着歯肉

歯の周囲で歯槽骨にしっかり付着している、動きの少ない硬い歯肉である。この幅が狭い部位では歯の移動に伴い歯肉が下がることがあるため、事前に評価する。

低血糖発作

血糖値が下がりすぎて冷汗・ふるえ・意識障害などが生じる状態。糖尿病治療中の場合、長時間の処置や食事を抜いた受診で起こることがあるため、来院前の食事状況を確認する。

個人防護具(PPE)

手袋・マスク・ゴーグル・ガウンなど、医療者と患者を飛沫や血液から守るための装備。処置内容に応じて選択し、患者ごとに交換する。

側方性脱臼

歯が唇側や口蓋側などへ傾くように移動した外傷で、多くは歯槽骨の骨折を伴う。骨に嵌まり込んで動揺しないこともあり、整復には注意を要する。

偶発症

治療の過程で予期せず起こる好ましくない事象。矯正歯科でも器具の脱落や粘膜の損傷などが起こり得るため、予防策と発生時の対応をあらかじめ定めておく。

偽関節(ぎかんせつ)

骨切りや骨折の部位で骨のつながりが得られず、可動性が残ってしまう状態である。喫煙、固定の不安定さ、感染などが治癒に不利に働くとされる。

免疫抑制薬

免疫の働きを抑える薬剤で、臓器移植後や自己免疫疾患の治療に用いられる。感染への抵抗力が下がるため、外科処置では感染対策と術後管理を慎重に行う。

全身型金属アレルギー

口腔内の金属から溶け出した成分が体内に取り込まれ、接触部位以外の皮膚に症状が現れるとされる病態である。関連の有無の判断には、皮膚科との連携と検査が必要となる。

全身性エリテマトーデス(SLE)

自己抗体により全身のさまざまな臓器に炎症を生じる膠原病の一つである。口蓋や頬粘膜に紅斑やびらんなどの口腔症状が現れることがある。

内部吸収

歯髄側から歯質が吸収され、根管が風船状に拡大する病態である。外傷や慢性の炎症が誘因となることがあり、進行すると歯根に穿孔を生じることがある。

再発性アフタ性口内炎

円形から楕円形の浅い潰瘍が繰り返しできる、代表的な口内炎である。原因は一つに限られず、体調、栄養状態、機械的刺激などが関与すると考えられている。

出血傾向

血が止まりにくい状態の総称。基礎疾患や薬剤が原因となることがあり、抜歯や顎矯正手術の前に血液検査や医科への照会で評価する。

剥脱性口唇炎

口唇の表面が繰り返し乾燥し、かさぶた状に剥がれる慢性の炎症である。口唇をなめる癖、乾燥、接触する製品などが関係することがある。

剥離性歯肉炎

歯肉の表層が赤くはがれやすくなり、痛みや出血を伴う状態を指す臨床像の呼び名である。扁平苔癬や自己免疫性水疱症などが背景にあることがあり、原因の鑑別が必要となる。

副腎皮質ステロイド薬

強い抗炎症作用と免疫抑制作用をもつ薬剤。長期に服用している場合は、感染や創傷治癒、侵襲時の血圧低下に注意が必要となる。

創洗浄

創内の汚れや異物を生理食塩水などで十分に洗い流す処置である。感染の予防に加え、砂や砕石が皮膚に残って色素沈着(外傷性刺青)となることを防ぐ意味がある。

加圧成形法

加熱軟化させたシートを圧縮空気で模型に圧接して成形する方法である。吸引成形法に比べ、適合や厚みの再現性が得やすいとされる。

加齢に伴う歯列・咬合の変化

年齢とともに歯の摩耗や歯周組織の変化などが起こり、かみ合わせや歯並びが少しずつ変わることがある。定期的な確認により、変化を把握していく。

医療安全管理

医療事故を防ぎ、生じた場合の影響を最小限にするための組織的な取り組み。手順の標準化、教育研修、情報共有、記録の整備などを継続して行う。

単純ヘルペスウイルス

口唇や口腔粘膜に病変を起こすウイルスである。初感染の後は神経節に潜伏し、体調の変化などをきっかけに再発することがある。

単純性歯冠破折

破折がエナメル質と象牙質に及ぶが、歯髄(歯の神経)の露出を伴わない歯冠の破折である。象牙質が露出するためしみる症状が出やすく、露出面を覆う処置を行うことが多い。

即時型アレルギー(Ⅰ型アレルギー)

原因物質に触れて数分から数十分で症状が現れるタイプのアレルギー。じんま疹や気道症状として出現し、重い場合はアナフィラキシーに至る。

口内炎(こうないえん)

口腔粘膜に生じる炎症や潰瘍の総称である。装置が当たることや術後の刺激で生じることがあり、ワックスの使用や刺激の除去で対応する。

口唇裂創

転倒や衝突により口唇が切れた創である。歯によって内側から切れることが多く、歯の破片が創内に入り込んでいないかを確認する必要がある。

口腔アレルギー症候群(OAS)

特定の果物や野菜を食べた際に、口唇や口腔内、のどにかゆみや腫れを生じる病態である。花粉症との関連が知られている。

口腔上顎洞瘻(こうくうじょうがくどうろう)

口腔と上顎洞との間に交通ができてしまった状態である。自然に閉鎖する場合もあるが、持続する場合は閉鎖処置が検討される。

口腔外乾燥時間

脱落した歯が口腔外で乾いた状態に置かれていた時間をいう。この時間が長くなるほど歯根膜細胞の生存は期待しにくくなり、再植後の経過に影響するとされる。

口腔扁平上皮癌

口腔粘膜の上皮から発生する代表的な悪性腫瘍である。治りにくい潰瘍やしこりが続く場合は、自己判断せず早めに歯科医師や医師の診察を受ける。

口腔擦過細胞診

ブラシなどで粘膜表面の細胞を採取し、顕微鏡で調べる検査である。体への負担は比較的小さいが、確定診断には組織を採取する検査が必要となることがある。

口腔粘膜

口の中の表面を覆う、やわらかく湿った組織の総称である。皮膚に比べて角層が薄く唾液で潤されており、部位によって厚みや構造が異なる。

口腔粘膜炎

がん薬物療法や放射線治療などに伴い、口腔粘膜に炎症、びらん、潰瘍を生じる状態である。痛みで食事が難しくなることがあり、治療開始前からの口腔管理が行われる。

口腔苔癬様病変

修復物や薬剤との接触などを背景として、扁平苔癬に似た白色の線条やびらんを生じる病変である。原因の検索と鑑別は、歯科医師が診察と検査に基づいて行う。

口腔軟組織損傷

口唇、頬粘膜、舌、歯肉などに生じる裂創・挫創・擦過創などの総称である。歯の外傷に併発することが多く、洗浄と異物の確認を行ったうえで処置方針を決める。

口角炎

口の端が赤くなったり切れたりして痛みを伴う状態である。細菌やカンジダの感染、栄養の偏り、口角部が湿った状態が続くことなどが関与するとされる。

吸引成形法

加熱して軟化させたシートを、陰圧で模型に吸い付けてマウスガードなどを成形する方法である。装置が簡便である一方、必要な厚みの確保には工夫を要する。

味覚障害(みかくしょうがい)

味を感じにくくなる、あるいは本来と異なって感じる状態である。手術や薬剤、口腔内環境の変化などが関与することがあり、経過とともに変化することが多い。

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