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2023.11.28
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市販のホワイトニング用品は効果ある?有効成分や選び方も解説
ドラッグストアやバラエティショップなどで気軽に購入できるホワイトニング用品。
いつでも利用できる手軽さが魅力ではありますが「市販のホワイトニング用品って本当に効果あるの?」と、疑問に思ったことはありませんか?
今回は歯が変色する原因から注目の有効成分まで、市販のホワイトニング用品に関する知識や選び方のポイントなどをまとめました。
歯の変色が気になる方や、ホワイトニング用品選びに迷っている方の参考になれば幸いです。
この記事でわかること
- ・市販のホワイトニング用品は効果ある?
- ・ホワイトニング歯磨き粉や歯ブラシを選ぶときのポイント
- ・海外製のホワイトニング歯磨き粉について
- ・市販のホワイトニング用品で改善できない場合は歯科医院のホワイトニングがおすすめ
- ・薬剤を使用しないオフィスホワイトニング「トランセントフラッシュホワイトニング」について
- 1.そもそも市販のホワイトニング用品は効果がある?
- 2.市販されているホワイトニング用品の種類について
- 3.ホワイトニング歯磨き粉を選ぶ際のポイント3つ
- 4.お悩み別|ホワイトニング歯磨き粉に含まれる有効成分3つ
- 5.歯が黄ばんだり変色する理由は「生活習慣」や「加齢」にあった
- 6.歯の変色(ステイン)を放置するとどうなる?
- 7.ホワイトニング効果を最大化させるポイント
- 8.ホワイトニング効果を持続させるには歯ブラシも重要
- 9.あまり知られていないNGなホワイトニング方法
- 10.最強?海外製のホワイトニング歯磨き粉について
- 11.海外製のホワイトニング歯磨き粉を使用する前に知っておきたいこと3つ
- 12.市販のホワイトニング用品に関する「よくある質問」
- 13.世界でも有数の認証施設・ミライズオーラルヘルス
- 14.市販のホワイトニング用品に限界を感じたらミライズオーラルヘルスへ
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1.そもそも市販のホワイトニング用品は効果がある?
市販のホワイトニング用品はドラッグストアや通販などで簡単に購入できる手軽さが魅力です。
オフィスホワイトニングやホームホワイトニングと比べると価格も低いため「まずは市販のホワイトニング用品で試してみたい」と思われる方もいらっしゃるのではないでしょうか。
市販のホワイトニング用品でも効果があるのか、解説していきます。
1-1.市販品は歯の表面に付着した着色汚れを落とす効果がある
ホワイトニング歯磨き粉をはじめ、市販のホワイトニング用品は、歯の表面に付着した着色汚れ(色素)を落とすことを目的としています。
つまり、コーヒー・紅茶・ワイン・タバコなど、嗜好品や食事の影響による歯の変色に対しては一定の効果が見込めるというわけです。
一方で、加齢による歯の黄ばみを改善したい方にとっては、思ったような効果が得られないことも。
実は、日本で販売されているホワイトニング歯磨き粉には、歯を白くするための漂白成分が含まれていないのです。
歯を漂白する「過酸化水素」や「過酸化尿素」は刺激が非常に強く、一般のホワイトニング用品に配合することは薬事法で禁止されています。
「市販のホワイトニング用品で歯を白くしたい」と思っても、なかなか効果を感じられないケースがあるのはこのためです。
参考:厚生労働省「過酸化物を用いた歯面漂白材の取扱いについて」
1-2.歯を白くしたい場合は歯科医院のホワイトニングがおすすめ
「市販のホワイトニング用品ではなかなか歯が白くならない」「元の歯よりも白くしたい」という場合には、歯科医院のホワイトニングも検討してみましょう。
加齢による歯の黄ばみでお悩みの場合は、オフィスホワイトニングやホームホワイトニングなど、漂白成分を配合したホワイトニング剤でないと歯を白くできないためです。
歯を漂白するタイプのホワイトニングであれば、市販のホワイトニング用品ではケアできない歯の内側にまで作用します。
主なホワイトニングの種類
- ・オフィスホワイトニング
薬剤と光の照射で歯を白くするホワイトニング方法です。
医療機関でしか扱えない薬剤や専用機器を使用するため、1回のホワイトニングで効果を実感しやすいのが特徴です。
- ・ホームホワイトニング
薬剤を塗布した専用のマウスピースを装着し、歯を白くするホワイトニング方法です。
オフィスホワイトニングと比べると効果を実感するのに時間がかかりますが、好きなタイミング・場所でホワイトニングできるメリットがあります。
- ・デュアルホワイトニング
オフィスホワイトニングとホームホワイトニングを併用するホワイトニング方法です。
オフィスホワイトニングの即効性・ホームホワイトニングの持続性のどちらも兼ね備えています。
ホワイトニングに関する基礎知識については「ホワイトニングの種類から相場まで!自分に合ったやり方を歯科医師が解説」をご覧ください。
2.市販されているホワイトニング用品の種類について
市販のホワイトニング用品にはどのような種類があるのでしょうか。
手軽に始められるホワイトニング歯磨き粉から、貼って剥がすタイプのシールタイプまで、代表的なホワイトニング用品を紹介します。
2-1.手軽に始められる「ホワイトニング歯磨き粉」
毎日の歯磨きに取り入れられる「ホワイトニング歯磨き粉」なら、いつでも気軽にケアできます。
ペースト・粉・ジェルタイプなど、さまざまな種類があるため、自分の好みに合わせて選ぶとよいでしょう。
ホワイトニング歯磨き粉の選び方については、後述する「3.ホワイトニング歯磨き粉を選ぶ際のポイント3つ」で詳しく解説します。
2-2.歯磨きの前後に行う「液体タイプ」
「液体タイプ」は、ホワイトニング歯磨き粉と組み合わせてケアできるアイテムです。
歯磨き前に使用するタイプは、汚れを浮かせて取れやすくする効果を期待できます。
一方、歯磨き後に使用するタイプは、着色汚れを防ぐ効果を期待できます。
効果が長続きしにくいデメリットがありますが、口に含むだけでケアできる手軽さは魅力です。
2-3.ステインをこすって落とす「ホワイトニング消しゴム」
「ホワイトニング消しゴム」は、歯に付着した着色汚れ(ステイン)をこすって落とすタイプのアイテムです。
研磨剤の入ったシリコンを歯に直接当てるので、汚れが気になる箇所をピンポイントで狙えます。
ただし、研磨剤により歯を傷める恐れがあるため、力の入れ過ぎには注意しましょう。
2-4.歯に塗るタイプの「ホワイトニング用マニキュア」
「ホワイトニング用マニキュア」は、歯に直接塗るタイプのホワイトニング用品です。
歯の着色汚れを落とすというよりは、黄ばみや汚れを隠し、見た目を整えるためのアイテムです。
ドラッグストアやバラエティショップなど、店頭で入手しやすく、簡単にケアできるメリットがあります。
塗り方によってはムラができやすかったり、食事でマニキュアが取れてしまったりと、慣れるまでは扱いが難しいと感じる方もいるようです。
2-5.貼って剥がすタイプの「ホワイトニング用シール」
「ホワイトニング用シール」は、薬剤を含んだテープを歯の表面に貼り付け、30分ほど時間を置いてから剥がすアイテムです。
シールが歯の表面に付着した着色汚れを分解し、歯の変色を改善します。
ただし、歯並びによっては上手くシールが貼れないケースもあるので、その点だけ注意が必要です。
3.ホワイトニング歯磨き粉を選ぶ際のポイント3つ
ホワイトニング歯磨き粉にはさまざまな種類があるため、何を選ぶべきか迷うこともあるでしょう。
どのような商品がホワイトニングに適しているのか、歯磨き粉を選ぶ際のポイントを3つ紹介します。
3-1.ホワイトニング有効成分が含まれているものを選ぶ
市販の歯磨き粉を選ぶ際は「ポリリン酸ナトリウム」「ハイドロキシアタイト」「ポリエチレングリコール400」など、ホワイトニング有効成分が含まれているかどうかを確認しましょう。
たとえば、ポリリン酸ナトリウムは歯の着色汚れを除去し、再石灰化の促進作用により汚れを付きにくくするコーティング効果を期待できます。
また、歯の表面についた微細な傷を埋めて、汚れを付きにくくするハイドロキシアタイトも有効です。
歯に定着すると厄介なタバコのヤニには、ポリエチレングリコール400がおすすめです
3-2.低研磨性・研磨剤不使用のものを選ぶ
歯磨き粉に含まれる「研磨剤」には、歯に付着した汚れを落とす役割があります。
しかし、研磨剤の粒子が大きいと歯の表面や歯ぐきを傷つける恐れがあり、着色汚れや歯石が付きやすくなることも。
そのため、歯磨き粉を選ぶ際は、低研磨性(※)か研磨剤不使用のものが望ましいでしょう。
研磨剤は「炭酸カルシウム」「無水ケイ酸」「無水ケイ酸(シリカ)」と記載されており、商品の成分表一覧で確認できます。
※ 微粒子化した研磨剤を配合し、歯や歯ぐきへの刺激を抑えたもの
3-3.発泡剤不使用のものを選ぶ
発泡剤(ラウリル硫酸ナトリウム)を使用した歯磨き粉は泡立ちがよく、口の中がすっきりしたように感じられます。
しかし、食べかすや着色汚れが十分に落としきれていなくても満足できてしまうため、磨き残しの原因となることがあります。
歯磨きの質を向上させるためにも、発泡剤不使用か、少量に抑えられているものを選びましょう。
4.お悩み別|ホワイトニング歯磨き粉に含まれる有効成分3つ
市販のホワイトニング歯磨き粉は、歯の表面に付いた着色汚れを除去する効果が期待できます。
ここからは、市販のホワイトニング歯磨き粉を選ぶ上で、特に注目したい有効成分を3つ紹介します。
4-1.嗜好品や食事によるステイン汚れには「ポリリン酸ナトリウム」
ポリリン酸ナトリウムは、歯の表面に付着した汚れを浮かせる成分です。
歯垢(プラーク)や着色汚れ(ステイン)に作用し、歯ブラシで汚れを落としやすくします。
ポリリン酸ナトリウムの中でも「EXポリリン酸」と呼ばれる「分割ポリリン酸」と「短鎖ポリリン酸」がおすすめです。
食事や嗜好品による着色汚れは避けられないため、毎日の歯磨きに取り入れたい有効成分の1つです。
4-2.歯の黄ばみによる色ムラが気になる場合は「ハイドロキシアパタイト」
ハイドロキシアパタイト(ヒドロキシアパタイト)は、歯のエナメル質に近い成分でできており、歯の表面をなめらかにする作用があります。
たとえば、
- ・歯の表面がざらざらになり、エナメル質の光沢がなくなってきた
- ・歯の色ムラが気になる(歯の一部が白く濁っている、など)
このような症状におすすめの成分です。
歯の表面にできた微細な傷を埋め、歯垢や着色汚れの付着を防ぐ効果が期待できます。
4-3.タバコのヤニには「ポリエチレングリコール(PEG)400」
「PEG(ポリエチレングリコール400)」「PVP(ポリビニルピロリドン)」は、タバコのヤニに作用する成分です。
歯の表面とヤニの間に成分が入り込み、汚れを浮き上がらせることで変色を改善します。
「どうしてもタバコがやめられない」という方は、ポリエチレングリコール(PEG)400でヤニを落としながら、ポリリン酸ナトリウムで汚れの付着を予防するとよいでしょう。
5.歯が黄ばんだり変色する理由は「生活習慣」や「加齢」にあった
鏡を見て、急に歯の変色が気になりだしたことはありませんか?
なぜ歯が黄ばんでしまうのか、歯が変色する主な原因について解説します。
5-1.食品に含まれる色素やタバコのヤニが原因で変色する
歯に付着する着色汚れは、毎日の食事や生活習慣によって蓄積されていきます。
丁寧に歯磨きをすることで落とせる汚れもあれば、タバコのヤニのようにセルフケアだけでは簡単に落とせないものも。
落としきれなかった汚れが定着すると、エナメル質の透明感が低下し始め、次第に歯が変色してしまうのです。
食事や嗜好品による歯の変色を防ぐためには、毎食後の歯磨きや就寝前のケアが欠かせません。
着色汚れの原因となる主な成分
- ・タンニン
赤ワインや紅茶など
- ・カテキン
緑茶やほうじ茶など
- ・クルクミン
カレー(ルーに配合されている「ウコン」に多く含まれている)
- ・ポリフェノール
チョコレートやワイン、コーヒーなど
- ・ニコチンやタール
タバコ
食事による歯の色素沈着を防ぐコツは、後述する「7.ホワイトニング効果を最大化させるポイント」で紹介しています。
5-2.加齢が原因で歯が黄ばむ
加齢により歯が黄ばむ原因は、大きく分けて2つあります。
- 1.歯がすり減ることで表層の白いエナメル質が削れて薄くなる
- 2.歯の内側にある象牙質(乳白色)が厚くなり、黄ばみが進行する
つまり、エナメル質が薄くなると厚くなった象牙質が透けてしまい、歯全体が黄ばんだように見えてしまうのです。
歯の象牙質はエナメル質に覆われており、歯ブラシでいくら磨いても白くはなりません。
市販のホワイトニング用品では象牙質までケアできないため、歯を漂白するオフィスホワイトニングやホームホワイトニングが有効です。
なお、神経を抜いた「失活歯」や「テトラサイクリン歯」など、食事や生活習慣以外で歯が変色する場合もあります。
詳しくは当サイト「ホワイトニングの種類から相場まで!自分に合ったやり方を歯科医師が解説」をご覧ください。
6.歯の変色(ステイン)を放置するとどうなる?
歯が変色しても虫歯のように痛みを感じないため、つい放置してしまうこともあるでしょう。
しかし、歯の変色をそのままにしておくと、黄ばみが進んだり、歯の表面に黒い筋のようなものができたりと、見た目の美しさに大きな影響を及ぼします。
白く健康的な歯は表面のエナメル質がツルツルしていますが、汚れが付着している歯は舌でなぞるとザラザラしています。
このザラザラしたものが「ステイン」と呼ばれるもので、このままでは汚れが蓄積されて歯垢(※1)が付きやすい状態に。
歯垢を放置するとやがて歯石(※2)に変わり、歯の黄ばみだけではなく口臭・虫歯・歯周病など、あらゆる口内トラブルの原因になります。
着色汚れによる歯の変色を改善するには、汚れを定着させないことが大切です。
毎日の歯磨きで着色汚れや歯垢をしっかりと取り除き、清潔な状態を保つことが、歯の変色を防ぐ第一歩となります。
※1 歯垢が石灰化し、歯磨きでは落とせない状態
※2 プラークとも呼ばれる、歯に付着した細菌のかたまり
7.ホワイトニング効果を最大化させるポイント
着色汚れによる歯の変色はどのように防いだらよいのでしょうか?
避けるべき食品や効果的な水の飲み方など、ホワイトニング用品の効果を最大化させるポイントを紹介します。
- ・色素の濃い食事を避ける
コーヒー・紅茶・赤ワイン・チョコレート・カレーなど、色素が強い食品を食べると歯に着色汚れが付きやすくなります。
どうしても食べたいときには、食前に牛乳を飲んだり(歯の表面に膜をつくる)、水で口の中をゆすいだりして、汚れの付着を防止しましょう。
- ・飲食の前後に水を飲む習慣をつける
口の中が乾燥していると唾液の量が減るため、歯に着色汚れが付きやすい状態になります。
汚れから歯を守るには、食事の前後に水を飲むことが大切です。
口内に残った食べかすも洗い流せるので、虫歯予防にもつながります。
- ・タバコを控える
タバコに含まれるニコチンやタールは白い歯の大敵です。
歯が変色する原因になるほか、歯周病のリスクも高くなるため、タバコは控えることをおすすめします。
- ・こまめな歯磨きで着色汚れを防ぐ
こまめな歯磨きはホワイトニング効果を持続させるだけではなく、虫歯や歯周病の予防にもつながります。
食べかすが歯の隙間に入り込むと着色汚れの原因になるため、食後は毎回歯を磨くようにしましょう。
- ・定期的に歯の健診を受ける
歯の健診では、歯科医師や歯科衛生士が歯の汚れや磨き残しをチェックします。
市販のホワイトニング用品だけではケアしきれていない着色汚れや歯垢も除去できるので、1~3ヶ月に1回の頻度で受けることをおすすめします。
そのほか、ホワイトニングの基礎知識に関しては、当サイト「ホワイトニングの種類から相場まで!自分に合ったやり方を歯科医師が解説」でも紹介しています。
8.ホワイトニング効果を持続させるには歯ブラシも重要
ホワイトニング用品の効果を持続させるポイントは、毎日の歯磨きで着色汚れを蓄積させないことです。
丁寧に歯を磨くためには、使いやすい歯ブラシが欠かせません。
おすすめのブラッシング方法から磨くときのコツまで、歯ブラシの選び方について紹介します。
8-1.歯ブラシの選び方
- ・硬さは「やわらかめ」〜「ふつう」がベスト
硬いブラシで力任せに磨いてしまうとエナメル質が削れたり、歯を傷つけたりする恐れがあります。
歯ブラシの硬さは「やわらかめ」〜「ふつう」がおすすめです。
歯ぐきが弱っている方や、ブラッシングの刺激で出血しやすい方は「やわらかめ」の歯ブラシを選ぶとよいでしょう。
- ・毛先が細いタイプは歯垢をかき出せる
通常は、毛先の細さが約0.2mmの歯ブラシが一般的です。
中には「超極細毛」タイプもあり、毛先の細さはわずか0.01mmほどです。
超極細毛は毛先が歯の隙間に入りやすく、歯周ポケットもケアできます。
1本1本の歯を丁寧に磨けるため、汚れの除去率にこだわりたい方におすすめです。
- ・持ちやすさを重視する場合は歯科医院で相談しても
歯ブラシは商品によって太さや長さに特徴があります。
しかし、市販の歯ブラシでは実際に買ってみないと持ちやすさを試せないことも。
歯ブラシ選びに迷った際は、歯科医師に直接相談してみてもよいでしょう。
8-2.おすすめのブラッシング方法
まずは歯磨き粉を付けずに歯全体を磨きます。
最初の歯磨きで食べかすを除去できたら、歯ブラシの毛先1/3の量を目安に歯磨き粉を付けます。
1本1本を丁寧に磨き、歯磨き粉の有効成分を全体に行き渡らせるようなイメージで磨くとよいでしょう。
歯磨きは、1回につき3分以上のブラッシングが理想です。
磨き終わったら少量の水を口に含み、5秒ほどゆすいだら終了です。
このように、2回に分けて歯を磨くことでしっかりと汚れを除去できます。
8-3.歯を磨くときのコツ
- ・優しい力加減で磨く
汚れを落とそうと、つい力んでしまいがちですが、力強く磨くと歯や歯ぐきが傷つく恐れがあります。
歯ブラシを歯に当てた際に、毛先が開かない程度の力加減が目安です。
- ・歯ぐきをマッサージするように磨く
歯だけではなく、歯ぐきを優しくマッサージするようにブラッシングすると、丁寧に磨けます。
食べかすも除去できるため、虫歯や歯周病予防にも役立ちます。
9.あまり知られていないNGなホワイトニング方法
市販のホワイトニング用品に頼らず、重曹やレモンでケアする方法も注目されているようです。
しかし、よかれと思って知らずにケアしていると、かえって逆効果となる場合も。
ここからは、歯を傷つけてしまうNGなホワイトニング方法を紹介します。
9-1.重曹を利用したホワイトニング
汚れを落とす効果が高い「重曹」を利用した方法です。
重曹で歯に付着した汚れを除去し、元の色に近づけるというもの。
着色汚れを落とすことは可能ですが、重曹では歯を白くすることはできません。
それどころか、歯の表面に傷が付いたり、それにより着色汚れが付着しやすくなったりします。
重曹を利用したホワイトニングは、歯を傷つけるデメリットの方が大きいといえるでしょう。
9-2.レモンを利用したホワイトニング
レモン果汁に含まれるクエン酸を利用した方法です。
一見効果があるように思えますが、クエン酸は歯の表層にあるエナメル質を柔らかくする作用(脱灰)があります。
酸によりエナメル質が柔らかくなると歯を傷める原因(酸蝕症)になるため、ホワイトニング用品でケアすることをおすすめします。
10.最強?海外製のホワイトニング歯磨き粉について
ホワイトニング先進国のアメリカでは、漂白成分入りのホワイトニング歯磨き粉が販売されており、どこでも気軽に購入できます。
アメリカでは歯の白さが社会的なステータスの一つであり、身だしなみを整えるのと同じように身近なものとして考えられているのです。
日本では漂白成分が配合されたホワイトニング用品の販売が禁止されているため、海外製のホワイトニング歯磨き粉に注目している方もいらっしゃることでしょう。
「海外製のホワイトニング歯磨き粉なら歯を白くする効果が期待できる」として、海外旅行のお土産に選んだり、海外製品を取り扱う通販サイトで購入したりするケースもあるようです。
11.海外製のホワイトニング歯磨き粉を使用する前に知っておきたいこと3つ
「ホワイトニング効果が高い」として注目を集めている海外製のホワイトニング歯磨き粉ですが、どのようなことに注意すればよいのでしょうか。
海外製のホワイトニング歯磨き粉を使用する上で、知っておきたいポイントを紹介します。
11-1.歯がしみたり痛みを感じたりする場合がある
海外製のホワイトニング歯磨き粉が注目されている理由は、日本で市販されている商品よりも歯が白くなると言われているためです。
しかし、いざ使ってみると歯がしみたり、痛みを感じたりするケースがあることをご存じですか?
海外製の歯磨き粉は、日本で許可されている基準量よりも高い濃度の漂白成分が配合されており、それが痛みや刺激の主な原因となっています。
さらに、日本人は欧米人と比べるとエナメル質が薄いため、漂白成分が浸透しすぎてしまい、より痛みを感じやすい傾向にあります。
歯を白くしたいからと安易に使用せず、痛みや刺激を感じるリスクがあることも覚えておきましょう。
11-2.歯ぐきがただれたり、白くなったりする恐れも
海外製のホワイトニング歯磨き粉には、強力な漂白成分を配合している商品もあります。
商品によっては、漂白成分の濃度が日本の基準より数倍高い場合も。
強い刺激で歯肉がただれて白っぽくなる恐れもあるため、違和感を感じたらすぐに使用を中止するようにしましょう。
11-3.無カタラーゼ症の人は使用不可
体内でカタラーゼが作られず、不足する病気を「無カタラーゼ症」といいます。
「カタラーゼ」とは、ホワイトニング剤の漂白成分である「過酸化水素」「過酸化尿素」を分解する酵素のことです。
無カタラーゼ症の方が海外製のホワイトニング歯磨き粉を使用すると、漂白成分が分解されず、口内の細胞が壊死する進行性口腔壊死を引き起こす可能性があります。
無カタラーゼ症の方は海外製のホワイトニング歯磨き粉を使用できないため、注意が必要です。
当院では、無カタラーゼ症の方もオフィスホワイトニングを受けられる「トランセントフラッシュホワイトニング」を採用しております。
漂白成分の入ったホワイトニング剤は一切使用せず、LEDの光照射のみで歯を白くします。
今まで諦めていたという方もホワイトニングが可能ですので、ぜひお気軽にご相談ください。
トランセントフラッシュホワイトニングの詳細については、後述の「13.世界でも有数の認証施設・ミライズオーラルヘルス」で解説しています。
12.市販のホワイトニング用品に関する「よくある質問」
市販のホワイトニング用品に関する、よくある質問をまとめました。
Q1.市販のホワイトニング剤のみで歯を白くするのは難しいですか?
市販のホワイトニング用品は、歯の表面に付着した着色汚れを落とし、歯が持つ本来の白さに近付けることを目的としています。
そのため「加齢による歯の黄ばみを改善したい」といったお悩みに関しては、効果を感じにくいでしょう。
本来の歯以上に白くしたいのであれば、歯科医院のオフィスホワイトニングやホームホワイトニングがおすすめです。
「ホワイトニング効果を持続させるために、嗜好品や飲食による歯の着色汚れを防ぎたい」場合には、市販のホワイトニング用品によるケアが有効です。
詳しくは、前述の「3.ホワイトニング歯磨き粉を選ぶ際のポイント3つ」をご覧ください。
Q2.市販のホワイトニング歯磨き粉を使うリスクはありますか?
研磨剤入りのホワイトニング歯磨き粉で力任せにブラッシングし続けた場合、将来的に歯が削れたり薄くなったりする恐れがあります。
ホワイトニング歯磨き粉は研磨剤不使用のものを選び、優しく丁寧なブラッシングを心がけましょう。
歯ブラシは毛先が柔らかいタイプがおすすめです。
詳しくは、前述の「8.ホワイトニング効果を持続させるには歯ブラシも重要」をご覧ください。
Q3.子どもにもホワイトニング用品は使えますか?
子ども向けのホワイトニング用品であれば、お子様でも使用可能です。
ケチャップやチョコレートなど、色素の強い食品を好むお子様の場合は、着色汚れが目立つ場合があります。
お子様におすすめのホワイトニング用品は、毎日の生活に取り入れやすいホワイトニング歯磨き粉です。
毎食後の歯磨きを習慣づけられれば、蓄積された着色汚れを除去できるほか、虫歯予防にもつながります。
フッ素(※)が配合された歯磨き粉を使用するのであれば、お子様の年齢にあったフッ素濃度の商品を選びましょう。
フッ素濃度に関しては6歳までなら500ppm以下、6歳から15歳未満であれば1000ppm以下のものが適しています。
※エナメル質の修復を促進させたり、細菌の働きを弱めたりと、虫歯予防に有効な成分の1つ
Q4.市販品のホワイトニング効果を持続させるコツはありますか?
ホワイトニング効果を持続させるコツは、毎食後の歯磨きを徹底し、着色汚れを付着しないようにケアし続けることです。
着色汚れは白い歯の大敵。
1つ1つの歯を丁寧に磨き、食べかすや着色汚れが残らないようにしましょう。
13.世界でも有数の認証施設・ミライズオーラルヘルス
ミライズオーラルヘルスでは、お子様から妊娠・授乳中の方まで、どなたでもホワイトニングが受けられる「トランセントフラッシュホワイトニング」を採用しています。
薬剤不使用の珍しいオフィスホワイトニングですが、一体どのような特徴があるのでしょうか?
ここからは、ミライズオーラルがおすすめするホワイトニングについて解説します。
13-1.薬剤不使用のオフィスホワイトニング「トランセントフラッシュホワイトニング」
トランセントフラッシュホワイトニングは薬剤不使用のオフィスホワイトニングです。
ホワイトニング剤による痛みや刺激を感じないため、安心して施術を受けられます。
LEDの光照射器のみで歯の白さを追求でき、従来のホワイトニングでは改善が困難とされたテトラサイクリン歯や失活歯(神経を取っている歯)も対応可能です。
歯の表面に付着した着色汚れから、加齢による歯の黄ばみまで、どちらにもアプローチします。
13-2.1回で効果を感じやすいので結婚式や特別な記念日にも
個人差はあるものの、トランセントフラッシュホワイトニングは1回の施術で効果を感じやすい特徴があります。
そのため、結婚式や特別な記念日を控えた患者様が当院での施術を希望されるケースも珍しくありません。
少ない施術回数で効果を実感したい方におすすめのホワイトニング方法であるといえるでしょう。
トランセントフラッシュホワイトニングに関する詳細は、当サイト「ホワイトニングの種類から相場まで!自分に合ったやり方を歯科医師が解説」をご覧ください。
14.市販のホワイトニング用品に限界を感じたらミライズオーラルヘルスへ
ここまで、市販のホワイトニング用品の効果に関する解説でした。
市販のホワイトニング用品は、食事や嗜好品による歯の変色を改善するため、加齢による歯の黄ばみには効果を感じにくいでしょう。
より白さを求めるのであれば、オフィスホワイトニングやホームホワイトニングが有効です。
市販のホワイトニング用品に限界を感じた場合は、ぜひミライズオーラルヘルスにご相談ください。
光照射のみのオフィスホワイトニング「トランセントフラッシュホワイトニング」で、患者様のさまざまなお悩みに対応致します。
監修:歯科医師 富田大介(当院長)
現役矯正歯科医が歯列矯正の費用から期間まで徹底解説します