ミライズ矯正歯科南青山

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2026.07.09

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第36回日本顎変形症学会で口演発表を行いました|顎変形症治療を支える3Dクローン技術

ミライズ矯正歯科南青山の富田大介です。2026年6月25日(木)にアクロス福岡で開催された「第36回日本顎変形症学会総会・学術大会」にて、顎変形症治療の臨床教育を目的とした3Dクローン技術について口演発表を行いました。

今回発表した演題は「顎変形症治療を目的とした3Dクローン技術の開発と臨床教育への応用」です。顎変形症治療では、歯並びだけでなく、上顎・下顎の骨格、噛み合わせ、顔貌、軟組織、顎運動などを立体的に理解する必要があります。矯正歯科治療と外科的治療が連携する領域だからこそ、治療を担う医療者側の教育・シミュレーション環境も重要になります。

この記事の要点

  • ミライズ矯正歯科南青山は、第36回日本顎変形症学会総会・学術大会で口演発表を行いました。
  • 発表テーマは、顎変形症治療の教育・トレーニングを目的とした3Dクローンモデル技術です。
  • CT、口腔内スキャン、三次元顔面スキャンを統合し、骨・歯列・軟組織を立体的に理解できるモデル開発に取り組んでいます。
  • 現時点では術前シミュレーションへ直接使用する段階ではなく、臨床教育の質を高めるための初期開発報告です。

第36回日本顎変形症学会総会・学術大会について

日本顎変形症学会は、顎変形症に関わる矯正歯科、口腔外科、形成外科などの専門領域が集まり、診断・治療・手術・シミュレーション・教育について議論する学術大会です。今回の大会テーマは「より良い顎変形症治療への挑戦」でした。

当日の口演では、多くの先生方に発表を聞いていただきました。私が確認した範囲では、民間クリニックからの口演発表は限られており、コントアクリニックの山本先生、いわゆる「骨切り山ちゃん」として知られる山本先生の発表とともに、大学病院・総合病院などの医療機関からの発表が多い構成でした。その中で、民間クリニックとして顎変形症治療の教育技術について発表できたことは、大きな意義があったと考えています。

第36回日本顎変形症学会総会・学術大会の抄録集に掲載されたO-2-4の演題情報

抄録集に掲載された演題「顎変形症治療を目的とした3Dクローンモデル技術の開発と臨床教育への応用」

発表演題

顎変形症治療を目的とした3Dクローン技術の開発と臨床教育への応用
Development of a 3D Clone Model for Orthognathic Surgery and Its Application in Clinical Education

発表者は、富田大介、君塚幸子、富田由美子、大村進です。所属は、ミライズ矯正歯科南青山、ミライズクリニック南青山、ミライズオーラルヘルス南青山、ミライズオーラルヘルス銀座、ミライズクリニック銀座、ミライズ総合歯科南青山、北里大学形成外科美容外科学です。

顎変形症治療を目的とした3Dクローン技術の開発と臨床教育への応用の発表タイトルスライド

発表タイトルスライド

顎変形症治療でなぜ3Dモデルが重要なのか

顎変形症治療では、歯の位置だけでなく、上顎・下顎の骨格的位置、咬合、顔貌、鼻・口唇・頬部などの軟組織との関係を総合的に考えます。CT画像やシミュレーション画像は非常に有用ですが、画面上で「見る」情報だけでは、骨・歯・軟組織の位置関係や厚み、手術操作に近い感覚まで理解するには限界があります。

そこで私たちは、CT、口腔内スキャン、三次元顔面スキャンのデータを統合し、骨・歯列・皮膚・粘膜などを一体的に再現する3Dクローンモデルの開発に取り組みました。ここでいう「3Dクローン」とは、生物学的なクローンではなく、顎顔面構造を高精度に再現した教育・シミュレーション用の立体モデルを意味します。

今回の研究で検討したこと

倫理的配慮から、今回のプロトタイプでは演者自身の顔面データを用いました。高精度マルチマテリアル対応のフルカラー3Dプリンターを用い、骨、歯、皮膚、粘膜などの組織ごとの硬さや質感の違いを考慮して造形しました。これにより、従来の模型や画面上の画像だけでは把握しにくい立体的・触覚的な解剖理解を得られる可能性を検討しました。

3Dクローンモデルにより顎顔面構造を立体的かつ触覚的に把握する研究結果のスライド

3Dクローンモデルによる立体的・触覚的な解剖理解の可能性

患者さんにとっての意味

今回の発表は、すぐに全ての患者さんの術前シミュレーションに使用するという段階のものではありません。むしろ、顎変形症治療に関わる医療者が、より実臨床に近い形で解剖や手技を学ぶための教育基盤を整えることを目的とした初期段階の報告です。

しかし、顎変形症治療は、診断、術前矯正、外科的治療、術後矯正、保定まで長期にわたる治療です。治療に関わる医療者が、骨格・咬合・軟組織を立体的に理解し、より安全性と再現性を高めるための教育環境を整えることは、将来的に患者さんへの説明や治療計画の質にもつながると考えています。

今後の展望

今後は、体温、出血反応、顎運動などの生体反応を再現するモデル、さらにAIによる手技解析や教育フィードバックの仕組みを組み込むことで、より実臨床に近い教育・シミュレーション環境の構築を目指します。

3Dクローンモデルから生体反応を持つ教育基盤とAI手技解析へ発展させる将来展望のスライド

解剖モデルから、生体反応を持つ教育・シミュレーション基盤へ

ミライズ矯正歯科南青山の顎変形症治療への姿勢

ミライズ矯正歯科南青山では、顎変形症の矯正治療を単に「歯並び」だけの問題として捉えるのではなく、骨格、咬合、顔貌、機能、長期安定性を含めて総合的に考えることを重視しています。必要に応じて、口腔外科、形成外科、関連医療機関と連携しながら(外科的矯正治療を含む)、患者さんごとに適切な治療方針を検討します。医院や担当医については、当院紹介および医師スタッフ紹介のページもあわせてご覧ください。

学会発表や研究活動は、医院のためだけに行うものではありません。日々の臨床で患者さんに向き合う際、より正確に診断し、よりわかりやすく説明し、より安全性に配慮した治療を提供するための土台になるものです。今後も、顎変形症治療と矯正歯科医療の質を高めるための取り組みを継続していきます。

よくある質問

Q. 3Dクローン技術は、実際の手術計画に使われていますか?

A. 現時点では、術前シミュレーションへ直接使用する段階ではなく、臨床教育や解剖理解を目的とした初期開発段階の技術です。

Q. 顎変形症治療では必ず手術が必要ですか?

A. 顎変形症の状態や診断によって異なります。骨格的な不調和が大きい場合は、外科的矯正治療が選択肢になることがありますが、診断には精密検査と専門的な評価が必要です。

Q. 矯正歯科医院が学会発表を行う意味は何ですか?

A. 顎変形症治療は、矯正歯科と外科領域の連携が重要な分野です。臨床だけでなく教育・研究にも取り組むことで、診断力、説明力、治療計画の質を高めることにつながります。

顎変形症や外科的矯正治療について相談したい方は、ミライズ矯正歯科南青山の相談ページをご確認ください。実際の治療方針は、診査・診断のうえで個別に判断します。

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