相談前に知っておきたいこと
受け口や出っ歯、前歯が噛み合わない、顔の左右差が気になるといったお悩みには、歯の位置が主な原因のこともあれば、上下の顎の大きさや位置関係が関わることもあります。見た目や写真だけで顎変形症と決めることはできません。
外科矯正を含めて検討するかどうかは、歯列、噛み合わせ、骨格、全身状態、患者様が大切にしたいことを確認してから判断します。手術が必要かもしれないと聞いて不安な患者様も、まずは現在の状態と選択肢を整理することからご相談ください。

顎変形症・外科矯正とは
顎変形症は、上下の顎の大きさや位置関係など、骨格的な要素が噛み合わせに大きく関わる状態です。受け口、出っ歯、開咬、噛み合わせの中心のずれ、顔の左右差などとして気づくことがありますが、似た見え方でも歯の傾きや並びが主な原因である場合があります。
外科矯正は、歯を動かす矯正治療と顎の手術を組み合わせる治療です。手術を含める必要があるかは、歯だけを動かしたときに得られる噛み合わせや口元とのバランス、安定性を含めて考えます。受け口や顔の左右差があることだけで、手術が必要と決まるわけではありません。
噛みにくさ、発音のしにくさ、前歯で食べ物を噛み切りにくい感覚、口元の見え方など、日常で気になることを具体的に伺います。顎関節の症状やこれまでの歯科治療、持病、服用中のお薬も、治療方法を検討するための大切な情報です。
歯を動かす仕組みと、矯正だけでできること
矯正治療では、装置を通じて歯に継続的で小さな力を加えます。歯の根の周囲にある歯根膜と、その外側の骨では、力に応じて骨の吸収と形成を含む組織の変化が少しずつ起こります。この骨のリモデリングを利用して、歯を安全な範囲で時間をかけて移動させます。
歯の移動には時間がかかり、歯や歯ぐきの状態、歯の動き方、装置の使用状況によって進み方も変わります。装置をつければ短期間で骨格まで変えられるという治療ではなく、定期的に状態を確認しながら進めることが必要です。
矯正治療だけでも、歯の位置や傾きを調整して噛み合わせを改善できる場合があります。一方で、上下の顎の位置関係に大きな差がある場合は、歯だけの移動で目標とする噛み合わせや口元との調和を得ることに限界があることがあります。そのときに外科矯正を選択肢の一つとして検討します。
相談から検査・診断、治療計画まで
初診の矯正相談では、気になること、治療歴、生活上のご希望を伺い、口の中や噛み合わせを確認します。初診矯正相談は無料です。この段階で、矯正治療のみを考えるのか、外科矯正も含めて詳しく調べるのかを一緒に整理します。
治療方針を決めるためには、検査と診断が必要です。一般に、問診、口腔内の診査、必要なX線写真、顔や口の写真、歯型または歯列の記録などを用い、歯列と骨格の関係、歯や歯ぐきの状態を確認します。検査・診断料は別途66,000円(税抜)です。
診断後は、治療の目的、矯正治療のみの場合と手術を組み合わせる場合の違い、想定される手順、通院、装置、注意点を具体的にご説明します。治療中の調節チェック料は6,600円(税抜)です。治療の範囲や必要な受診先は患者様ごとに異なるため、検査結果を踏まえて確認します。
FIRST CONSULTATION
治療を始めるかどうかは、相談してから。
装置を決めていなくても構いません。歯並びの悩み、費用、通院、抜歯への不安など、気になっていることからお話しください。
初診矯正相談は無料です。
WEBでご希望の日時が見つからない場合は、LINEまたはお電話でご相談ください。診療・相談日時は担当医と予約枠により異なります。検査・診断は別料金です。
矯正治療のみか、手術を組み合わせるかの判断
治療方法は、骨格のずれの程度だけで決めるものではありません。歯をどこまで動かせるか、歯ぐきや歯根への負担、噛み合わせの安定、口元の変化、全身状態、患者様が受け止められる治療内容を総合して判断します。抜歯の有無も、歯を並べるためのスペースや治療目標から個別に検討します。非抜歯をあらかじめ約束できる治療ではありません。
一般的な外科矯正では、手術前に歯列を整える術前矯正を行い、外科を担当する医療機関で手術を受け、その後に噛み合わせを仕上げる術後矯正へ進みます。矯正治療が終わった後も、歯の位置を維持する保定が必要です。手術の方法、入院、回復までの見通し、手術に伴う注意点は、手術を担当する医療機関で確認します。
Surgery Firstは、症例により手術を先に行い、その後に矯正治療を進める考え方です。すべての顎変形症に適するわけではなく、通常の外科矯正とは治療の順序と管理の考え方が異なります。詳しい情報は、南青山本院のSurgery First情報ページ 南青山本院の関連情報 をご覧ください。大磯院での提供可否、受診先、費用については、このページの記載だけで判断せず、個別にご確認ください。
保険診療と手術先について知っておきたいこと
矯正歯科治療は一般に保険適用外です。ただし、顎離断などの手術を必要とする顎変形症では、手術前後の矯正治療が保険診療の対象となる場合があります。これは、診断内容だけでなく、保険診療を担う医療機関が所定の施設基準を満たしていることも条件です。
顎変形症として保険診療を受けられるか、どの医療機関で矯正と手術を進めるか、どの費用がどこで生じるかは、診断と受診先の確認後に決まります。大磯院で保険矯正を受けられることを、このページだけでお約束するものではありません。
手術を検討する段階では、手術を担当する医療機関、矯正を担当する医療機関、それぞれの役割を確認することが大切です。紹介状や検査資料が必要になることもあります。すでに他院で治療中の患者様は、現在の治療経過、画像や検査資料、説明を受けた治療方針が分かるものをご持参ください。
装置の選び方と日常生活への影響
装置は、歯の表側に装着するブラケットとワイヤー、取り外し式のアライナーなどから、治療計画に合うものを検討します。見え方や取り外しやすさは大切な要素ですが、歯をどのように動かす必要があるか、手術前後の管理が必要かによって、選べる装置には違いがあります。希望する装置がすべての症例に適するとは限りません。
アライナー治療では、歯にアタッチメントを付ける、歯と歯の間をわずかに調整するIPRを行う、ゴムや補助装置を併用する、追加のアライナーを作製する、といった対応が必要になることがあります。3D画像によるシミュレーションは治療計画を考えるための予測であり、実際の歯の動きや仕上がりを保証するものではありません。
アライナーは、患者様ご自身による装着と交換の管理が治療の進行に関わります。装着時間は一律に決めつけず、診断と治療段階に応じた指示を守ることが重要です。ブラケット装置では、装着直後や調整後に痛みや違和感が出ることがあり、食事の工夫や丁寧な清掃が必要になります。
治療から保定までの流れ、期間と通院
矯正治療は、相談、検査・診断、装置による治療、保定という流れで進みます。一般的な全体矯正の装置を使う期間は2〜3年程度が目安とされますが、軽い症例では短くなることがあり、顎の問題や手術を伴う場合はより長い治療計画になることがあります。実際の期間は、歯の動き、治療内容、通院状況などにより変わります。
外科矯正では、術前矯正、手術、術後矯正、保定のそれぞれに通院が必要です。学校、仕事、旅行、転居などの予定がある患者様は、いつ頃に大きな行事があるかを初診相談のときにお知らせください。手術の時期、入院の要否、食事や仕事・学校への復帰の目安は、術式や回復の経過によるため、手術を担当する医療機関で個別に確認します。
歯を動かした直後は、周囲の骨や歯ぐきが新しい位置に適応する途中です。そのため、装置を外した後はリテーナーなどの保定装置で歯の位置を維持します。保定装置が合わなくなった、破損した、歯並びが変わってきたと感じる場合は、自己調整したり無理に装着したりせず、受診して確認してください。
期待できることと、治療前に確認したいリスク
治療の目標は、患者様の状態に応じて、噛み合わせや歯列の改善、前歯で噛み切りやすくすること、口元とのバランスを整えることなどに置かれます。ただし、同じ診断名でも治療で目指せる範囲は異なります。治療を始める前に、どの悩みを優先したいのかを共有し、達成が難しい点も含めて確認することが大切です。
矯正治療では、装置による痛みや違和感、口内炎、清掃が難しくなることによるむし歯や歯肉炎のリスク、歯根吸収、歯ぐきの変化、治療期間が延びる可能性、後戻りなどがあります。矯正治療をしたことで、むし歯や歯周病が必ず防げるわけではありません。日々の清掃と定期的な確認が必要です。
手術を伴う場合には、矯正治療の注意点に加え、腫れ、痛み、出血、感染、知覚の変化など、手術に特有のリスクを確認する必要があります。手術の適応、術式、回復、起こり得る合併症については、手術を担当する医療機関から十分な説明を受け、疑問を残さずにご検討ください。
費用を考えるときの確認事項
初診矯正相談は無料ですが、検査・診断、装置による治療、調節、保定は別の段階です。装置の価格だけでなく、治療を通してどの費用が必要かを確認してください。
自由診療の内容・費用・期間・主なリスク
治療内容:矯正装置を用いて歯を動かし、歯並び・噛み合わせを整える治療です。成長期は必要に応じて顎の成長や生え変わりを考慮し、治療後は保定を行います。
費用:矯正単独の自由診療は成人矯正の掲載料金を参照してください。手術を伴う治療の費用は、保険の適応、手術施設、術式により異なります。大磯院での保険矯正の取扱いと受診先は個別に確認します。 初診矯正相談は無料。自由診療の検査・診断は66,000円(税抜)/72,600円(税込)、調節チェックは1回6,600円(税抜)/7,260円(税込)。抜歯・補助処置・保定・再製作などの取扱いを含め、開始前に費用の範囲を確認します。
期間・回数:一般的な全体矯正の動的治療は2〜3年程度、通院は月1回程度を目安とすることが多く、約24〜36回です。軽い部分治療では短い場合もあります。小児は成長観察を挟む場合があり、保定期間・保定の通院は別に必要です。装置、歯の状態、成長、治療段階により異なり、個別の計画でご説明します。
主なリスク・副作用:痛み・違和感、口内炎、清掃の難しさに伴うむし歯・歯肉炎、歯根吸収、歯肉退縮、装置の破損、治療期間の延長、計画の変更、保定不足などによる後戻りがあります。矯正のみでむし歯・歯周病や顎関節症を予防・治癒できるとは限りません。
手術を伴う場合は、腫れ、痛み、出血、感染、知覚の変化、全身麻酔に伴う合併症など、手術に特有のリスクもあります。手術を担当する施設で個別の説明を受けてください。
料金と追加費用の確認事項を見る顎変形症・外科矯正のよくあるご質問
受け口なら、必ず外科矯正や手術が必要ですか?
いいえ。受け口には、前歯の傾きや位置が主な原因の場合と、上下の顎の骨格の位置関係が大きく関わる場合があります。見た目だけでは判断できないため、検査で歯列と骨格の関係を確認し、矯正治療のみを含めた選択肢を検討します。
顎変形症かどうかは、初診相談だけで分かりますか?
初診相談では、お悩みや噛み合わせを確認し、詳しい検査が必要かを整理します。顎変形症の診断や治療方針は、必要な画像、歯列の記録、口の中の状態などを確認した後に判断します。
矯正治療だけで、顎の骨格のずれも治せますか?
矯正治療は主に歯の位置や傾きを動かして噛み合わせを整える治療です。骨格的なずれが大きい場合、歯だけを動かして目標とする噛み合わせや口元とのバランスを得ることには限界があります。外科矯正が必要かは、検査結果と治療目標を踏まえて個別に判断します。
初診相談、検査・診断、調節には費用がかかりますか?
初診矯正相談は無料です。検査・診断は別途66,000円(税抜)、治療中の調節チェック料は6,600円(税抜)です。必要な検査や治療の範囲は状態によって異なるため、具体的な内容は相談・診断後にご確認ください。
顎変形症の外科矯正は保険が使えますか?
手術を必要とする顎変形症の手術前後の矯正治療は、保険診療の対象となる場合があります。ただし、診断に加え、保険診療を担う医療機関が所定の施設基準を満たしていることが必要です。大磯院での保険診療の可否、受診先、費用は個別にご確認ください。
手術はどこで受けますか?
手術が必要と判断された場合は、外科を担当する医療機関で手術を行い、矯正治療と手術の役割を確認しながら進めます。受診先、手術の方法、入院、回復の見通し、費用については、診断後に手術を担当する医療機関を含めて確認します。
学校や仕事は、治療中も続けられますか?
矯正治療中は、装置をつけた直後や調整後に痛みや違和感が出ることがあります。外科矯正では手術と回復の期間も考慮が必要です。学校行事、受験、出張、結婚式などの予定がある場合は、初診相談でお伝えください。手術後の復帰時期は術式や回復により異なります。
ワイヤーとアライナーは、どちらを選べますか?
装置は見え方だけでなく、必要な歯の移動、噛み合わせ、手術前後の管理、患者様の生活に合わせて検討します。アライナーではアタッチメント、IPR、補助装置、追加作製が必要になることがあります。診察・検査・診断と経過確認を行ったうえで、適した方法を判断します。
Surgery Firstは誰でも受けられますか?
いいえ。Surgery Firstは症例により手術を先に行う考え方で、骨格、歯列、噛み合わせ、全身状態などを確認して適応を判断します。すべての顎変形症に適する方法ではありません。詳しくは南青山本院の情報ページ 南青山本院の関連情報 をご参照ください。
他院で矯正治療中ですが、相談できますか?
現在の治療方針について相談する際は、可能であれば治療経過、検査資料、画像、紹介状などをご持参ください。資料があると、これまでの経過を把握しやすくなります。治療中の装置を自己判断で外したり、通院を中断したりせず、現在の主治医にもご相談ください。
FIRST CONSULTATION
治療を始めるかどうかは、相談してから。
装置を決めていなくても構いません。歯並びの悩み、費用、通院、抜歯への不安など、気になっていることからお話しください。
初診矯正相談は無料です。
WEBでご希望の日時が見つからない場合は、LINEまたはお電話でご相談ください。診療・相談日時は担当医と予約枠により異なります。検査・診断は別料金です。