お知らせ・お役立ち情報
NEWS & TOPICS
2026.09.11
お知らせ
ブログ
『アライナー矯正歯科治療2』(アライナー2)の翻訳に富田大介が参加しました

書影:『アライナー矯正歯科治療2』/画像出典:クインテッセンス出版
こんにちは。ミライズ矯正歯科南青山の富田大介です。
このたび、クインテッセンス出版から刊行された『アライナー矯正歯科治療2』の日本語版制作に、翻訳者の一人として参加しました。
アライナーとは、歯を段階的に動かすために使用するマウスピース型の矯正装置です。矯正治療を検討されている方のなかには、「マウスピース矯正」という言葉でご存じの方も多いと思います。
今回の記事では、書籍『アライナー矯正歯科治療2』のご紹介とともに、専門書の翻訳に携わることの意味、そして患者さんに矯正治療について知っていただきたいことをお伝えします。「アライナー2」というキーワードで本書をお探しの方にも、正式名称や翻訳への参加情報をご確認いただける内容です。
この記事の要点
- 富田大介が『アライナー矯正歯科治療2』に翻訳者の一人として参加しました。
- 本書はSandra Khong Tai氏によるアライナー矯正治療の専門書です。
- マウスピース矯正を考える際には、装置の特徴に加えて、診断と治療計画を理解することが大切です。
- ミライズ矯正歯科南青山では、歯並び、噛み合わせ、骨格などを確認し、患者さんごとの治療方針を検討しています。
書籍と翻訳者の情報は、出版社の公式ページに掲載されています。
『アライナー矯正歯科治療2』について
『アライナー矯正歯科治療2』は、アライナー矯正治療を診断と治療計画の観点から学ぶための、歯科医療従事者向けの専門書です。著者はSandra Khong Tai氏。日本語版は2026年5月10日にクインテッセンス出版から発売されました。
| 正式書名 | アライナー矯正歯科治療2 |
|---|---|
| 英文表記 | CLEAR ALIGNER TECHNIQUE |
| 著者 | Sandra Khong Tai |
| 出版社 | クインテッセンス出版 |
| 発売日 | 2026年5月10日 |
| 判型・ページ数 | A4判変型・300ページ |
| ISBN | 978-4-7812-1250-0 |
| 富田大介の参加区分 | 翻訳(翻訳者の一人として参加) |
出版社の紹介によると、本書には成人の治療に加え、成長期や成長誘導を扱う章も収録されています。ソフトウェアや歯を動かすための仕組み、症例について、動画を交えて学べる構成です。内容の詳細や購入方法は、『アライナー矯正歯科治療2』書籍紹介ページをご覧ください。
富田大介が翻訳者の一人として参加
今回、私は複数の先生方とともに、本書の翻訳に参加しました。出版社の公式ページにも「翻訳:富田大介」として掲載されています。
専門書の翻訳は、海外の歯科医療の知見を日本語で学ぶための入口をつくる仕事でもあります。歯科の専門用語には、日常会話ではあまり使わない言葉が数多くあります。また、同じ言葉であっても、診断、治療計画、装置の設計など、使われる場面によって読み取るべき意味が変わることがあります。
そのため、専門的な内容を日本語で共有する際には、用語の意味と、その背景にある考え方を丁寧に扱うことが大切です。
私がこうした学術活動をご紹介するうえでお伝えしたいのは、日々の診療と、学び続ける姿勢とのつながりです。矯正歯科医療に携わる立場として、新しい情報に触れ、自分の知識を見直し、患者さんへの説明にも生かしていく。その積み重ねを大切にしたいと考えています。
マウスピース矯正を考えるとき、最初に知っていただきたいこと
患者さんが矯正治療について調べ始めるとき、まず気になるのは装置の見た目や、日常生活への影響ではないでしょうか。
「できるだけ目立たない方法にしたい」
「食事や歯磨きは普段どおりにできるだろうか」
「仕事をしながら続けられるだろうか」
こうした希望や心配は、治療方法を一緒に考えるうえで大切な情報です。
マウスピース型の矯正装置には、透明で目立ちにくく、取り外しができるという特徴があります。一方で、患者さんご自身による装着時間の管理が必要であり、すべての歯並びに適応できるわけではありません。当院では、骨格、歯列、噛み合わせ、口腔機能などの状態を確認したうえで、適応を判断しています。
装置について理解することと、ご自身のお口の状態を理解すること。その両方を進めることが、納得して治療を選ぶための第一歩になります。
診断と治療計画を、患者さんにもわかる言葉で
「診断」「治療計画」と聞くと、少し難しく感じられるかもしれません。患者さんにとっては、次のような疑問への答えとして考えていただくと、わかりやすいと思います。
- 今の歯並びや噛み合わせには、どのような特徴があるのか。
- 治療によって、どの部分の改善を目指すのか。
- そのために、どのような方法が考えられるのか。
- 希望する方法が適している理由、あるいは適していない理由は何か。
- 治療中や治療後に、自分で続ける必要があることは何か。
患者さんが求めているのは、専門用語を覚えることではなく、ご自身の治療について理解できることだと思います。
たとえば、「この装置が使えます」という説明に加えて、「なぜこの方法を提案するのか」「どの点に注意が必要なのか」がわかれば、治療について考えやすくなります。
専門的な知識を持つことと、その内容を患者さんに伝えることは、どちらも欠かせません。学術活動を通じて得る知識も、診療の場では患者さんの疑問に答えるための言葉へとつなげていきたいと考えています。
歯並びと一緒に、噛み合わせにも目を向ける
ミライズ矯正歯科南青山では、矯正治療を考える際に、噛み合わせの機能を重視しています。
前歯の並びは、ご自身でも鏡や写真で確認しやすい部分です。一方、奥歯がどのように噛み合っているか、上下の歯列がどのような関係にあるかは、ご自身では把握しにくいことがあります。
当院が大切にしているのは、患者さんが気にされている部分を出発点として、お口全体の状態へと視野を広げていくことです。医院の診療方針については、ミライズ矯正歯科南青山の公式サイトでもご紹介しています。
相談の場では、「前歯のここが気になる」というお話から始めていただいて構いません。そのうえで、患者さんの希望と、診察・検査で確認する内容を照らし合わせながら、どのような治療目標を考えられるかをご説明します。
気になっていることを言葉にしにくい場合には、「写真に写ったときに気になる」「食べるときに違和感がある」といった、普段の生活のなかで感じることをお聞かせください。そうした情報も、ご相談を進める手がかりになります。
デジタル技術を学び続けることと、矯正歯科診療
私は今回の書籍に加え、2023年に刊行された『基礎から学ぶデジタル時代の矯正入門―IOSと3Dプリンターを応用したカスタムメイド矯正装置』にも、翻訳者の一人として参加しています。クインテッセンス出版の掲載情報をご参照ください。
矯正歯科の学びでは、歯の動きや噛み合わせに関する知識に加え、デジタル技術をどのように理解し、扱うかという視点も必要になります。
新しい技術に接するときには、「何ができるのか」と同時に、「何を確認する必要があるのか」を考えることが大切です。
患者さんへの説明でも同じです。画像や専門用語を示すだけで説明が完了するわけではありません。患者さんが何を不安に感じ、どの部分を理解しにくいと感じているのかを確かめる必要があります。
技術を学ぶことと、人に伝えること。その両方に取り組む姿勢を、これからも診療の土台にしていきたいと思います。
学会発表や研究活動も、患者さんへの説明につなげていく
当院では、診療と並行して学会発表や研究にも取り組んでいます。
2026年の第36回日本顎変形症学会総会・学術大会では、顎変形症治療の臨床教育を目的とした3Dクローンモデル技術について発表しました。この取り組みは、顎顔面の構造を立体的に理解するための教育を目的とした初期段階の開発報告です。当院の学会発表報告で詳しくご紹介しています。
専門書の翻訳、学会での発表、研究は、それぞれ異なる活動です。ただ、知識を整理し、人に伝え、検討を重ねるという点でつながっています。
診療の場でも、患者さんへの説明を通じて、医療者側が改めて考えることがあります。「どうしてこの治療が必要なのですか」という質問に、どのように答えるか。その問いに向き合うことは、治療方針を丁寧に伝える姿勢につながります。
学術活動の報告を、医院の取り組みを知っていただく機会にするとともに、患者さんが矯正治療への理解を深めるきっかけにしていきたいと考えています。
治療を始める前に、確認しておきたいこと
マウスピース矯正を検討されている方は、相談時に「自分に合っているか」という点に加えて、治療を続けるために必要なことも確認してみてください。
装着時間、通院、歯磨き、装置の取り扱いなど、日常生活のなかで続けていただくことがあります。わからないことがあれば、治療開始前に質問していただくことが大切です。
また、矯正治療には、痛みや違和感、むし歯・歯周病のリスク、歯根吸収、歯肉退縮、後戻りなどの可能性があります。歯の動きには個人差があり、治療期間や計画が変わることもあります。矯正治療の一般的なリスク・副作用もご確認ください。
治療について説明を受けるときは、次のような点を整理しておくと、ご自身の生活に照らして考えやすくなります。
- 治療の目標と、改善が難しい部分。
- 治療方法の選択肢と、それぞれの注意点。
- 費用、期間、通院の見通し。
- 計画の見直しが必要になった場合の対応。
- 治療後に歯並びを維持するための管理。
その場ですべてを理解しようとする必要はありません。気になる点をメモにして、ご相談の際にお持ちいただいても構いません。
『アライナー矯正歯科治療2』と富田大介についてのよくある質問
Q. 富田大介は『アライナー矯正歯科治療2』にどのように関わっていますか?
A. 日本語版の翻訳者の一人として参加しています。出版社の公式ページに、翻訳者として氏名が掲載されています。
Q. 「アライナー2」の正式な書名は何ですか?
A. 今回ご紹介している書籍の正式名称は『アライナー矯正歯科治療2』です。Sandra Khong Tai氏による専門書で、クインテッセンス出版から刊行されています。書籍の公式情報をご確認いただけます。
Q. 患者がこの本を読んでから相談する必要はありますか?
A. 事前にお読みいただく必要はありません。ご相談では、患者さんご自身が気になっていることや、治療への希望をお聞かせください。専門的な内容については、診察・検査の結果に応じて説明します。
Q. マウスピース矯正が自分に適しているか、相談できますか?
A. ご相談いただけます。適応は歯並びや骨格、噛み合わせなどによって異なるため、診察・検査を踏まえて判断します。装置の特徴や治療の概要は、マウスピース矯正のご案内をご覧ください。
南青山・表参道で矯正治療をご検討の方へ
『アライナー矯正歯科治療2』の翻訳参加を通じた今回のご報告が、当院の学術活動と、矯正治療に対する考え方を知っていただく機会になれば幸いです。
矯正治療について調べていると、さまざまな装置や治療方法の情報に触れると思います。そのなかで、自分にとって何が必要なのかを判断するのは、簡単ではありません。
「マウスピース矯正に興味がある」
「自分の歯並びには、どのような方法が合うのか知りたい」
「見た目と噛み合わせを一緒に相談したい」
そうした疑問を、ご相談の出発点にしていただければと思います。ミライズ矯正歯科南青山では、患者さんが気にされていることを伺い、お口の状態を確認しながら、治療の選択肢についてご説明します。
今後も、診療、学術活動、情報発信を通じて、患者さんがご自身の治療を理解し、納得して選べるよう努めてまいります。

執筆者:富田大介
ミライズ矯正歯科南青山/ミライズウェルメディカルグループ 代表・統括院長
『アライナー矯正歯科治療2』(クインテッセンス出版)翻訳者の一人。
富田大介のプロフィール・著書/翻訳実績
マウスピース矯正の治療内容・費用・期間
第5回日本デジタル矯正歯科学会でのシンポジスト登壇報告
※実際の治療方法や適応は、診察・検査の結果に基づいて個別に判断します。
初診相談を予約する(5,500円・税込/約60分)
