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2024.05.18
ブログ
【歯列矯正で後悔する前に】治療期間や費用など必要な知識を全て解説
「整った歯並びを手に入れたい、美しい顔になりたい」
「歯並びを気にせずに思いっきり笑いたい」
このようなお悩みは、歯並びを改善する「歯列矯正」で解決できます。
歯列矯正は美容目的で行われるだけではなく、口腔内の健康を保つ機能的な効果があることをご存知でしょうか?
今回は歯列矯正を検討中の方に向けて「歯列矯正の基礎知識」「クリニック選びのコツ」など、「やらなきゃよかった」と後悔しないように押さえておきたいポイントを解説します。
正しい知識を身に付け、安心して歯列矯正を受けるための参考にしていただけますと幸いです。
この記事でわかること
- ・歯列矯正の基礎知識
- ・矯正治療のメリット・デメリット
- ・歯列矯正をやならきゃよかったと後悔する前に知っておきたいこと
- ・歯列矯正に関するよくある質問
- ・大学病院や専門医と連携しているミライズオーラルヘルス
- 1.「大人の歯列矯正はやめておいたほうがいい」と誤解される理由
- 2.歯列矯正が必要な歯並びの特徴
- 3.歯並びが悪くなる理由
- 4.歯列矯正の主な種類
- 5.歯列矯正に必要な費用と治療期間について
- 6.歯列矯正を受けるメリット4つ
- 7.歯列矯正で受けるデメリット4つ
- 8.歯列矯正をおすすめできない人の特徴
- 9.歯並びの悪さを放置するとどうなる?
- 10.歯列矯正で生じるリスクについて
- 11.歯列矯正の失敗例
- 12.歯列矯正中のケア方法について
- 13.歯列矯正で「やらなきゃよかった」と後悔する前に
- 14.歯科医院や矯正装置を選ぶときのポイント
- 15.専門医とも連携しているミライズ矯正歯科
- 16.歯列矯正に関するよくある質問
- 17.歯列矯正のお悩みならミライズオーラルヘルスへ
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1.「大人の歯列矯正はやめておいたほうがいい」と誤解される理由
歯列矯正には「歯並びが整って自分に自信が持てる」「口腔内の手入れがしやすくなるので歯の健康を守れる」などのメリットがあり、子供だけではなく大人も治療を受けられます。
一方で「大人になってから歯列矯正を受けるのはやめておいたほうがいい」と誤解されているケースもあるようです。
なぜこのような声が挙がるのか、理由を解説します。
1-1.成長期を迎える子供の方が歯や骨格のバランスを整えやすいから
「大人の歯列矯正はやめたほうがいい」という意見もありますが、そもそも歯列矯正には年齢制限がありません。
つまり「大人の歯列矯正はやめておいたほうがいい」というのは誤解なのです。
なぜこのような誤解が生じているのかというと、骨の成長期を迎える子供の方が、歯や骨格のバランスを整えやすいためです。
また「子供の歯列矯正よりも治療費が高額になりやすい」「大人の方が矯正期間が長い」ことも、ネガティブな意見として挙げられています。
大人の歯列矯正で失敗しないためには「正しい知識を身に付け、自分が納得できる歯科医院を選ぶ」ことが非常に重要です。
詳しくは後述する「14.歯科医院や矯正装置を選ぶときのポイント」で解説します。
1-2.永久歯を抜歯するケースがあるから
歯列矯正は矯正装置で少しずつ時間をかけながら歯を動かし、歯並びを改善します。
歯並びを整えるには口の中に「歯を正しい位置に並べる(動かす)ためのスペース」が必要で、そのスペースを最も確保しやすい時期が、永久歯が生えそろう前のタイミング(6歳〜12歳頃)です。
しかし、大人になると骨格や筋肉の成長期を過ぎてしまっており、歯を動かすためのスペースを確保できないことがあります。
スペースを確保できない場合は永久歯を抜歯して歯を動かすスペースを確保するケースもあるため、このような理由も「大人の歯列矯正はやめておいたほうがいい」と誤解される要因の1つといえるでしょう。
2.歯列矯正が必要な歯並びの特徴
歯並びは見た目の容姿だけではなく、噛み合わせや発音など日常生活にも影響を及ぼします。
いざ矯正治療を受けようと思ったとき「自分には本当に矯正治療が必要なのか」と、迷う方もいるのではないでしょうか。
ここからはどのような歯並びが歯列矯正の対象となるのか、典型例の特徴を解説します。
2-1.上の歯が下の歯より突出している「出っ歯(上顎前突)」
いわゆる「出っ歯(上顎前突)」は、上の歯が下の歯よりも前に出ている状態です。
「唇が前に突き出ているように見える」「歯並びが原因で口が半開きになってしまう」など、歯並びが見た目や容姿に影響を与えているとして悩みを抱えている方が一定数いらっしゃいます。
原因として考えられること
- ・遺伝
- ・爪を噛む
- ・指しゃぶり
- ・舌で歯を強く押す癖がある
- ・普段から咀嚼数が少ない
- ・口呼吸になっている
2-2.しゃくれているように見える「受け口(下顎前突)」
受け口(下顎前突)は下の歯が前の歯よりも前に突出している状態で、しゃくれているように見える特徴があります。
そのほか、下顎(したあご)自体が前に出ていたり、上の歯が内側に向いているケースもあります。
前述の「出っ歯(上顎前突)」と同様に、歯並びに関するお悩みとして挙げられることが多いケースです。
原因として考えられること
- ・遺伝によるもの
- ・生え変わりの時の歯の傾き
- ・舌の位置が下顎にある
- ・口呼吸になっている
2-3.歯の間に隙間ができる「すきっ歯」
「すきっ歯」は上の前歯に多く見られる症状で、歯と歯の間にすき間ができている状態のことをいいます。
患者様のお悩みとして「歯のすき間が見えてしまうので思いきり笑えない」「歯のすき間から息が漏れる」「発音しにくい」などが挙げられます。
原因として考えられること
- ・指しゃぶり
- ・舌で歯を強く押す癖がある
- ・生まれつき歯が小さい(矮小歯)
- ・歯の欠損や過剰歯がある
2-4.歯の上下の中心がズレている「正中不一致」
「正中不一致」は、歯の中心線が上下でズレてしまっている状態のことです。
「口元や顔が歪んで見える」といった、見た目や容姿に関するお悩みを抱える患者様もいらっしゃいます。
原因として考えられること
- ・左右で歯の大きさが違う
- ・歯の生え変わりのタイミングで左右のズレがあった
- ・あごの骨がズレている
- ・頬杖をつく癖がある
- ・欠損歯がある
- ・左右どちらかの一方で噛んでいる
2-5.歯並びがガタガタしている「叢生(そうせい)」
「叢生(そうせい)」は歯が正常に生え揃うためのスペースが足りておらず、歯が重なり合ったり、斜めに生えたりする状態のことをいいます。
歯がデコボコに生える「乱ぐい歯」や、歯列から犬歯が飛び出る「八重歯」「鬼歯」なども歯並びをガタガタにさせる要因となっています。
原因として考えられること
- ・あごの骨や骨格がアンバランスになっている
- ・指や舌を噛む癖がある
- ・乳歯の虫歯や欠損などにより永久歯が上手く生え変わらなかった
2-6.下の歯が上の歯より外にはみ出す「交叉咬合(こうさこうごう)」
「交叉咬合(こうさこうごう)」は歯を噛み合わせた際に下の歯が上の歯より外にはみ出し、歯列の一部または全体が交叉している状態のことです。
見た目や容姿のほか、発音や会話のしづらさなど日常生活にも影響を及ぼすケースもあります。
原因として考えられること
- ・上顎と下顎とで大きさが違う
- ・骨格にズレが生じている
- ・横向きで寝ることが多い
- ・頬杖をつく癖がある
- ・舌で歯を押す癖がある
- ・口呼吸になっている
- ・咀嚼回数が少ない
患者様の症状や骨格の状態(大きさや位置のズレなど)によっては、通常の矯正治療のみでは改善が難しいケースもあります。
歯並びが悪くなる原因として骨格そのものに問題がある場合は、矯正治療と矯正手術を組み合わせた「外科的矯正治療」を推奨しています。
詳しくは以下の記事でも紹介していますので、歯並びや顎変形症でお悩みの方はぜひご覧ください。
関連記事:
顎変形症とは?気になるリスクや費用について歯科医師が徹底解説
【歯科医師監修】顎変性症は手術が必要? 顔の変化と医療機関の選び方を解説
3.歯並びが悪くなる理由
遺伝・癖・生活習慣など、どのようなことが歯並びに影響してくるのでしょうか?
ここからは、歯並びが悪くなる原因とその理由について解説します。
3-1.骨の大きさや骨格の位置など先天的な原因がある
あご骨の大きさが左右非対称であったり、骨格そのものがズレていたりと、先天的な原因があって歯並びが悪くなることがあります。
特に子供の時期は、体が成長したり乳歯が生え揃ったりするタイミングで歯並びが気になりだすこともあるでしょう。
子供の歯列矯正が推奨されているのは、体が成長する時期にあわせて治療を進められるためです。
たとえば、あごの成長を利用して歯を並べるスペースを獲得できたり、歯の生え変わりを利用して治療計画を立てられたりするメリットが挙げられます。
なお、歯並びが悪くなる理由として骨格やあごの骨に問題がある場合は、歯列矯正のほかに矯正手術を併用して歯並びを整えるケースもあります。
詳しくは以下の関連記事をご覧ください。
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3-2.普段から咀嚼回数が少ない食事をしている
やわらかい食べ物を好んで食べている場合は、咀嚼回数が減って歯並びやあごの発達に悪影響を及ぼす可能性があります。
歯並びの悪化を防ぐためには、ガムを噛んだり噛みごたえのある食べ物を選んだりして、普段から咀嚼回数を増やす意識を持てるとよいでしょう。
3-3.口呼吸や舌の使い方などの癖がある
頬杖・指しゃぶり・舌で歯を強く押すなど、普段何気なく行っている癖が歯並びを悪くする原因になることがあります。
また、口呼吸も歯並びを悪くさせる理由の1つです。
本来、口呼吸とは鼻水などが原因で鼻から呼吸ができない状態のことですが、口がいつもぽかんと開いていることを口呼吸と誤解されることがあります。
口が開いている状態が続くと口腔周囲の筋力が低下し、さらに口が開きやすくなる傾向があります。
筋力の低下は口を開きにくくさせるだけではなく、歯並びにも影響を及ぼすことも。
歯は口の周囲の筋肉のバランスのとれたところに生えるため、筋肉のバランスが取れていると、歯並びが良く歯が生えるという性質があります。
口が開いたままでは、筋肉のバランスが崩れてしまい、歯並びが悪くなってしまうのです。
呼吸や舌の使い方などの癖がある場合はできるだけやめるようにしましょう。
3-4.歯並びへの関心が低かった
歯並びが悪くなっているタイミングを見極めるのは、一般の歯科医であっても難しいといわれています。
特に子供の歯並びについては「保護者に歯の健康に関心があるかどうか」で結果が大きく変わってきます。
つまり、歯の定期検診で歯並びや虫歯をチェックしていれば、歯並びが悪くなる兆候に気付き、然るべきタイミングで処置を受けられるというわけです。
歯並びへの関心が低いために、気付かないうちに歯並びが悪化してしまったというケースもあります。
4.歯列矯正の主な種類
矯正治療で使用する矯正装置には、矯正期間が比較的短いものや目立ちにくいものなど、さまざまな種類があります。
歯並びの状況や患者様の希望を踏まえながら、ご自身に最も適した矯正方法を選ぶことが重要です。
ここからは歯列矯正の主な種類について解説します。
4-1.適用範囲が広い表側矯正(唇側矯正・ラビアル矯正)
表側矯正は「ワイヤー矯正」「ラビアル矯正」「唇側矯正」「ブラケット矯正」とも呼ばれており、最もメジャーな矯正方法です。
「ブラケット」と呼ばれる矯正装置を歯に直接付けてワイヤーを通し、動かしたい方向に向かって歯に適切な力を加え、少しずつ歯並びを整えていきます。
適用範囲が広いため、さまざまな歯並びの治療に対応できます。
これまで金属やプラスチックでできたブラケットは矯正装置が目立ちやすいデメリットがありました。
しかし、近年は目立ちにくい「ホワイトワイヤー」を使った治療や、セラミックやジルコニアなど審美性の高い素材でできた矯正装置も登場しています。
4-2.矯正装置が目立ちにくい裏側矯正(舌側矯正・リンガルブラケット矯正)
裏側矯正は「ワイヤー矯正」「舌側矯正」「リンガルブラケット矯正」とも呼ばれ、歯の裏側に矯正装置を付けて歯並びを改善します。
矯正装置が目立ちにくいため、矯正中も審美性を維持できる矯正方法として知られてきました。
特に、前歯が出ている「出っ歯」のお悩みに適した治療方法です。
4-3.矯正装置を装着するマウスピース型矯正(インビザラインなど)
ワイヤーやブラケットは使用せず、透明なマウスピースで歯並びを整える矯正方法です。
マウスピースの制作には専門的な知識と経験が必要となるため、歯科医師の技量によっては適応できる症例が限られるケースもあります。
治療の段階ごとにマウスピースを付け替え、少しずつ歯並びを改善していきます。
ワイヤー矯正と力のかけ方が異なるため痛みが少なく、矯正装置を自分で着脱することも可能です。
当院では「ホワイトニングと歯列矯正どちらも受けたい」といったご要望にお応えするため、矯正中でもオフィスホワイトニングができる「トランセントフラッシュホワイトニング」を採用しています。
詳しくは当サイト「ホワイトニングと矯正どっちが先?同時に行う方法や相場も解説」で解説していますので、ぜひご覧ください。
5.歯列矯正に必要な費用と治療期間について
歯列矯正を検討する人にとって「費用はどの程度かかるのか」「どれくらいで治療できるのか」は非常に気になるところではないでしょうか。
ここからは、歯列矯正に必要な費用や治療期間について解説します。
5-1.表側矯正(ラビアル矯正・唇側矯正・マルチブラケット矯正)の場合
表側矯正について
- 費用の目安:75〜115万円ほど(※基本施術料のみ)
- 治療期間の目安:1〜3年ほど
表側矯正の費用は比較的安価で、治療期間もほかの矯正方法より短いのが特徴です。
5-2.裏側矯正(舌側矯正・リンガルブラケット矯正)の場合
裏側矯正について
- 費用の目安:90〜130万円ほど(※基本施術料のみ)
- 治療期間の目安:1年半〜3年ほど
裏側矯正の費用はほかの矯正方法と比べるとやや高額となる傾向があり、治療期間もやや長いのが特徴です。
5-3.マウスピース型矯正(インビザラインなど)の場合
マウスピース型矯正
- 費用の目安:45〜130万円ほど(※基本施術料のみ)
- 治療期間の目安:1〜3年ほど
マウスピース型矯正の費用は歯並びの状態によって大きく異なります。
治療期間も表側矯正と比べるとやや長い傾向にあります。
矯正前と矯正後も費用はかかる
歯列矯正は治療の前後に検査や処置を行うため、別途費用が発生することがあります。
たとえば、矯正前に行うレントゲン撮影や口腔内のスキャン、矯正後も歯並びを維持するためのリテーナー(保定装置)などです。
仮に虫歯や歯周病が見つかれば治療を優先するため、矯正治療とは別に虫歯の治療費も発生します。
特に注意したいのが、矯正治療が保険適用外となっている場合です。
本来、虫歯の治療には保険が適用されますが、保険適用外の施術を受けている場合は虫歯の治療も自費診療となることがあります。
歯列矯正中は虫歯のリスクが高くなるため、こまめなケアで口内トラブルを予防しましょう。
歯科医院の支払いシステム
・治療全体の費用を一括で払う「トータルフィー制」
治療前の診断で治療計画を元に費用総額を見積もり、支払うシステムです。
・通院や処置ごとに費用を支払う「処置別支払い」
処置や治療を受ける度に支払うシステムです。
関連記事:ホワイトニングと矯正どっちが先?同時に行う方法や相場も解説
6.歯列矯正を受けるメリット4つ
歯列矯正で歯並びを改善すると、どのようなメリットが得られるのでしょうか?
ここからは歯列矯正を受けるメリットを解説します。
6-1.歯並びが改善され自分に自信が持てる
歯列矯正で歯並びが整うと、見た目や容姿に変化をもたらすだけではなく、自分に自信を持つことにもつながります。
「歯並びが気になって思いきり笑えない」「つい口元を手で隠してしまう」などのコンプレックスを解消できるため、自尊心が高まります。
また、矯正治療により発音が改善されるケースもあり、人との会話に自信が持てたり、コミュニケーションの質が向上したりすることも期待できるでしょう。
6-2.咀嚼回数が増え歯や体の健康にもつながる
矯正治療で歯並びが整うと、噛み合わせが整うため自然と咀嚼回数が増えます。
咀嚼回数が増えると食事がしやすくなるほか、唾液が多く分泌され虫歯や歯周病予防にもつながります。
分泌された唾液の働きにより消化が促され、栄養の吸収もよくなるのです。
このように、歯並びや噛み合わせを整えることは、歯や体の健康を保つことにもつながるのです。
6-3.治療のスケジュールを立てやすい
子供の歯列矯正は体の成長状況に合わせて治療のタイミングを見極めるのに対し、大人の歯列矯正はご自身で治療のタイミングを決められるメリットがあります。
たとえば、記念日や結婚式などを見越して、計画的に歯列矯正を始める患者様もいらっしゃいます。
ただし、虫歯や歯周病が見つかると治療を優先するため、患者様が希望したタイミングで矯正治療を始められないケースもあることを覚えておきましょう。
6-4.肩こりや頭痛などの痛みから解放されるケースも
歯並びの悪さが、肩こりや頭痛の原因となる場合があります。
咀嚼するときにあごに大きな負担がかかったり、あごや首周りの筋肉が緊張している状態が続いたりすると、肩こりや頭痛を引き起こすことがあります。
矯正治療で歯並びを整えると、慢性的な肩こり・頭痛が軽減するケースもあるようです。
7.大見出し:歯列矯正で受けるデメリット4つ
歯列矯正にはさまざまなメリットがありますが、治療を始める前に知っておくべきデメリットも存在します。
ここからは歯列矯正に関する4つのデメリットを解説します。
7-1.口元の矯正装置が目立つ場合がある
歯列矯正でブラケットやワイヤーなどを使用する場合、口元の矯正装置が目立ってしまうことがあります。
矯正装置によっては、普段の生活や人との会話で口元が気になってしまうこともあるでしょう。
しかし、最近では透明な素材を使用した矯正装置や、目立ちにくいホワイトワイヤーを使用する矯正方法も選べるようになってきました。
治療期間や費用の違いを踏まえながら、自分の希望に合った矯正装置を選ぶことが大切です。
7-2.歯磨きしにくいため虫歯や歯周病のリスクが高まる
歯列矯正中はブラケットやワイヤーなどで歯の表面(裏面)が隠れてしまうため、通常よりも歯を磨きにくい状態です。
矯正装置の周辺は食べかすや歯垢が付着しやすく、虫歯や歯周病のリスクが高くなります。
食べかすはプラーク(細菌の塊)が形成される原因にもなるため、タフトブラシやフロスなどのケアアイテムを取り入れながら丁寧にケアする必要があります。
7-3.痛みや違和感が生じることがある
歯列矯正は歯に圧力をかけ、徐々に移動させながら歯並びを整える治療法です。
歯に力が加わるため、治療期間中は一時的な痛みや違和感を感じることがあります。
特に痛みを感じやすいのは、矯正装置の調整が行われた後のタイミングです。
ブラケットやワイヤーが口の中に当たるため、擦れや小さな傷が生じる可能性もあります。
通常、このような痛みや違和感は数日で軽減されるケースが一般的です。
もし日常生活に影響を及ぼすほどの痛みが生じた場合は、歯科医院へ相談することをおすすめします。
7-4.歯列矯正中の生活が不便に感じる
歯列矯正中は食事制限があったり、毎食後の丁寧な歯磨きが必要だったりと、日常生活が不便に感じることがあります。
食事制限
矯正装置が破損しないよう、非常に硬いもの・粘着性のあるもの・粘り気があるものを避ける必要がある
(せんべい・ナッツ類・ガム・ソフトキャンディーなど)
食後のケア
矯正期間中は虫歯や歯周病のリスクが高くなるため、タフトブラシやフロスによる丁寧なブラッシングが必要となる
関連記事:ホワイトニングと矯正どっちが先?同時に行う方法や相場も解説
8.歯列矯正をおすすめできない人の特徴
歯列矯正は歯並びの悪さを改善するのに有効な治療法ですが、残念ながら全ての人におすすめできるわけではありません。
口腔内の状況や矯正治療に対する考え方など、歯列矯正をおすすめできない人の特徴を解説します。
8-1.顎関節症を発症している人
顎関節症を発症していても矯正自体は可能ですが、症状の程度によっては矯正治療をおすすめできないケースもあります。
無理に矯正治療を受けると顎関節症が悪化する恐れがあるため、大学病院や専門医と連携しながら、症状が落ち着くまで様子をみることもあります。
なお、顎関節症には以下のような症状があります。
- ・口を開けるとあごが痛む
- ・口を動かすとカクカクと音が鳴る
- ・口を大きく開けられない
8-2.虫歯や歯周病がある人
虫歯や歯周病が見つかった場合、歯列矯正よりも歯の治療を優先します。
また、歯列矯正中に虫歯ができてしまったときも、歯の治療を優先するケースが一般的です。
矯正装置を付けたまま治療できるケースもあれば、矯正装置を外してから治療するケースもあります。
口腔内の状態によっては、予定していたタイミングで矯正治療を始められないケースがあることも覚えておきましょう。
8-3.長期的な通院が難しい人
歯列矯正は治療期間が長く、2〜3年にわたって定期的に通院する必要があります。
特に「ブラケット」と呼ばれる金具を使用する表側矯正(ラビアル矯正)の場合は、1ヶ月に1度のペースでワイヤーの調整が必要となり、こまめな通院が欠かせません。
「毎回の通院が面倒」「長期的な通院が難しい」と感じる場合はメンテナンスの少ないマウスピース矯正を選ぶなど、自分に合った矯正方法を選ぶようにしましょう。
8-4.毎日のお手入れや自己管理が難しい人
歯列矯正で歯並びを整えるためには、毎食後の丁寧なお手入れと自己管理が不可欠です。
たとえば、毎食後のブラッシング・フロスの使用・定期的な通院など、患者様自身が積極的に行動する必要があります。
適切なお手入れが続けられない場合、矯正治療の効果が低減するだけではなく、虫歯や歯周病のリスクも高まることになります。
そのため、日常的な歯のケアや自己管理が難しい人には歯列矯正は不向きであるといえるでしょう。
9.歯並びの悪さを放置するとどうなる?
歯並びの悪さは見た目や容姿の問題として捉えられることが多いですが、歯や体の健康にも影響を及ぼしています。
歯並びの悪さを放置するとどうなるのか、事例を挙げながら解説します。
9-1.歯や体の健康を損なう
乱ぐい歯や八重歯など、歯が重なってブラッシングしにくい場所ができると虫歯や歯周病の原因になることがあります。
また、噛み合わせの悪さにより、あごや周辺の筋肉に負担がかかると頭痛や肩こりの原因になることも。
十分に咀嚼できないために消化不良を起こす可能性もあるため、歯並びが気になる場合は早めの受診をおすすめします。
9-2.入れ歯や歯抜けの原因になる
歯並びが悪いと食べかすが溜まりやすくなるほか、虫歯や歯周病が進行するリスクも高くなり、最終的には歯が抜け落ちる可能性が高くなります。
歯が抜けると隣接する歯が空いたスペースに移動してしまい、さらなる歯並びの悪化を引き起こします。
入れ歯知らずの健康な歯で過ごすためには、歯並びの悪さを放置せず、歯の定期検診でメンテナンスし続けることが大切です。
10.歯列矯正で生じるリスクについて
歯並びの悪さや噛み合わせの問題を改善する歯列矯正ですが、治療によって生じるリスクがあることも覚えておきましょう。
歯列矯正でどのようなリスクが考えられるのか、1つずつ解説します。
10-1.歯並びによっては抜歯が必要になるケースがある
歯を移動させるためのスペースが非常に狭いケースや、噛み合わせに大きな問題がある場合は、抜歯が必要になることがあります。
そのため、健康な永久歯を抜くことに抵抗を感じる人も少なくありません。
本当に抜歯する必要があるのかを判断するために、複数の歯科医院でカウンセリングを受けてもよいでしょう。
10-2.矯正後に歯が後戻りしようとする
歯列矯正後は歯が元に合った場所に戻ろうとします。
この後戻りを防ぐためには、リテーナーと呼ばれる保定装置が不可欠です。
リテーナーには整えた歯並びを固定し、歯が矯正前の位置に戻ろうとするのを防ぐ役割があります。
歯並びを維持するために装着時間や使用期間が決められており、医師の指示通りに使用できなければ矯正治療の効果が弱まる恐れがあります。
治療を受けたら終わりではなく、矯正後にリテーナーを正しく使用できるかどうかも非常に重要です。
10-3.歯肉炎や歯周炎などの口内トラブルが起こる
矯正治療中は歯ぐき(歯肉)にトラブルが起こりやすくなります。
矯正中は矯正装置の周辺に歯ブラシが届きづらく、口内トラブルの原因になることがあるためです。
歯列矯正中の口内トラブルとして、以下のような症状には特に注意が必要です。
・歯肉炎歯ぐきが腫れたり、出血したりする状態
症状が進行するとさらに重大な「歯周炎」を引き起こす恐れがある
・歯肉退縮 (しにくたいしゅく)
歯ぐきが痩せたり、下がったりしている状態
歯がグラグラする原因になる
10-4.矯正治療中は発音がしづらくなる
矯正治療中は装着する矯正装置の種類によっては発音がしづらくなることがあります。
特に、歯の裏側にブラケットやワイヤーを装着する「裏側矯正」は舌の動きが制限されるため、「さ行」や「た行」などの発音が難しく感じることもあります。
しかし、このような発音の問題は一時的なもので、多くの場合は1〜2週間ほどで順応できるケースが一般的です。
11.歯列矯正の失敗例
歯列矯正は歯並びに関する多くの悩みを改善できる治療法ですが、歯科医師にも高度な技術が求められます。
歯科医師の経験や技術不足などにより矯正治療が思うように進まなかった場合、どのような失敗例が考えられるのでしょうか。
ここからは歯列矯正の失敗例として挙げられることの多い、典型的な事例を解説します。
11-1.矯正前よりも噛み合わせが悪くなった
歯列矯正で見た目(審美性)ばかりを優先してしまうと、歯の機能性が改善されず、矯正前よりも噛み合わせが悪化することがあります。
また、歯に過度な力がかかって痛みを引き起こしたり、咀嚼が困難になったりする恐れもあります。
歯列矯正においては、機能性と審美性のバランスを考慮することが重要です。
11-2.矯正前よりもブサイクになったと感じる
歯科医にとっての歯列矯正は、歯並びや噛み合わせの改善を主な目的としています。
容姿を変えたいからと見た目(審美性)ばかりを優先してしまうと、歯の機能性が失われ、ものをうまく噛めなくなる恐れがあるからです。
そのため、患者様の期待と医師の見解にズレがある場合、治療後の見た目が矯正前よりも劣化したと感じるようになるのです。
たとえば「顔が面長になった」「鼻の下の皮膚が余って、たるんでいるように見える」などが挙げられます。
このようなお悩みは、医師とのコミュニケーション不足が原因であることもあれば、単純に医師の技術不足で生じることもあります。
このようなトラブルを回避するためには、審美性と歯の機能性を両立できる確かな技術を持った歯科医院を選ぶことが重要です。
歯科医院選びのポイントについては、後述する「14.歯科医院や矯正装置を選ぶときのポイント」で解説します。
11-3.矯正中に虫歯や歯周病などの口内トラブルが増えた
歯列矯正中はブラケットやワイヤーの使用により歯磨きしづらい状態になり、食べかすや歯垢が溜まりやすくなります。
きちんと歯を磨いているつもりでも、意外と汚れを落とせていないのです。
その結果、虫歯や歯肉炎、歯周病などの口内トラブルが増える原因となってしまいます。
症状が進行すると抜歯や神経を抜く程の深い虫歯になるリスクが高くなります。
このようなトラブルを防ぐには、毎食後の歯磨きに加え、歯科医院による定期的なクリーニングが欠かせません。
矯正期間中は特に、虫歯や歯周病のリスクが高まることを覚えておきましょう。
12.歯列矯正中のケア方法について
歯列矯正中は矯正装置の影響で歯を磨きにくい状態です。
虫歯や歯周病など、口内トラブルを防ぐためにはどのようなケアが必要なのでしょうか?
ここからは、歯列矯正中のケア方法について解説します。
12-1.食べかすが残りやすいため歯ブラシで小刻みにみがく
歯列矯正中は矯正装置の隙間に食べかすが挟まりやすく、いつも通りの歯磨きでは汚れが残ってしまうことがあります。
口の中を清潔に保つには、歯ブラシを小刻みに動かし、ブラケットやワイヤーの下など、食べかすが残りやすい部分を丁寧にブラッシングすることが重要です。
また、歯垢染色剤(※)を使い、きちんと汚れが落ちているかを視覚的に確認する方法もあります。
ただし、歯垢染色剤を使用すると、ワイヤーを結んでいるゴムや歯を引くためのゴムまで染まってしまうことがあります。
使用する前に担当医に確認してから使うようにしましょう。
※歯の表面に付着したプラーク(最近の塊)を染め出し、歯垢が付着しているかどうかを目で見て確認できる
12-2.矯正用の歯ブラシでみがく
矯正期間中は、以下のような矯正用歯ブラシがおすすめです。
矯正用歯ブラシの種類
・山型カットの歯ブラシ
毛束の中央部分が山のように盛り上がっているタイプの歯ブラシ。
矯正装置に対して毛先を斜めにあてるように磨くと、ワイヤーの隙間にも毛先が届きやすくなります。
・2列型歯ブラシ
毛束が2列になったシンプルな歯ブラシ。
歯と歯が重なっている場所や歯ブラシが届きにくい矯正装置の周りも磨きやすい特徴があります。
・U字型歯ブラシ
毛束の中央部分が短くなっているタイプの歯ブラシ。
中央のくぼんでいる部分に矯正装置を当てるように磨きます。
このように、通常の歯ブラシでは磨きにくい場所も、矯正用の歯ブラシを利用すれば効率よくお手入れできるようになります。
12-3.タフトブラシ・歯間ブラシ・デンタルフロスなどでケアする
前述した矯正用歯ブラシに加え、タフトブラシ・歯間ブラシ・デンタルフロスなどの補助アイテムでケアする方法もあります。
・タフトブラシ
毛束が1つのヘッドが小さい歯ブラシ。
歯ブラシの毛先が届きにくい矯正装置の隙間や、歯と歯ぐきの境目を磨くのに適しています。
ワイヤーの下など、特に磨き残しが気になる部分をタフトブラシで磨くと効率よく汚れを除去できます。
・歯間ブラシ
歯ブラシの毛先が届きにくい歯と歯の間をケアできるアイテム。
先端がゴム製のタイプや、針金にナイロンの毛が付いているタイプのものもあります。
持ち手の種類によって磨きやすい部位が変わってくるため、前歯や奥歯など生えている歯の位置によって使い分けるとよいでしょう。
元々は歯と歯の間に溜まる汚れをかき出す目的で使用するアイテムですが、歯間ブラシの先端に歯磨き粉を付けてブラケットやワイヤー周辺を磨く方法もあります。
・デンタルフロス
ナイロン製の細い繊維を利用して、歯と歯の間に溜まる汚れをかき出すアイテム。
矯正中でもケアしやすいよう、矯正中の歯に特化したデンタルフロスも開発されています。
12-4.フッ素が配合された歯磨き粉やマウスウォッシュを併用する
歯列矯正中の虫歯や歯周病を防ぐには、フッ素が配合された歯磨き粉や洗口液(マウスウォッシュ)が有効です。
フッ素はエナメル質の修復を促進させたり、細菌の働きを弱めたりと、虫歯予防に有効な成分の1つです。
虫歯の原因となるプラークを除去しやすくするため、歯列矯正中の虫歯リスクを減らす効果も期待できます。
タフトブラシや歯間ブラシなどのケアアイテムと組み合わせることで、より効率よく虫歯・歯周病を予防できるでしょう。
関連記事:ホワイトニングは虫歯があるとできない?優先順位や注意点を解説
13.歯列矯正で「やらなきゃよかった」と後悔する前に
歯列矯正は歯並びや噛み合わせを整えるほか、コンプレックスを解消して自分に自信が持てるようになるメリットがあります。
しかし、その一方で「歯列矯正なんてやならきゃよかった」と後悔する声も挙がっているようです。
ここからは、矯正費用の保険適用や医療控除に関する内容なども踏まえながら、知らずに治療を受けると後悔することを解説します。
13-1.先天性の原因による治療以外は保険適用外となるケースが一般的
日本の保険制度では医療の必要性が認められないものは保険の適用外となります。
歯列矯正を検討している方の中には、自分は「見た目や容姿の改善」だけが目的ではない「噛み合わせの改善」が目的であるから保険が適用されてもいいはずだ、と思われる方もいるかと思います。
しかし、日本の保険制度では医療の必要性が認められるのは以下の2点と定められています。
医療の必要性が認められる例
・親知らずを除いた永久歯6本以上が欠如している「先天性多数歯欠損症」
・顎変形症による噛み合わせ・歯並びの異常がある場合
上記のように保険が適用される条件が限られているため、どうしても治療費が高額になりやすい傾向にあります。
歯列矯正で後悔しないためには、複数の医療機関を候補に挙げて料金や施術内容を比較・検討することが大切です。
クリニック選びのコツについては、後述する「14.歯科医院や矯正装置を選ぶときのポイント」で解説します。
関連記事:顎変形症とは?気になるリスクや費用について歯科医師が徹底解説
13-2.「見た目の改善」が目的の矯正治療は医療費控除を受けられない
歯列矯正は治療費が高額になりやすいため、医療費控除を受けたいと思っている方もいるでしょう。
矯正治療で医療費控除を受けるには
医療費控除の条件
- 1.年間の医療費が10万円以上であること
- 2.見た目の改善が目的ではなく歯の機能性を向上することが目的
- 3.発育段階である子供が歯列矯正を受ける
などの条件を満たす必要があります。
医療費控除の対象となる経費として
医療費控除の対象
- ・診療代
- ・検査費用
- ・矯正装置にかかる費用
- ・矯正装置の調整料
- ・処置にかかる費用
- ・治療に必要な薬代
- ・公共交通機関を利用した場合の交通費
などが挙げられます。
参照:国税庁「No.1128 医療費控除の対象となる歯の治療費の具体例」
13-3.矯正治療には限界があることを知っておく
矯正治療による歯並びや噛み合わせの改善には限界があります。
たとえば、あごの骨にズレが生じていたり、左右で骨の大きさが非対称になっていたりするなど、骨格の異常が原因となっている場合です。
このようなケースでは、歯列矯正を受けても根本的な解決とはならず「やらなきゃよかった」「効果がない」と後悔したケースも散見されます。
通常の歯列矯正ではあごの骨そのものを治療できないため、あごの骨を切って骨格のズレを矯正する「外科的矯正治療」をおすすめするケースもあります。
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13-4.歯並びの状態によっては矯正期間を延長することも
歯列矯正の治療速度には個人差があり、歯並びの状態によっては想定よりも治療期間が長引くことがあります。
そのほか、治療期間が延長する要因として、以下のケースが考えられます。
- ・矯正装置を正しく使用できていない(装着時間を守れていない)
- ・通院頻度が少なく、矯正装置の調整が不十分(治療計画に沿った治療ができていない)
- ・食事制限を守れていない(硬いものや粘着質のある食べ物を食べ、矯正装置の脱離、破折の原因となって繰り返している)
- ・予期せぬ口内トラブルが起きた(矯正よりも治療を優先する必要があった)
14.歯科医院や矯正装置を選ぶときのポイント
歯列矯正はある程度の治療期間が必要になるため、納得した歯科医院・矯正装置で治療を受けたいものです。
ここからは歯科医院や矯正装置を選ぶときのポイントについて解説します。
歯科医院を選ぶ際のポイント
- 1.日本矯正歯科学会の認定医が在籍しているか
- 2.矯正治療に必要なセファログラムやCT撮影が用意されているか
- 3.複数の矯正装置を取り扱っているか
- 4.矯正治療のメリット・デメリットを説明してくれるか
- 5.自分に合った費用・治療期間を提示してくるか
- 6.矯正中のトラブルに対応してくれるか
- 7.不要な検査をしていないか
- 8.矯正歯科と一般歯科の連携はとれているか
- 9.通いやすい場所にあるか
- 10.院内が清潔で手入れが行き届いているか
- 11.口コミやレビューなど評判は悪くないか
矯正装置を選ぶ際のポイント
- ・矯正装置の治療範囲と歯並びの問題が合っているか
- ・矯正装置が目立つかどうか(目立っても問題ないかどうか)
- ・痛みを感じやすいかどうか
- ・通院回数はどれくらいのペースを予定しているか
- ・治療に必要な費用はいくらか
このようにさまざまな角度から比較・検討する必要があります。
15.専門医とも連携しているミライズ矯正歯科南青山
ここからは、矯正治療に特化した専門医院であるミライズ矯正歯科南青山について解説します。
15-1.ミライズ矯正歯科南青山の特徴
ミライズ矯正歯科南青山は矯正治療に特化した専門医院です。
矯正歯科治療を専門に行う歯科医師が複数在籍している特徴があります。
私たちは歯並びと噛み合わせを整え、歯の機能性を向上させることを何よりも大切にしています。
大学病院や外科医とも連携しているため、骨格のズレや歪みによる歯並びの悪さも柔軟に対応可能です。
患者様のお悩みを解決するため、最新の矯正治療機器やシステムを積極的に導入しています。
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15-2.歯列矯正の一般的な流れ
ミライズ矯正歯科南青山では、以下の流れで矯正治療を進めていきます。
治療の流れ
- 1.無料の相談・カウンセリング
- 2.初心と最新医療機器による3Dシミュレーション
- 3.精密検査と丁寧な診断で最適な治療方法をご提案
- 4.矯正治療開始(装置装着)
- 5.月に1度の通院
- 6.矯正治療の完了後、リテーナーで歯並びを固定
最新の医療機器を活用しながら、経験豊富な専門医たちが患者様の希望に合った治療を提案します。
15-3.エレキコミック・やついいちろうさんの治療成績をご紹介
ミライズ矯正歯科南青山は、2011年にエレキコミックのやついいちろうさんの矯正治療を担当しました。
ここからは、やついいちろうさんの治療前後の様子を紹介します。
※ご本人様より掲載許可をいただいております。
2011年に矯正治療を開始し(画像左)、2013年にはここまで歯並びが整いました。
虫歯の治療も完了しており、大変お喜びいただいています(画像右)。
⭐️おもしろ裏話⭐️
エレキコミック やついいちろうさんとミライズ矯正歯科富田大介院長の出会いと治療のエピソード
アメトーークの「歯を矯正してる芸人」特集が大反響を呼びました。その中でも、エレキコミックのやついいちろうさんの矯正治療の裏話が視聴者に強い印象を残しました。しかし、その背景にはさらにユニークな出会いのエピソードがあります。
それは中野の中華屋でのこと。富田院長は家族と一緒に餃子を頬張っていたところ、偶然隣の席に座ったのがエレキコミックのやついいちろうさんでした。やついさんは特に気にする様子もなく、にこやかに食事を楽しんでいました。
しかし、富田院長は違いました。矯正界のスーパースターであるやついさんの特徴的な歯並びを一目見たときから、この人の歯並びを治せれば自分の実力が証明できると感じ、ずっと治したい憧れの人でした。そこでこれは自分の腕を試す絶好のチャンスだと感じ、勇気を振り絞り、やついさんに話しかけました。「やっつんさん、こんにちは。実は私は矯正歯科医で、あなたの歯並びに大変興味があります。ぜひ一度、私のクリニックに来ていただけませんか?」と名刺を。
やついさんは最初、突然の申し出に驚きましたが、富田院長の熱意と真剣な表情に心を動かされました。「そんなに熱心に言われると断れないなぁ」と笑いながら名刺を受け取り、後日院長に直接電話で連絡を取り、検査の予約をとりました。
初診時、やついさんは改めて富田院長の親身な対応と専門知識に感動しました。富田院長はやついさんの悩みを丁寧に聞き取り、最適な治療法を提案しました。「健康な歯並びと噛み合わせを手に入れたい」というやついさんの願いを叶えるため、治療が開始されました。
治療が進むにつれ、やついさんの歯並びは次第に改善されていきました。矯正装置の装着や調整は時には辛いこともありましたが、富田院長の励ましとサポートがやついさんの支えとなりました。特に、痛みや不快感があるときには、富田院長が迅速に対応し、最善のケアを提供しました。
やついさんは治療中、矯正装置を付けた姿でテレビや舞台に立ち続けました。その姿勢は視聴者やファンに勇気を与え、特に「おばさんウケ」が良くなったと冗談交じりに話しています。富田院長も、「患者さんの笑顔が一番のやりがいです。やついさんのように、多くの方々が自信を持てるような治療を続けていきたいです」とコメントしています。
治療が完了した後、やついさんは自信を持って笑顔を見せることができるようになり、本業のお笑いやDJなどでの大活躍はもちろん、NHKの朝ドラ『ひよっこ』にもレギュラー出演をはじめ、数多くのドラマや映画に出演するなど大活躍中です。彼は、「矯正治療を受けて本当に良かったです。富田先生のおかげで、歯並びが気にならなくなり、口腔内への意識も向上し健康的に生活でき、以前よりもずっと自分に自信が持てるようになりました」と語っています。また、咬合機能の向上や滑舌の改善などもあり、舞台やテレビでのパフォーマンスにも良い影響が出ていると感じているとのこと。今では富田院長と家族ぐるみで一緒に旅行へ行く程の仲になっています。
このエピソードは、ミライズ矯正歯科が提供する高品質な治療と、患者一人一人に寄り添う姿勢を象徴しています。ミライズ矯正歯科南青山は、これからも多くの方々に笑顔と自信を届けるため、最善の治療を提供していくことをお約束します。矯正治療を考えている方々は、ぜひミライズ矯正歯科南青山へお問い合わせください。
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16.歯列矯正に関するよくある質問
ここからは、歯列矯正に関するよくある質問を紹介します。
Q1.歯列矯正の治療を終えるまでにどれくらいかかりますか?
歯列矯正は「どの矯正装置を選ぶか」「歯並びがどの程度悪いか」によって、必要な治療期間が変わってきます。
通常は、治療を終えるまでに1〜3年ほどの期間を要するケースが一般的です。
歯列矯正の治療期間については前述の「5.歯列矯正に必要な費用と治療期間について」をご覧ください。
Q2.歯列矯正はなぜ費用が高くなりやすいのでしょうか
歯列矯正の費用が高くなりやすい理由は、治療費が保険適用外となるケースが多いためです。
歯の機能性を向上させることを目的とした歯列矯正であれば保険が適用されますが、見た目を整えて審美性を高めるために歯列矯正を受ける場合は保険適用外となります。
- 1.歯科医師に専門的な知識と技術が必要
- 2.矯正装置によってかかる費用が大きくなる
- 3.矯正装置の管理や維持費が発生する
上記の理由から、歯列矯正の費用が高額になりやすい傾向にあります。
Q3.歯並びが悪くなる理由を教えてください
歯並びが悪くなる理由は、遺伝が関係する先天的なものと、悪い習慣(日常生活や癖)によって起こる後天的なものがあります。
歯並びが悪くなる理由として、以下の項目が挙げられます。
歯並びが悪くなる理由
- ・爪を噛む
- ・舌で歯を強く押す癖がある
- ・普段から咀嚼数が少ない
- ・口呼吸になっている
- ・指しゃぶりをしている
- ・頬杖をついている
こうした日常的な悪い習慣が続くことで歯並びが悪化することもあります。
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Q4.治療後に歯並びが戻ることはありますか?
矯正治療後は、歯が元の場所に戻ろうとすることがあります。
そこで必要なのが「リテーナー」と呼ばれる保定装置です。
保定装置を歯に装着することで、歯並びが元に戻ろうとするのを防ぐことができます。
Q5.歯列矯正で保険が適用される場合の条件は?
歯列矯正で保険が適用されるのは、医療の必要性が認められたときです。
つまり、見た目を整え審美性を高めるために矯正治療を受ける場合には治療費が保険適用外となります。
詳しくは、前述の「13-1.「見た目の改善」が目的の場合は矯正費用が保険適用外となる」で解説しています。
Q6.歯列矯正で医療費控除は受けられますか?
歯列矯正で医療費控除を受けられるかどうかは、治療の目的によって変わってきます。
見た目や容姿を改善するために歯列矯正を受ける場合は、医療費控除の対象外です。
歯列矯正で医療費控除を受けるには、以下の条件に当てはまる必要があります。
医療費控除を受けるための条件
- 1.年間の医療費が10万円以上である
- 2.見た目の改善が目的ではなく、歯の機能性の向上が目的
- 3.発育段階である子供が歯列矯正を受ける場合
詳しくは、前述の「13-2.「見た目の改善」が目的の矯正治療は医療費控除を受けられない」で解説しています。
Q7.子供に歯列矯正を受けさせたいけど不安です
お子様の歯列矯正を検討している方の中には、子供の歯列矯正に不安を抱えている人も多いのではないでしょうか。
ミライズオーラルヘルスでは子供の矯正治療にも対応しており、「なるべく歯を抜かない」「可能な限り短い治療期間で歯並びを整える」「子供にとって負担が少ない」ことを優先しています。
子供のうちに歯列矯正を受けるメリット
- ・思春期に歯並びや見た目のことで悩まなくて済む
- ・大人になってから矯正治療を受けるよりも抜歯するリスクが低くできる
- ・歯並びが整うため虫歯になりにくい
一般的な歯科医院は早期の矯正治療を推奨することが多いですが、当院はお子様の骨格の成長に合わせて適切なタイミングで矯正治療を開始します。
治療前の診察で、歯列矯正を行う時期としては早すぎると判断した場合は、定期的な検査を行いながら経過観察でタイミングを見極めます。
お子様の歯並びだけではなく、歯の変色も気になる方は、お子様でも受けられる薬剤不使用のオフィスホワイトニング「トランセントフラッシュホワイトニング」がおすすめです。
詳細は「ホワイトニングの種類から相場まで!自分に合ったやり方を歯科医師が解説」をご覧ください。
Q8.妊娠中でも歯列矯正を受けられますか?
結論からいうと、妊娠しても歯列矯正は可能です。
歯列矯正は治療期間が2〜3年と長いため、治療期間中に妊娠される患者様もいらっしゃいます。
しかし、妊娠中の歯列矯正でネックとなってくるのが、つわりの影響で歯を清潔に保つのが難しくなることです。
食べづわりで常に何か食べていないと気持ち悪くなったり、歯ブラシを口に入れるのが気持ち悪くなったりと、一般の方よりも虫歯や歯周病のリスクが高まる恐れがあります。
また、矯正装置を装着する感覚に違和感を感じたり、不快に感じたりすることもあります。
つわりの辛い時期でも無理なく治療を続けられるよう、歯科医師と連携しておくとよいでしょう。
17.歯列矯正のお悩みならミライズ矯正歯科南青山へ
ここまで、歯列矯正について解説しました。
大人の歯列矯正はやめた方がいいと誤解されることがありますが、そもそも矯正治療に年齢制限はありません。
とはいえ、子供の頃からの早期治療が望ましいのは事実です。
歯並びが気になりだしたら早めに歯科医院に相談するようにしましょう。
当院は矯正治療に特化した専門医院として、歯並びと噛み合わせを整え、歯の機能性を向上させることを何よりも大切にしています。
大学病院や外科医とも連携しているため、骨格のズレや歪みが原因となっているケースでも柔軟に対応します。
「整った歯並びを手に入れたい」
「歯並びを気にせずに思いっきり笑いたい」
「見た目だけではなく歯の機能性も重視したい」
このような歯のお悩みは、ぜひミライズ矯正歯科南青山にお任せください。
監修:矯正歯科医 富田大介(当院長)