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2025.07.09

ブログ

「歯がぐらぐらする...」原因4つと対処法を歯科医が解説

「あれ、歯がぐらぐらしている……このまま抜けたりしないよね?」

あなたは今、こんな悩みを抱えていませんか?

結論からお伝えすると、指で触って歯がぐらぐらしている状態なら、今すぐ歯医者へ行くべきです。なぜなら、もしこのまま放置すれば、いずれ歯が抜け落ちる危険性が高いからです。

歯がぐらぐらする原因には、大きく以下があります。

ぐらぐらの原因 内訳
①病気 ・歯周病
・歯の根っこの膿
②クセや体質 ・歯ぎしり・食いしばり
・噛み合わせの悪さ

原因が何であれ、歯がぐらぐらしているということは「歯を支える組織がかなり弱っている」状態です。

もしこれ以上放置すれば、最終的に抜歯のリスクが高まります。

ただし、歯を支える土台(骨や歯根膜)が少しでも残っていれば、今すぐ歯がスポッと抜け落ちることは、まずありません。

だからこそ、今のうちに信頼できる歯医者で原因を見極め、適切な対処を始めることが大切です。

この記事では「歯がぐらぐらする原因と対処法」、さらに「治療を任せる歯医者の選び方」を詳しく解説します。

最後までお読みいただければ、あなたの歯のぐらつきが「どこまで進行しているのか」「今すぐ何をすべきか」が明確になります。

不安を抱えたまま放置せず、歯を守るための第一歩を一緒に踏み出しましょう。

1.歯がぐらぐらする原因は主に4つ

前述の通り、歯がぐらぐらする原因はいくつかありますが「ぶつけてもいないのに、歯がぐらぐらしている」という場合、考えられる原因は大きく下記の4つです。

1つずつ見ていきましょう。

1-1.歯周病

歯のぐらつきで、もっとも多い原因は「歯周病」です。

「歯周病」とは
「歯周病」とは、歯を支えている歯ぐきや骨が炎症によって壊されていく病気のこと。進行すると、歯ぐきが下がり、歯を支える骨(歯槽骨)が溶ける。最終的には歯がぐらぐらになって抜けてしまうこともある。

歯周病で歯がぐらぐらする理由は、「進行すると歯茎や骨(歯槽骨)が溶けるから」です。

もし、あなたが、

「歯が抜けそう」
「噛むと痛い」
「グラついて食事が怖い」

といった症状が出ているなら、歯周病はかなり進行している状態です。

そうはいっても、「歯周病なんて人ごと」「中高年以上の病気」と思う方もいるかもしれません。ただし、日本歯周病学会によると、歯周病患者の割合は、

  • 15-24歳が20%
  • 25-34歳で30%

と、若年層でも高いことが分かります。

実際、「日本人の歯を失う原因の第1位は歯周病(37%)」なのです。

しかも歯周病の厄介なところは、自覚症状が少ないまま進行することです。そのため、重度になるまで気づかない人も少なくありません。

歯周病が原因で歯がぐらぐらしている場合、まずは歯周病の治療を進めます。治療で改善できれば、歯を残すことができます。

歯周病が原因の場合の対処法について、詳しくは「4-1.歯周病の場合は「歯周病の治療」」で説明します。

1-2.歯の根っこの膿

歯がぐらつく原因として、「歯の根っこの膿」があります。

「歯の根っこの膿」とは?
重度の虫歯などで歯の神経(歯髄)が死んでしまい、細菌が根の先まで入り込むことで、歯の根の先に膿がたまった状態。

虫歯が進行すると、歯の神経が死にます。さらに悪化すると、歯の根っこに膿がたまります。膿の袋が大きくなると、顎の骨を溶かし、歯がぐらぐらすることがあります。

虫歯を放置していた方、過去に歯の根っこの治療(根管治療)を受けたことがある方は、根っこにたまった膿が原因かもしれません。

いずれにしても、膿がたまるのは深刻な状況です。

膿が原因で歯がぐらつく場合、通常は歯の根っこの治療(根管治療)を行います。根管治療が成功し、顎の骨が再生すれば、歯を残すことができます。

膿が原因の場合の対処法について、詳しくは「4-2.歯の根っこの膿の場合は「根管治療」」で解説します。

1-3.歯ぎしり・食いしばり

歯がぐらぐらする原因で、意外に多いのが「歯ぎしり・食いしばり」です。

「歯ぎしりや食いしばり」と歯のぐらつきの関係とは?
「歯ぎしりや食いしばり」は、歯に過剰な力が加わる。長年続くと、歯を支える骨や歯の根にダメージを与え、歯がぐらつく原因になる。

「歯ぎしり・食いしばり」は、自覚のないまま歯に強い力をかけ続けるクセです。このクセが長年続くことで、歯を支える骨や歯の根にダメージが蓄積し、歯がぐらつく原因になります。

なぜなら「歯ぎしりや食いしばり」がきっかけで、

①歯を支える骨が壊れる
②歯が根元から折れる(歯根破折)

といった状況を引き起こすことがあるからです。

上記のようなダメージが進行すると、歯はぐらつき始め、噛むと痛い・違和感があるといった症状も出てきます。

もし根元から歯が折れてしまっている場合、抜歯のリスクが高まってしまいます。

「自分は歯ぎしり・食いしばりなんてしてない」と思っている方も要注意です。なぜなら、多くの場合は就寝中などに無意識で行っているからです。

とくに以下に当てはまる方は、歯ぎしりや食いしばりの可能性があります。

「歯ぎしりや食いしばり」チェックポイント
・朝起きたとき、あごやこめかみがだるい
・歯医者で「歯に強い力がかかっている」と指摘されたことがある
・虫歯でもないのに歯がしみる(知覚過敏)
・歯のすり減りや欠けがある

「歯ぎしりや食いしばり」からくる歯のぐらつきについて、対処法は「マウスピース(ナイトガード)」が有効です。詳しくは「4-3.歯ぎしりや食いしばりは「マウスピース」」で解説します。

1-4.噛み合わせの悪さ

歯がぐらぐらする原因の一つに「噛み合わせの悪さ」もあります。

噛み合わせの悪さ」と歯のぐらつきの関係とは?
上下の歯が正しくかみ合っておらず、一部の歯に過剰な力がかかっている状態。噛み合わせがズレていると、一部の歯だけに強い負担がかかってしまい、次第にダメージが蓄積。その結果、歯のぐらつきが起こる。

噛み合わせの悪さが、歯のぐらつきの原因になるのは意外に感じるのではないでしょうか。

噛み合わせが悪いと、一部の歯にだけに負担がかかることがあります。「1-3.歯ぎしり・食いしばり」で解説した通り、一部の歯に過度な負担がかかり続けると、歯を支える組織や骨に悪影響を及ぼします。

その結果、歯の周辺組織や骨がすり減り、歯がぐらつくのです。

とはいえ、噛み合わせの悪さを自分で判断するのは難しいものです。歯がぐらついているなら、早めに歯医者を受診しましょう。

放置すると、手遅れになり、抜歯しか選択肢が無くなってしまいます。

もし噛み合わせの悪さが原因で歯がぐらついている場合、治療方法は「かみ合わせの調整や矯正治療」です。

詳しくは「4-4.噛み合わせの悪さは「矯正治療」」で解説します。

2.歯がぐらぐらしても必ず抜けるわけではない

ここまで、歯がぐらぐらする原因について、詳しく解説してきました。

原因が分かったとして、あなたが一番心配していることは「今まさにぐらついている歯が、この先抜けてしまうのか?」ということではないですか?

結論からお伝えすると、「ぐらぐら=歯が抜ける寸前」ではありません。

歯は「歯根膜と呼ばれるクッションのような組織」や「骨(歯槽骨)」に支えられています。

これらの組織が部分的に残っていれば、グラグラしていても歯はスポッと抜け落ちることは、まずありません。

たとえば、歯の根っこの膿が原因でぐらついている場合、根っこの膿を出し、根管治療という根っこの治療を行えば、骨は元に戻ります。

しかし、そのまま放置すれば歯を支える土台が無くなり、抜け落ちるかもしれません。または、治療が難しいと判断され、抜歯に至ることもあるでしょう。

だからこそ「今のぐらつき具合がどれくらい深刻なのか?」を早めに把握しておく必要があります。

3.あなたの歯はどれぐらいピンチ?歯のぐらつきレベル目安

ここまで「歯がぐらぐらする原因」やその仕組みについて詳しく解説してきました。

お伝えした通り、ぐらついているからといって、すぐに歯が抜けるわけではありません。

歯のぐらつきにも「軽度から重度」まで段階があり、進行度によって治療の選択肢も変わってきます。

そこで、ここからは歯の動き具合から判断する「ぐらつきレベルの目安」をご紹介します。

「歯がどれだけ動いているか」によって、下記のように分類されます。

ぐらつきレベル 状態 深刻度
0度 ぐらつきなし 治療の必要なし。
1度 前後にわずかに動く 治療を始めることでぐらつきを改善できる可能性が高い。
2度 前後、左右に動く 歯を支える骨の破壊が始まっている状態。状況次第で抜歯になる可能性もある。
3度 前後左右上下に動く 根の先まで骨が失われている可能性が高い。抜歯リスクが極めて高い。

※これはあくまで目安です。実際の診断は歯科医師による精密な検査・レントゲンなどが必要です。

上記はあくまで目安です。「1本だけがぐらぐらしている」ケースもあれば、「ぐらついている歯が複数ある」場合もあるでしょう。

いずれにせよ「歯がぐらぐらしている」と感じたら、できるだけ早く歯医者で診察を受けてください。早期発見・早期治療が、歯を残せるかどうかを左右するカギになります。

4.歯がぐらぐらしているときの対処法(治療)

前章では「歯のぐらつきレベル」について、軽度から重度の目安をお伝えしてきました。

すでにお伝えしてきた通り、歯がぐらぐらする原因は1つではありません。抜歯になるか治療で改善するかも、実際に診察してみないと分かりません。

では歯医者で診察を受け、治療するとなった場合、どんな治療を受けることになるのか。ここからは、歯のぐらつき原因別に、それぞれの治療方法をご紹介します。

4-1.歯周病の場合は「歯周病の治療」

歯がぐらぐらする原因が歯周病の場合は、まず歯周病の治療を行います。

歯周病の治療
歯周病の基本的な治療とは、

・原因である歯垢の除去および歯石の除去(プラークコントロール)
・スケーリング(歯の表面や根の表面の歯垢歯石を器械で取除くこと)

などを指します。

患者自身が自宅で行うブラッシングも、プラークコントロールには欠かせません。

出典:日本臨床歯周病学会HP

また、ぐらぐらして噛みづらい場合は歯科用の接着剤で隣の歯と接着し、ぐらぐらを抑える治療が行われることもあります。

出典:日本臨床歯周病学会HPを参考に筆者作成

上記の通り、軽度から中程度の歯周病では、「歯周病の検査(歯周ポケットの深さを調べる)→基本的な治療→検査」を繰り返し、歯周ポケットの深さが安定するかどうかをチェックします。

歯周病の症状が安定すれば、歯を残すことができます。

一方、重度の歯周病では、外科的な治療を行うこともあります。外科的治療とは、歯ぐきを切開して奥深くの汚れを除去する「フラップ手術」などです。

いずれにしても、改善できれば歯を残せますが、もし治療で改善が望めなければ、抜歯になります。

4-2.歯の根っこの膿の場合は「根管治療」

歯の根っこの膿には、「根管治療(こんかんちりょう)」を行います。根管治療とは、歯の根っこの治療のことです。

根管治療で、根っこの先の膿を外に出し、神経を取り除きます。神経を取り除いた後、根管という歯の内部の管を薬で密封して、細菌が繁殖しない環境を作るのがポイントです。

根管治療が成功すれば、溶けていた骨も元に戻るため、歯のぐらぐらも改善します。

根管治療ができない場合は、外科的な治療を行うこともあります。それも難しければ、抜歯の選択肢を取ることになります。

根管治療後について、詳しく知りたい方は「根管治療で痛いのは普通!通常3日で治る理由と治療失敗のリスク」をお読みください。

4-3.歯ぎしりや食いしばりは「マウスピース」

歯がぐらぐらする原因が「歯ぎしり・食いしばり」である場合、まずはマウスピースによる治療を行うのが一般的です。

マウスピース治療
歯ぎしり・食いしばりへの治療として最も一般的なのがマウスピース(ナイトガード)の装着です。

これは、就寝中に歯ぎしりをした際の衝撃をやわらげる保護装置で、以下のような効果があります。

・歯や歯ぐき、骨への負担を軽減
・歯のすり減り・欠け・ヒビを防ぐ
・歯のぐらつきの進行を抑える

マウスピースは、歯医者で自分の歯型に合わせて作成する「オーダーメイドタイプ」が推奨されます。

市販のマウスピースも存在しますが、噛み合わせが合っていないと、逆に負担をかけてしまうこともあるため注意が必要です。

ただし「1-3.歯ぎしり・食いしばり」で解説した「歯が根元から折れる(歯根破折)」状態になっているなら、マウスピースだけでは改善できません。歯の破折の状態を診察し、専門的な治療が必要です。

ただし、歯根破折の場合は治療が難しいケースも多く、抜歯になる可能性も高いです。

4-4.噛み合わせの悪さは「矯正治療」

歯がぐらぐらする原因が「噛み合わせの悪さ」の場合、根本的な解決には矯正治療が有効です。

矯正器具の種類には、大きく分けて以下の3つがあります。

矯正器具の種類 特徴
表側矯正
(ワイヤー矯正)出典:ミライズ公式サイト
・歯の表側に矯正装置を付けて歯並びを整える
・さまざまな歯並びの治療に対応できる
・歯が磨きにくい

裏側矯正
(舌側矯正、リンガルブラケット矯正)

出典:ミライズ公式サイト

・歯の裏側に矯正装置を付けて歯並びを改善する
・装着が難しく、歯科医師の技術が必要になる
・矯正装置が目立ちにくい

マウスピース型矯正歯科装置

出典:ミライズ公式サイト

・透明なマウスピースで歯並びを整える矯正方法
・痛みが少なく、自分で矯正装置を着脱できる
・適応できる症例が限られる

矯正装置を選ぶ基準は、

  • 歯並びの状態
  • ライフスタイル
  • 治療目的

によって大きく異なります。

いずれも矯正に関する専門的な知識と経験が不可欠です。歯列矯正を行う場合は、必ず「矯正専門医」のもとで治療を受けましょう。

歯列歯科の選び方について詳しく知りたい方は「矯正歯科の選び方で後悔しない!認定医が解説する10のポイント」をお読みください。

4-5.最終手段は「抜歯」

ここまで、歯のぐらつきに対してさまざまな治療方法をご紹介してきました。残念ながら、ぐらついている歯のすべてを残せるわけではありません。

歯を残すことが難しいと判断された場合、抜歯という選択になります。

抜歯の基準は以下の状態が目安です。

抜歯となる基準
・食べ物を噛み砕くことができず、治療しても回復の見込みがない状態
・痛みや歯茎の腫れ、出血、膿が出る症状などがあり、治療で改善できる見込みがない状態

抜歯したまま放置すると、お口の中全体のバランスや噛み合わせが崩れてしまうため、歯を補う治療が必要です

抜歯後の選択肢には、主に以下の3つがあります。

治療方法 特徴
インプラント 歯を失った部分のあごの骨に人工の歯根(インプラント体)を埋め込み、その上に人工の歯を装着する治療法

ブリッジ 歯が抜けた部分の両隣の歯を削って支えにし、橋のように人工の歯をかぶせる治療法

入れ歯 歯を失った部分に取り外し可能な人工の歯を装着する治療法

上記のように、抜歯は治療のゴールではありません。

お口の中の状況とライフスタイルを総合的にみて、次のステージに向けた最善の治療を選択することが大切です。

5.歯がぐらぐらするときの歯医者選びで重要な5つのこと

ここまで「歯がぐらぐらする原因」や「原因別の治療法」について詳しくお伝えしてきました。

お伝えした通り、歯がぐらつく原因は人によってさまざまです。そして、その原因によって、適切な治療法も大きく異なります。

そのため、「何が原因で歯がぐらついているのか?」「その歯を本当に残せるのか?」といった判断が重要です。

歯がぐらぐらするときは、原因別に歯医者を選びましょう。

「歯がぐらぐらする」ときの原因別「歯医者選びの基準」
歯周病が原因の場合→「歯周病治療の実績や専門性があること」
根っこの膿が原因の場合→「根管治療に精通していること」
歯ぎしり・食いしばりが原因の場合→「噛み合わせ治療やマウスピース治療に詳しいこと」
噛み合わせが原因の場合→「歯列矯正専門医であること」
すべての原因に共通→「カウンセリングをしっかり行ってくれること」

原因別の歯医者の選び方は、上記の各リンクから飛ぶことができます。

5-1.歯周病が原因の場合→「歯周病治療の実績や専門性があること」

「歯周病が原因」の歯医者選びは「歯周病治療の実績や専門性があること」が重要です。

なぜなら、ぐらぐらの原因が歯周病の場合、すでに中等度〜重度にまで進行している可能性が高いからです。

歯周病治療は、どの歯医者でもできるわけではありません。ひとことで歯医者といっても、得意分野、不得意分野があります。すべての治療を同じクオリティでこなせる歯医者は、実際にはほとんどいません。

例えば「虫歯治療や詰め物・被せ物は得意だけど、歯周病の診断や治療はあまり経験がない」という歯医者も珍しくないのです。

とくに進行した歯周病治療では、

  • 歯科衛生士との連携やメンテナンス体制
  • 治療計画

など、総合的なチーム医療が求められます。

歯周病は再発しやすい病気です。衛生士が日常ケアを支え、医師が方針を管理することで、長期的に歯を守る体制が整います。

以上の理由から、あなたの歯のぐらつきが歯周病からきているなら、歯周病治療に特化した歯医者を選ぶことが、もっとも重要です。

5-2.根っこの膿が原因の場合→「根管治療に精通していること」

「根っこの膿が原因」の歯医者選びは「根管治療に精通していること」が重要です。

歯がぐらぐらする原因が「歯の根っこの膿」によるものであれば、根管治療(こんかんちりょう)が必要になります。

根管治療が必要になる場合は「根管治療に精通している歯医者」を厳選しましょう。

なぜなら、根管治療は歯科治療のなかでも非常に難易度の高い分野だからです。治療の成功率は、全体で50%以下といわれており、治療後に再発してしまうケースも少なくありません。

そのため、歯を残したいと考えるなら「根管治療の経験と実績が豊富な歯医者」を選ぶことが大切です。

とはいえ、根管治療の得意な歯医者は、どのような基準で選べばいいのでしょうか?

結論は「自費の根管治療を行っている歯医者」を探すことです。

「保険診療」でも根管治療は受けられますが、実は保険診療の枠内で質の高い根管治療を提供できる歯医者はごくわずかです。

【根管治療の歯医者(保険診療と自費診療の比較(目安))】

区分 保険診療の根管治療 自費診療の根管治療
成功率 5割以下 9割以上
設備 歯医者によって差が大きい 整っている

実際、多くの根管治療専門医は自費診療を採用しています。患者様の立場から見ると、費用は高くなりますが、歯を残せる可能性は格段に上がります。

もし、あなたの歯のぐらつきが「重度の虫歯」や「根っこの膿」からきているなら、根管治療が必要になる確率が高いです。

歯を本気で残したいと考えるなら、根管治療に特化した自費の歯医者を選びましょう。

自費の根管治療にも注意点がある!
「自費の根管治療を選びましょう!」とお伝えしましたが、実は自費の歯医者がすべて根管治療を得意としているわけではありません。

なかには、治療技術が未熟なのに、高額な治療費を請求する歯医者も存在します。

根管治療を受ける自費の歯医者の選び方について、詳しくは「根管治療に特化した歯医者を選ぶ6つのポイントとおすすめ歯科院2選」で解説しています。当てはまる方、後悔したくない方は、治療前にぜひお読みください。

5-3.歯ぎしり・食いしばり→「噛み合わせ治療やマウスピース治療に詳しいこと」

「歯ぎしり・食いしばりが原因」の歯医者選びは「噛み合わせ治療やマウスピース治療に詳しいこと」が重要です。

とくに、歯がぐらぐらになるほど、歯ぎしりや食いしばりが強い方は、

  • 歯が大きく削られている
  • 歯が割れている
  • 歯が欠けている

といった症状も、併せもっている可能性が高いです。

そのため、治療する歯医者は、

  • 「噛み合わせ」の調整ができること
  • クラウンなどの「補綴治療(ほてつちりょう)」に精通していること
  • 削れた歯の高さを出す治療ができること
  • 症状に最適なマウスピースが作れること

など、幅広い知識と技術が必要です。

上記は、一般的な虫歯治療とは異なる分野にあたります。

「歯ぎしり・食いしばり治療」の歯医者を選ぶと気は「過去に十分な治療実績があるかどうか」を、カウンセリングやホームページで確認しましょう。

5-4.噛み合わせが原因の場合→「歯列矯正専門医であること」

「噛み合わせが原因」の歯医者選びは「歯列矯正専門医であること」が重要です。

なぜなら、噛み合わせの改善は、矯正治療という専門分野であり、高度な知識と技術が必要だからです。

一般的な歯医者(一般歯科)でも「歯列矯正」と掲げている場合はありますが、多くは虫歯や歯周病、インプラントなどを中心に扱う診療科であり、矯正治療に特化していないケースも少なくありません。

一方、矯正専門医は、矯正治療に特化した教育と豊富な臨床経験を積んだ「噛み合わせ改善のエキスパート」です。

もし、あなたの歯のぐらつきが噛み合わせから来ているなら、長期的に歯を守るためにも、専門的な判断と治療ができる「歯列矯正専門医」のもとで相談・治療を受けることが重要です。

5-5.カウンセリングをしっかり行ってくれること

「歯がぐらぐらする」ときの歯医者選びで、すべての原因に共通するのは「カウンセリングをしっかり行ってくれる歯医者を選ぶこと」です。

なぜなら、歯のぐらつき原因はさまざまであり、患者様一人ひとりの状態に合わせた丁寧な説明と治療方針の提案が欠かせないからです。

カウンセリングが丁寧な歯医者であれば、

  • どこが悪いのか
  • なぜぐらついているのか
  • どんな選択肢があるのか
  • 治療によって何が改善できて、何が難しいのか

といったポイントを、患者側が理解しやすいよう、ていねいに説明してくれます。

一方、十分な説明もなく、いきなり抜歯や高額な治療をすすめてくる歯医者は要注意です。

技術や経験、治療方針に自信がある歯医者なら、あなたの声に耳を傾け、治療の選択肢やリスクもしっかり説明してくれます。

後悔しない治療を受けるためには、カウンセリングが丁寧な歯医者を選ぶことも重要な条件です。

6.歯周病や虫歯治療なら専門家がいるミライズへ

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

あなたは今まさに、歯のぐらつきに不安でいっぱいだと思います。

そんな方も、どうかご安心ください。

わたしたちミライズには、歯周病から歯列矯正、根管治療やインプラントなど、歯科治療のすべての専門家が在籍しています。

歯のぐらつき原因が何であっても、また、どんな治療を選択することになっても、あなたの歯は各分野に特化した専門家が担当し、お一人お一人にベストな治療をお約束します。

6-1.ミライズには歯周病治療から根管治療、矯正治療まですべての専門家が在籍している

ミライズには、歯周病や虫歯、矯正治療をはじめ、歯科のあらゆる分野に精通した専門家がそろっています。

あなたが抱える「歯のぐらつき」の原因が何であっても、適切な専門家が対応し、根本原因から改善する体制が整っているのがミライズの強みです。

歯科治療は「誰が治療するか」で結果が大きく変わる医療です。

わたしたちは、ただ歯を治療するだけでなく、「どうすれば歯を長く保てるか」「どうすれば再発を防げるか」まで視野に入れた、将来を見据えた医療を提供しています。

「どの治療が必要になるか分からない」「漠然とした不安を抱えている」という方は、ぜひ一度ミライズにご相談ください。

6-2.ミライズは丁寧なカウンセリングを実施している

ミライズでは、治療前のカウンセリングを非常に重視しています。

なぜなら、歯の状態や悩みは人それぞれ異なるからです。納得できる治療を受けるためには「どんな状態で、どんな治療が必要か」を正しく理解していただくことが何より重要だと考えています。

当院のカウンセリングでは、以下のようなことを丁寧にご説明します。

  • なぜ今の状態になっているのか(原因の説明)
  • どのような治療法があるのか(選択肢の提示)
  • それぞれの治療法のメリット・デメリット
  • 治療費用や期間の目安
  • 将来のリスクや再発予防まで含めたプラン

また、ミライズではカウンセリング専用の個室も完備しており、プライバシーに配慮しながら、落ち着いた空間でお話しできます。

「説明もなく治療を進められるのは不安…」
「納得してから治療に入りたい…」

そんな方は、ぜひ一度ミライズのカウンセリングを体験してみてください。

わたしたちは、あなたの想いに寄り添い、納得のいく治療選びをサポートします。

7.まとめ

この記事では、「ぐらぐらする歯の原因と対処法」を解説しました。

歯がぐらぐらする原因はいくつかありますが「ぶつけてもいないのに、歯がぐらぐらしている」という場合、考えられる原因は大きく下記の2つです。

ぐらぐらの原因 内訳
①病気 ・歯周病
・歯の根っこの膿
②クセや体質 ・歯ぎしり・食いしばり
・噛み合わせの悪さ

原因が何であったとしても、ぐらぐらしている歯がいきなり抜け落ちることは、まずありません。ただし、放置すると抜歯しなければならなくなることもあるため、できるだけ早く歯医者の診察を受けましょう。

歯医者の診察を受ける前に、「ぐらつきレベルがどれくらいなのか目安を知りたい」という方は、下記の表を参考にしてください。

ぐらつきレベル 状態 深刻度
0度 ぐらつきなし 治療の必要なし。
1度 前後にわずかに動く 治療を始めることでぐらつきを改善できる可能性が高い。
2度 前後、左右に動く 歯を支える骨の破壊が始まっている状態。状況次第で抜歯になる可能性もある。
3度 前後左右上下に動く  根の先まで骨が失われている可能性が高い。抜歯リスクが極めて高い。

※これはあくまで目安です。実際の診断は歯科医師による精密な検査・レントゲンなどが必要です。

とはいえ、上記はあくまで目安でしかありません。実際には、歯医者を受診して、専門家の診察を受けましょう。

歯がぐらぐらするときは、以下の原因別に歯医者を選ぶことが大切です。

「歯がぐらぐらする」ときの原因別「歯医者選びの基準」
歯周病が原因の場合→「歯周病治療の実績や専門性があること」
根っこの膿が原因の場合→「根管治療に精通していること」
歯ぎしり・食いしばりが原因の場合→「噛み合わせ治療やマウスピース治療に詳しいこと」
噛み合わせが原因の場合→「歯列矯正専門医であること」
すべての原因に共通→「カウンセリングをしっかり行ってくれること」

歯のぐらつきは、放っておくと抜歯につながってしまいます。

だからこそ、「誰に診てもらうか」がとても大切です。

ミライズには、歯周病・根管治療・矯正など、各分野の専門医が在籍し、原因を正確に見極めた上で、歯を残すための最適な治療をご提案します。

他院で「抜歯しかない」といわれた方でも、まだ歯を残せる可能性があるかもしれません。

まずは、お気軽にミライズへご相談ください。あなたの歯と未来を、わたしたちが全力で守ります。

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